「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」8Kで見る金盤・砥石の技と小林硝子工芸所|11/4 12:30
2026年11月4日(水)12:30から、NHK BS8Kで「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」が放送される予定です。番組紹介では、国の伝統的工芸品である江戸切子を取り上げ、小林家で四代にわたり受け継がれてきた技と、職人それぞれの江戸切子への思いに迫る内容とされています。
今回注目したいのは、家族の歴史だけではありません。ガラスの表面に文様を刻む金盤や砥石、細かなカットを磨き上げる工程、光を受けて表情を変える江戸切子の美しさです。
8Kの高精細映像で、手仕事の細部を味わえる番組です。
11月4日の放送日時と番組概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 受け継がれる伝統工芸~江戸切子~ |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 放送日時 | 2026年11月4日(水)12:30~(提供された番組情報) |
| 主題 | 小林家に受け継がれる江戸切子の技と職人の思い |
| 映像 | 8K超高精細映像 |
| 出演者 | 今回のNHK公式番組情報では確認できず |
小林硝子工芸所の公式サイトには、同じ「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」が2019年4月11日にNHK BS8Kで放送された記録があります。ただし、2026年11月4日の再放送についてNHK公式の個別番組ページは確認できていません。
放送日時は番組情報として案内されている内容を掲載しています。
江戸切子の美しさはどこから生まれる?
江戸切子は、ガラスの表面を削り、さまざまな模様を刻むカットグラスの技法です。東京都産業労働局の紹介によると、江戸切子は19世紀に生まれ、ヨーロッパのカットグラス技法を取り入れながら発展してきました。
特徴のひとつは、色ガラスの表面に細かなカットを施すことで生まれる、シャープで鮮明な輝きです。東京都の解説では、江戸切子の色被せガラスは色の層が1ミリ弱と薄く、その部分に繊細な彫りを入れることで、透明な部分とのコントラストを生み出すと説明されています。
光が当たる角度によって、カット面の反射や色の見え方は変化します。正面から眺めるだけでなく、器を少し傾けたり、上からのぞいたりすると、模様の重なりや光の動きが違って見えるのも江戸切子の魅力です。
金盤と砥石は何をする道具?
金盤や砥石は、ガラスに模様を刻み、カット面を整えるために使われてきた道具です。東京都の技術解説では、荒摺りや三番掛けで金剛砂の粒度を使い分け、石掛けでは天然の丸砥石を用いる工程が紹介されています。
金盤はガラスの表面を削る工程に関わり、砥石はカットした線や面をさらに整える役割を担います。テレビ朝日の「美レガシー」で小林昂平さんが紹介した小林硝子工芸所の道具にも、戦前から受け継がれてきた金盤と砥石がありました。
番組では、金盤で表面を削って線を彫り、砥石で線を整えることで幾何学模様が刻まれると説明されています。
同番組では、時代の変化とともに使われなくなった道具であっても、職人にとっては自分を支える存在として大切にされていることが紹介されました。道具そのものの機能だけでなく、長く工房に残されてきた理由にも目を向けると、伝統工芸の継承がより立体的に感じられます。
江戸切子の製作工程を順番に紹介
江戸切子協同組合の公式サイトでは、製作工程を「割り出し」「粗摺り」「三番掛け」「石掛け」「磨き」「バフ掛け」などに分けて紹介しています。完成した器の模様は一度に刻まれるのではなく、目印を付け、粗く削り、細部を整え、最後に光沢を出す工程を重ねて生まれます。
割り出しで模様の位置を決める
最初に行うのが割り出しです。ガラス器に縦横の目印を付け、どこに線を入れるかを決めます。
模様の配置がずれると全体のバランスにも影響するため、カットに入る前の準備が重要です。
粗摺りと三番掛けで形をつくる
粗摺りでは、水を付けながらダイヤモンドホイールでガラスを削り、大まかなデザインを形にします。続く三番掛けでは、粗摺りで付けたカットをもとに、より細かく滑らかな線へと整えていきます。
石掛けと磨きで輝きを整える
石掛けでは砥石を使い、カット面を滑らかに仕上げます。その後、木盤や研磨剤などを使って磨き、光沢を出します。
さらにフェルトや綿などの回転盤を使うバフ掛けを行う工程も、組合の公式解説に掲載されています。
工程ごとに道具や仕上げ方が異なるため、完成品の美しさは、模様をデザインする感覚だけでなく、削る深さや線の整い方、磨きの精度にも支えられています。
江戸切子にはどんな伝統文様がある?
江戸切子協同組合が紹介する代表的な文様には、矢来文、魚子文、麻の葉文、七宝文、六角籠目文、八角籠目文、菊繋ぎ文などがあります。植物や生活道具などをもとにした幾何学的な模様が多く、複数の文様を組み合わせることで、器ごとに異なる表情が生まれます。
たとえば魚子文は、小さな粒が連なるように見える模様です。麻の葉文や籠目文は、直線を組み合わせた規則的な形が特徴で、カットの向きや間隔によって印象が変わります。
伝統文様を守りながら、職人が独自のカットを取り入れた製品も作られています。東京都の紹介でも、伝統的な模様を受け継ぐ一方で、オリジナルのカットを使った製品づくりが続いていると説明されています。
小林硝子工芸所と小林家のものづくり
小林硝子工芸所の公式サイトによると、江戸切子の始まりは1834年(天保5年)に加賀屋久兵衛が金剛砂でガラスの表面に彫刻を施したことにあるとされています。同工房の歴史は、1908年(明治41年)に小林菊一郎が大橋徳松に弟子入りしたことから続いています。
工房では、菊一郎から英夫、淑郎、昂平へと技が受け継がれてきました。公式プロフィールでは、三代の小林淑郎さんは父・英夫さんに師事し、四代の小林昂平さんは父・淑郎さんに江戸切子を学んだと紹介されています。
既存の記事では、この四代にわたる継承と親子の歩みを中心に紹介しています。今回は人物の経歴を詳しく追うのではなく、工房で受け継がれてきた道具や、江戸切子のカット技法そのものに注目しました。
四代継承の経緯や親子の歩みは、既存記事「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」小林淑郎・昂平と四代継承を8Kででも詳しく紹介しています。
8K映像で注目したい江戸切子の見どころ
番組紹介では、8Kの超高精細映像で江戸切子の美に迫るとされています。細いカットの重なりや、色ガラスと透明部分の境目、器の曲面に沿って変わる光の反射などは、映像でじっくり見たいポイントです。
とくに注目したいのは、模様の線が交差する部分と、器の縁や底に近い部分です。線の太さや角度が少し変わるだけでも、光の反射は違って見えます。
職人の手元を映す場面があれば、ガラスを削る動きと、完成した模様の両方を見比べると工程の意味が分かりやすくなります。
8K映像の魅力は、作品をただ美しく見せることだけではありません。道具の形や細かな作業、ガラスの表面に現れる線を映し出すことで、普段は完成品の中に隠れている職人の仕事にも目を向けられます。
前回の放送記録は2019年4月11日
小林硝子工芸所の公式サイトには、「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」が2019年4月11日にNHK BS8Kで放送された記録が掲載されています。今回案内されている2026年11月4日の放送は、同じタイトルの番組を再び視聴できる機会として紹介されています。
ただし、2019年の放送と今回の放送が同一内容か、再編集版かについては、NHK公式の今回番組ページを確認できていないため断定できません。現在確認できる工房公式の記録は、過去にこの番組がNHK BS8Kで放送されたという点です。
NHK BS8Kを視聴するための設備
NHK BS8Kを8K画質で見るには、8K放送に対応したテレビ、または8K対応テレビと外付けチューナーの組み合わせが必要です。放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の案内では、受信設備やアンテナ、宅内配線の状況によって追加対応が必要になる場合も説明されています。
4K対応テレビであっても、8K放送の受信機能があるとは限りません。視聴前にテレビの取扱説明書でBS8Kチューナーの有無を確認し、受信設備が対応しているか分からない場合は、契約している放送サービスや販売店に確認してください。
集合住宅では共用アンテナや建物内の配線設備の対応状況も関係するため、テレビ本体だけでは判断できない場合があります。録画を予定している場合も、使用するレコーダーやチューナーがBS8Kの録画に対応しているか、機器の仕様を確かめておくと安心です。
参考にした情報
- 江戸切子 小林 公式サイト
- 江戸切子 小林 公式プロフィール
- 東京都産業労働局「東京の伝統工芸品 江戸切子」
- 江戸切子協同組合「江戸切子とは」
- テレビ朝日「美レガシー」第11回・江戸切子
- 朝日マリオン・コム「小林硝子工芸所@深川」
- 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)「4K・8Kのよくある質問」
よくある質問
江戸切子はどのような技法ですか?
ガラスの表面を金盤や砥石、ダイヤモンドホイールなどで削り、さまざまな文様を刻むカットグラスの技法です。
金盤と砥石は何に使いますか?
金盤はガラスを削る工程に使われ、砥石はカットした線や面を整える工程で使われます。
小林硝子工芸所はどこにありますか?
東京都江東区猿江にあります。公式サイトには住所や問い合わせ先、直営店の案内が掲載されています。
11月4日の放送はNHK公式で確認できますか?
今回の放送に関するNHK公式の個別番組ページは確認できていません。放送日時は案内された番組情報に基づいています。
まとめ
「受け継がれる伝統工芸~江戸切子~」は、江戸切子の歴史だけでなく、金盤や砥石を使ったカット、模様を整える製作工程、光を受けて輝くガラスの表情に注目したい番組です。
江戸切子協同組合や東京都の解説を読むと、割り出しから磨きまでの工程や、魚子文・麻の葉文などの伝統模様についても理解が深まります。8K映像では、完成した器の美しさと、その美を生み出す職人の細かな手仕事の両方を楽しめそうです。

