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メトロポリタン美術館「美の百科事典」11月3日|フェルメールはどう収蔵された?1889年寄贈から見る名品の集まり方|11/3 10:00

11月3日(火)10時からNHK BS8Kで放送される「メトロポリタン美術館『美の百科事典』」は、1870年の創設から世界屈指の美術館へ成長した歩みをたどる回です。

今回注目したいのは、番組でも紹介されるフェルメールの「水差しを持つ女」が、どのようにニューヨークのメトロポリタン美術館へ渡ったのかという点です。美術館公式資料をたどると、この作品の収蔵は、名品が集まり始めた時代を象徴する出来事の一つだったことが分かります。

11月3日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年11月3日(火)10:00〜10:59
放送局NHK BS8K
番組名メトロポリタン美術館「美の百科事典」
語り木村多江
声梅津秀行、宗矢樹頼、西村ちなみ

Gガイドに掲載された放送局公式SI情報では、メトロポリタン美術館が「美の百科事典」と呼ばれるまでの知られざる物語を取り上げ、紀元前8千年から現代までの名品を紹介するとされています。

収蔵品は200万点以上と案内され、古代エジプト美術、ギリシャ・ローマ美術、ヨーロッパ絵画、アジア美術、イスラム美術、武器・甲冑、楽器、ファッションなど、非常に幅広い分野が登場します。番組は単なる名作紹介ではなく、なぜ一つの美術館に世界各地の作品が集まったのかを歴史から見ていく内容です。

フェルメール「水差しを持つ女」はどうやってメトロポリタン美術館へ?

「水差しを持つ女」は、フェルメールが1662年ごろに描いた油彩画です。メトロポリタン美術館公式の作品ページでは、現在はフィフス・アベニュー館のギャラリー614で展示され、1889年にヘンリー・G・マーカンドから寄贈された作品であることが示されています。

この絵が重要なのは、美しさだけではありません。美術館公式の解説によると、この作品は1887年から1919年の間にアメリカへ渡ったフェルメール作品13点のうち最初の作品でした。現在メトロポリタン美術館が所蔵するフェルメール5点の中でも、アメリカでのフェルメール受容を考えるうえで象徴的な一枚です。

1889年のマーカンド寄贈が意味するもの

メトロポリタン美術館の歴史資料では、創設直後の1871年にヨーロッパ絵画174点を取得し、19世紀後半にコレクションを急速に拡大していった流れが説明されています。

「水差しを持つ女」を含むマーカンドの絵画群も、その拡大期に加わりました。美術館が1870年に設立されたばかりの段階では、現在のように世界中の名品を抱える巨大施設ではありませんでした。個人コレクターからの寄贈やまとまった作品群の取得が積み重なり、ヨーロッパ絵画の厚みが増していったのです。

番組の「美の百科事典」というテーマを、作品の数だけで考えると見落としやすいところです。誰がどの作品を集め、どの時代に美術館へ渡したのかを見ると、コレクションが一気に完成したのではなく、150年以上かけて形づくられてきたことが見えてきます。

「水差しを持つ女」の見どころは光と静けさ

メトロポリタン美術館公式ページでは、「水差しを持つ女」はフェルメール成熟期の特徴をよく示す作品として紹介されています。女性が窓辺に立ち、室内へ差し込む光が白い頭巾、壁、水差し、洗面器へと移っていく構図です。

画面には壁の地図やテーブルの絨毯も描かれています。公式解説は、地図が広い世界を暗示し、絨毯がトルコからの輸入品であることにも触れています。静かな室内画の中に、17世紀オランダと外の世界とのつながりが潜んでいる点も興味深いところです。

洗面器と水差しは、当時は純潔を表す伝統的な象徴でもあったと説明されています。人物の表情だけを見るのではなく、光、青と白の色彩、窓、地図、水差しを順番に追うと、作品の構成がより分かりやすくなります。

10月27日放送回の見どころをまとめたフェルメール「水差しを持つ女」とデンドゥール神殿の記事では、二つの代表作を中心に紹介しています。今回はその続きとして、フェルメール作品がどのように美術館のコレクションへ加わったのかに焦点を当てています。

1870年創設の美術館はどう広がった?

メトロポリタン美術館公式の沿革によると、構想のきっかけは1866年にさかのぼり、1870年4月13日に美術館が正式に設立されました。同年11月には最初の収蔵品としてローマ時代の石棺を取得しています。

その後、1871年にヨーロッパ絵画174点が加わり、1870年代にはキプロス古代美術の大規模なコレクションも取得しました。1880年には現在のフィフス・アベニューと82丁目の場所へ移り、建物そのものも増築を重ねていきます。

現在のメトロポリタン美術館公式サイトでは、コレクションを研究・展示・保存する部門が多数設けられ、200万点を超える作品を扱うと説明されています。番組で紹介される17部門という構成は、絵画だけではなく、古代美術、アジア美術、武器・甲冑、衣装などまで一つの美術館で横断できる理由につながっています。

17部門と200万点超という規模そのものを知りたい場合は、10月24日放送の「17部門・200万点超、名品が集まった理由」の記事もあわせて見ると、今回の歴史視点との違いが分かりやすいです。

デンドゥール神殿とフェルメールが同じ館内にある面白さ

今回の放送情報では、古代エジプトのデンドゥール神殿と、17世紀オランダのフェルメール「水差しを持つ女」が代表例として挙げられています。時代も地域も用途もまったく異なる二つが同じ美術館にあること自体が、「美の百科事典」という呼び名を実感しやすいポイントです。

メトロポリタン美術館公式の沿革では、デンドゥール神殿を収める専用ウイングが1978年に整備されたことが記されています。一方、「水差しを持つ女」は1889年の寄贈です。二つの収蔵時期には約90年の隔たりがあります。

つまり、現在の館内を一度に眺めると古代エジプトから近世ヨーロッパまで連続しているように感じますが、美術館の側から見ると、それぞれ別の時代に別の経緯で作品が加わっています。番組では作品の美しさとともに、コレクションが積み重なる時間にも注目すると理解が深まります。

参考にした情報

よくある質問

メトロポリタン美術館「美の百科事典」は11月3日の何時から放送されますか?

2026年11月3日(火)10時00分から10時59分まで、NHK BS8Kで放送予定です。

フェルメール「水差しを持つ女」はいつメトロポリタン美術館に入ったのですか?

メトロポリタン美術館公式情報では、ヘンリー・G・マーカンドから1889年に寄贈された作品です。

「水差しを持つ女」はどこで展示されていますか?

メトロポリタン美術館公式の作品ページでは、フィフス・アベニュー館のギャラリー614で展示中と案内されています。

まとめ

11月3日放送の「メトロポリタン美術館『美の百科事典』」は、200万点以上の収蔵品を誇る美術館が、1870年の創設からどのように世界規模のコレクションへ成長したのかをたどる内容です。

フェルメール「水差しを持つ女」は1889年にマーカンドから寄贈され、現在の豊かなヨーロッパ絵画コレクションにつながる重要な一枚となりました。作品そのものの光と色彩に加えて、名品が誰の手から、いつ美術館へ渡ったのかを見ると、「美の百科事典」が長い時間をかけて作られてきたことが伝わってきます。

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