2001年宇宙の旅8K完全版の撮影場所はどこ?英国スタジオとハリス島のロケ地・アクセス|11/5 13:00
2026年11月5日(木)13時から、NHK BS8Kで「8K完全版 2001年宇宙の旅」が放送されます。1968年公開のスタンリー・キューブリック監督作を、70ミリのオリジナル・ネガから8K化し、色彩やフィルムの傷を修復した版です。
映画の舞台は月面や宇宙船ですが、実際の撮影は主にイギリスのスタジオで行われました。
屋外風景の撮影・写真素材にはスコットランドのハリス島やナミビアも関係しています。劇中の宇宙施設と実在の撮影場所を分けて紹介します。
8K完全版 2001年宇宙の旅の放送日時
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年11月5日(木) |
| 放送時間 | 13:00〜15:30 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 作品 | 2001年宇宙の旅 |
| 公開年 | 1968年 |
| 監督 | スタンリー・キューブリック |
| 主な出演 | ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター |
| 放送仕様 | 字幕スーパー・レターボックスサイズ |
作品データを掲載するBritish Council UK Films Databaseでは、1968年の長編映画で、上映時間は149分、監督・製作はスタンリー・キューブリック、脚本はキューブリックとアーサー・C・クラークと紹介されています。
2001年宇宙の旅の主な撮影場所はイギリス
映画の大規模なセット撮影を支えたのは、イングランドのMGM British Studios(MGMブリティッシュ・スタジオ)とShepperton Studios(シェパートン・スタジオ)です。Museum of the Moving Imageも、作品がイギリスの両スタジオで撮影されたことを紹介しています。
MGM British Studiosはボアハムウッドにあった
MGM British Studiosは、ロンドン北部のハートフォードシャー州ボアハムウッドにあった映画スタジオです。現在のElstree Studiosと近い場所にありましたが、別の施設です。
Hertfordshire Archives & Local Studiesの資料も、2001年宇宙の旅の撮影場所はElstree Studiosではなく、近隣のMGM British Studiosだったと区別しています。
The Elstree Projectによると、1966年1月に制作拠点がMGM British Studiosへ移り、複数のステージで宇宙船や宇宙基地のセット、特殊撮影が行われました。代表的な使用場所は次のとおりです。
- Stage 1:ポッド・ベイ
- Stage 2:アリエス号の客室
- Stage 3:「人類の夜明け」の場面、宇宙ステーション内部
- Stage 4:遠心機、ディスカバリー号の緊急エアロック、白い寝室
- Stage 5:クラビウス基地の会議室
- Stage 6:HALのブレインルーム
HALの中枢を思わせる部屋や、宇宙船の内部を描いた印象的な場面は、宇宙空間で撮影されたわけではありません。巨大なセットと照明、模型、特殊撮影を組み合わせて作られました。
MGM British Studiosの跡地は見学できる?
当時のMGM British Studiosは1970年に閉鎖され、スタジオの建物やステージは残っていません。The Elstree Projectは、閉鎖後にステージが解体され、跡地の建物もその後取り壊された経緯を紹介しています。
そのため、現在のボアハムウッドで映画撮影に使われたStage 1〜6の内部を見学することはできません。近くにあるElstree Studiosと、かつてのMGM British Studiosを同じ施設だと思って訪れると、目的地を間違えてしまうので注意してください。
映画制作の歴史を調べたい場合は、ハートフォードにあるHertfordshire Archives and Local Studiesが候補になります。住所はCounty Hall, Hertford, Hertfordshire SG13 8EJです。
公文書館では地域の歴史資料を閲覧でき、映画スタジオの歴史を調べる手掛かりにもなります。開館は火曜から木曜の9時〜17時、土曜は毎月第1土曜日の10時〜14時で、月曜・金曜・日曜は休館です。
原資料の閲覧には利用登録などの条件があるため、訪問前に公式案内を確認してください。
シェパートン・スタジオでは月面基地の場面を撮影
もう一つの主要な撮影拠点が、サリー州のShepperton Studiosです。The Elstree Projectによると、映画の最初期に撮影されたタイコ・クレーターの発掘現場の大規模セットは、シェパートンのStage Hに設けられました。
月面の発掘現場は、実際の月にカメラを持ち込んで撮ったものではありません。大きなセットを組み、照明や撮影方法を工夫して、広大な月面のように見せています。
シェパートン・スタジオの見学やアクセス
シェパートン・スタジオは現在も映画制作に使われる施設ですが、Pinewood Groupの公式FAQでは、スタジオは通常、一般向けの見学ツアーを行っていないと案内されています。映画の撮影地だからといって、敷地内に自由に入れるわけではありません。
現地の住所はShepperton Rd, Shepperton, TW17 0ARです。最寄り駅のShepperton駅からタクシーで約5分と公式案内に記載されていますが、スタジオのシャトルバスはスタッフや許可を受けた訪問者向けで、一般の観光客が自由に利用できる交通手段ではありません。
Pinewood Groupの公式FAQでは、Shepperton Studiosは一般向けの見学ツアーを通常実施していないと明記されています。現地を訪れる場合も、スタジオ内部への立ち入りを目的にせず、許可のない敷地内への立ち入りは避けてください。
ハリス島は宇宙の岩肌を表現した屋外撮影地
スタジオ以外で作品と結び付く場所として知られるのが、スコットランド西方のハリス島(Isle of Harris)です。ハイランド&アイランズの観光案内では、ハリス島の岩がちな風景が「2001年宇宙の旅」に登場し、木星の地表を思わせる景観として使われたと紹介されています。
ただし、確認できる観光案内は島単位の紹介で、撮影地点となった海岸や岩場の正確な名称までは示していません。特定のビーチや展望地を「映画の撮影場所」と決めつけて訪れるのは避けた方がよいでしょう。
ハリス島へのアクセスはフェリーが便利
ハリス島へ渡る代表的な航路の一つが、スカイ島のUig(ウイグ)港からハリス島のTarbert(ターバート)港へ向かうCalMacのフェリーです。公式案内では、UigからTarbertまでの所要時間は約1時間40分とされています。
Uig港はスカイ島北部のトロッターニッシュ半島にあり、港の住所表記はIsle of Skye, IV51 9XXです。車で乗船する場合は出航45分前、徒歩乗船の場合は30分前までのチェックインが案内されています。
車両・徒歩乗船とも事前予約が推奨されているため、運航状況と冬季時刻表を確認してから計画を立ててください。
ハリス島に到着したあとは、島内の道路を使って景色を巡ることになります。映画の正確な撮影地点が特定されていないため、島の景観を楽しむ旅として計画し、撮影場所を探す目的で私有地や立入制限区域に入らないようにしましょう。
ナミビアのスピッツコッペは「人類の夜明け」の背景写真
冒頭の「人類の夜明け」に登場する荒涼とした大地は、すべて現地で俳優が演じて撮影したわけではありません。HISTORYの記事によると、当時の南西アフリカ、現在のナミビアで砂漠風景の大判写真が撮影され、背景素材として使われました。
つまり、ナミビアの風景は映画の背景に関係する重要な場所ですが、猿人たちの演技や一連の場面そのものはイギリスのスタジオで撮影された部分があります。実際のロケ地と、背景写真を撮った場所を分けて考えると、作品の制作方法がより分かりやすくなります。
8K完全版はどこが見どころ?
今回の放送で注目したいのは、70ミリのオリジナル・ネガをもとに8K化し、傷や色彩を修復した映像です。2026年の放送紹介では、モノリスやディスカバリー号、宇宙空間の映像美が8Kで細部までよみがえると説明されています。
AV Watchが2018年の初回8K放送に際して紹介した制作工程では、65/70ミリのネガを8Kスキャンし、フィルムの傷をデジタル修復したうえで、色彩を細かく検証・補正したとされています。これは今回の放送ページに個別の送出仕様が記載されているという意味ではありませんが、8K完全版がどのような作業を経て作られたかを知る参考になります。
当時の技術解説では、8K映像は7,680×4,320ドット、音声は5.1チャンネルで、公開時の意図を尊重して前奏曲や間奏曲、終曲の黒画面も残した「完全版」と説明されていました。映像が黒くなる部分も作品の上映構成に含まれるため、途中で再生が止まったと勘違いせず、映画の一部として味わいたいところです。
既存記事であらすじや吹替版も確認
映画の物語やHALの反乱、モノリス、ラストの意味を詳しく知りたい方は、2001年宇宙の旅のあらすじを時系列で解説した記事も参考になります。
また、別の放送で扱われた吹替版については、2001年宇宙の旅の吹替声優と完全版の見どころで紹介しています。今回の8K完全版は字幕スーパー版として案内されているため、吹替版とは視聴時の仕様が異なります。
参考にした情報
- NHK BS8K「8K完全版 2001年宇宙の旅」番組ページ
- amass「NHK BS8K『8K完全版 2001年宇宙の旅』11月5日放送」
- British Council UK Films Database「2001: A Space Odyssey」
- Museum of the Moving Image「Kubrick’s Space Odyssey」
- The Elstree Project「2001: A Space Odyssey films at MGM」
- Hertfordshire Archives & Local Studies「Stanley Kubrick」
- Pinewood Group公式FAQ(Shepperton Studiosの見学について)
- Pinewood Group公式「Shepperton Studios」
- Discover the Highlands and Islands「Location, Location, Location」
- CalMac公式「Uig – Tarbert (Harris)」
- Hertfordshire County Council「Hertfordshire Archives and Local Studies」
- AV Watch「世界初放送の8K版『2001年宇宙の旅』を体験」
- HISTORY「11 Things You Didn’t Know About ‘2001: A Space Odyssey’」
よくある質問
2001年宇宙の旅の主な撮影スタジオはどこですか?
イギリスのMGM British Studios(ボアハムウッド)とShepperton Studiosです。タイコ・クレーターの発掘現場セットはシェパートンで撮影されました。
ハリス島は映画のどの場面に関係していますか?
ハリス島の岩がちな風景は、木星の地表を表現する場面に使われたと観光案内で紹介されています。ただし、島内の正確な撮影地点までは特定できません。
MGM British StudiosやShepperton Studiosは見学できますか?
MGM British Studiosは1970年に閉鎖され、当時のステージは残っていません。Shepperton Studiosも一般向けの見学ツアーを通常実施していないと公式FAQで案内されています。
まとめ
「8K完全版 2001年宇宙の旅」は、2026年11月5日13時からNHK BS8Kで放送されます。主なスタジオ撮影地はイギリスのMGM British StudiosとShepperton Studiosで、屋外風景ではハリス島が木星の景観に使われた場所として紹介されています。
ただし、MGM British Studiosは閉鎖・解体済みで、Shepperton Studiosも通常は一般見学できません。映画ゆかりの場所を訪れるなら、ハリス島の景観やハートフォードの公文書館など、一般の旅行者が訪問できる場所と、撮影用の非公開スタジオを分けて計画するのがおすすめです。

