メトロポリタン・オペラ《サムソンとデリラ》10月16日|ガランチャ×アラーニャと誘惑のアリアの見どころ|10/16 13:00
10月16日(金)13時からWOWOWライブで放送されるのは、メトロポリタン・オペラのサン=サーンス作曲《サムソンとデリラ》です。中心となるのは、デリラ役のエリーナ・ガランチャと、サムソン役のロベルト・アラーニャ。二人の声と芝居が、愛と誘惑、裏切り、破滅へと進む物語を大きく動かします。
とくに注目したいのが、デリラがサムソンを誘惑する有名なアリア「あなたの声に心は開く」です。MET公式でも作品を代表する楽曲として挙げられており、今回の放送はガランチャの深いメゾソプラノとアラーニャの劇的なテノールをまとめて味わえる機会です。
10月16日の放送日時と主要キャスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月16日(金)13:00〜16:00 |
| 放送局 | WOWOWライブ |
| 演目 | サン=サーンス《サムソンとデリラ》 |
| サムソン | ロベルト・アラーニャ |
| デリラ | エリーナ・ガランチャ |
| 大祭司 | ロラン・ナウリ |
| アビメレク | イルヒン・アズィゾフ |
| 老ヘブライ人 | ディミトリ・ベロセルスキー |
| 指揮 | マーク・エルダー |
| 演出 | ダルコ・トレズニヤック |
WOWOW公式のステージページでは、10月16日午後1時から本作が放送されることが案内されています。放送枠は16時までで、番組表でも3時間の枠が組まれています。
MET公式の2018年公演案内では、ガランチャとアラーニャがタイトルロールを務め、ロラン・ナウリ、イルヒン・アズィゾフ、ディミトリ・ベロセルスキーが主要役で出演。指揮はマーク・エルダー、演出はダルコ・トレズニヤックです。
《サムソンとデリラ》はどんな物語?
物語の舞台は古代ガザ。ペリシテ人の支配下に置かれていたヘブライ人を導く英雄サムソンと、彼を陥れようとする美女デリラの関係が物語の中心です。
MET公式のあらすじでは、第1幕でサムソンが同胞を鼓舞し、ペリシテ人側と対立を深めます。そこへデリラが現れ、サムソンを自分のもとへ誘います。英雄としての使命と、デリラへの思いの間で揺れ始めることが、その後の悲劇につながっていきます。
第2幕ではデリラがサムソンの力の秘密を探ろうとし、二人の対話が作品最大の山場へ。サムソンは彼女への思いを断ち切れず、自らの弱点を明かしてしまいます。愛の言葉に見える場面が、そのまま裏切りの入口になっているところが、この作品の怖さです。
やがてサムソンは力を失い、囚われの身となります。終盤では、絶望の中で神へ祈るサムソンと、彼を見世物にしようとするペリシテ人たちが対峙します。華やかな大合唱と舞踊の奥に、信仰、欲望、復讐が重なる壮大な結末へ進みます。
ガランチャが歌う「誘惑のアリア」が最大の聴きどころ
この公演で特に注目したい曲の一つが、デリラのアリア「Mon cœur s’ouvre à ta voix(あなたの声に心は開く)」です。MET公式は、この曲を《サムソンとデリラ》の最も有名なアリアの一つとして紹介しています。
デリラは単純な悪役ではありません。甘く語りかけながら、サムソンの感情を自分の側へ引き寄せ、力の秘密を聞き出そうとします。そのため、このアリアは美しい旋律を楽しむだけでなく、歌声そのものが“作戦”になっている場面として聴くと、緊張感が大きく変わります。
ガランチャはMETでもカルメン、ロジーナ、オクタヴィアンなどを歌ってきたメゾソプラノです。2018年の《サムソンとデリラ》ではデリラ役でMETのシーズン開幕公演に登場しました。低音から中音域の厚み、言葉を長くつなぐ歌い方が、誘惑する側の余裕と強さを感じさせます。
一方のアラーニャは、力強さだけでなく、デリラに惹かれていくサムソンの迷いをどう見せるかが重要です。二人は過去に《カルメン》でも共演しており、METの公式案内でも再び組むスターコンビとして大きく扱われました。
ダルコ・トレズニヤックの新演出は何が見どころ?
演出を担当するのはダルコ・トレズニヤックです。ブロードウェイでも知られる演出家で、METではこの《サムソンとデリラ》が新制作として大きく打ち出されました。
MET公式の制作情報によると、舞台美術はアレクサンダー・ドッジ、衣装はリンダ・チョー、照明はドナルド・ホルダー、振付はオースティン・マコーミック。オペラの歌だけでなく、大規模な舞台装置、衣装、照明、群舞が一体となる構成です。
《サムソンとデリラ》は、静かな誘惑の場面と、大勢が登場するスペクタクルな場面の差が大きい作品です。二人だけの心理戦から群衆の祝祭へ切り替わることで、サムソンが個人の感情から大きな運命へ巻き込まれていく流れが視覚的にも伝わります。
終幕の「バッカナール」も有名です。MET公式の作品解説では、デリラの誘惑のアリアと並んで、最終場面のバレエ音楽がオペラハウスの外でもよく知られた楽曲として紹介されています。管弦楽の色彩と舞台上の動きが一気に広がるので、映像で見る価値が高い部分です。
サムソン役ロベルト・アラーニャの見どころ
サムソンは、民を導く強い英雄でありながら、デリラへの思いによって弱さもさらけ出す役です。声量や高音だけではなく、強さと迷いを同時に表現する必要があります。
アラーニャはフランス系レパートリーを得意とするテノールとして長く活躍し、この2018年公演でもサムソンを担当。デリラを拒もうとする理性と、彼女に惹かれる感情のせめぎ合いが見どころになります。
第1幕のサムソンは民衆を奮い立たせる指導者として登場しますが、第2幕では一人の男性としてデリラの前に立ちます。この落差があるため、前半の力強い歌唱を覚えておくと、誘惑場面での揺らぎがより分かりやすくなります。
デリラ役エリーナ・ガランチャの見どころ
デリラは、この作品の空気を支配する役です。登場した瞬間からサムソンを誘い、彼の弱点へ近づいていきますが、ただ激しく迫るのではなく、静かな言葉と音楽で相手を追い込んでいきます。
ガランチャの歌唱では、声の美しさと冷静さの両方に注目です。とくに「あなたの声に心は開く」は、歌詞の表面だけを見れば愛の告白のようでありながら、物語上はサムソンから秘密を引き出す決定的な場面です。
彼女の表情や距離の取り方まで見ると、サムソンがなぜ抗えなくなっていくのかが理解しやすくなります。字幕版なので、歌詞の意味を追いながら二人の心理戦を見られるのも今回の放送の利点です。
サン=サーンスの作品として押さえたい背景
《サムソンとデリラ》はカミーユ・サン=サーンスが作曲し、フェルディナン・ルメールが台本を手がけたフランス語オペラです。MET公式の作品解説では、1877年にワイマールで世界初演された作品として紹介されています。
題材は旧約聖書の「士師記」にあるサムソンとデリラの物語です。原典では短いエピソードですが、オペラでは合唱、官能的な旋律、宗教的な場面、大規模な舞踊を組み合わせ、個人の恋愛だけではなく民族の対立や信仰まで描きます。
音楽面では、デリラのアリアだけでなく、ヘブライ人の合唱や終幕のバッカナールも重要です。サン=サーンスの色彩的な管弦楽を、声楽と舞台の両方から楽しめる作品として見ると、約3時間の放送でも場面ごとの性格がつかみやすくなります。
他のメトロポリタン・オペラ放送もチェック
今回の《サムソンとデリラ》が気になる方は、同じMET作品のキャストや有名アリアを扱った記事も参考になります。《トスカ》の主要キャストと有名アリアでは、ドラマを声でどう動かすかというMETならではの魅力を整理しています。
また、《フィデリオ》のあらすじ・キャストでは、オペラの物語を追いながら主要人物を確認できます。作品は異なりますが、字幕で物語を追うときの予習として読み比べるのもおすすめです。
WOWOWで見るときに押さえたいポイント
WOWOW公式では10月16日13時からWOWOWライブで本作を放送予定と案内しています。テレビで見る場合は、冒頭から登場人物の立場を押さえておくと第2幕の心理戦が理解しやすくなります。
配信についてはWOWOWオンデマンドというサービスがありますが、今回の放送回について個別の同時配信・見逃し期間までは番組ページ本文で確認できませんでした。視聴前にはWOWOWの番組ページやオンデマンド画面で対象表示を確認するのが確実です。
【映画・スポーツ・海外ドラマみるなら】WOWOWオンデマンド参考にした情報
- WOWOW公式 ステージ
- WOWOW公式 メトロポリタン・オペラ
- Metropolitan Opera公式 2018年《Samson et Dalila》新制作プレスリリース
- Metropolitan Opera公式 《Samson et Dalila》あらすじ
- 松竹 METライブビューイング《サムソンとデリラ》
よくある質問
10月16日の《サムソンとデリラ》は何時から放送ですか?
2026年10月16日(金)13時からWOWOWライブで放送予定です。番組表では16時までの放送枠になっています。
デリラ役とサムソン役は誰ですか?
デリラ役はエリーナ・ガランチャ、サムソン役はロベルト・アラーニャです。2018年のMET新制作でタイトルロールを務めました。
《サムソンとデリラ》で有名なアリアは何ですか?
デリラが歌う「Mon cœur s’ouvre à ta voix(あなたの声に心は開く)」が特に有名です。サムソンを誘惑する第2幕の重要な場面で歌われます。
今回の演出は誰ですか?
演出はダルコ・トレズニヤックです。舞台美術、衣装、照明、振付を含む大規模な新制作として2018年にMETで上演されました。
まとめ
10月16日13時からWOWOWライブで放送される《サムソンとデリラ》は、エリーナ・ガランチャとロベルト・アラーニャの組み合わせを中心に楽しみたい公演です。
最大の聴きどころはデリラの「あなたの声に心は開く」。その美しい旋律がサムソンを追い詰める誘惑の場面になっていることを意識すると、二人の歌と芝居がさらに立体的に見えてきます。ダルコ・トレズニヤックの大規模な新演出や終幕のバッカナールも含め、音楽と舞台美術の両方を味わえる放送です。

