京都の大宇宙 東寺10月18日|8Kで見る灌頂院・曼荼羅・密教法具と後七日御修法|10/18 20:00
10月18日(日)20時からNHK BS8Kで放送される「京都の大宇宙 東寺」は、東寺で毎年1月に営まれる後七日御修法(ごしちにちみしほ)を8Kで記録したドキュメンタリーです。
後七日御修法は、限られた僧だけが入る灌頂院を道場として行われる真言宗の重要な法会です。番組では儀式そのものだけでなく、堂内に掲げられる曼荼羅、東寺の五重塔、講堂の立体曼荼羅までが一つの世界観として結び付いていきます。
今回は同番組のこれまでの記事とは視点を変え、8K画面で注目したい「祈りの空間」と「祈りの道具」を中心に整理します。
京都の大宇宙 東寺10月18日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 京都の大宇宙 東寺 |
| 放送日時 | 2026年10月18日(日)20:00〜20:59 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 出演 | 正木晃 |
| 語り | 小芝風花、黒沢保裕 |
| 主なテーマ | 後七日御修法、灌頂院、曼荼羅、五重塔、立体曼荼羅 |
10月18日の番組情報では、京都のシンボルとして知られる五重塔とともに、1200年続く秘儀を8Kで撮影した内容が紹介されています。
NHKオンデマンドの公式番組紹介では、わずかな僧だけが入ることを許された堂内に巨大な曼荼羅が掲げられ、僧たちが天皇の安寧、鎮護国家、五穀豊穣、そして生きとし生けるものすべての幸せを祈る姿が記録されたと説明されています。
後七日御修法の舞台「灌頂院」とは
番組を見る前に最初に押さえたい場所が灌頂院(かんじょういん)です。東寺公式は、後七日御修法を毎年1月8日から14日までの7日間、灌頂院で行うと案内しています。
この法会は弘法大師空海によって宮中の真言院で始められた正月行事で、現在は真言宗各派が集まり、鎮護国家や五穀豊穣などを祈ります。東寺公式によると、秘法のため道場への入堂はできませんが、僧たちが上堂・退堂する列は参拝できます。
ふだん見られない堂内が番組の核心
普段の参拝では入れない空間だからこそ、この番組の価値は堂内の映像にあります。単に「秘密の儀式を撮った」というだけではなく、そこで何が配置され、何を前に祈りが行われているのかを見ることが大切です。
8Kは細部まで映し出せるため、僧の動作だけでなく、堂内に掛けられた画像や法具、荘厳の重なりにも目が向きます。儀式の内容をすべて理解できなくても、空間全体が一つの密教世界として組み立てられていることが伝わってきます。
堂内の巨大な曼荼羅は何を表している?
NHKの番組紹介で強く印象に残るのが、「全宇宙を表す巨大な曼荼羅」という表現です。後七日御修法の道場では、曼荼羅が背景の飾りとして置かれるのではなく、儀式の中心を成す重要な存在として用いられます。
東寺公式の寺宝紹介には、現存する最古の色彩曼荼羅とされる「両界曼荼羅図」が掲載されています。金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅は、かつて宮中の真言院で行われた後七日御修法に用いられていたと伝えられています。
金剛界と胎蔵界を隔年で修法
東寺の2022年特別公開の説明では、後七日御修法は金剛界と胎蔵界を隔年ごとに主尊として行うと紹介されています。
番組で曼荼羅が映ったときは、絵柄を細かく追うだけでなく、儀式の場に「宇宙そのものを示す図像」が置かれているという見方をすると、タイトルの「京都の大宇宙」という言葉の意味が分かりやすくなります。
五大尊像と十二天像も道場を構成する
後七日御修法の堂内を理解するうえで、曼荼羅だけを見て終わるのはもったいありません。東寺公式の寺宝紹介には、五大尊像や十二天屏風も掲載されています。
五大尊像は不動明王をはじめとする五大明王を描いた画像で、宮中の真言院で行われた後七日御修法に用いられていました。東寺公式は、忿怒の表情を抑え、全体として穏やかに描かれている点や装飾の豊かさも特徴として説明しています。
十二天像についても、後七日御修法に関わる道場の荘厳を知るうえで重要です。2022年の東寺公式展示案内では、道場の壁に両界曼荼羅、五大尊像、十二天像などが掛けられると紹介されました。
8Kでは「配置」に注目
一枚一枚の文化財を見るだけでなく、堂内のどの位置に何が置かれているのかにも注目すると、儀式の空間が立体的に見えてきます。
画面いっぱいに曼荼羅や尊像が映る場面では、僧の祈りと画像が別々に存在しているのではなく、道場全体で一つの世界を形づくっていることを意識すると、この番組ならではの映像体験につながります。
弘法大師ゆかりの密教法具も現役で使われる
東寺公式の寺宝紹介で特に興味深いのが、金銅密教法具です。金剛盤、五鈷杵、五鈷鈴の一式で、密教の修法に用いられます。
東寺公式によると、これらは現在も後七日御修法で大阿闍梨の所用具として使われています。博物館で保存される歴史資料というだけでなく、長い歴史を持つ法会の中で今も役割を持ち続けている点が大きな特徴です。
2022年の特別公開案内では、法会の責任者である大阿闍梨が弘法大師空海ゆかりの法具を使用し、法会のたびに点検しながら厳重に管理してきたことも説明されています。
映像で見ると「文化財」と「儀式」がつながる
寺宝を写真だけで見ると、どうしても個々の美術品として受け止めがちです。しかし番組では、それらが祈りの場でどのように存在しているのかが映像としてつながります。
法具を手にする動き、堂内の荘厳、曼荼羅の大きさ、僧たちの位置関係まで一緒に見ることで、後七日御修法が長く受け継がれてきた法会であることを実感しやすくなります。
五重塔と立体曼荼羅はなぜ登場する?
番組は灌頂院の秘儀だけに閉じません。NHKの紹介では、五重塔や講堂の立体曼荼羅にも秘儀と深く関わる秘密があるとされています。
東寺という寺院全体を見渡すと、五重塔、講堂の仏像群、灌頂院の儀式は別々の見どころではありません。番組は、建築・仏像・曼荼羅・儀礼を一つの「大宇宙」として読み解いていく構成です。
後七日御修法そのものの流れや五重塔・立体曼荼羅との関係を先に整理したい方は、キニナルの「京都の大宇宙 東寺」後七日御修法とは?1200年の秘儀・曼荼羅・小芝風花の語りもあわせてどうぞ。今回の記事では、そこから一歩踏み込み、道場内部の画像と法具に重点を置いています。
前回までの放送と今回の位置づけ
「京都の大宇宙 東寺」は新作の連続番組ではなく、2019年に制作・放送された番組がBS8Kで繰り返し放送されている作品です。NHKオンデマンドでは2019年5月2日放送の「特別編」が現在も配信されています。
キニナルの番組名インデックスでも、8月29日、8月30日、9月6日、9月9日、9月11日、9月17日など、同番組の放送に合わせた記事が確認できます。
今回10月18日の放送も、番組表に掲載された内容はこれまでと同じく後七日御修法、五重塔、立体曼荼羅を軸にしたものです。現行のNHK番組ページで10月18日だけの追加内容は確認できなかったため、独自の新撮映像があるとは断定していません。
10月18日の放送で特に見たいポイント
今回の放送では、まず灌頂院の閉ざされた空間に注目したいところです。普段は一般の参拝者が入れない道場に、どのような画像と法具が配置されているのかを見るだけでも、東寺の通常拝観とは異なる世界が見えてきます。
次に見たいのが曼荼羅の大きさです。画面の中で僧と並ぶことで、人間の身体との比較からそのスケールが伝わります。
さらに五大尊像や十二天像、密教法具まで意識すると、映像に映る一つ一つの物が儀式の意味と結びついて見えてきます。
そして最後に、灌頂院から五重塔、講堂の立体曼荼羅へ視野が広がる構成に注目です。「秘儀の記録」だけで終わらず、東寺全体を宇宙観の表現として捉えるところが、この番組の大きな見どころです。
放送を見逃した場合の配信情報
NHKオンデマンドには「京都の大宇宙 東寺 特別編」の公式ページがあり、本編53分の番組として案内されています。放送日時とは別にオンデマンド視聴の選択肢があるため、BS8Kの放送時間に見られない場合は公式配信ページを確認できます。
オンデマンド版では、後七日御修法の堂内、巨大な曼荼羅、五重塔や立体曼荼羅との関係が紹介され、出演は正木晃さん、語りは小芝風花さんと黒沢保裕さんです。BS8K放送とあわせて、番組内容を確認する公式情報源としても役立ちます。
参考にした情報
よくある質問
京都の大宇宙 東寺は10月18日の何時からですか?
2026年10月18日(日)20時00分から20時59分まで、NHK BS8Kで放送予定です。
後七日御修法はいつ行われますか?
東寺公式では、毎年1月8日から14日までの7日間、灌頂院で行われると案内されています。
番組の語りは誰ですか?
NHKオンデマンドの公式ページでは、小芝風花さんと黒沢保裕さんが語りを担当し、正木晃さんが出演しています。
灌頂院の中には普段入れますか?
後七日御修法は秘法で、東寺公式は道場への入堂はできないと案内しています。そのため、堂内の様子を映像で見られること自体が番組の大きな特徴です。
まとめ
10月18日の「京都の大宇宙 東寺」は、後七日御修法を8Kで記録した番組です。見どころは儀式の動きだけではなく、灌頂院の空間、巨大な曼荼羅、五大尊像・十二天像、弘法大師ゆかりの密教法具が一体となって祈りの場を形づくるところにあります。
五重塔や立体曼荼羅へと視野が広がる構成まで追うと、「東寺」という寺院そのものを一つの大きな宇宙として描く番組タイトルの意味も見えてきます。8Kの細部を生かし、普段は入れない道場の配置や法具の存在までじっくり見ると、これまでの再放送とは違った楽しみ方ができます。

