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美の壺「古伊万里」11月4日再放送|染付と金襴手の違い・見どころを解説|11/4 8:00

2026年11月4日(水)朝8時から、NHK BSP4Kで「美の壺『素朴に 華やかに 古伊万里』」が再放送されます。

今回のテーマは、江戸時代に生まれ、海を渡ってヨーロッパの王侯貴族をも魅了した古伊万里です。白地に藍色の模様を描いた素朴な器から、赤や金を重ねた華やかな器まで、同じ古伊万里の中に広がる表情の違いをたどります。

美の壺「古伊万里」11月4日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年11月4日(水)8:00~8:29
放送局NHK BSP4K
番組名美の壺「素朴に 華やかに 古伊万里」
放送回File 670
出演草刈正雄
語り木村多江
放送区分再放送

11月4日の放送は、10月28日にNHK BSP4Kで放送された回の再放送です。源右衛門窯の公式告知では、11月2日午後1時、11月4日午前8時、11月7日午前6時45分にもBSP4Kで放送される予定と案内されています。

番組のナビゲーターは草刈正雄、語りは木村多江です。暮らしの中にある器や工芸を取り上げ、選び方や鑑賞のポイントを紹介する「美の壺」らしく、古伊万里を歴史と日々の暮らしの両面から見ていく内容です。

前回(10月28日放送)の内容

今回の11月4日放送は、10月28日(水)にNHK BSP4Kで放送された「美の壺 File 670」の再放送です。前回の初回放送でも、江戸時代にヨーロッパへ渡った古伊万里を題材に、藍一色の染付から赤や金を使った金襴手まで、器の表情の違いを紹介しました。

番組案内では、約300年の歴史を物語るコレクションや、古伊万里を日常の器として楽しむ方法、伝統的な製法を守る作り手の思いも取り上げるとされています。11月4日も同じ回の再放送なので、前回見逃した方も古伊万里の歴史と鑑賞のポイントをまとめて楽しめます。

古伊万里とは?伊万里焼との関係

古伊万里は、江戸時代に有田周辺で作られ、伊万里港から積み出された磁器を指す呼び名です。焼き物が作られた土地と、船積みされた港の名前が結びついているところに、古伊万里の歴史の特徴があります。

佐賀県立九州陶磁文化館の説明でも、有田で作られた磁器が伊万里港から運ばれ、江戸時代には伊万里焼と呼ばれていたことが紹介されています。現在は、当時の磁器を古伊万里と呼ぶこともあります。

「伊万里焼」と聞くと、伊万里の町で作られた器を思い浮かべるかもしれません。しかし、古伊万里の中心となる産地は有田です。

港の名前が広く知られたことで、遠く離れた土地で作られた器にも伊万里の名が付いていきました。

古伊万里の魅力は、豪華な大皿だけではありません。皿や鉢、碗、猪口、瓶、壺など器の種類が幅広く、食卓で使うものから、飾って楽しむものまでさまざまです。

文化庁の文化遺産データベースに登録された有田磁器のコレクションにも、江戸時代の染付や色絵、金襴手など、多彩な種類が含まれています。

藍一色の染付から赤と金の金襴手へ

番組タイトルにある「素朴に 華やかに」を読み解く鍵が、染付と色絵です。染付は、白い磁器の表面に藍色の絵付けを施したもの。

白と青の組み合わせによって、文様の線や濃淡を楽しめる様式です。

一方、色絵は、焼き上がった磁器に赤や黄、緑などの色を加えて装飾する技法です。さらに金彩を組み合わせた華やかな様式が金襴手です。

白地と藍色を基調にした器とは印象が大きく異なり、赤や金の輝き、器面を埋めるような文様が目を引きます。

有田町歴史民俗資料館の解説によると、古伊万里様式の染付製品は1670年代に始まり、1690年代には色絵の古伊万里様式が完成し、金襴手の古伊万里様式も大きく生産されるようになりました。藍の器から赤や金の器へ一度に入れ替わったのではなく、時代の中で表現の幅が広がっていったのです。

文化遺産オンラインで紹介されている江戸時代の「色絵花卉図大皿」は、白地に藍、緑、赤を配し、ところどころに金彩を加えた作品です。大きな花文様と金彩の組み合わせが、金襴手の華やかさを具体的に伝えています。

古伊万里はなぜヨーロッパの王侯貴族を魅了した?

古伊万里の歴史を語るうえで欠かせないのが、海外への輸出です。伊万里港から船で運ばれた磁器は、国内だけでなくヨーロッパにも渡りました。

佐賀県立九州陶磁文化館の蒲原コレクションには、約300年前に有田で作られ、ヨーロッパへ運ばれたあと日本へ戻ってきた作品が含まれています。

同館の解説では、輸出された古伊万里の中でも、染付の藍色に赤い上絵付けと金色を組み合わせた金襴手が華やかなタイプとして紹介されています。ヨーロッパで金具が取り付けられ、シャンデリアやランプなどに姿を変えて使われた作品もあります。

器として食卓に置くだけでなく、室内を飾る品としても受け入れられたことが分かります。オランダ東インド会社の商号であるVOCのマークが入った皿や、酢や油を示すアルファベットが描かれた調味料セットもあり、古伊万里が海外の暮らしに合わせて使われていた様子もうかがえます。

番組では、300年の歴史を物語るコレクションにも触れる予定です。器の文様だけでなく、どのように海を渡り、どんな場所で大切にされてきたのかを意識すると、一枚の皿から見える景色も変わってきます。

骨董なのに普段使い?古伊万里の楽しみ方

古伊万里は、美術館の展示ケースの中で眺めるだけのものではありません。番組紹介では、骨董でありながら普段使いにもできる器として取り上げられ、「古伊万里にスコーン?」という意外な楽しみ方も紹介されます。

古伊万里には、大きな壺や豪華な大皿だけでなく、蕎麦猪口や碗、小鉢など、日々の食卓に取り入れやすい器もあります。番組制作会社の紹介では、江戸後期の蕎麦猪口や碗、小鉢などが、使える骨董として親しまれていることにも触れられています。

小さな器なら、絵付けの細かな違いを手に取って眺めやすく、料理や菓子を盛ったときの見え方も楽しめます。スコーンのような洋菓子を古伊万里にのせる発想は、器を作られた時代の用途に縛られず、今の暮らしに合わせて使う楽しみ方の一例です。

もちろん、古い器は状態や素材、修復の有無によって扱い方が異なります。実際に使う場合は、購入先や所蔵先で状態を確認し、電子レンジや食器洗い乾燥機など現代の家電に対応するかを確かめることが大切です。

番組で紹介される器の楽しみ方と、手元にある骨董を使う際の注意は分けて考えたいところです。

源右衛門窯に受け継がれる古伊万里の技

今回の番組には、有田焼の窯元である源右衛門窯も登場します。源右衛門窯の公式告知では、古伊万里の伝統技法を現代に受け継ぐ窯元として番組で紹介されること、職人の手仕事によって生み出される器を通して古伊万里の魅力を伝えることが案内されています。

古伊万里の魅力は、昔の器が残っていることだけではありません。手仕事による絵付けや、器の形と文様の組み合わせ、色を重ねる技術が、現代の作り手にも受け継がれている点にあります。

昔の器をそのまま再現するだけではなく、伝統的な技法や美意識を今の器づくりへどう生かすのか。源右衛門窯の紹介は、古伊万里を過去の骨董として見るだけでなく、現在につながる工芸として考えるきっかけになりそうです。

番組では、昔ながらの製法にこだわる作家の美学や、未来へ技を伝えようとする思いも取り上げられます。完成した器の美しさだけでなく、そこに至る手仕事にも注目したいですね。

草刈正雄・木村多江と「美の壺」の楽しみ方

今回のナビゲーターは草刈正雄、語りは木村多江です。草刈正雄は、これまでの「美の壺」でも器や工芸、建築など幅広いテーマを案内してきました。

出演作や経歴は、草刈正雄のプロフィール記事でも紹介しています。

木村多江の落ち着いた語りとともに、器の形や模様、職人の手仕事をじっくり味わえるのも番組の魅力です。「美の壺」は、作品名や技法を並べるだけでなく、何を美しいと感じるのか、どこを見ればその魅力が伝わるのかを、いくつかの鑑賞のポイントに分けて紹介する番組です。

焼き物をテーマにした過去回では、瀬戸焼の歴史や染付、釉薬なども取り上げられました。焼き物ごとの違いを比べたい方は、美の壺「千年の焼き物 瀬戸焼」の記事もあわせてご覧ください。

古伊万里を鑑賞するときに注目したい器の形と文様

古伊万里を眺めるときは、色だけでなく器の形にも目を向けると、使われていた場面が想像しやすくなります。佐賀県立九州陶磁文化館の蒲原コレクションには、八角形の大壺や大皿、コーヒーポット、調味料入れなど、さまざまな形の作品が収められています。

たとえば、染付鳳凰文八角大壺は藍色の絵付けが主役となる器で、色絵草花文注器はコーヒーポットとして紹介されています。器の形そのものが、当時の暮らしや、海外へ渡ったあとの使われ方を考える手がかりになります。

文化遺産オンラインの「色絵花卉図大皿」は、直径57センチの大きな皿です。中央と周囲に花の文様を配置し、白地に藍、緑、赤を重ね、ところどころに金彩を加えています。

どの色をどこに置くか、余白をどう使うかによって、同じ古伊万里でも印象が大きく変わります。

番組で目利きに教わる鑑賞のポイントを見るときも、まずは器の輪郭、模様の配置、色の重なりを順番に追ってみると楽しみやすそうです。大皿の華やかさだけでなく、日常の器に描かれた小さな模様にも目を向けたいですね。

参考にした情報

よくある質問

美の壺「素朴に 華やかに 古伊万里」は11月4日の何時から?

2026年11月4日(水)午前8時から8時29分まで、NHK BSP4Kで放送されます。10月28日放送回の再放送です。

古伊万里とはどこの焼き物ですか?

江戸時代に有田周辺で作られ、伊万里港から積み出された磁器を指します。藍色の染付や、赤と金を使った金襴手などがあります。

番組の出演者と語りは誰ですか?

ナビゲーターは草刈正雄、語りは木村多江です。番組では古伊万里の歴史や鑑賞のポイント、現代に受け継がれる技などが紹介されます。

まとめ

11月4日(水)朝8時からの「美の壺『素朴に 華やかに 古伊万里』」は、江戸時代の器が持つ素朴さと華やかさの両方に目を向ける回です。

白と藍の染付、赤や金を重ねた金襴手、ヨーロッパへ渡った器、そして今の暮らしで楽しむ方法まで、古伊万里の魅力をさまざまな角度から紹介します。源右衛門窯の職人の手仕事にも注目しながら、器が受け継いできた時間を味わってみてください。

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