世界のドキュメンタリー「TATA 父へ」|モルドバ・暴力の記憶を越える父娘の物語|9/8 23:25
2026年9月8日(火)23時25分からNHK BSで放送される「世界のドキュメンタリー」は、「TATA 父へ モルドバ・暴力の記憶を越えて」。モルドバ出身のジャーナリスト、リナが、イタリアで雇用主から虐待を受けている父を助ける過程で、自分自身が父から受けた暴力の記憶と向き合う作品です。
NHKの通常番組ページは今回の閲覧環境では本文取得が制限されましたが、NHKオンデマンドの公式作品ページ本文を実際に確認できました。そこでは2026年7月24日のEテレ放送、本編49分、2024年のルーマニア/ドイツ/オランダ制作という情報と、父娘が“暴力の悪循環”を断ち切ろうとする内容が案内されています。9月8日のBS放送時刻は公式SI情報を利用する番組表で補完しています。
TATA 父へ|9月8日の放送時間・作品情報
| 項目 | 内容 |
| 番組 | 世界のドキュメンタリー「TATA 父へ モルドバ・暴力の記憶を越えて」 |
| 放送局 | NHK BS |
| 放送日時 | 2026年9月8日(火)23:25〜0:15 |
| 原題 | TATA |
| NHK版 | 本編49分 |
| 制作 | 2024年 ルーマニア/ドイツ/オランダ |
| 共同監督 | Lina Vdovîi、Radu Ciorniciuc |
NHK BSでは字幕・二か国語の枠として案内されています。NHKオンデマンドの説明では、モルドバで育ったリナがイタリアで働く父から助けを求められ、ジャーナリストとして救済に動く一方、娘としては過去の虐待記憶に苦しむことが物語の出発点です。
TATAとは何の意味?父を助ける娘が抱える矛盾
「TATA」はルーマニア語で“父”を意味する言葉です。作品は、助けを求める父が同時に、リナにとっては幼少期に暴力を振るった加害者でもあるという矛盾から始まります。
そのため、単なる外国人労働者の虐待告発では終わりません。父の被害を追うほど、リナ自身の家族に何世代も続いてきた家庭内暴力のパターンが見えてきます。“被害者である父”と“加害者だった父”を同時に見なければならないことが、この作品の最も重い問いです。
リナはなぜ父を助ける?ジャーナリストと娘の二つの立場
国際版の紹介では、父から腕のあざを映した映像メッセージが届き、リナは父に隠しカメラを持たせて職場での虐待を記録しようとします。調査報道の経験を持つジャーナリストとしてはやるべきことが見える一方、娘としては過去の傷が立ちはだかります。
この二重性が、作品を単純な勧善懲悪にしない理由です。父を救済することと、父の暴力を許すことは同じではありません。リナは自分と次の世代のために、暴力を“当たり前”として受け継がない道を探します。
「男らしさ」と暴力の連鎖|作品が家族の外まで広げる視点
NHK公式説明では、リナが父の暴力の根源を理解しようとする中で、“男らしさ”を求める社会に父自身も苦しんでいたと知ると紹介されています。個人の性格だけでなく、家庭・労働・移民・社会規範がどう重なって暴力を再生産するのかがテーマになります。
ここで重要なのは、社会的背景を知ることが暴力の免責になるわけではない点です。作品は、なぜ起きたかを理解しながら、それでも連鎖を断つには何を変えなければならないかを父娘の関係から考えさせます。
NHK版49分と国際版約84分の違い
NHKオンデマンドでは本編49分と案内されています。一方、Astra Film Festivalや国際セールス会社Autlook Filmsalesの作品情報では、国際版は約84分として掲載されています。NHKで放送されるのはテレビ枠向けに短く編集されたバージョンです。
放送後に海外レビューや映画祭情報を検索すると上映時間が違って見えるのは、この版の違いが理由です。作品の核となる父娘の関係と暴力の連鎖はNHK版でも示されますが、オリジナル版を調べる際は上映時間を混同しないようにすると分かりやすいでしょう。
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NHKの海外ドキュメンタリーを続けて見たい場合は、「戦時のホワイトハウス 中枢の内幕」前編や、「深海の採掘競争 エネルギー転換のジレンマ」の記事もあります。
どちらもニュースの結果だけでなく、制度や社会構造の内側を追う作品です。「TATA」は国家や産業ではなく一つの家族を入口にしながら、移民労働やジェンダー規範という社会構造へ広がっていく点が特徴です。
よくある質問
「TATA 父へ モルドバ・暴力の記憶を越えて」はいつ放送?
2026年9月8日(火)23時25分から0時15分までNHK BSで放送予定です。
TATAはどんなドキュメンタリー?
モルドバ出身のジャーナリスト、リナが、イタリアで虐待を受ける出稼ぎ労働者の父を助けながら、自身が父から受けた暴力と家族に続く暴力の連鎖に向き合う作品です。
監督は誰?
国際版のクレジットではLina Vdovîi(リナ・ヴドヴィイ)とRadu Ciorniciuc(ラドゥ・チョルニチウク)の共同監督です。
NHK版の長さは?
NHKオンデマンドでは本編49分と案内されています。国際映画祭等で上映されたオリジナル版は約84分で、NHK放送版は短縮版です。
まとめ|父を救うことと、暴力の連鎖を断つことを同時に問う
「TATA 父へ モルドバ・暴力の記憶を越えて」は、9月8日23時25分からNHK BSで放送予定です。父がイタリアの職場で受ける虐待を追う調査と、リナ自身が父から受けた家庭内暴力の記憶が並行し、被害者と加害者が同じ人物の中に重なる難しさを描きます。
見る前に押さえておきたいのは、作品が“父を許せるか”だけを問うのではなく、家族や社会の中で受け継がれる暴力をどう止めるかを見つめていることです。ジャーナリストとしての調査と、娘としての痛みが交差するからこそ、移民労働・男らしさ・世代間トラウマが一つの物語としてつながります。

