仙台育英・星よつはマネージャーとは?父は星孝典氏|甲子園開幕戦で記録員に

仙台育英の学生コーチ兼マネジャー、星よつはさんに注目が集まっています。同校野球部94年の歴史で初めての女子部員として最後の夏を迎え、8月5日の甲子園開幕戦でベンチ入りする姿が話題です。プロフィールや父・星孝典氏との絆、須江航監督の言葉まで整理しました。

星よつはさんのプロフィール|仙台育英学生コーチ兼マネジャー

星よつはさんは2008年11月18日生まれ、宮城県仙台市出身の17歳です。身長は160センチ、右投げ右打ちで、小学2年生から少年野球チーム「小平美園レッドアローズ」でプレーを始めました。

中学は秀光中学校に進学し、「秀光ボーイズ」で選手兼マネジャーとして活動。この頃からすでに「支える側」と「プレーする側」の両方を経験していたことになります。

好きな言葉は人気漫画『ハイキュー!!』に登場する「ムリではなくムズカシイである」。趣味は絵画で、練習の合間には飼い猫の名前当てゲームをしたり、K-POPアイドルのカードの話で盛り上がったりする、年相応の一面もあるといいます。

大人びた口調で取材に応じる姿から驚かれることも多いようですが、密着した記者によると、ユニホームを着るとパッと表情が引き締まるといいます。オンとオフの切り替えの早さも、彼女らしさのひとつといえそうです。

父・星孝典氏との絆|西武・巨人で活躍した名捕手

よつはさんの父・星孝典氏は、仙台育英の出身で、プロ野球では西武と巨人で捕手として活躍しました。現在は仙台六大学野球リーグに所属する東北学院大学の監督を務めています。

よつはさんが憧れの選手として挙げるのも、ほかでもない父・孝典氏です。宮城大会の決勝で仙台育英が勝利した際には、客席から駆けつけた孝典氏がよつはさんを「よしよし」と迎え、親子で喜びを分かち合う場面もありました。

孝典氏は「彼女が選んだ道なので、親としてはバックアップするだけ」と語り、「自分の信念を持って頑張ってほしい」とエールを送っています。父がかつて袖を通した「IKUEI」のユニホームを、親子二代で着ることになる甲子園です。

仙台育英初の女子部員になった経緯|「支える側になりたい」という思い

よつはさんが仙台育英の野球部に入部したのは2024年で、創部94年の歴史で初めての女子部員となりました。中学入学時は野球部かソフトボール部かで悩んだそうですが、「自分が支える側になりたい」という思いから野球部を選んだといいます。

入部当初から掲げてきた目標は「父と同じユニホームを着て甲子園に行く」こと。昨秋から公式戦のベンチ入りを続け、須江航監督からは「右腕」と呼ばれるほど、チーム運営に欠かせない存在になっています。

学生コーチ兼マネジャーとしての役割

よつはさんが担うのは、スコアをつける記録業務だけではありません。キャッチボールやノックの補助、選手の体のケアまで幅広くこなす「万能型マネージャー」を目指していると伝えられています。甲子園練習でも用具管理や写真撮影のためにグラウンド内外を奔走する姿が見られました。

甲子園練習で与えられた時間はわずか15分ほどでしたが、その短い時間の中でも道具の配置や選手の動線を確認し、本番に備える姿が印象的だったといいます。昨夏の甲子園出場時に各球場の設備や動線を確認していたことも生かされそうです。

8月5日開幕戦|札幌日大戦で記録員としてベンチ入り

第108回全国高等学校野球選手権大会は8月5日に開幕し、仙台育英は大会第1日・開会式直後の第1試合で札幌日大(南北海道)と対戦します。プレーボールは17時30分の予定です。

よつはさんは記録員としてベンチ入りする予定で、これが高校最後の夏となります。「自分は手に汗握るタイプ」と話す一方、「選手のみんなには『緊張』という無駄な感情を預けてもらって、あとは全力で楽しんでもらえたら」と、裏方としての覚悟をのぞかせました。

仙台育英は宮城大会を勝ち抜き、2年連続32度目の夏の甲子園出場を決めています。2022年夏には東北勢として史上初めて全国制覇を果たした実績もあり、今大会でも上位進出への期待がかかります。

対する札幌日大は南北海道の代表校です。開幕戦は毎年、全国のファンから最も注目される一戦のひとつで、選手だけでなくベンチ入りメンバー全員にとっても特別な緊張感の中でのプレーボールとなります。

チームのスローガンは「一期一会~誰かのために~」。よつはさんは「裏方の働きとメンバーで支え合って、ワンチームで勝利をつかみたい」と最後の夏への思いを語っています。

須江航監督が語る「幸運の象徴」

宮城大会決勝で仙台育英が東北に4-1で勝利した際、須江航監督は試合後の涙の理由を問われ、「県大会で優勝して泣くって、自分はないです」と振り返りました。

4-0とリードした9回に雨が強まり3点差まで詰め寄られた場面を挙げ、須江監督はよつはマネジャーの存在について「四つ葉のクローバーは幸運の象徴」と表現。「おかげでラッキーだったよ」と感謝を伝えたと明かしています。

「よつは」という名前と四つ葉のクローバーをかけたエピソードは、チーム内での彼女の存在感の大きさを物語るものといえそうです。

女子マネージャーの甲子園ベンチ入り、歴史をたどる

実は、女子マネージャーが甲子園のベンチに入ること自体は、今では珍しい光景ではありません。1996年の第78回大会から、女子部員が記録員として甲子園のベンチに入ることが正式に認められました。

それ以前は責任教師や控え選手がスコアをつけており、女子生徒がベンチに座ることはできませんでした。制度改正後の最初の夏には、9校の女子マネージャーが記録員としてベンチ入りしたと伝えられています。

仙台育英にとっての「初」の重み

女子部員の記録員ベンチ入りが全国的に一般化した一方で、仙台育英野球部にとっては94年の歴史で初めてとなる女子部員の存在は、それ自体が大きな出来事です。名門校であっても「初めて」が生まれる瞬間があることを、よつはさんの挑戦は示しています。

なお、甲子園のグラウンドに女子部員が立てるようになったのはさらに近年のことです。以前は大会本部から安全面を理由に制止されるケースもありましたが、近年はノックを打つ女子マネジャーが登場するなど、ルール運用の見直しが進んできました。

裏方として選手を支える女子部員の役割は、記録員という枠を超えて少しずつ広がりを見せています。よつはさんの活躍も、そうした流れの延長線上にあるといえそうです。

SNSで話題|ネットの声

よつはさんをめぐるエピソードは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。練習の合間は年相応に笑顔を見せる一方、ユニホームに袖を通すと表情が引き締まるという記者のリポートに、「かわいい」「頑張れ」といった応援の声が広がっているようです。

父・孝典氏が元プロ野球選手であることを知った人からは、親子二代で同じユニホームに袖を通す巡り合わせに感動したという反応も見られます。声をからしながら選手を鼓舞するベンチでの姿が中継で映るたび、話題になる展開が続いています。

一方で、記録員という裏方の仕事そのものに光が当たることは珍しく、「縁の下の力持ちがこうして注目されるのはうれしい」という趣旨の声も目立ちます。甲子園という舞台だからこそ届く応援が、彼女の最後の夏を後押ししているようです。

まとめ|甲子園はいつまで、どこで見られる

第108回全国高等学校野球選手権大会は8月5日から22日まで、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されます。仙台育英の初戦は8月5日17時30分から、開幕カードとして札幌日大と対戦します。

テレビ・配信ではNHK総合が地上波で生中継するほか、BS朝日4Kでも放送予定です。会場に行けない場合は「バーチャル高校野球」やABEMAの無料ライブ配信でも視聴できます。

今大会は指名打者(DH)制が夏の選手権として初めて導入されるなど、ルール面でも注目される大会です。全国47都道府県から49代表校が集まり、18日間にわたって熱戦が繰り広げられます。

視聴方法チャンネル・サービス備考
地上波NHK総合解説:杉浦正則/実況:太田雅英
BSBS朝日4K解説:小倉全由/実況:北條瑛祐
ネット配信バーチャル高校野球・ABEMA無料でライブ視聴可能

よつはさんが記録員としてベンチにどう立つのか、そして仙台育英がどこまで勝ち上がるのか。放送前後もあわせてチェックしておきたい試合です。大会全体の日程や出場校については、以下の記事もあわせてご覧ください。

父娘二代で袖を通す「IKUEI」のユニホーム、須江航監督が「幸運の象徴」と呼ぶ存在感、そして94年目にして初めての女子部員という重み。開幕戦の結果だけでなく、ベンチの中の物語にも注目してみてはいかがでしょうか。

参考情報

本記事は、スポニチアネックス、スポーツ報知、ベースボールチャンネル、tbc東北放送などの報道をもとに、2026年8月時点で確認できる情報を整理しています。試合結果や今後の対戦カードは、大会の進行にあわせて随時更新される可能性があります。

あわせて読みたい
夏の甲子園2026はいつから?日程・出場校・テレビ中継・チケットを解説

このテーマの関連記事はこちら