TV

  • HOME
  • ブログ
  • TV
  • 新日本風土記「奥出雲」10月11日|たたら・棚田・鍛冶・そば・そろばんを人物から読み解く|10/11 7:00

新日本風土記「奥出雲」10月11日|たたら・棚田・鍛冶・そば・そろばんを人物から読み解く|10/11 7:00

10月11日(日)7時からNHK BSで放送される「新日本風土記『奥出雲』」は、島根県奥出雲町に残る、たたら製鉄と暮らしのつながりを描く2024年放送回の再放送です。

番組には、棚田、牛飼い、鍛冶、ホッケー、そば、玉鋼、そろばん、秋祭りが登場します。一見すると別々の話題に見えますが、中心にあるのは「土地の歴史から生まれた営みを、今の人がどう受け継いでいるか」という一本の流れです。

新日本風土記「奥出雲」10月11日の放送情報

項目内容
放送日時2026年10月11日(日)7:00〜
放送局NHK BS
番組新日本風土記「奥出雲」
放送形態2024年放送回の再放送
主な舞台島根県奥出雲町
語り松たか子、井上二郎、柴田祐規子
主なテーマたたら製鉄、棚田、牛飼い、鍛冶、ホッケー、そば、玉鋼、そろばん、秋祭り

今回の再放送では、水田の中に残る「たたらの神さま」、米作りと牛飼いの循環、鍛冶職人、ホッケーに親しむ家族、若いそば職人、玉鋼を生み出すたたら操業、そろばん作り、五穀豊穣を願う秋祭りなどが紹介されます。

NHK公式エピソードページはURLを確認できましたが、本文はアクセス制限のため取得できませんでした。そのため、今回の内容は放送局公式情報を掲載する番組表と、奥出雲町、農林水産省などの一次情報を組み合わせて整理しています。

奥出雲のたたら製鉄と棚田はどうつながっている?

奥出雲を理解するうえで最初に押さえたいのが、たたら製鉄と棚田が別々の歴史ではないという点です。

奥出雲町の公式資料によると、この地域では古くから砂鉄を採り、木炭を使って鉄を作るたたら製鉄が続けられてきました。砂鉄を採取した跡地は荒れたままにせず、平らに整えて水田へと変えられ、現在の棚田景観につながっています。

農林水産省も、鉄穴流しと呼ばれる砂鉄採取のために造られた水路やため池が、その後の農業に活用されてきたことを紹介しています。つまり番組に映る美しい棚田は、単なる山間の田園風景ではなく、鉄作りによって形を変えた土地を農業へつないできた歴史そのものです。

水田の中の「たたらの神さま」とは

番組予告には、水田の真ん中にある不思議な「たたらの神さま」が登場します。奥出雲の棚田には、鉄穴流しで山を崩した際にも残された小山が点在し、そこに墓地や神木が残る景観も見られます。

農林水産省は、こうした小山を鉄穴残丘として説明し、神や祖先への敬意を表す景観になっているとしています。番組では、田んぼだけを見るのではなく、その中に残された小さな場所に、地域の記憶がどう刻まれているかに注目すると理解しやすくなります。

米作りと牛飼いが「命の循環」になる理由

番組では、米作りと牛飼いをつなぐ「命の循環」も描かれます。

農林水産省の資料では、奥出雲で育てられる牛のふんや山草を堆肥にして土づくりに使い、良質な仁多米の生産につなげてきたことが紹介されています。水田で米だけを作るのではなく、牛の飼育、山の草、田の土が循環する仕組みです。

この視点で番組を見ると、牛飼いの場面は畜産の紹介だけではありません。たたらで形づくられた土地に田を作り、その田を支える土を牛と山の資源で育てるという、地域全体のつながりが見えてきます。

88歳の鍛冶職人が受け継ぐ鉄の里の技

番組では、88歳の鍛冶職人が刃物を打つ姿も紹介されます。

奥出雲では、たたら製鉄で生み出される鉄が地域の象徴となってきました。奥出雲町の公式資料には、古くからこの地域の鉄が優れた素材として知られていたことが記されています。

番組で鍛冶職人の手元をじっくり映すのは、完成した刃物を見るためだけではありません。鉄を作る技術があり、その鉄を道具へ変える人がいて、生活の中で使われるという流れまで含めて「鉄の里」の文化だからです。

玉鋼を作るたたら操業も登場

さらに番組には、日本で受け継がれるたたら操業と玉鋼も登場します。奥出雲町では、たたら製鉄を地域の歴史を語るうえで欠かせない伝統技術として位置づけ、子どもたちへの体験学習も続けています。

大きな炉、炭、砂鉄、火という迫力ある場面だけでなく、その技術を次の世代へ伝える人の存在まで見ると、「昔の技術を保存している」という言葉以上の重みが伝わってきます。

ホッケーの町で描かれる親子三代

奥出雲回には、鉄や農業とは少し違って見えるホッケーも登場します。予告では「ホッケーの町の親子三代」が取り上げられます。

ここで注目したいのは、競技成績よりも、親から子へ、さらに次の世代へと受け継がれる地域の習慣です。たたらや鍛冶のような伝統技術だけでなく、現代のスポーツにも「土地で続ける人」の物語があることを番組は並べて見せます。

長い歴史を持つものだけが風土ではなく、地域の中で繰り返され、家族や仲間へ渡されていくものも風土になる。ホッケーの場面は、奥出雲を過去だけの町として描かない役割を持っています。

たたら跡地でそばを育てる若い職人

番組では、たたらの跡地で行われるそば栽培と、故郷を愛する若いそば職人も紹介されます。

農林水産省は、奥出雲の森林や田の周辺に生息するハナバチ類がそばの受粉を助け、在来そばの遺伝資源が受け継がれてきたと説明しています。たたらに使われた土地が農地となり、そこで育った作物が食文化へつながる構図です。

若い職人に焦点が当たることで、昔からある名物としてそばを見るのではなく、今の世代が地元の素材と仕事をどう結び直しているかが見えてきます。

そろばん作りに残る父との時間

番組予告の中でも印象的なのが、そろばん作りを極める職人と、父と集めた竹材のエピソードです。

そろばんは計算道具として知られていますが、番組では完成品だけでなく、材料を集めるところから続く職人の記憶に光を当てます。父と集めた竹を今も使うという話は、技術の継承が手順だけではなく、家族の時間や記憶も含んでいることを感じさせます。

同じ奥出雲回の中で鍛冶、そば、そろばんを並べて見ると、素材は鉄、穀物、竹と違っても、「土地にあるものを手で仕事へ変え、次へ渡す」という共通点が見えてきます。

五穀豊穣を願う秋祭りは何を伝える?

番組の終盤では、男たちの力比べを伴う五穀豊穣を願う秋祭りが登場します。

農業の一年は、田を整え、作物を育て、収穫して終わりではありません。収穫への感謝や翌年への願いを祭りとして共有することで、地域の人たちは暮らしの区切りを一緒に迎えてきました。

奥出雲回が夏から秋の物語として構成されているのも、季節の変化の中で農業、仕事、祭りがつながっていく姿を描くためです。棚田の景色から始まり、人の手仕事を経て秋祭りへ向かう流れを見ると、番組全体のまとまりが分かりやすくなります。

前回までの奥出雲記事と今回の見どころ

「新日本風土記『奥出雲』」は2026年9月末から10月上旬にも再放送があり、キニナルでは、たたら製鉄、棚田、そば、そろばん、ホッケーなどをテーマ別に紹介してきました。

文化同士のつながりを詳しく知りたい方は、新日本風土記「奥出雲」10月5日|たたらからホッケー・そろばんへも参考になります。

今回の記事では、同じ項目をもう一度並べるのではなく、鍛冶職人、若いそば職人、そろばん職人、親子三代など、文化を実際に受け継ぐ人に注目しました。再放送を見るときは、「何が名物か」だけでなく、「誰が何を次へ渡しているのか」を意識すると、番組の印象が変わります。

参考にした情報

よくある質問

新日本風土記「奥出雲」は何が紹介されますか?

たたら製鉄と棚田、米作りと牛飼い、鍛冶、ホッケー、そば、玉鋼、そろばん、五穀豊穣を願う秋祭りなどが紹介されます。

奥出雲の棚田とたたら製鉄は関係がありますか?

関係があります。砂鉄を採取した跡地が田へ再生され、採掘に使った水路やため池も農業に活用されてきました。

10月11日の放送は新作ですか?

番組情報では2024年放送の「奥出雲」を再放送する回として案内されています。

まとめ

10月11日の「新日本風土記『奥出雲』」は、たたら製鉄の歴史を紹介するだけでなく、土地から生まれた文化を今も受け継ぐ人たちを描く回です。

棚田と牛飼い、88歳の鍛冶職人、親子三代のホッケー、若いそば職人、玉鋼を作る人々、そろばん職人、秋祭りまでを追うと、奥出雲の風土が過去の遺産ではなく、現在の暮らしの中で続いていることが見えてきます。

このテーマの関連記事はこちら