名曲アルバム「四季から夏」は何を表現?ヴィヴァルディの嵐・服部百音|8/13 13:05

2026年8月13日(木)午後1時5分からNHK Eテレで放送される「名曲アルバム『“四季”から“夏”』ヴィヴァルディ作曲」。うだるような暑さから、不穏な風、雷鳴、そして激しい夏の嵐へ――ヴィヴァルディが音で描いた「夏」を、ベネチアの映像とともに味わう5分番組です。

「四季の夏は何を表現している?」「有名な嵐は第何楽章?」「RV315とは?」「バイオリンを弾く服部百音さんはどんな人?」と気になった方に向けて、放送前後に知りたいポイントをまとめます。

名曲アルバム「四季から夏」の放送日時・演奏者

番組名名曲アルバム「“四季”から“夏”」ヴィヴァルディ作曲
放送局NHK Eテレ1・東京
放送日時2026年8月13日(木)13:05~13:10
作曲アントニオ・ヴィヴァルディ
バイオリン服部百音
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団
指揮・チェンバロ渡邊一正
ロケ地ベネチア(イタリア)

番組表では、ベネチアに生まれ、バイオリンの名手としても活躍したヴィヴァルディが、厳しい夏と嵐の様子をバイオリン協奏曲で描いた作品として紹介されています。

ヴィヴァルディ「四季」の夏はどんな曲?RV315の意味

「夏」は、ヴィヴァルディの代表作バイオリン協奏曲集「四季」の第2曲です。正式にはバイオリン協奏曲 ト短調 作品8-2、RV315「夏(L’estate)」。RVはヴィヴァルディ作品を整理する作品目録番号で、「夏」には315番が付けられています。

  • 調性:ト短調
  • 作品番号:作品8-2
  • RV番号:RV315
  • 原曲の構成:全3楽章
  • 原曲の演奏時間の目安:約11分

「春」の明るい鳥の声とは対照的に、「夏」は最初から重く、暑さで人も家畜もぐったりする空気を描きます。後半に進むほど緊張感が高まり、最後は激しい嵐が一気に襲いかかります。

「夏」は何を表現している?3楽章の場面を解説

「四季」には季節の情景を説明するソネットが添えられており、音楽と文章が細かく対応しています。「夏」の3楽章は、単に暑い季節を描くだけでなく、猛暑→嵐への不安→嵐の直撃という短い物語になっています。

第1楽章:暑さと不穏な風

照りつける太陽の下で人や羊がぐったりし、松の木まで焼けるような暑さ。カッコウやキジバトなどの鳥の声が聞こえる一方、穏やかな風を押しのけるように北風が現れます。牧人は、これから起きる嵐を恐れます。

第2楽章:雷への恐怖と虫の羽音

休みたいのに、遠くで光る稲妻や雷、まとわりつく虫の羽音が気になって落ち着けない場面です。静かな部分と急に緊張が走る部分が交互に現れ、嵐が近づく不安が音になっています。

第3楽章:ついに夏の嵐が襲う

牧人の不安は現実になり、空は雷鳴と稲妻に包まれます。猛烈な勢いのバイオリンと弦楽合奏が、雹や豪雨で作物が打ち倒されるような激しさを描きます。「ヴィヴァルディの夏」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、この第3楽章プレストです。

第3楽章「嵐」が有名な理由|どこを聴けばいい?

「夏」の第3楽章が特に有名なのは、約束された穏やかな季節感を裏切るほど、音楽が猛烈だからです。短く鋭い音型が繰り返され、独奏バイオリンが高速で駆け回り、オーケストラ全体が雷雨のように押し寄せます。

  • 冒頭:一気に吹き荒れる風のような全奏
  • 独奏バイオリン:稲妻のように細かく走る速いパッセージ
  • 低音と全奏:雷鳴や雹を思わせる強いアクセント
  • 終盤:嵐が収まらないまま押し切るような結末

聴くポイント:「きれいなクラシック」というより、映像のない映画音楽のように情景を想像すると分かりやすい曲です。暑さで動けない第1楽章と、暴風雨の第3楽章の速度感の差にも注目です。

バイオリンの服部百音はどんな人?

今回バイオリンを担当する服部百音(はっとり・もね)さんは、1999年生まれのバイオリニスト。5歳からバイオリンを始め、幼少期から国際コンクールで実績を重ねてきました。2009年にはポーランドのリピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで史上最年少第1位を受賞しています。

公式プロフィールでは、N響、読響、東京フィルなど主要オーケストラとの共演を重ね、桐朋学園大学音楽学部大学院を修了。使用楽器は日本ヴァイオリンから特別貸与されているグァルネリ・デル・ジェスと紹介されています。

「夏」は独奏バイオリンの切れ味とスピードが大きな見せ場です。特に第3楽章では、服部さんの鋭いアタックや高速パッセージが、嵐の緊迫感をどう描くかが注目ポイントになります。ヴァイオリン奏者についてもっと知りたい方は、当サイトの高嶋ちさ子「12人のヴァイオリニスト」メンバー一覧も参考になります。

指揮・チェンバロ渡邊一正と東京フィルにも注目

渡邊一正さんは1991年に東京フィルを指揮してデビューし、同楽団の指揮者やレジデント・コンダクターを歴任した指揮者です。ピアニストとしても活動し、オーケストラを指揮しながら自ら演奏する「弾き振り」でも知られています。

今回は指揮に加えてチェンバロも担当。バロック音楽らしいリズムの骨格を支えながら、独奏バイオリンと弦楽合奏をまとめます。

管弦楽の東京フィルハーモニー交響楽団は1911年創立。公式プロフィールでも「名曲アルバム」「クラシックTV」など多くの放送番組で演奏していることが紹介されています。NHKのクラシック番組が気になる方は、クラシック音楽館「N響3コンマス」は誰?もあわせてどうぞ。

ロケ地ベネチアとヴィヴァルディの関係

ロケ地はイタリア・ベネチア。ヴィヴァルディは1678年にベネチアで生まれ、1703年から当地のピエタ慈善院(Ospedale della Pietà)でバイオリン教師として活動しました。

ピエタでは高い音楽教育を受けた少女たちのオーケストラが演奏し、ヴィヴァルディは長年にわたって多くの協奏曲を書きました。水路、石造りの街並み、教会などベネチアの風景とともに聴くことで、ヴィヴァルディが生きた都市と音楽の距離がぐっと近く感じられます。

5分の名曲アルバムでは「夏」のどこまで聴ける?

原曲の「夏」は全3楽章で約11分ですが、今回の「名曲アルバム」は13:05~13:10の5分枠です。そのため、原曲全体をそのまま通して演奏する番組ではありません。

日本オーディオ協会が掲載しているNHK関連8K番組の曲目にも、今回と同じ服部百音・渡邊一正・東京フィルによる「四季から“夏”」が5分00秒として記録されています。どの部分をどのようにつないだ構成かは番組表だけでは確認できませんが、「猛暑から嵐へ」という作品のドラマを5分でどう凝縮しているかが見どころです。

同じ「名曲アルバム」の別作品が気になる方は、「月の光」は誰の曲?ドビュッシーと詩の意味も参考になります。

見逃し配信・再放送の確認方法

NHKは2025年10月からインターネットサービス「NHK ONE」を提供しており、総合・Eテレ番組の同時配信や、対象番組の見逃し配信を行っています。配信対象になっている場合は「名曲アルバム」「ヴィヴァルディ」「四季 夏」などで検索すると確認しやすいです。

再放送はNHKの番組表で番組名や曲名を検索するのが確実です。「名曲アルバム」は同じ曲が別の日時・チャンネルで編成される場合があるため、曲名まで含めて確認すると見つけやすくなります。

よくある質問

ヴィヴァルディ「四季」の「夏」は何を表現した曲ですか?

猛暑で人や家畜が弱る様子、鳥の声、不穏な北風、雷への恐怖、そして最後に襲う激しい夏の嵐を描いたバイオリン協奏曲です。

有名な「嵐」は第何楽章ですか?

第3楽章の「Presto」です。独奏バイオリンと弦楽合奏が猛烈な速さで動き、雷、稲妻、雹を思わせる激しい音楽が続きます。

「夏」の作品番号とRV番号は?

作品8-2、RV315です。調性はト短調で、原曲は全3楽章、演奏時間は約11分です。

2026年8月13日のバイオリン演奏者は誰ですか?

服部百音さんです。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、指揮・チェンバロは渡邊一正さんです。


参考:Gガイド番組表服部百音オフィシャルサイト東京フィルハーモニー交響楽団プロフィール渡邊一正プロフィールSchott Music「The Four Seasons “Summer”」日本オーディオ協会「名曲アルバム紀行」Santa Maria della Pietà「Antonio Vivaldi」

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