大山行男が8Kに挑んだ理由は?自作8×10カメラと富士山撮影50年|富士山 森羅万象11/7|11/7 12:00
11月7日(土)12時からNHK BS8Kで放送される「富士山 森羅万象 大山行男が撮る神秘の素顔」。中心人物は、長年にわたって富士山と向き合ってきた写真家の大山行男さんです。
大山さんを知るうえで注目したいのは、単に「富士山を撮る写真家」という肩書きだけではありません。自作の8×10(エイトバイテン)大判カメラを使う静止画の世界から、8K映像のためのタイムラプスへ踏み出した人物です。今回は、その転換がなぜ起きたのかを中心に、経歴と番組での役割をまとめます。
富士山 森羅万象11月7日の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月7日(土)12:00〜 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 番組名 | 富士山 森羅万象 大山行男が撮る神秘の素顔 |
| 出演 | 大山行男 |
| 語り | 大場真人 |
| 朗読 | 石原良 |
番組表の公式番組情報データでは、大山さんが長年追い続けてきた富士山を、初めてタイムラプス表現で捉えたドキュメンタリーと紹介されています。
1年半の撮影で生まれたのは約75万枚の超高精細な連続写真。雲や光が大きく動く瞬間、北岳から向き合った雷雲、夜明け、彩雲など、肉眼では流れとして捉えにくい富士山の変化が映像として浮かび上がります。
大山行男はどんな写真家?
大山行男さんは1952年、神奈川県生まれの写真家です。公式プロフィールによると、1972年に日本各地を巡りながら蒸気機関車の撮影を中心に写真家活動を始め、1976年から富士山の撮影に本格的に打ち込みました。
1985年には山梨県へ移り住み、1990年には富士河口湖町富士ヶ嶺に自ら建てたドームハウスを撮影拠点にしています。撮影のために富士山へ通うのではなく、富士山のそばに暮らしながら日常的に対峙する生活へ入っていったことが、大山さんの大きな特徴です。
FUJIFILM SQUAREのプロフィールでも、富士山のすべてを見たいという思いから山麓に自宅を建て、独自の作風を追い続けてきた人物と紹介されています。作品を生むための場所と生活そのものを富士山に合わせてきた写真家といえます。
大山さんの30年にわたる撮影と75万枚のタイムラプスを広く知りたい方は、富士山 森羅万象9月23日|大山行男とは?30年の撮影と75万枚タイムラプスの見どころもあわせて読むと、番組全体の背景がつかみやすくなります。
自作8×10大判カメラを使う理由は?
大山さんの撮影歴で特に目を引くのが、自作の8×10大判カメラです。公式サイトによると、1996年からエイトバイテンを使った撮影を始め、2004年にはジェットヘリコプターからの空撮にも使用しました。
8×10は大きなフィルムを使うため、細部まで豊かな情報を残せる一方、機材は大きく重くなります。大山さんは市販品をそのまま使うのではなく、アルミボディやヘリコイドレンズを備えたカメラを自作し、富士山を撮るための道具そのものを自分の撮影スタイルに合わせてきました。
さらに公式サイトには、アクリル素材で自作した水中ハウジングにデジタルカメラを収めて撮影する姿も紹介されています。大山さんにとってカメラは完成品を選ぶだけの道具ではなく、見たい富士山の姿に合わせて作り変えるものだったことが分かります。
この姿勢を知ってから番組を見ると、8Kタイムラプスへの挑戦も突然の方向転換ではなく、「これまで見えなかった富士山を見るために新しい道具を選んだ」流れとして理解しやすくなります。
なぜ静止画の写真家が8Kタイムラプスへ進んだ?
大山さんの公式プロフィールでは、2014年から8Kスーパーハイビジョンの映像制作のため、デジタルカメラによるタイムラプス撮影を始めたとされています。
静止画は一瞬を切り取る表現です。一方、タイムラプスは一定間隔で撮影した大量の写真を連続させることで、ゆっくり動く雲や光、天候の変化を短い時間の中で見せられます。富士山を長年観察してきた大山さんにとって、時間の流れそのものを写す手段になりました。
番組表の内容には、大型カメラを4台使いつぶしながら1年半をかけて撮影し、75万枚もの写真を動画化したとあります。そこには一枚の決定的な写真を狙うのとは違う、長期にわたって現象を待ち続ける撮影があります。
既存記事の富士山 森羅万象9月23日|8Kで何が見える?大山行男75万枚タイムラプスの見どころでは8K映像そのものの見え方を詳しく扱っています。本稿では、その映像へ向かった大山さんの撮影人生に重点を置いています。
番組で大山行男は何を見せる?
番組の主役は富士山ですが、その変化を発見する視点を持つのが大山さんです。番組表では、変幻自在に動く光と雲、標高3000メートル級の北岳から向き合った雷雲、劇的な夜明け、彩雲などが見どころとして挙げられています。
富士山は形そのものが大きく変わるわけではありません。それでも、雲の速度や光の角度、空の色、周囲の気象によって印象は刻々と変わります。タイムラプスでは、その変化を短時間に圧縮することで「動く富士山」として見ることができます。
大山さんが長年積み重ねてきた観察があるからこそ、どの場所で、どの時間帯に、どんな現象が起きる可能性があるのかを読みながらカメラを構えられます。番組では作品だけでなく、富士山を待ち続ける写真家の時間も重要な要素です。
富士山麓に住むことが作品にどうつながった?
大山さんは1985年に山梨県へ移り、1990年から富士河口湖町富士ヶ嶺を拠点としています。FUJIFILM SQUAREは、富士山のすべてを見たいという思いから自宅を建てたと紹介しています。
堀内カラーのインタビューでも、自宅から24時間富士山と向き合い、ほぼ一年を通して富士山や樹海を撮り続けている人物として紹介されています。
同じ山を何度も撮るからこそ、昨日と今日の違い、小さな雲の変化、季節ごとの光の位置が見えてきます。番組タイトルの「森羅万象」という言葉は、単に美しい富士山だけでなく、その周囲で起きる光、雲、雨、雷、夜明けまで含めて捉える大山さんの撮影姿勢にも重なります。
大山行男の受賞歴と評価
FUJIFILM SQUAREのプロフィールでは、2010年に日本写真協会賞作家賞を受賞したことが紹介されています。
大山さんは富士山という非常に多くの写真家が向き合ってきた題材を扱いながら、自作の大判カメラ、空撮、デジタル、タイムラプスへと手法を広げてきました。同じ被写体でも、新しい見方を探し続けている点が大きな特徴です。
番組をきっかけに大山さんを初めて知る方は、「富士山専門の写真家」とだけ覚えるより、富士山を見る方法を自分で作り続けてきた写真家と捉えると、作品の個性が分かりやすくなります。
参考にした情報
- 番組表.Gガイド「富士山 森羅万象 大山行男が撮る神秘の素顔」
- 大山行男オフィシャルウェブサイト「プロフィール」
- FUJIFILM SQUARE「大山行男 写真家プロフィール」
- 堀内カラー「大山行男 写真事務所インタビュー」
よくある質問
大山行男さんは何歳で富士山の撮影を始めましたか?
1952年生まれで、公式プロフィールでは1976年から富士山の撮影に打ち込んだとされています。24歳ごろから本格的に富士山と向き合うようになりました。
大山行男さんが使う8×10カメラとは何ですか?
大きなフィルムを使う大判カメラです。大山さんは自作の8×10カメラを使い、富士山や樹海、空撮などに取り組んできました。
「富士山 森羅万象」のタイムラプスは何枚の写真で作られていますか?
番組表の公式番組情報データでは、1年半かけて撮影した約75万枚の超高精細な連続写真を動画化したと紹介されています。
まとめ
11月7日放送の「富士山 森羅万象」で中心となる大山行男さんは、1970年代から富士山を撮り続け、富士山麓に生活拠点を移し、自作の8×10大判カメラまで用いて作品を生み出してきた写真家です。
その大山さんが2014年から8K映像のためにタイムラプスへ進み、1年半で約75万枚を撮影しました。静止画から映像へ手法は変わっても、根底にあるのは「まだ見たことのない富士山を見たい」という一貫した姿勢です。番組では、神秘的な映像とともに、その映像を生んだ大山さんの長い撮影人生にも注目してみてください。

