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村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 盛美園|飛び石が歩きにくい理由と大石武学流の秘密【11月5日】|11/5 16:30

2026年11月5日(木)16時30分からNHK BSP4Kで放送される「村雨さんと日本庭園たしなみ巡り」は、青森県平川市の盛美園(せいびえん)が舞台です。

今回の見どころは、洋館の前に広がる津軽独特の庭園と、歩くには間隔が広すぎるように見える飛び石。実は、盛美園の飛び石は単なる通路ではなく、庭を鑑賞するための意味を持っています。

11月5日の放送日時・出演者

項目内容
放送日時2026年11月5日(木)16:30~16:59
放送局NHK BSP4K
番組名村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 盛美園
出演村雨辰剛
語り瀧本美織
舞台青森県平川市・盛美園

Gガイドの番組情報では、盛美園はジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の参考になった名園として紹介されています。さらに、盛美館から眺める庭の景色、豪雪地帯で大きな石を運んだ方法、雪の重さを考えた剪定、津軽地方独特の「津軽ばさみ」も今回の見どころです。

NHKオンデマンドにも同じ盛美園回の番組ページがあり、村雨辰剛さんと瀧本美織さんの出演情報が掲載されています。こちらは2026年8月4日放送回として案内されているため、11月5日は同じ盛美園回を楽しめる放送枠として確認しておきたいところです。

盛美園の飛び石はなぜ歩きにくいほど離れている?

盛美園の飛び石は、歩く人の足に合わせて一直線に並べた一般的な園路とは考え方が異なります。津軽地方で発展した大石武学流(おおいしぶがくりゅう)の庭園では、飛び石や石の配置そのものが、庭を眺めるための構成要素になっています。

庭園ガイドの解説によると、盛美館の沓脱石からは、礼拝石と蹲踞(つくばい)へ向かう二方向に飛び石が続きます。石の並びは、庭の中を自由に歩き回るためだけではなく、座敷から人の動きや庭の見どころを想像するためのものです。

飛び石は実際に歩くためだけのものではない

大石武学流の庭園では、飛び石や蹲踞が、必ずしも現実に使いやすい大きさや間隔で造られているわけではありません。庭園ガイドは、こうした石の配置を「実用」だけでなく、鑑賞者が書院から動きを思い描くためのものとして説明しています。

そのため、飛び石の間隔が広く、実際に歩こうとすると不自然に感じる場所があっても、設計の失敗とは限りません。庭を正面から眺めたとき、石がどこへ導き、どの場所を意識させるのかが大切です。

今回の番組予告にある「間隔が広すぎて歩きにくい飛び石の謎」は、まさにこの点に関わるテーマと考えられます。歩きやすさだけで評価せず、座敷から庭を眺める視点に立つと、石の並び方の意味が見えてきます。

礼拝石は踏んで通る石ではない

飛び石の先に置かれている大きな平石が礼拝石(らいはいせき)です。青森県の文化財解説では、盛美園の枯山水部に大型の飛び石と礼拝石が据えられ、蹲踞や二神前と飛び石で結ばれていることが紹介されています。

庭園ガイドによると、大石武学流の礼拝石は、供え物を置いて神仏を拝むための石で、人が乗るための石ではありません。一般的な庭園では眺望のポイントとして見られることもありますが、ここでは信仰に関わる役割を持つため、ひときわ大きな石が使われています。

つまり、飛び石の先にある大きな石は、歩いて到達するゴールというより、庭の中心として敬意を向ける場所です。石の大きさや位置を知ると、庭の景色が単なる装飾ではなく、意味を持った配置であることが分かります。

蹲踞と二神前にも意味がある

飛び石の先には、手を清めるための蹲踞と、二神石・二神前と呼ばれる石組みも配置されています。平川市観光協会のガイド記事では、礼拝石からの飛び石がV字形に並ぶことが盛美園の特徴として紹介されています。

大石武学流の庭園では、礼拝石を中心に、蹲踞や二神前などの空間を組み合わせます。庭を歩く人のための設備というより、座敷から見たときに、神仏や自然の存在を石で表現する構成です。

飛び石が二方向に伸びる理由も、単に通路を分けるためではありません。庭の中心に向かう流れと、手水の場所へ向かう流れをつくり、鑑賞する人の視線や動きを想像させるための配置です。

大石武学流とは?盛美園に受け継がれる津軽独自の庭園様式

大石武学流は、青森県津軽地方で発展した独自の作庭様式です。青森県の文化財解説では、盛美園は清藤家第24代の盛美が大石武学流4代宗匠の小幡亭樹を招き、明治35年(1902年)から9年をかけて造った庭園とされています。

庭園の面積は約9,360平方メートル。池泉式と回遊式を兼ね、遠くの山を借景に取り込んでいます。

庭の平坦部から一段低い場所へ進み、さらに池や中島、築山へと景色が展開するため、見る位置によって印象が変わります。

平川市観光協会は、盛美園に約80種類・約1,300本の木々が植えられていると紹介しています。庭の広さだけでなく、石組み、刈り込み、池、築山を組み合わせることで、津軽の自然や信仰の考え方を表現している点も見どころです。

「真・行・草」で表現する庭の世界

盛美園の庭は、池を中心に「真」「行」「草」の三つの区画で構成されています。平川市観光協会の案内では、真の築山、行の築山、草の平庭という呼び方が紹介されています。

平川市観光協会のガイド記事によると、東屋が建つ山は「真の築山」、盛美神社がある山は「行の築山」、鳥居と大きな石灯籠がある庭は「草の平庭」と呼ばれます。書道や華道、茶道にも通じる「真・行・草」の美意識が、庭の区画にも表れているのです。

青森県の文化財解説では、庭の奥にある枯滝石組や、池の中島、築山が土橋・石橋で結ばれていることも説明されています。水が流れていない場所にも滝を表す石組みを置き、石の形や配置によって自然の風景を想像させます。

盛美館はなぜ和洋折衷?アリエッティの参考になった建物

盛美園を語るうえで欠かせないのが、庭園の前に建つ盛美館です。平川市観光協会によると、1階は純和風、2階はルネッサンス調の洋風という珍しい和洋折衷の建物で、庭園と一体になった景観をつくっています。

平川市のPRサイト「ひらり平川びより」では、盛美館は明治41年に建てられ、そもそも庭を眺めるために造られた建物だと紹介されています。雪見障子や縁側越しに見る庭は、額縁に入った絵のように感じられる景色です。

また、平川市観光協会は、盛美館や庭園の景観がジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の舞台イメージの参考になったと紹介しています。映画に登場する屋敷や庭の雰囲気を思い浮かべながら眺めると、建物と緑がつくる独特の世界観をより楽しめそうです。

ただし、映画の舞台そのものが盛美園というわけではなく、あくまで参考になった場所とされています。作品内の建物と現地の建物を完全に同一視せず、モデルとなった景観や雰囲気を味わうのがよさそうです。

豪雪地帯ならではの巨石運搬と庭木の剪定

今回の番組案内では、豪雪地帯ならではの巨石の運搬方法と、雪の重さを計算した剪定方法も紹介されます。津軽の庭園では大きな石が重要な役割を担うため、石をどのように運び、庭の中に据えたのかも見逃せないポイントです。

ただし、放送前に公表されている番組概要には、巨石を運ぶ具体的な道具や作業手順までは記載されていません。冬の積雪を利用したのか、どのような人員や道具で運んだのかなど、細かな方法は番組内で確かめたいところです。

剪定についても、雪の重さを考慮するというテーマが案内されています。雪が枝に積もる地域では、枝ぶりや樹形を整える作業が、見た目だけでなく冬の負荷を考えた管理につながります。

どの枝を残し、どのように形を整えるのか、庭師の経験と判断に注目です。

番組では、津軽地方独特の「津軽ばさみ」も登場します。一般的な剪定ばさみとの大きさの違いや、刃が枝を切るときの音にも注目すると、庭を維持する職人の仕事がより身近に感じられそうです。

前回の三渓園回・妙心寺回との違い

同じシリーズでは、10月25日に三渓園、10月18日と22日に妙心寺の回が紹介されました。三渓園の記事では、臨春閣が「東の桂離宮」と呼ばれる理由や原三溪の思いを扱い、妙心寺の記事では退蔵院の庭、元信の庭、砂紋引きなどが中心でした。

三渓園の建築と庭の関係は、村雨さんと日本庭園たしなみ巡り三渓園の記事で紹介しています。また、妙心寺の庭の見どころは、妙心寺・退蔵院の庭と砂紋の記事や、妙心寺回の再放送情報も参考になります。

今回の盛美園回は、津軽地方に伝わる大石武学流の石の配置と、雪国で庭を守る技術が軸です。寺院庭園や近代の別荘庭園とは異なる、地域に根差した作庭文化を知る機会になります。

盛美園の場所・アクセス・見学情報

盛美園は青森県平川市猿賀石林1にあります。平川市観光協会によると、JR弘前駅から弘南鉄道で津軽尾上駅まで移動し、駅から徒歩約10分です。

東北自動車道の黒石ICからは車で約10分と案内されています。

開園時間は季節によって異なり、10月から11月中旬は9時から16時30分、11月中旬から4月中旬は10時から15時です。入園料は大人700円、中高生500円、小学生300円で、冬季は割引料金が設定されています。

年末年始は休館日となるため、訪問前に最新の案内を確認してください。

平川市観光協会の案内では、盛美館の修繕工事期間中も庭園の観覧や館内の見学は通常どおり可能とされています。工事の状況や特別企画の実施日は変わる場合があるため、現地へ行く場合は観光協会の最新情報を確認すると安心です。

NHKオンデマンドで盛美園回は見られる?

NHKオンデマンドには「村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 盛美園」の番組ページがあり、本編29分の番組として掲載されています。番組ページには、盛美園の大石武学流、盛美館、巨石の運搬、雪の重さを考えた剪定、津軽ばさみの紹介が記載されています。

ただし、11月5日の再放送分がNHKプラスで見逃し配信されるかどうかは、放送前の案内からは確認できません。NHKオンデマンドの掲載状況と、今回の放送後の配信対象は同じとは限らないため、視聴方法は各サービスの番組ページで確認してください。

参考にした情報

よくある質問

11月5日の放送時間は何時からですか?

2026年11月5日(木)16時30分から16時59分まで、NHK BSP4Kで放送されます。

盛美園の飛び石はなぜ歩きにくいのですか?

大石武学流では、飛び石は実際に歩くためだけでなく、座敷から庭の構成や人の動きを想像して鑑賞するための要素でもあるからです。

盛美園はアリエッティのモデルですか?

盛美園と盛美館の景観は、ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の舞台イメージの参考になったと平川市観光協会が紹介しています。

まとめ

11月5日放送の「村雨さんと日本庭園たしなみ巡り」は、青森県平川市の盛美園を訪ねます。今回の大きな見どころは、歩きにくいほど間隔が広く見える飛び石と、その背景にある大石武学流の設計思想です。

礼拝石や蹲踞、二神前の配置を知ると、飛び石は単なる通路ではなく、庭を鑑賞するための大切な仕掛けだと分かります。盛美館の和洋折衷建築、アリエッティの舞台イメージ、豪雪地帯の石の運搬や剪定、津軽ばさみの技にも注目したい回です。

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