
アンパラレルドの鉄ガリとは?振動発電の仕組み・住友金属鉱山のソラメントも解説【8月5日】
2026年8月5日(水)放送のテレビ東京系「アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜」では、住友金属鉱山が開発する振動で発電する金属「鉄ガリ」と、近赤外線をコントロールする素材SOLAMENT(ソラメント)が取り上げられます。
「鉄ガリとは何?」「本当に電池がいらなくなる?」「橋の老朽化をどうやって調べる?」「ソラメントは盗撮防止にも使える?」と気になった方に向けて、番組内容と住友金属鉱山の公式情報をもとに、仕組み・用途・見逃し視聴方法をわかりやすく整理します。
この記事の要点
- 鉄ガリの正式な名称は「鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶」
- 振動で生じる磁束の変化を電気に変え、センサー用の独立電源として期待されている
- 橋梁・工場設備・防災・防犯など、配線や電池交換が難しい場所に向く
- ソラメントは近赤外線を吸収し、遮熱・発熱・肌保護・赤外線カメラ対策に応用できる
- 放送は8月5日23時06分から。WTT中継の影響で変更される可能性がある
アンパラレルド「鉄ガリ」回の放送日時・出演者
| 番組名 | アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年8月5日(水)23:06〜23:55 |
| 放送局 | テレビ東京系 |
| MC | 若林正恭(オードリー) |
| ゲスト | 東福淳司、泉聖志(住友金属鉱山) |
| 解説 | 一柳朋紀(鉄鋼新聞社 社長) |
| ナレーター | 大塚明夫 |
今回のテーマは、自然災害による停電やインフラ老朽化に、新素材の力で挑む老舗企業の変革です。住友金属鉱山でX-MINING(クロスマイニング)を率いる東福淳司さんと、鉄ガリウムの研究を担う泉聖志さんが、素材を社会実装へつなげるまでの挑戦を語ります。
番組公式ページでは、WTTチャンピオンズ横浜2026の中継により放送日時が変更される可能性が案内されています。大会日程や放送情報は、関連記事「WTTチャンピオンズ横浜2026の放送日程・出場選手まとめ」でも確認できます。
鉄ガリとは?正式名称は鉄ガリウム磁歪合金単結晶
番組で「鉄ガリ」と呼ばれる素材の正式名称は、鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶です。鉄をベースにガリウムを加えた磁歪材料で、力や振動を受けると磁気の状態が変化する「逆磁歪効果」を利用できます。
鉄ガリ単体が電池のように発電するわけではない
鉄ガリは、置いておくだけで電気を出す金属ではありません。鉄ガリウム材を組み込んだ発電デバイスに振動が伝わると、材料内部の磁束が変化し、その変化を電磁誘導によって電気へ変換します。つまり、周囲に存在する小さな振動を回収するエネルギーハーベスティングの中核材料です。
単結晶化で性能のばらつきを抑える
実用化で重要になるのが、切り出す場所によって性能が変わらないことです。住友金属鉱山は垂直ブリッジマン法で結晶を育成し、ガリウム濃度のばらつきが小さい高品質な単結晶を作る技術を確立しています。公式情報では、磁歪量は約300ppmで、四角柱や円柱からさまざまな形状へ加工できると説明されています。
なお、番組紹介では泉さんが「30年に及ぶ研究の末」に単結晶化へ成功したとされています。一方、住友金属鉱山の公式対談では、鉄ガリウム開発への着手は2017年、泉さんの参画と単結晶化は2018年と説明されています。このため「30年」は鉄ガリウムだけの開発期間ではなく、泉さんや同社が蓄積してきた結晶育成・加工研究の経験全体を指す表現と考えられます。
鉄ガリの用途は?橋梁センサー・工場・防災・防犯へ
鉄ガリウムを使った振動発電は、大きな電力を供給する発電所ではなく、センサーや無線通信に必要な小さな電力を現場で作る技術として期待されています。配線や電池交換が難しい場所ほどメリットが大きくなります。
| 想定分野 | 振動源 | 期待される使い方 |
|---|---|---|
| 橋梁・道路 | 車両通過時の振動 | 老朽化や異常を診断するセンサーの電源 |
| 工場設備 | モーターや加工機械の常時振動 | 故障予兆の監視、配線・電池交換の削減 |
| 防災・インフラ | 構造物や設備の揺れ | 災害予測、プラント保全、遠隔監視 |
| ドア・見守り | 開閉時の振動 | 高齢者の外出検知や侵入者を知らせる仕組み |
| 物流・モビリティ | 輸送中の振動 | 位置・状態を知らせる独立型センサー |
関西大学では、自動車が橋を通る際の振動で発電し、その電力で橋梁の状態を測る給電型センシングデバイスを研究しています。金沢大学との共同研究では、工場設備やインフラ監視への応用が進められています。ただし、2026年8月時点で住友金属鉱山の鉄ガリウムは「開発品」とされており、家庭用の非常用電源として販売されている製品ではありません。
台風時の停電は、発電素材だけでなく家庭側の備えも重要です。飲料水・モバイルバッテリー・冷蔵庫対策などは「台風が来る前に買うものリスト2026」でまとめています。
ソラメントとは?遮熱ウェアと赤外線カメラ対策の仕組み
SOLAMENT(ソラメント)は、住友金属鉱山が開発したレアメタル由来のナノ微粒子素材です。太陽光などに含まれる近赤外線を選択的に吸収し、用途に応じて発熱・遮熱・肌保護・プライバシー保護という機能を生み出します。
- 遮熱:暑さの原因となる近赤外線を吸収し、その先へ熱が届きにくくする
- 発熱:吸収した近赤外線を熱に変え、冬物衣料などに活用する
- 肌保護:肌の深部へ届くとされる近赤外線をカットする
- プライバシー:近赤外線カメラの光を衣服で吸収し、透過撮影を防ぎやすくする
ソラメントは少量で機能を発揮し、繊維に練り込むと色の自由度を保ちやすい点も特徴です。番組では遮熱ウェアやアスリート用ユニフォームへの採用が紹介されます。住友金属鉱山の公式ページでも、赤外線カメラを悪用したスイムウェアなどの盗撮対策として、アスリートの挑戦を支える用途が示されています。
酷暑対策素材の比較が気になる方は、ワークマンのXShelterなどを紹介した「がっちりマンデー!!酷暑テック特集まとめ」も参考になります。
住友金属鉱山のX-MININGとは?老舗企業が進める異業種コラボ
住友金属鉱山は1590年創業の非鉄金属企業です。430年以上の歴史を持つ一方、材料を作って販売するだけでは世界市場で差別化しにくいという課題があります。そこで進めているのが、社外の企業・大学・研究機関と技術やアイデアを掛け合わせるX-MINING(クロスマイニング)です。
鉄ガリウムでは金沢大学や関西大学、発電デバイスを作る企業などと連携し、素材からセンサーまでのサプライチェーン構築を目指しています。ソラメントでは繊維会社やアパレルブランド、農業分野の企業と協力し、遮熱ネットや機能性ウェアへ展開しています。
番組の見どころは、研究者の泉さんが性能の安定した素材を作り、東福さんが異業種との接点を広げるという役割分担です。同期入社の2人が「独創から共創へ」と企業文化を変え、素材を社会課題の解決策へ育てていく過程に注目です。
見逃し配信はどこ?鉄ガリ回のよくある質問
アンパラレルドはTVerで見逃し配信される?
番組公式サイトではTVer、ネットもテレ東、テレ東BIZ、U-NEXTなどの配信サービスが案内されています。配信期間や対象回はサービスごとに異なるため、放送後に各公式ページで「2026年8月5日放送回」を確認してください。
鉄ガリは何の略?
鉄とガリウムを組み合わせた「鉄ガリウム」の通称です。住友金属鉱山の製品名では「鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶」と表記されています。
鉄ガリで家の電気をまかなえる?
現時点の主用途はIoTセンサーなどの微小電源です。橋や工場設備の振動を使い、監視センサーを動かす用途が中心で、家庭全体を動かす蓄電池や発電機とは役割が異なります。
ソラメントは着ると必ず涼しくなる?
ソラメントは近赤外線を吸収して遮熱する素材ですが、体感は生地の構造、含有量、風通し、気温などで変わります。素材名だけでなく、製品ごとの試験条件や使い方を確認することが大切です。
放送時間が変わる可能性はある?
あります。テレビ東京はWTTチャンピオンズ横浜2026の中継状況により、8月5日の放送日時を変更する可能性があると案内しています。当日の電子番組表や番組公式ページを確認すると確実です。
公式情報
鉄ガリとソラメントに共通するのは、素材だけで社会問題を解決するのではなく、大学や企業との共創によって「使える仕組み」まで作ろうとしている点です。停電、インフラ老朽化、酷暑、プライバシーといった身近な課題が、新素材でどう変わるのかを考えながら見ると、番組をより深く楽しめます。

