TV

  • HOME
  • ブログ
  • TV
  • toi-toi前回「特別扱いって必要?」を振り返り|「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」へ続く問い

toi-toi前回「特別扱いって必要?」を振り返り|「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」へ続く問い

NHK Eテレの「toi-toi」では、一人の人が抱える答えの出にくい問いを出発点に、さまざまな立場の人との対話を重ねて考えていきます。

10月8日(木)20時からは、6月に放送された「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」がアンコール放送されました。その直前の10月1日には、福家育美さんが問いを立てた「“特別扱い”って必要?」が放送されています。

ここでは前回「特別扱いって必要?」の内容を振り返りながら、ゴッホ回と並べて見ることで見えてくる「toi-toi」らしい問いの立て方を整理します。

toi-toi前回「特別扱いって必要?」はどんな回?

前回の「“特別扱い”って必要?」で問いを立てたのは、幼いころから車いすで生活する福家育美さんです。

Gガイドの番組情報では、福家さんは「車いすだから」という理由で特別扱いされることに、以前からもやもやを感じてきたと紹介されています。一方で、特別な対応に助けられる場面もあり、「特別扱い」と「合理的配慮」は何が違うのかを、複数の人との対話から考える内容でした。

番組では、車いす利用者への対応を単純に「するべき」「しないほうがいい」と決めるのではなく、本人がどう感じるか、どんな経験の機会が失われる可能性があるかまで視点を広げています。

前回「特別扱いって必要?」の記事では、福家さんの問いと合理的配慮との違いをより詳しく整理しています。

福家育美さんが放送後に振り返ったこと

福家さんは放送後、自身のnoteで「特別扱いが必要なんじゃない。対話から生まれる配慮が必要」と考えるようになったことを記しています。

特に子どもについては、助けてもらう経験だけでなく、自分から動くこと、失敗すること、友達と関わることも大切な経験だという趣旨を述べています。

番組の中で問いに一つの正解を置くのではなく、放送後も本人の中に問いが残り続けている点は「toi-toi」という番組の特徴をよく表しています。

ゴッホ回の問いは何が違う?

10月8日のアンコール放送「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」で問いを立てたのは中村満さんです。

Gガイドでは、中村さんは以前、車販売の営業職として働きながら毎週のように美術館へ通い、ゴッホの作品に心を動かされていたと紹介されています。しかし統合失調症を発症したあと、それまで感じていた絵の「美しさ」を感じにくくなったといいます。

そこで中村さんは、病気を抱える今の自分を受け入れられたなら、もう一度ゴッホの絵を美しいと思えるのではないか、という問いと向き合います。

番組では、市井の人々や評論家の山田五郎さんとの対話を通じて、「変わりゆく自分」とどう向き合うのかを探っていきました。

ゴッホ回の詳しい内容は、toi-toi「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」の記事でもまとめています。

前回とゴッホ回に共通する「問い」の立て方

「特別扱いって必要?」と「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」は、扱うテーマだけを見ると大きく異なります。

前者は車いす利用者への対応や合理的配慮、後者は統合失調症の発症後に変わった感覚と自己受容が中心です。

それでも、2つの回には共通点があります。それは、社会全体に向けた大きなテーマから始めるのではなく、主人公自身の生活の中にある違和感や願いから問いを立てていることです。

福家さんの問いには、「助けてもらうことが嫌なのではないのに、なぜ特別扱いされるともやもやするのか」という個人的な感覚があります。

中村さんの問いにも、「以前は美しいと感じられた絵に心が動かなくなった」という、自分自身の変化への戸惑いがあります。

この個人的な感覚を、他の人との対話に開いていくことで、問いが少しずつ広がっていくのが「toi-toi」の特徴です。

対話の相手が「答え」を決めるわけではない

「toi-toi」では、対話に参加する人が主人公へ正解を教える形式ではありません。

「特別扱いって必要?」では、車いすキッズの保護者や、数々のVIPを接客してきた元ハイヤー運転手など、異なる立場の人との対話が組み込まれました。

ゴッホ回では、街の人々や山田五郎さんとの対話を通じて、中村さんが自分自身の変化を見つめていきます。

立場の違う相手の言葉に触れることで、最初の問いが少し形を変えたり、別の見方が加わったりするところに、この番組のおもしろさがあります。

前回から見るとゴッホ回はどう見える?

前回を見たあとにゴッホ回を見ると、「toi-toi」が毎回テーマを変えながらも、同じ方法で人の内側にある問いへ近づいていることが分かります。

「特別扱いって必要?」では、周囲から受ける対応と自分の気持ちのずれが中心でした。

一方、ゴッホ回では、病気を経験する前の自分と今の自分の間に生まれたずれが大きなテーマになっています。

どちらも「こうすれば解決する」という結論より、自分の感じ方を言葉にし、他者との対話を通じて考え直す過程に重心があります。

出演者や対話相手を確認したい方は、toi-toiゴッホ回の出演者・キャスト記事もあわせて確認できます。

前回「特別扱いって必要?」の放送情報

項目内容
番組名toi-toi
テーマ“特別扱い”って必要?
本放送2026年10月1日(木)20:00〜20:30
放送局NHK Eテレ
問いを立てた人福家育美
語り稲垣吾郎

Gガイドでは、本放送に加え10月3日(土)22:30からの再放送も確認できます。

10月8日ゴッホ回の放送情報

項目内容
番組名toi-toi
テーマ僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?
アンコール放送2026年10月8日(木)20:00〜20:30
放送局NHK Eテレ
問いを立てた人中村満
語り稲垣吾郎
対話で登場山田五郎ほか

この回は2026年6月18日に放送された内容のアンコールです。CINRAも6月放送時の記事で、中村さんが統合失調症の発症後にゴッホの絵へ以前と同じような美しさを感じられなくなったこと、その問いを人との対話を通して探っていく内容だと紹介しています。

参考にした情報

よくある質問

toi-toiの前回「特別扱いって必要?」はどんな内容でしたか?

車いすで生活する福家育美さんが、「車いすだから」と特別扱いされることへのもやもやを出発点に、特別扱いと合理的配慮の違いをさまざまな人との対話から考えた回です。

ゴッホ回で問いを立てたのは誰ですか?

中村満さんです。統合失調症の発症後、以前のようにゴッホの絵を美しいと感じられなくなったことから、「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」という問いと向き合いました。

2つの回に共通するところは何ですか?

主人公自身が抱える身近な違和感や願いから問いを立て、立場の違う人との対話を通して、その問いを深めていく点が共通しています。

まとめ

「toi-toi」の前回「“特別扱い”って必要?」では、福家育美さんが車いす利用者として感じてきたもやもやから、特別扱いと配慮の違いを考えました。

10月8日のアンコール放送「僕はまたゴッホの絵を美しいと思えるんだろうか?」では、中村満さんが病気を経験したあとの自分の変化と向き合います。

テーマは違っても、個人の中にある問いを他者との対話へ開き、簡単な正解に閉じないところが「toi-toi」らしさです。前回とゴッホ回を続けて見ると、その番組の進み方がより分かりやすく見えてきます。

このテーマの関連記事はこちら