石炭火力の石炭はいくら?1kg22円・地熱発電FCの仕組み【世の中お金で見てみよう】|8/11 23:06

2026年8月11日(火)23時06分からテレビ東京系で放送される「世の中お金で見てみよう~火曜ヨルの学べる経済~」は、私たちの暮らしに欠かせない電気を「お金」の視点から掘り下げます。

今回の中心は、日本の電力を支える石炭火力発電と、熊本県小国町で進む地熱発電のフランチャイズ化。番組予告では、石炭は「1kgで22円」、その燃料費を電気に置き換えると「7~8円ほどで55型テレビを約6時間つけられる」という身近な例も紹介されています。

この記事では「石炭はなぜ安い?」「石炭火力はなぜ今も必要?」「運転センターに作業員が集まった理由は?」「業務スーパー創業者が始めた地熱発電フランチャイズとは?」など、放送前後に気になりやすいポイントを、番組情報と公的資料から整理します。

「世の中お金で見てみよう」電気特集の放送内容・出演者

番組名世の中お金で見てみよう~火曜ヨルの学べる経済~
放送日時2026年8月11日(火)23:06~23:55
放送局テレビ東京系
テーマ電気をお金で見てみよう
主な内容石炭火力発電、石炭の値段、バイオマス混焼、火力発電所の運転センター、熊本県小国町の地熱発電、地熱発電のフランチャイズ化
MC林修
進行藤井由依(テレビ東京アナウンサー)
解説池谷亨(テレビ東京チーフコメンテーター)
ゲストふかわりょう、川村エミコ(たんぽぽ)
ナレーター武田祐子

テレビ東京の公式番組ページでは、この番組を「日々のニュースや身近なテーマを、お金の視点から楽しく学ぶ経済番組」と案内しています。2026年8月11日回は、家庭の電気代そのものだけでなく、電気が作られる現場のコストとエネルギー源の違いを見る回です。

同番組の過去テーマは、ガバメントハンターの給料・クマ対策や、営業時間外ビジネスの収益構造でも整理しています。

石炭は1kg22円?55型テレビ6時間が7~8円という意味

番組表の予告では、石炭の値段を1kgあたり22円として紹介し、その燃料から作られる電気の量を身近に置き換えると、7~8円ほどで55型テレビを約6時間つけられると説明しています。

ここで注意したいのは、この「7~8円」が家庭に請求される電気料金そのものではないことです。発電所では燃料代のほかに、設備建設費、点検・修繕費、人件費、環境対策費、送配電網の維持費などが必要で、家庭の電気料金にはさらに小売・託送などの費用も含まれます。

また、石炭価格は炭種、輸入国、為替、海上運賃、契約条件によって変わります。「1kg22円」は今回の番組で示される取材・試算上の数字として見るのが適切です。

家庭側で「実際の電気代がいくら安くなるのか」を知りたい場合は、2026年夏の電気代・ガス代補助の値引き単価もあわせて確認できます。

石炭火力はなぜ今も使われる?安さ・調達先・安定供給が理由

石炭火力はCO2排出量が多いという大きな課題がある一方で、電力の安定供給では今も重要な役割があります。資源エネルギー庁は、火力発電について、電力需要を満たす供給力だけでなく、太陽光や風力の出力変動を補う調整力としても必要だと説明しています。

  • 燃料コスト:石油やLNGと比べ相対的に安価とされる
  • 調達先:豪州、インドネシア、米国など複数地域から調達しやすい
  • 備蓄性:LNGのような極低温設備を必要とせず、発電所構内に一定量を保管しやすい
  • 安定運転:天候に左右されにくく、必要な時間帯に発電量を確保しやすい

一方、世界的な脱炭素の流れでは、非効率な石炭火力を減らしつつ、再生可能エネルギー、原子力、蓄電池、送電網などを組み合わせて火力依存度を下げる方向に政策が進んでいます。

石炭火力発電所の仕組みは?運転センターに作業員が集まった場面も注目

石炭火力発電は、石炭を細かく砕いてボイラーで燃やし、その熱で水を蒸気に変え、蒸気の力でタービンを回し、発電機で電気を作るのが基本です。発電所では燃料を燃やす工程だけでなく、蒸気の温度・圧力、発電量、排ガス処理設備など多数の設備を同時に監視します。

  • 石炭を受け入れて貯蔵する
  • 石炭を粉状にしてボイラーへ送る
  • 燃焼熱で高温・高圧の蒸気を作る
  • 蒸気でタービンを回す
  • タービンにつながる発電機で電気を作る
  • 集じん・脱硫・脱硝などの設備で排ガスを処理する

今回の予告では、取材中に運転センターへ作業員が集まる場面が大きな見どころとして示されています。ただし番組表では「何が始まるのか」まで公表されておらず、トラブル対応、点検、訓練などと断定できる情報はありません。発電所の運転管理がどれほど多くの人と設備で支えられているのかを見るポイントになりそうです。

石炭とバイオマスを混ぜて燃やすとCO2は減る?

番組予告では、石炭火力の環境対策としてバイオマス燃料を混ぜて燃やす取り組みも紹介されます。石炭だけを燃やす場合に比べ、石炭の使用量を減らせることがメリットです。

ただし「バイオマスなら燃やしてもCO2が出ない」という意味ではありません。燃焼時にはCO2が出ます。原料となる植物の成長過程で吸収したCO2との関係や、伐採・加工・輸送まで含めたライフサイクル全体で考える必要があります。

そのため、石炭火力の将来を考えるときは「燃料が安いか」だけでなく、安定供給・CO2削減・設備投資・燃料調達を同時に見ることが重要です。

業務スーパー創業者・沼田昭二の地熱発電フランチャイズとは?

もう一つの注目テーマが、熊本県阿蘇郡小国町の地熱発電です。番組表では、業務スーパー創業者の沼田昭二氏が、地熱発電を広げるためにフランチャイズ方式を取り入れ、2026年8月時点で3カ所の計画が進んでいると紹介されています。

沼田氏が設立した町おこしエネルギーは、地熱発電所の設計や設備をできるだけ共通化し、掘削や発電所建設を「パッケージ化」する考え方を進めてきました。店舗ごとに一から仕組みを作るのではなく、成功モデルを横展開する業務スーパーのフランチャイズ発想を発電事業に応用した形です。

小国町の「小国町おこしエネルギー地熱発電所」は2024年に完成。報道では最大出力約5,000kWで、年間では一般家庭約8,000世帯分に相当する発電規模とされています。発電した電気を売るだけでなく、地熱由来の温水を農業や養殖など地域産業へ活用する構想もあります。

太陽光とは違い、地熱は天候や昼夜の影響を受けにくいことが強みです。その一方で、地下資源の調査や掘削には時間と費用がかかり、掘っても十分な蒸気が得られない「地下リスク」があります。フランチャイズ化がどこまで開発期間とコストを下げられるかがポイントです。

日本の発電は火力が約7割|2024年度の最新確報と2040年度の見通し

資源エネルギー庁が2026年4月に公表した2024年度エネルギー需給実績の確報では、日本の発電電力量は9,911億kWh。電源構成は、バイオマスを除く火力が67.5%、再生可能エネルギー(水力を含む)が23.1%、原子力が9.4%でした。

電源2024年度ポイント
火力(バイオマス除く)67.5%依然として最大。安定供給・調整力を担う
再生可能エネルギー(水力含む)23.1%太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど
原子力9.4%再稼働により前年度から比率上昇

また、資源エネルギー庁が2026年3月に示した2024年度速報値の内訳では、石炭が約29%、天然ガスが約32%、石油等が約7%。つまり「火力発電」と一口に言っても、石炭だけではなくLNG・石油など複数の燃料で構成されています。

2040年度の見通しでは、再生可能エネルギーを4~5割程度、原子力を2割程度、火力を3~4割程度とする方向が示されています。石炭火力をすぐゼロにするのではなく、電力の安定供給を保ちながら、非化石電源の比率を増やすのが現在の政策の大きな流れです。

電気代と発電コストは別物|家庭で気になるポイント

番組を見て「石炭がそんなに安いなら電気代ももっと安くならないの?」と感じる人も多そうです。しかし家庭の電気料金は、燃料価格だけで決まりません。

  • 発電所の建設・維持・修繕費
  • 燃料の輸送・保管費
  • 送電線・変電所・配電設備の維持費
  • 再エネ賦課金や各種制度に関わる費用
  • 小売事業者の料金プラン
  • 家庭の使用量・契約アンペア・時間帯

特に夏はエアコンの使用時間で家庭の消費電力量が大きく変わります。具体的な家計負担を知りたい場合は、エアコンをつけっぱなしにした場合の2026年夏の電気代試算も参考になります。

見逃し配信はTVer・ネットもテレ東を確認

「世の中お金で見てみよう」はテレビ東京系で毎週火曜23時06分から放送中です。テレビ東京の公式無料動画ページでは番組の配信案内があり、番組表でも過去回のTVer配信が案内されています。配信対象回や終了時刻は各サービスの表示を確認してください。

発電技術そのものに興味がある人は、テレビ東京系の別番組で紹介された「鉄ガリ」の振動発電とSOLAMENTの仕組みも、身近なエネルギー技術を知る関連記事として読めます。

よくある質問

石炭は本当に1kg22円ですか?

2026年8月11日放送回の番組予告では、石炭の値段を1kg22円として紹介しています。実際の調達価格は炭種、輸入国、為替、運賃、契約条件で変動するため、全国共通の固定価格ではありません。

7~8円で55型テレビを6時間使えるというのは電気料金ですか?

番組で示されるのは石炭の燃料コストを身近な電気使用量に置き換えた例です。家庭の請求額には発電設備、送配電、小売など多くの費用が含まれるため、家庭の電気料金そのものとは異なります。

運転センターに作業員が集まった理由は何ですか?

番組表では「一体何が始まる!?」とだけ予告され、具体的な作業内容は明かされていません。異常対応や訓練などと断定できる公式情報は確認できないため、この記事では推測で決めつけていません。

地熱発電のフランチャイズを始めたのは誰ですか?

業務スーパーの創業者・沼田昭二氏です。町おこしエネルギーを設立し、地熱発電所の設計や設備を共通化するパッケージ方式と、企業と連携して全国展開を目指すフランチャイズ方式を進めています。

日本の発電で一番多いのは何ですか?

2024年度確報では、バイオマスを除く火力発電が発電電力量の67.5%を占め、最も大きい電源区分です。再生可能エネルギーは23.1%、原子力は9.4%でした。

まとめ

8月11日の「世の中お金で見てみよう」は、普段はスイッチを押すだけで使っている電気の裏側を、石炭の値段、発電所の運転、環境対策、地熱発電の事業モデルから見ていく回です。

  • 番組予告では石炭を1kg22円として紹介
  • 7~8円で55型テレビ約6時間という例は燃料コストのイメージ
  • 石炭火力はCO2課題がある一方、安定供給・調整力で現在も重要
  • バイオマス混焼など、石炭使用量を抑える取り組みも進む
  • 熊本県小国町では業務スーパー創業者・沼田昭二氏が地熱発電のフランチャイズ化を推進
  • 2024年度の日本の発電電力量は火力67.5%、再エネ23.1%、原子力9.4%

「なぜ石炭火力をすぐ止められないのか」「再エネを増やすだけでは何が足りないのか」を、コストと安定供給の両面から考えると、今回の特集がより分かりやすくなります。

参考情報

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