国宝へようこそ「日月山水図屏風」はどこ?作者不詳・2018年国宝指定の謎【9月7日NHK BS8K】|9/7 12:00
2026年9月7日(月)12:00からNHK BS8Kで『国宝へようこそ(5)「日月山水図屏風」』が放送されます。今回8Kで迫るのは、大阪府河内長野市の天野山金剛寺に伝わる国宝「紙本著色 日月四季山水図」です。
この屏風は2018年に国宝指定された、作者不詳の大画面作品です。春夏秋冬、太陽と月、山と海が大胆に一体化し、金銀の装飾が空間全体を包みます。番組を見る前に「どこの国宝?」「なぜ2018年に国宝になった?」「作者は誰?」「日月と四季は何を意味する?」を押さえると、8Kの細部がぐっと見やすくなります。
『国宝へようこそ 日月山水図屏風』9月7日の放送情報
| 番組 | 国宝へようこそ(5)「日月山水図屏風」 |
| 放送日時 | 2026年9月7日(月)12:00~12:45 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 語り | 余貴美子 |
| 今回の国宝 | 紙本著色日月四季山水図 |
| 所蔵 | 天野山金剛寺(大阪府河内長野市) |
NHK個別ページは調査環境から本文を直接取得できなかったため、放送日時・内容・語りはNHKの公式SI(Service Information)を利用する番組情報で確認しました。そこでは「似た作品が皆無の孤高の名画」「金銀の空の細部に超絶技巧」「四季や日月の意味を読み解く」と紹介されています。
日月山水図屏風とは?正式名称は「日月四季山水図」
文化庁の国指定文化財等データベースでの指定名称は「紙本著色日月四季山水図」。六曲一双、各縦147.0cm・横313.5cmの大画面で、大阪府河内長野市の天野山金剛寺が所有しています。重文指定は1952年、国宝指定は2018年10月31日です。
番組名では「日月山水図屏風」と短く呼ばれますが、四季の移り変わりが作品の大きなテーマです。右隻と左隻を一続きに見ることで、春から夏、秋から冬へと時間が進み、同時に太陽と月が配置されています。
何が描かれている?春夏秋冬・太陽・月を一画面で見る
河内長野市の公式解説では、右隻の右端に松と満開の桜があり春を示し、山の間に金箔の日輪が置かれて夏へ進みます。左隻では海の向こうの雪山が冬を示し、さらに紅葉の秋景色と滝、銀箔の月が描かれます。自然の時間を写実的な一瞬ではなく、複数の季節を同時に存在させるのが大きな特徴です。
山や波は現実の遠近法に忠実というより、うねる形そのものが強いリズムを作っています。文化庁は「山や波の大きなうねりに松や波頭が絡みつき、大胆な金銀の装飾と響き合う」と評価しており、番組が8Kで細部を見せる理由もここにあります。
作者は誰?なぜ「すべてが謎」と言われるのか
作者は分かっていません。金剛寺公式は室町末期16世紀中頃の作としつつ、桃山時代とする説にも触れています。江戸時代の『河内名所図会』に金剛寺の屏風として複数の絵師名が記録されていますが、現在の国宝がそのどれに当たるかは確定していません。
つまり、作者名や制作依頼者がはっきりしているから評価されたのではなく、作品そのものの独創性と絵画・装飾の完成度が国宝指定の中心です。NHKの番組紹介が「作者も来歴も謎のまま、絵の魅力だけで国宝に指定された破格の名画」と強調するのはこのためです。
密教の「灌頂」と関係?屏風は仏具として使われた可能性
天野山金剛寺公式では、この屏風は密教儀式の「灌頂(かんじょう)」に使用された仏具の一つと伝えられると説明しています。単なる室内装飾としての屏風ではなく、宗教儀礼の空間を形づくる役割を担っていた可能性があります。
四季・日月・山海を大きな画面にまとめる構成は、時間と世界全体を包むイメージにも見えます。ただし、具体的な宗教的意味については断定できる資料が限られています。番組では「四季や日月の意味を読み解く」と予告されているため、どこまで儀礼との関係が示されるかが注目点です。
8Kで何を見る?金銀・波頭・松・雪山の超絶技巧
8K番組の強みは、作品全体の構図だけでなく、肉眼では距離があると見落としやすい金銀の表現や筆線を拡大して見られることです。金の日輪、銀の月、山肌の色、波頭、樹木の輪郭がどのように重なっているかを見ると、豪快な全体像と細密な技法が同居していることが分かります。
同じNHK BS8Kの国宝番組を続けて読みたい方は、当サイトの『謎の国宝 鳥獣戯画』8K解説も参考になります。絵巻と屏風で形式は違いますが、高精細映像で筆線や素材を見る楽しみ方は共通しています。
日月山水図屏風はどこにある?天野山金剛寺の国宝
所有者は大阪府河内長野市天野町の天野山金剛寺です。金剛寺は真言宗御室派の大本山で、日月四季山水図のほかにも国宝や重要文化財を多数伝えています。河内長野市公式は、南海・近鉄「河内長野」駅から南海バス「天野山」下車すぐと案内しています。
文化財は常時原本が公開されるとは限りません。実物を見たい場合は、金剛寺や博物館・美術館の最新展示情報で公開期間を確認する必要があります。テレビ放送なら、保存上の制約がある作品を8Kで細部まで観察できるのが大きな利点です。
よくある質問(FAQ)
日月山水図屏風はどこの国宝?
大阪府河内長野市の天野山金剛寺が所有する国宝です。
国宝に指定されたのはいつ?
2018年10月31日です。重要文化財には1952年に指定されています。
作者は誰?
作者は確定していません。金剛寺公式は室町末期16世紀中頃の作とし、桃山時代説にも触れています。
番組の語りは誰?
余貴美子さんです。
まとめ|作者不詳だからこそ「絵そのもの」を8Kで見る国宝
『国宝へようこそ 日月山水図屏風』で扱うのは、天野山金剛寺の国宝「日月四季山水図」。春夏秋冬、太陽と月、山と海を一双の屏風に凝縮し、金銀の装飾と大胆な造形で日本絵画の独創性を示す作品です。
作者や制作の詳しい経緯が確定していないため、肩書きや物語よりも作品自体の力が前面に出ます。9月7日12時の8K放送では、全体の大きなうねりと、金銀・波・松・雪山の細部を行き来しながら見ると、この国宝が「孤高の名画」と呼ばれる理由をつかみやすいでしょう。

