伝承日本「カルデラの漁業 西ノ島」10月10日放送|漁業と焼火神社・由良比女神社を解説|10/10 18:30
10月10日(土)18時30分からBS12トゥエルビで放送される「伝承日本 #4『カルデラの漁業 西ノ島』」は、島根県・隠岐諸島の西ノ島を舞台に、海とともに生きてきた人々の暮らしを見つめる30分です。
今回のポイントは、単に「島の漁業」を紹介するだけではありません。西ノ島が属する島前には大きな火山活動によって生まれたカルデラ地形があり、その地形が穏やかな内海や集落、漁業のあり方にも深く関わっています。
さらに番組では、海上安全の信仰で知られる焼火神社、漁業神・海上守護神として信仰を集める由良比女神社も登場します。西ノ島の漁業、地形、神話と歴史がどのようにつながっているのかを、放送前に確認できる情報から整理しました。
伝承日本「カルデラの漁業 西ノ島」の放送日時
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月10日(土)18:30〜19:00 |
| 放送局 | BS12トゥエルビ |
| 番組 | 伝承日本 #4「カルデラの漁業 西ノ島」 |
| 舞台 | 島根県・隠岐諸島 島前の西ノ島 |
| 主なテーマ | カルデラ地形、漁業、焼火神社、由良比女神社、神話と歴史 |
Gガイドの公式番組情報では、今回の舞台を「火山が作ったカルデラの島、島前・西ノ島」とし、豊かな海産物を糧として暮らしてきた島で、漁業を守り継ぐ人たちを追う内容と紹介されています。
番組公式掲載があるsatonokaでも、西ノ島を舞台に、古事記に記された隠岐の歴史をたどりながら、神話や歴史と海に生きる人々の思いに迫るドキュメンタリーであることが確認できます。
西ノ島の「カルデラの漁業」とは?
西ノ島を理解するうえで最初に押さえておきたいのが、タイトルにも入っているカルデラです。隠岐ユネスコ世界ジオパークによると、島前の中ノ島・西ノ島・知夫里島は、約630万〜530万年前に活動した大きな火山の一部で、陥没によって「島前カルデラ」と呼ばれる地形がつくられました。
現在はカルデラのくぼ地に海水が入り、島々に囲まれた内海が広がっています。外海側が日本海の荒い波風を受ける一方、内海側は比較的穏やかです。この外海と内海の対照的な環境が、西ノ島の暮らしや漁業を見る大きな手がかりになります。
カルデラ地形は漁業とどう関係する?
隠岐ユネスコ世界ジオパークは、島前カルデラの内海側に集落が集中し、岩ガキ養殖などの営みも地形と結びついていると説明しています。つまり、火山が生んだ地形は景観をつくっただけではなく、人が暮らす場所や海の利用の仕方にも影響してきたということです。
西ノ島町の公式サイトによると、町の主要産業の一つが漁業で、まき網、定置網、一本釣り、刺し網、かにかご、採貝藻、いわがき養殖など多様な漁が行われています。島の周りにある海の環境を生かし、魚だけでなく貝や海藻、養殖まで幅広く営まれている点が特徴です。
番組では、こうした漁法を一覧で紹介するというより、長く海を生活の基盤としてきた人たちが、どのように仕事を受け継ぎ、島の海と向き合っているのかが中心になると考えると見やすいでしょう。
西ノ島ではどんな魚介が支えになっている?
町の公式情報では、まき網漁業を中心に水揚げがあり、資源維持のためのマダイやアワビの放流、海岸清掃や植林といった取り組みも紹介されています。また、活イカ、活魚、水産加工品、いわがきのブランド化など、離島という条件の中で価値を高める工夫も進められています。
「伝承日本」という番組名の通り、今回の見どころは昔ながらの技だけではありません。先人から受け継いだ知恵を、現代の環境や産業の課題に合わせてどう残していくのか。その継承の姿に注目したい回です。
焼火神社はなぜ西ノ島の海と結びつく?
番組情報には、隠岐最古の社殿を持つ焼火神社(たくひじんじゃ)が登場します。西ノ島町観光協会によると、焼火神社は江戸時代から全国に海上安全の神として知られ、現在の社殿は1732年の創建。木造の神社建築として隠岐で最も古く、国の重要文化財に指定されています。
神社は焼火山の中腹にあり、大きな岩窟からせり出すように社殿が建つ独特の姿でも知られます。島前カルデラの中央火口丘にあたる焼火山と、海上安全を願う信仰が重なる場所です。
漁業を生業とする人にとって、海は恵みを与えてくれる一方で、天候や波によって危険な場所にもなります。西ノ島の漁業を描く回で焼火神社が取り上げられるのは、海で働く人の暮らしと祈りが切り離せないことを伝えるためでもあるでしょう。
由良比女神社と「イカの伝説」とは?
もう一つ番組で取り上げられるのが由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)です。西ノ島町観光協会では、延喜式神名帳に見える古社で、漁業神・海上守護神として島内の信仰を集めていると紹介しています。
この神社で特に知られているのが「イカ寄せ」の伝説です。隠岐の公式観光情報では、鳥居前の浅い入り江にイカが打ち寄せる伝承が残り、その様子を見張る番小屋もあるとされています。
Gガイドの今回放送の説明にも、由良比女神社には不思議なイカの伝説が残るとあります。漁業の神をまつる場所と、実際に海から得られる恵みの記憶が一つの物語になっている点は、この回の「伝承」というテーマを象徴する部分です。
西ノ島回の見どころは地形・漁業・信仰のつながり
今回の内容は、「西ノ島ではこんな漁をしています」「こんな神社があります」と個別に見るより、三つの要素をつないで見ると理解しやすくなります。
第一に、火山活動が島前カルデラという地形をつくりました。第二に、その地形が穏やかな内海などの環境を生み、漁業や集落のあり方に影響しました。第三に、海で生きる人々の安全や豊漁への願いが、焼火神社や由良比女神社への信仰として受け継がれてきました。
自然環境、産業、信仰が別々の話ではなく、一つの島の歴史として積み重なっている。その流れを美しい島の映像とともに見られるのが、西ノ島回の大きな魅力です。
前回までの「伝承日本」とどう違う?
「伝承日本」は、古事記に記された地域などを訪ね、その土地に受け継がれてきた産業や文化、技を記録するシリーズです。
キニナルでは、10月3日放送の「日本の始まりの島・沼島」回と、10月6日放送の「天空の農業・渕名」回も紹介しています。
沼島回では海人の歴史やハモ漁、伝統行事が軸となり、渕名回では傾斜地農業と五穀の伝承が中心でした。今回の西ノ島回は、火山性の地形と漁業、そして海上信仰が一体となっている点が大きな違いです。
島という共通点がある沼島回と比べても、西ノ島ではカルデラという地球規模の地形の成り立ちが、暮らしの説明に直接つながります。シリーズを続けて見ると、同じ「伝承」でも土地ごとに残る知恵や技の形が違うことがよく分かります。
参考にした情報
- satonoka「伝承日本 誇るべき日本の智慧と技 #7 カルデラの漁業 西ノ島」
- Gガイド「伝承日本 #4 カルデラの漁業 西ノ島」
- 西ノ島町「西ノ島町の概要」
- 隠岐ユネスコ世界ジオパーク「カルデラ」
- 西ノ島町観光協会「焼火神社」
- 西ノ島町観光協会「由良比女神社」
よくある質問
伝承日本「カルデラの漁業 西ノ島」は何時から放送ですか?
2026年10月10日(土)18時30分から19時まで、BS12トゥエルビで放送されます。
西ノ島のカルデラとは何ですか?
島前3島を形づくる大きな火山活動と陥没によって生まれた地形です。現在は内側に海水が入り、比較的穏やかな内海が広がり、集落や漁業の営みにも関係しています。
番組に登場する神社はどこですか?
海上安全の神として知られる焼火神社と、漁業神・海上守護神として信仰される由良比女神社が主な見どころです。由良比女神社にはイカにまつわる伝承も残っています。
まとめ
10月10日の「伝承日本 #4『カルデラの漁業 西ノ島』」は、島根県・隠岐諸島の西ノ島を舞台に、カルデラ地形と漁業、海上信仰が一つの暮らしの歴史としてつながっていることを描く回です。
西ノ島では、まき網や定置網、採貝藻、いわがき養殖など多様な漁業が営まれています。その背景には、火山活動がつくった島前カルデラと、外海・内海という異なる海の環境があります。
焼火神社と由良比女神社まで含めて見ることで、海から恵みを得る技だけでなく、海の安全や豊漁を願ってきた人々の思いも見えてきます。西ノ島の風景を楽しみながら、地形、仕事、信仰がどのように受け継がれてきたのかに注目すると、番組をより深く味わえます。

