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オリエント急行殺人事件の犯人は誰?12の刺し傷・伏線・ラストを時系列で解説|10/25 0:55

10月25日(日)0時55分からミヤギテレビ1で放送される映画「オリエント急行殺人事件」は、アガサ・クリスティの名作をケネス・ブラナー監督・主演で映画化した2017年版です。

豪華寝台列車の中で富豪ラチェットが殺され、名探偵エルキュール・ポアロが乗客を一人ずつ調べていきます。しかし、この事件の本当の驚きは「一人の犯人を当てる」ことではありません。

ここからは結末まで触れます。先に答えを言うと、ラチェット殺害に直接加わったのは、アームストロング家の悲劇につながる12人です。なぜ12人なのか、なぜ刺し傷がバラバラだったのか、ポアロはなぜ真相を知りながら彼らを警察へ引き渡さなかったのかを時系列で整理します。

10月25日の放送情報と作品基本情報

項目内容
放送日時2026年10月25日(日)0:55〜2:47
放送局ミヤギテレビ1
作品オリエント急行殺人事件
製作年2017年
監督ケネス・ブラナー
主演ケネス・ブラナー(エルキュール・ポアロ)
主な出演ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、デイジー・リドリーほか
原作アガサ・クリスティ

20世紀スタジオ公式によると、本作の劇場公開日は2017年12月8日、上映時間は113分です。ミヤギテレビの番組枠は0時55分〜2時47分で、Gガイドでは二か国語放送として案内されています。

ジョニー・デップは被害者となる富豪サミュエル・ラチェット役です。キニナルには別作品として「ドンファン」のジョニー・デップ出演記事や、「パブリック・エネミーズ」の記事もあります。

時系列ネタバレ|事件はどう始まる?

事件は、ポアロが急な仕事のためオリエント急行に乗り、脅迫を受けていた富豪ラチェットの護衛依頼を断ったあと、雪崩で列車が立ち往生した夜にラチェットが殺されるところから本格的に動きます。

ポアロがオリエント急行に乗る

冒頭で名探偵エルキュール・ポアロは事件を解決したあと、急な仕事のためヨーロッパへ戻ることになります。そこで豪華寝台列車オリエント急行に乗り込みます。

列車には国籍も身分も異なる人物が集まっています。表面上は互いに無関係に見え、この「共通点がないように見える乗客たち」が後半の大きな仕掛けにつながります。

ラチェットが護衛を頼むが、ポアロは断る

ジョニー・デップ演じる富豪ラチェットは、何者かから脅迫されているとしてポアロに護衛を依頼します。

しかしポアロは彼の人間性に強い不信感を抱き、依頼を断ります。ここは後から振り返ると重要で、ポアロはラチェットが単なる「狙われている善良な富豪」ではないことを早い段階で感じ取っていました。

雪崩で列車が止まり、ラチェットが殺される

その夜、列車は雪崩のため立ち往生します。外へ逃げることが難しい状況で、翌朝ラチェットが自室で死亡しているのが見つかります。

20世紀スタジオ公式は、ラチェットが殺害され、乗客全員に完璧なアリバイがあると紹介しています。アガサ・クリスティ公式では、原作の被害者が12回刺され、部屋は内側から施錠された状態だったことが示されています。

犯人は誰?結論は「12人全員」

結論からいうと、2017年版でラチェットを殺害したのは、アームストロング家に関係する12人です。

一人が致命傷を与えて終わったのではなく、復讐に参加した人々が順番にラチェットを刺します。そのため遺体には強い刺し傷、弱い刺し傷、角度の違う傷が混在し、「一人の犯人がつけた傷」に見えませんでした。

この不統一さは捜査を混乱させる要素であると同時に、真相そのものを示す証拠でした。刺し傷が12か所あるのは、12人が一人ずつ復讐に加わったことの象徴になっています。

ラチェットの正体はカセッティ

ポアロが捜査を進めると、ラチェットの本当の正体が明らかになります。

ラチェットは、かつて幼いデイジー・アームストロングを誘拐し、身代金を受け取ったあとに殺害した男、カセッティでした。事件後に名前を変え、国外で裕福な生活を送っていたのです。

この過去の事件が、オリエント急行の殺人の動機です。デイジーの死をきっかけにアームストロング家は崩壊し、家族だけでなく周囲の使用人や親しい人々にも深い傷を残しました。

つまり今回の12人は、たまたま同じ列車に乗り合わせた無関係な旅客ではありません。それぞれがアームストロング家、あるいは事件で犠牲になった関係者につながる人物でした。

12人はアームストロング家とどうつながっていた?

犯人側の中心人物は、ミシェル・ファイファー演じるハバード夫人です。彼女は後に、デイジーの祖母で女優のリンダ・アーデンだと分かります。

ほかにも、家庭教師だったメアリ・デブナム、アームストロング家に仕えた執事マスターマン、料理人だったシュミット、デイジーの乳母だったピラール、家族と関係の深いドラゴミロフ侯爵夫人など、乗客たちの素性が次々と一本の線で結ばれていきます。

車掌ピエール・ミシェルにも、アームストロング事件によって家族を失った理由があります。秘書マックイーンや軍医アーバスノット、ハードマン、マルケスらも、それぞれ別の立場から過去の悲劇につながっています。

このため、ポアロの捜査では「誰に動機があるか」を一人に絞るほど矛盾が増えます。反対に、全員に動機があり、全員が同じ秘密を守っていると考えると、不自然だった証言やアリバイが一気につながります。

伏線1|12の刺し傷がバラバラ

最も分かりやすい伏線は、ラチェットの遺体に残った刺し傷です。

傷の深さや方向に一貫性がないため、単独犯と考えると不自然です。しかし複数人が順番に刺したなら、腕力や身長、利き手の違いによって傷がバラバラになるのは自然です。

「12」という数も重要です。映画はこの数字を、単なる残虐性の表現ではなく、12人が同じ責任を引き受けるための儀式的な犯行として使っています。

伏線2|全員のアリバイが完璧すぎる

もう一つの大きな伏線が、乗客たちのアリバイです。

通常の推理ものなら、誰か一人の証言が崩れて犯人が浮かび上がります。しかし本作では、互いの証言が補強し合い、誰もが都合よく潔白に見えます。

これはアリバイが真実だからではなく、集団で計画し、互いに証言を支え合っているからです。完璧すぎるアリバイそのものが、共犯関係を示す逆向きの証拠になっています。

伏線3|乗客の共通点が「ない」こと自体が不自然

豪華列車に集まった乗客は、年齢も国籍も職業もばらばらです。

ところが捜査が進むほど、それぞれの過去にアームストロング家との接点が見つかります。偶然にしては出来すぎており、「無関係に見えること」がむしろ計画の精巧さを示していました。

犯人たちは最初から、ポアロに一つのグループだと気づかれないよう、社会的背景の異なる人々として振る舞っています。そのため前半で人物紹介が多く感じられる部分も、後半では伏線回収のための準備だったと分かります。

ハバード夫人が黒幕?

「黒幕は誰?」という意味では、計画の中心人物として最も重要なのはハバード夫人=リンダ・アーデンです。

彼女はデイジーの祖母で、アームストロング家の悲劇を最も近い立場で背負う人物の一人です。真相が明かされる場面では、12人の思いを代表する存在として前に出ます。

ただし本作のポイントは、彼女一人だけを「真犯人」として終わらせないことです。実行に加わった12人が等しく罪を分け合う構図になっており、だからこそポアロは単純な逮捕という結論を選べなくなります。

ラストでポアロはなぜ犯人を見逃した?

事件の真相にたどり着いたポアロは、通常なら犯人を告発する立場です。しかし今回は、法で裁かれず逃げ延びたカセッティと、彼の犯罪によって人生を壊された人々の事情を知ります。

そこでポアロは、外部から侵入した犯人が逃げたという説明と、12人が共同でラチェットを殺害したという真相の二つを示します。

最終的に彼は、真相をそのまま警察へ渡す道を選びません。法と正義が必ずしも同じではない事件を前に、これまで秩序を重んじてきたポアロ自身の価値観が揺らぐのがラストの核心です。

この結末は「殺人を肯定した」という単純な話ではなく、ポアロが自分の信じてきた正義と、目の前にいる人々の痛みの間で答えを出せなくなる場面として描かれています。

原作と2017年版映画の違いは?

アガサ・クリスティの原作は1934年に刊行され、雪で止まったオリエント急行、12の刺し傷、乗客たちの秘密という核心は映画でも受け継がれています。

一方、2017年版はケネス・ブラナー演じるポアロの感情的な葛藤をより強く見せる演出が特徴です。犯人を前にして「法に従うだけでよいのか」と悩む姿が、映像として大きく膨らませられています。

そのため、犯人を知ったあとに見返すと、前半のポアロの完璧主義や善悪へのこだわりが、ラストで試されるために置かれていたことが分かります。

次につながるラストはある?

2017年版の終盤では、ポアロに新たな事件の知らせが届きます。これはケネス・ブラナー版ポアロシリーズの次作へつながる演出です。

本作だけでも事件は完結していますが、ポアロという人物の物語は続きます。今回の事件で正義観を揺さぶられた名探偵が、次の事件でも何を基準に真実と向き合うのかという余韻を残す締め方です。

参考にした情報

よくある質問

オリエント急行殺人事件の犯人は誰ですか?

2017年版では、ラチェット=カセッティに恨みを持つアームストロング家の関係者12人が共同で殺害に加わります。一人の単独犯ではありません。

ラチェットはなぜ殺されたのですか?

ラチェットの正体は、幼いデイジー・アームストロングを誘拐して殺害したカセッティです。法の裁きを逃れた彼に対し、事件で人生を壊された関係者たちが復讐を実行しました。

12の刺し傷にはどんな意味がありますか?

12人が順番に刺したため、傷の深さや方向が不ぞろいになっています。傷の数と不統一さは、複数犯であることを示す重要な伏線です。

ポアロはなぜ犯人を逮捕させなかったのですか?

真相を突き止めたものの、カセッティが法の裁きを逃れていたことと、12人が背負う悲劇を知り、法と正義の間で葛藤したためです。映画ではこの迷いがラストの大きなテーマになっています。

まとめ

「オリエント急行殺人事件」の犯人は、アームストロング家の悲劇につながる12人です。被害者ラチェットの正体は誘拐殺人犯カセッティで、12人は彼に対する復讐として一人ずつ刺し、全員で罪を分け合いました。

12の刺し傷、完璧すぎるアリバイ、無関係に見える乗客たちの過去は、すべてこの真相につながる伏線です。そして最大の謎は犯人当ての先にある「法で裁けなかった悪に対し、私的な復讐をどう考えるのか」という問いで、ポアロが最後に沈黙を選ぶ場面まで含めて本作の結末になっています。

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