こころの時代10月12日「生死あるがまま」谷山洋三とは?ファイナルツアーと臨床宗教師を解説|10/12 22:50
10月12日(月)22時50分からNHK Eテレで放送される「こころの時代」は、宗教学者・谷山洋三さんを追う「生死(しょうじ)あるがまま」です。
谷山さんは東北大学大学院文学研究科の教授で、臨床死生学やスピリチュアルケアを研究してきました。今回の番組では、自らの病と向き合う中で学生との対話を始め、全国の教え子を訪ねる「ファイナルツアー」へ動き出した日々が記録されています。
「谷山洋三さんとはどんな人なのか」「臨床宗教師とは何をする人なのか」「ファイナルツアーでは何を伝えようとしているのか」を、放送前に確認できる情報から整理します。
こころの時代10月12日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月12日(月)22:50〜23:50 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| テーマ | 生死(しょうじ)あるがまま 宗教学者・谷山洋三 |
| 出演 | 谷山洋三 |
| 語り | 塩田朋子 |
| 再放送予定 | 2026年10月18日(日)5:00〜6:00 |
東北大学病院の告知では、10月12日22時50分から23時50分までの放送と、10月18日朝5時からの再放送予定が案内されています。同じ告知では、緩和医療科の金田諦晃臨床宗教師も出演するとされています。
番組表の放送内容では、谷山さんが東北大学で学生たちと本音の対話を重ねていること、全国の教え子を訪ねる「ファイナルツアー」を始めたことが紹介されています。
谷山洋三とは?臨床死生学とスピリチュアルケアを研究する宗教学者
谷山洋三さんは、東北大学大学院文学研究科・文学部の教授です。所属は広域文化学専攻の宗教学分野で、臨床死生学を専門にしています。
東北大学の教員紹介によると、主な研究分野はスピリチュアルケア、宗教的ケア、グリーフケアです。人が重い病気や死別など厳しい状況に置かれたとき、何を支えにするのか、宗教者はどのように関われるのかという問題に長く向き合ってきました。
また、2000年から2003年まで長岡西病院のビハーラ病棟でビハーラ僧として勤務した経歴があります。その後、四天王寺大学准教授、上智大学グリーフケア研究所主任研究員などを経て東北大学へ移り、2021年4月から教授を務めています。
谷山洋三の研究テーマは「死を前にした人の心」とどう向き合うか
谷山さんの主要担当科目には、臨床死生学、グリーフケア論、スピリチュアルケア論などがあります。教員紹介では、祈りや読経といった宗教的な資源をケアにどう生かせるのかも研究課題として掲げています。
宗教学というと思想や歴史を読む学問を想像しがちですが、谷山さんが取り組んできたのは、病院や災害の現場のように「人が実際に苦しんでいる場所」と深く結びついた分野です。今回の「こころの時代」では、研究者として死生観を語るだけでなく、研究してきた問いが自分自身の人生に戻ってくる点が大きな見どころになっています。
「私を研究対象にしませんか」学生との対話で何を語る?
今回の番組を象徴するのが、谷山さんが学生たちに呼びかけた「私を研究対象にしませんか」という提案です。
東北大学の出演告知によると、この呼びかけをきっかけに、谷山さんと学生たちの本音の対話が始まりました。そこで語られるのは、病気についての説明だけではなく、自らの死生観や心のあり方です。
教える側の教授が、自分自身の生き方を学生に差し出して一緒に考えるという構図は、通常の講義とは大きく異なります。死や苦しみを外側から論じるのではなく、「いま自分に起きていること」を題材にして考える姿が描かれるため、谷山さんが長年研究してきた臨床死生学の実践を見る回ともいえます。
「生死あるがまま」というタイトルが示すもの
番組タイトルは「生死(しょうじ)あるがまま」です。放送内容では、谷山さんが自分の現状を受け止めながら、最後までどう生き抜くかを考える日々が記録されるとされています。
ここで大切なのは、番組が病気そのものを解説する医療番組ではない点です。中心にあるのは、病を抱えた宗教学者が「死をどう受け止めるか」「人とどうつながるか」「何を残そうとするか」という問いです。
谷山さんの病状については、番組表で2025年にすい臓がんが見つかり手術を受け、2026年夏に再発が確定したと紹介されています。ただし治療法や今後の経過を推測する内容ではなく、本人がその事実をどう受け止め、何を始めたかに焦点が置かれています。
ファイナルツアーとは?全国の教え子を訪ねる理由
番組紹介で特に気になる言葉が「ファイナルツアー」です。
これはコンサートなどのツアーではなく、谷山さんが全国にいる教え子たちのもとを訪ねる取り組みです。東北大学の告知では、終末期医療や災害の現場などで心のケアを行う「臨床宗教師」を育成してきた谷山さんが、教え子たちを訪ね始めたことが紹介されています。
長年、人を育ててきた立場の谷山さんが、いま教え子たちと再び会い、どんな言葉を交わすのか。今回の番組では、単なる近況報告ではなく、教育とケアの仕事を通じて作ってきたつながりをたどる旅として描かれることが予想されます。
臨床宗教師とは?
臨床宗教師は、病院や福祉施設、災害の現場などで、人の悲しみや喪失、不安に寄り添う宗教者です。特定の宗教へ勧誘することを目的とするのではなく、相手の価値観や信仰、無宗教という立場も尊重しながら話を聞くことを重視します。
谷山さんは、こうした臨床宗教師の養成に関わってきました。東北大学の宗教学・死生学の教育では、スピリチュアルケアやグリーフケアも扱われています。
番組を見る際は、谷山さん個人の生き方だけでなく、「人の死や悲しみに寄り添う仕事を次の世代へどう渡してきたのか」という視点を持つと、ファイナルツアーの意味がより分かりやすくなりそうです。
谷山洋三が語る「慈悲が足りない、まだまだ修行中」の意味
番組紹介には、谷山さんの「私には慈悲が足りない。まだまだ修行中だ」という言葉が掲げられています。
この言葉は、死を前にすべてを悟った人として自分を見せるのではなく、最後まで学び続ける姿勢を表しているように読めます。長年、死生学や宗教的ケアを研究し、多くの学生や宗教者を育ててきた人であっても、自分の生と死を前にすれば答えが完成するわけではない。そこに今回の回の重要なテーマがあります。
番組表では「最後までどう生き抜くか、谷山さんの日々を記録した」と紹介されています。視聴するときは、大きな結論を探すというより、谷山さんが学生や教え子との関係の中で、いま何を考え、どんな言葉を残しているかに注目したいところです。
前回10月5日の「こころの時代」は歎異抄アンコール
10月5日の「こころの時代」は、アンコールシリーズ「歎異抄にであう 無宗教からの扉」の第1回が放送されました。
前回は親鸞の言葉や「無宗教」を入口に宗教を考える内容でしたが、10月12日は現代の宗教学者本人の人生と死生観を追うドキュメンタリーです。同じ「こころの時代」でも、古典を読み解く回とはかなり異なる構成になります。
前回の内容は、こころの時代「歎異抄にであう」第1回の記事でもまとめています。今回と見比べると、番組が宗教や人生をどれだけ多様な角度から扱っているかが分かります。
再放送は10月18日朝5時から予定
東北大学病院の出演告知では、今回の「生死あるがまま 宗教学者・谷山洋三」は10月18日(日)5:00〜6:00に再放送予定と案内されています。
10月12日の本放送を見られない場合は、再放送の時間を確認しておくと安心です。放送内容や日時は変更される場合があるため、視聴直前にはNHKの番組表でも確認してください。
参考にした情報
- 東北大学大学院文学研究科・文学部「Eテレ『こころの時代』出演」
- 東北大学病院「10/12放送予定 NHK Eテレ『こころの時代』」
- 東北大学「谷山 洋三 教員のよこがお」
- Gガイド「こころの時代 生死あるがまま 宗教学者・谷山洋三」
よくある質問
こころの時代「生死あるがまま」はいつ放送されますか?
2026年10月12日(月)22:50〜23:50にNHK Eテレで放送予定です。東北大学病院の告知では、10月18日(日)5:00〜6:00に再放送予定とされています。
谷山洋三さんはどんな人ですか?
東北大学大学院文学研究科の教授で、宗教学と臨床死生学を専門としています。スピリチュアルケア、宗教的ケア、グリーフケアなどを研究し、臨床宗教師の養成にも関わってきました。
ファイナルツアーとは何ですか?
谷山洋三さんが全国の教え子たちを訪ねる取り組みです。番組では、臨床宗教師を育成してきた谷山さんが教え子たちと再会しながら、最後までどう生きるかを考える姿が描かれます。
まとめ
10月12日の「こころの時代 生死あるがまま 宗教学者・谷山洋三」は、宗教学者として死生学を研究してきた谷山さん自身が、病と向き合いながら生と死を考える回です。
学生への「私を研究対象にしませんか」という呼びかけ、全国の教え子を訪ねるファイナルツアー、そして「まだまだ修行中だ」という言葉。研究してきたテーマと本人の人生が重なる中で、最後まで人とつながりながら生きようとする姿が大きな見どころです。

