100分de名著「万葉集」第2回再放送は10月18日0:40|額田王の「君待つと」と恋歌の見どころ|10/18 0:40
2026年10月18日(日)午前0時40分からNHK Eテレ1・東京で、「100分de名著“万葉集”(2)身を焦がす恋」が放送されます。
この回の中心は、万葉集に数多く残る恋歌です。10月12日の本放送を見逃した方にとっては、深夜帯の再放送で第2回を確認できる機会になります。今回は放送時間に加えて、番組紹介にも登場する「すだれが揺れて、恋人が来たと思ったら秋風だった」という歌がどのような一首なのかも整理します。
100分de名著「万葉集」第2回の再放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月18日(日)0:40〜1:05 |
| 放送局 | NHK Eテレ1・東京 |
| テーマ | 「万葉集」(2)身を焦がす恋 |
| 講師 | 上野誠 |
| 司会 | 伊集院光、安部みちこ |
| 朗読 | 前原端樹、木竜麻生 |
| 語り | 浅野真澄 |
番組表では、第2回について万葉集の約4割が恋歌とされることに触れ、恋人を待つ歌、共寝した翌朝の別れを惜しむ歌、恋心を雪にたとえる歌、恋敵への激しい感情を表した歌などを扱うと紹介されています。
本放送は10月12日22時25分からでした。同じ内容を10月18日0時40分から見られるため、放送日時を探していた方は曜日と日付を間違えないようにしたいところです。土曜深夜から日曜に日付が変わったあとの放送です。
第2回「身を焦がす恋」はどんな内容?
第2回のテーマは、タイトルどおり恋によって揺れる人の心です。
万葉集というと歴史の授業で習う古典という印象もありますが、番組紹介を見ると、今回扱われるのは「会いたい」「待っている」「別れたくない」「相手の心変わりがつらい」といった、今の恋愛にもそのまま重なる感情です。
NHK出版の2026年10月テキストでは、万葉集を文学史上の価値だけでなく、人が気持ちをやり取りする「共感の装置」として読む企画だと説明されています。歌を単独で覚えるのではなく、誰かに思いを伝えるための言葉として見ると、第2回の恋歌もぐっと近く感じられます。
なぜ万葉集には恋歌が多いのか
番組表では、万葉集ではおよそ4割が恋歌とされています。
今回の見どころは、単に「恋の歌が多い」と紹介するだけではなく、なぜこれほど多くの恋愛感情が歌として残ったのかを考える点です。番組説明には、当時の人々がさまざまな恋愛模様そのものを、ある種のエンターテインメントとして楽しんでいた可能性にも触れています。
恋する本人の気持ちだけでなく、その歌を受け取る相手や周囲の人々まで含めて歌が共有される文化だったと考えると、現代のメッセージや投稿に似た面も見えてきます。
「すだれが揺れて恋人が来たと思った歌」は額田王の「君待つと」
番組紹介に出てくる「すだれが揺れて、待っていた恋人が来たと思ったら秋風だった」という内容は、額田王の歌として知られています。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでは、「君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く」という歌が万葉集巻四に収められ、作者は額田王とされています。
「君待つと」の意味は?
この歌で描かれているのは、待ち人を思う時間の長さと、ほんの小さな物音にも期待してしまう心です。
恋人が来るのを待ちながら過ごしていると、家のすだれが動きます。「来た」と思った瞬間、実際にそこにいたのは人ではなく秋風だった。短い歌の中に、期待が一気に高まり、すぐに寂しさへ変わる流れが入っています。
現代でも、連絡を待っているときにスマートフォンが鳴った気がして画面を見たり、足音が聞こえて相手かもしれないと思ったりすることがあります。道具や暮らしは違っても、待っている人ほどわずかな変化に敏感になる感覚は変わりません。
額田王の歌が今回のテーマに合う理由
「身を焦がす恋」という題に対して、この歌は激しい言葉を使っているわけではありません。
それでも、来るか来ないか分からない相手を待ち続け、風の動きにまで反応する姿から、恋の強さが伝わってきます。怒りや嫉妬のような大きな感情だけでなく、静かに待つ時間もまた恋の一部だと分かる一首です。
番組では、このような待つ女の歌だけでなく、別れ、はかなさ、嫉妬といった異なる感情も並べて、万葉集の恋の幅を見ていく構成です。
共寝した翌朝・雪・嫉妬の歌にも注目
番組表には、額田王の歌以外にもいくつかの恋愛場面が紹介されています。
一つは、共寝した翌朝に恋人との別れを惜しむ歌です。会えた喜びのあとにすぐ別れの時間が来るという、恋の幸福と寂しさが隣り合った場面になります。
もう一つは、恋心をはかなく消える雪にたとえる歌です。雪は美しくても長くは残りません。消えていく自然現象に自分の恋を重ねることで、説明しにくい気持ちを一つの景色として伝えています。
さらに、男の浮気に気づいた女性が恋敵に激しい感情を向ける歌も扱われます。静かに待つ額田王の歌とは反対に、怒りや嫉妬が前面に出る歌もあることで、万葉集の恋歌がきれいな恋愛だけを集めたものではないことが分かります。
講師・上野誠はどんな人?
2026年10月の「100分de名著」で『万葉集』を解説する講師は、国文学者の上野誠さんです。
NHK出版の公式ページでは、國學院大學教授、奈良大学名誉教授と紹介されています。万葉文化論の立場から、文学だけでなく歴史学、民俗学、考古学などの研究も応用しながら万葉集を読み解いてきた研究者です。
著書には『体感訳 万葉集 令和に読みたい名歌36』『万葉集講義 最古の歌集の素顔』『入門 万葉集』などがあり、古代の歌を現代の感覚につなげて説明する仕事を続けています。
司会の伊集院光さんのプロフィールも、人物像やこれまでの活動を知りたい方はあわせて参考にできます。
前回10月12日の第2回記事との違い
キニナルでは、10月12日の本放送に合わせて「100分de名著『万葉集』第2回|恋歌が4割?待つ女・別れ・嫉妬を読み解く」を紹介しています。
そちらは第2回全体のテーマや「恋歌が約4割」とされる点を中心に整理しています。今回の記事は、10月18日0時40分の再放送時間を確認しつつ、番組紹介に登場する額田王「君待つと」の歌意を視聴前に分かりやすく押さえることを中心にしています。
また、第1回では歌をコミュニケーションとして捉える視点が扱われています。第1回の内容を整理した記事から続けて読むと、第2回で恋歌がどのようなやり取りとして機能したのかも理解しやすくなります。
10月18日の放送を見る前に押さえたいポイント
今回の第2回は、古典の有名歌を暗記するための回というより、恋をした人の感情がどのように言葉になったのかを見る回です。
「待つ」「別れる」「消えてしまいそうな恋を思う」「相手の心変わりに傷つく」といった感情が、自然や暮らしの中の出来事と結び付けられています。
特に「君待つと」の歌は、すだれと秋風という目に見える景色を使って、期待と落胆を一瞬で伝えています。放送では、こうした表現を上野誠さんがどのように読み解くのかが注目点です。
「100分de名著」は25分×4回で1冊を読み解く番組
「100分de名著」は、古今東西の一冊を25分ずつ4回、合計100分で読み解いていく教養番組です。2026年10月は『万葉集』が取り上げられ、第1回から第4回までテーマを変えながら、古代の歌を現代の生活感覚につないで考えていきます。
第2回だけを見ても内容は理解できますが、10月シリーズ全体では「万葉集は昔の有名な和歌を集めた本」という見方から一歩進み、人と人が気持ちを伝え合う言葉として読むことが軸になっています。NHK出版のテキスト紹介でも、7世紀初めから8世紀半ばまで約130年間の歌、およそ4500首が収められ、天皇や貴族だけでなく防人や東国の農民など幅広い人々の歌が含まれると説明されています。
そのため第2回の恋歌も、作者の経歴だけを覚えるより、「誰が誰を思い、どんな場面で何を伝えようとしたのか」に注目すると見やすくなります。額田王の「君待つと」も、秋風そのものの美しさより、待っている人が風に反応してしまうほど相手を強く思っていることが中心です。
前回・第1回から続く「歌はコミュニケーション」という視点
前回にあたる第1回では、万葉集の歌を人と人のコミュニケーションとして捉える視点が扱われました。
その流れを受けた第2回では、やり取りされる感情が恋に絞られます。会いたい気持ち、別れたくない気持ち、相手を失う不安、嫉妬など、恋愛の場面では相手の反応を強く意識するため、歌が「伝える手段」だったことがより分かりやすく見えてきます。
第1回を見ていない場合でも、第2回の「身を焦がす恋」から入って問題ありません。ただ、歌を作品として鑑賞するだけでなく、誰かに向けたメッセージでもあったと意識すると、番組が示す『万葉集』の読み方をつかみやすくなります。
参考にした情報
- NHK出版「100分de名著 『万葉集』 2026年10月」
- Gガイド「100分de名著“万葉集”(2)身を焦がす恋」
- J:COMテレビ番組表「100分de名著」
- 国立国会図書館 レファレンス協同データベース「君待つと わが恋ひをれば」
よくある質問
100分de名著「万葉集」第2回の10月18日の放送時間は?
2026年10月18日(日)0時40分から1時05分まで、NHK Eテレ1・東京で放送予定です。
「すだれが揺れて恋人が来たと思った」歌の作者は誰ですか?
額田王です。「君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く」という歌で、万葉集巻四に収められています。
第2回の講師は誰ですか?
国文学者の上野誠さんです。2026年10月の『万葉集』全4回を解説します。
まとめ
10月18日0時40分からの「100分de名著“万葉集”(2)身を焦がす恋」は、10月12日に放送された第2回を深夜帯に見られる機会です。
中心となるのは、万葉集に多く残る恋歌。額田王の「君待つと」のような待つ恋から、別れ、はかなさ、嫉妬まで、現代にも通じる感情が取り上げられます。再放送から見る方は、まず「すだれが揺れた瞬間に恋人を期待した」という一首を押さえておくと、番組のテーマが入りやすくなります。

