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サイエンスZERO深海生物ミステリー再放送|深海魚Xの正体と化学合成生態系を解説【11月3日】|11/3 15:05

11月3日(火)15時05分からNHK Eテレ1東京で放送される「サイエンスZERO」は、深海生物と未知の生態系をテーマにしたアンコール放送です。番組の大きな焦点は、深海2000m級で見つかった巨大な「深海魚X」の正体と、太陽光が届かない場所でも成り立つ生態系の仕組みです。

深海魚Xとして紹介されるのは、JAMSTECが新種として発表したヨコヅナイワシです。さらに、光合成に頼れない深海で二枚貝を支える化学合成細菌や、深海サンゴから探る発光のルーツまで、ひとつの回で深海研究の複数の謎をたどります。

サイエンスZERO深海生物ミステリーの放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年11月3日(火)15:05〜15:35
放送局NHK Eテレ1東京
番組名サイエンスZERO“深海生物”ミステリー!未知の生態系に迫る
ゲスト藤原義弘(JAMSTEC上席研究員)
司会井上咲楽、浅井理
語り川野剛稔

Gガイドでは、11月3日15時05分からのアンコール放送として掲載されています。NHKオンデマンドの公式ページでは元回が2025年11月9日放送と案内されており、ゲスト、司会、語りも確認できます。

巨大な「深海魚X」の正体はヨコヅナイワシ

番組で大きく扱われる「深海魚X」の正体は、ヨコヅナイワシです。JAMSTECは2021年、駿河湾の深部で採集した個体を詳しく調べ、セキトリイワシ科の新種としてヨコヅナイワシを発表しました。

この魚は濃い紫色の体をもち、大きな口や厚い脂肪層などの特徴があります。新種発表時には、栄養段階の解析から駿河湾深部のトップ・プレデター、つまり生態系の上位に位置する捕食者であることも示されました。

深海2000mで見つかった巨大個体はどれくらい大きい?

JAMSTECはその後、環境DNA解析と海底に設置したベイトカメラを組み合わせ、ヨコヅナイワシが駿河湾以外の深海にも分布していることを確認しました。2021年10月には水深2091mの海底に設置したカメラで個体の撮影に成功し、映像から全長253cmと推定しています。

この研究によって、ヨコヅナイワシは水深2000mより深い場所に暮らす深海固有の硬骨魚類として世界最大級であることが明らかになりました。番組の「巨大な深海魚X」という表現は、単なる演出ではなく、実際の研究成果につながっています。

また、撮影された個体は餌かごの近くでほかの魚に大きく口を開けて威嚇する行動も見せています。採集数が少ない希少な深海魚だけに、生きた状態での行動記録そのものが重要な研究材料です。

光が届かない深海で生態系はどう成り立つ?

深海の大きな謎は、太陽光が届かないのに、なぜ多様な生物が暮らせるのかという点です。地上や浅い海では植物や植物プランクトンの光合成が食物連鎖の出発点になりますが、暗黒の深海では同じ仕組みに頼れません。

番組では、二枚貝の細胞内で暮らす微生物が重要な役割を果たす例が紹介されます。NHKオンデマンドの説明でも、光合成の代わりに化学合成を行う微生物の存在が取り上げられています。

化学合成細菌と二枚貝はどんな関係?

JAMSTECは、深海のメタン湧水域に生息するシンカイヒバリガイの仲間が、体の細胞内に化学合成細菌を共生させ、その細菌が作る有機物を栄養として利用していることを研究しています。

2023年の研究では、宿主である二枚貝が共生細菌を細胞内で維持したり消化したりする仕組みに、mTORC1というタンパク質複合体が関わっていることが明らかになりました。つまり深海の二枚貝は、周囲の餌を食べるだけではなく、細胞内の微生物との共生によって生きる仕組みを持っています。

番組を見るときは「深海には変わった生物がいる」という視点だけでなく、エネルギーの入口そのものが浅い海と違うことに注目すると、未知の生態系というテーマが理解しやすくなります。

深海サンゴの発光から何が分かる?

もう一つのテーマが発光生物です。深海には自ら光を出す生物が多く、獲物を誘う、仲間に合図する、外敵から身を守るなど、光にはさまざまな役割があります。

NHKオンデマンドの公式説明では、神秘的な光を放つ生物に加えて、深海サンゴから発光のルーツを探り、太古の生態系にも迫る構成が示されています。現在の深海生物を調べることが、遠い過去の生物進化を考える手がかりにもなる点が、この回の面白さです。

深海研究は「新種を見つける」だけでは終わりません。どこに暮らし、何を食べ、どの生物と共生し、どのような進化の歴史を持つのかを組み合わせることで、生態系全体の姿が少しずつ見えてきます。

ゲスト藤原義弘はどんな研究者?

ゲストの藤原義弘さんはJAMSTECの上席研究員で、ヨコヅナイワシの新種記載や生息域調査に関わった研究者です。JAMSTECの2021年の発表では新種発見の研究チームに、2022年の発表では2000m以深での巨大個体確認の研究チームに名を連ねています。

そのため今回の番組では、ヨコヅナイワシについて外部から解説するだけでなく、実際に深海調査を進めてきた研究者の視点で話を聞けるのがポイントです。

同じ「サイエンスZERO」の最近の記事では、隕石大国ニッポンを扱った回も紹介しています。深海と宇宙で舞台は異なりますが、最新研究から未知の世界を読み解く番組らしさは共通しています。

参考にした情報

よくある質問

サイエンスZEROの深海魚Xの正体は何ですか?

ヨコヅナイワシです。JAMSTECが2021年に新種として発表し、その後の調査で水深2000m以深に暮らす巨大な個体が撮影されました。

ヨコヅナイワシはどれくらい大きいですか?

JAMSTECが水深2091mで撮影した個体は、映像から全長253cmと推定されています。

光のない深海で生物はどうやって栄養を得るのですか?

生物によって方法は異なりますが、番組で紹介される二枚貝の例では、細胞内に共生する化学合成細菌が作る有機物を栄養として利用しています。

まとめ

11月3日の「サイエンスZERO」は、巨大深海魚ヨコヅナイワシ、化学合成細菌と二枚貝の共生、深海生物の発光という三つの入り口から、未知の深海生態系に迫る回です。

特に「深海魚X」の正体はヨコヅナイワシで、水深2000mを超える場所で全長253cmと推定された個体が撮影されています。光がない環境でも生命がつながる仕組みを知ると、深海が単なる暗い海底ではなく、独自のエネルギー循環を持つ世界であることが見えてきます。

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