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国宝へようこそ「日月山水図屏風」11月6日|四季と日月の謎、金銀の超絶技巧を読み解く|11/6 16:30

11月6日(金)16時30分からNHK BSP4Kで放送される「国宝へようこそ 選(5)」は、天野山金剛寺に伝わる国宝・日月山水図屏風を8K映像で味わう回です。

この作品の魅力は、作者や制作事情がはっきりしないのに、画面そのものの迫力と独創性で見る人を引き込むところにあります。今回は「誰が描いたのか」という謎だけでなく、四季がどう配置され、太陽と月が何を象徴しているように見えるのか、金銀の細部にどんな技巧が潜んでいるのかを中心に整理します。

11月6日の放送日時と番組内容

項目内容
放送日時2026年11月6日(金)16:30〜17:15
放送局NHK BSP4K
番組国宝へようこそ 選(5)「日月山水図屏風」
語り余貴美子
主なテーマ日月山水図屏風の四季、日月、金銀の表現、細部の技巧

番組表では、似た作品がほとんどない孤高の名画として「日月山水図屏風」を取り上げ、鮮やかな色彩で描かれた四季の風景と、金銀で表された太陽・月・天空、さらに細部の技巧に迫る内容と案内されています。

NHKエデュケーショナルの公式商品情報でも、この作品はシリーズ第5集として収録されており、番組全体が「肉眼を超える映像」で国宝を記録し、最新研究も踏まえて鑑賞するシリーズであることが分かります。

日月山水図屏風のあらすじを時系列で見ると何が見えてくる?

この番組はドラマではないため、犯人や黒幕が登場する物語ではありません。その代わり、画面を右から左へ追うことで、季節と時間が移り変わる一つの大きな物語として見ることができます。

右側では春から夏へ進む

まず目に入るのは、海や山、生命力のある樹木、そして空に浮かぶ太陽です。番組紹介では、大胆な海山と金銀の空が大きな見どころとして示されています。

金剛寺本は、単なる写実的な風景画ではありません。山の形や水の流れは誇張され、自然がうねりながら動いているように見えます。そこへ太陽が置かれることで、画面は明るい時間帯と成長の季節を強く意識させます。

画面を進むと秋の気配が濃くなる

春夏の勢いある景色から、次第に秋を思わせる落ち着いた景色へ移っていきます。日月山水図屏風が面白いのは、季節の境目をはっきり線引きしていない点です。

一つの風景の中に異なる季節の要素が同居し、見る側が自分の視線で時間の流れをつなぎます。この「連続する時間」が、一般的な一場面の山水画とは違う印象を生みます。

最後に冬と月が現れる

左側では、雪を思わせる白い山や、静けさを感じさせる景色、そして月が大きな意味を持ちます。太陽から月へ、春夏から秋冬へと進むことで、昼と夜、一年の始まりと終わりが一双の屏風の中で対応しているように見えてきます。

ただし、これを特定の宗教的意味や一つの物語に断定することはできません。作者も制作事情も不明な点が多く、番組も「謎の名画」として読み解いていくこと自体を見どころにしています。

最大の謎は「太陽と月」が何を意味するのか

日月山水図屏風という名前の通り、作品の核になるのは日と月です。太陽と月を同じ一双の画面に置くことによって、一日の循環だけでなく、季節の循環や長い時間の流れまで連想させます。

美術史研究では、金剛寺という寺院に伝わったことから宗教的な用途との関係も検討されてきました。一方で、現在も制作意図や日月モチーフの意味に定説があるわけではありません。

そのため、この作品は「答えが分かっている名画」ではなく、画面に残された手掛かりを見ながら意味を考え続けられる名画と言えます。今回の番組タイトルにある「謎の国宝を探検」という表現も、この特徴をよく表しています。

8Kで注目したい金銀の超絶技巧

番組で特に見逃せないのが、遠目では一枚の風景に見える画面を、8Kで細部まで寄って見る場面です。

金や銀は単に豪華さを出すために置かれているのではなく、空、光、時間、季節の空気を感じさせる重要な役割を担っています。箔の大きさや置き方、輝き方の違いによって、平面的な画面の中に奥行きや気配が生まれます。

NTT東日本のICCシアターで紹介された同作品の説明でも、鮮やかな四季の風景、華やかな金銀の太陽と月、天空、そして細部の驚くべき技巧が作品の大きな特徴として挙げられています。

テレビで見るときは、山や海の全体像だけでなく、金銀がどの部分に使われているか、線や模様がどのように反復しているか、遠景と近景の描き方がどこで切り替わるかに注目すると、作品の見え方が変わります。

2018年に国宝になった理由をどう見る?

日月山水図屏風は2018年に国宝に指定されました。番組紹介では、同時代の国宝絵画に水墨画が多い中、作者や来歴に多くの謎を残しながら、独自の造形と魅力を持つ作品として紹介されています。

ここで大切なのは、「作者が有名だから価値がある」というタイプの作品ではないことです。誰が描いたか分からなくても、巨大な画面構成、色彩、日月、四季、金銀の表現が一体となった独創性が、作品そのものの強さになっています。

所蔵先の天野山金剛寺でも、2026年11月1日から3日に秋季国宝特別公開として日月四季山水図屏風を公開しており、寺院に伝来する文化財として現在も大切に守られています。

作品の基本情報や所蔵先、作者不詳の背景を先に確認したい方は、国宝へようこそ「日月山水図屏風」はどこ?作者不詳・2018年国宝指定の謎もあわせて読むと、今回の画面解説がつながりやすくなります。

語りは余貴美子

「国宝へようこそ」シリーズの語りは余貴美子さんです。作品そのものを主役にしながら、落ち着いた語りで細部へ視線を導く構成は、このシリーズの魅力の一つです。

余貴美子さんの経歴や近年の出演作については、余貴美子さんのプロフィール記事で詳しく紹介しています。

前回の記事との違いは「どこにあるか」より「どう見るか」

キニナルには、9月7日の放送に合わせて、日月山水図屏風の所蔵先や作者不詳、2018年の国宝指定を中心にした記事があります。

今回はそこを繰り返さず、四季の流れ、日と月の対応、画面を近づいて見たときの技巧を中心にしました。放送中に「今映っている部分はどの季節なのか」「なぜ太陽と月があるのか」と気になったときに、見方の手掛かりになるポイントを押さえています。

参考にした情報

よくある質問

日月山水図屏風はどこにありますか?

番組で取り上げる国宝「日月山水図屏風」は、大阪府河内長野市の天野山金剛寺に伝わる作品です。

日月山水図屏風の作者は誰ですか?

作者は明らかになっていません。制作事情や日月モチーフの意味にも未解明の点が多く、その謎も作品の大きな魅力です。

11月6日の放送で注目したいポイントは?

春夏から秋冬へ移るように見える四季の構成、太陽と月の配置、金銀の空や細部の技巧です。8Kならではの寄りの映像で、肉眼では見落としやすい表現を確認できるのが見どころです。

まとめ

11月6日の「国宝へようこそ 選(5)日月山水図屏風」は、作品の所在や作者を知るだけでなく、一双の屏風の中に四季と日月がどう組み込まれているのかを8Kで読み解く回です。

右から左へ視線を動かしながら、春夏から秋冬へ移る気配、太陽から月への変化、金銀の輝きと細部の技巧を追うと、この作品が「謎の名画」と呼ばれる理由が見えやすくなります。答えが一つに決まらないからこそ、画面そのものをじっくり見る楽しさが残る国宝です。

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