お祭りで使用される笛について

日本のお祭りでは、祭囃子という音楽の種類があるように様々な楽器を用いて演奏が行われます。そこでは、笛も使用されるのですがお祭りで使用される笛を篠笛(しのぶえ)と言います。では、篠笛とはどのようなものなのでしょうか。

お祭りで使われる篠笛とは

ヨーロッパで生まれたリコーダーが縦笛であるのに対し、日本で生まれた篠笛は横笛の一種です。能や雅楽などの演劇でも笛は使用されますが、ここで使用される笛は竜笛や能管という笛です。その一方で、民謡などのような庶民の間に広まった伝統的な歌曲で使用されるのが篠笛で、徐々にお祭りでも吹かれるようになっていきました。

一口に篠笛と言っても、様々な種類があります。例えば、唄物(うたもの)です。これは、昭和の初めに発明された篠笛なのですがピアノのような音階に調律されています。そのため唄物と呼ばれる篠笛は、長唄や三味線と共に演奏することに適しています。さらに、古典調があります。これは、お祭りで使用されることの多い篠笛で音を出すための穴が均等に開いているのが特徴です。

篠笛を購入できるショップや価格

このような特徴を持つ篠笛は、どこで手に入れることができるのでしょうか。伝統的な楽器であるため、実際に店舗に足を運んで買わなければならないと感じる人も中にはいるかもしれません。しかし篠笛はオンラインショップや通信販売でも購入することができます。

価格は、篠笛を制作するメーカーやブランドによって様々です。例えば群馬県のメーカーの場合、初心者用に職人が製造した篠笛は約9000円。一方、埼玉県のあるメーカーの場合、美しい見た目や頑丈さから20,000円、京都の老舗によるおよそ220年の伝統的な製法で製造された篠笛は約29,000円程度することもあります。

さらに、お祭りで大勢の人が使用するために比較的安価で購入できるショップもあります。この場合、上記のメーカーが製造したような優れた特色が見られないこともあるので、しっかりと把握する必要があります。

篠笛の練習方法

例えばお祭りに参加する予定がある人の中には、どのように篠笛を練習したら良いだろうかと考える人がいるかもしれません。スクールで学ぶことができますが、篠笛は独学でも練習することができるのです。

篠笛の練習する前には、まずリラックスすることが大切。変に力が入ってしまえばしっかりとした音が出なくなってしまいます。そのため、体の力を抜いてリラックスして取り組む必要があるのです。

次に、呼吸法を身につけます。篠笛は口を使って鳴らす楽器ですので呼吸は大切です。特に腹式呼吸を鍛える必要があり、息遣いをコントロールすることで良い音色が生まれるのです。

また、演奏時の口の形を整えることも練習します。ただ息を吹けば良いというものではなく、正しい口の形をしなければ音がならないのです。鏡で正しい形を確認しながら練習すると良いです。

お祭りで篠笛を吹くために

お祭りで篠笛を吹きたいと思っている人は、自分のレベルや笛の特色、価格と相談して購入する必要があります。篠笛を自在に演奏するには練習が必要ですが、自分のライフスタイルに合わせてスクールか独学かを選択することが大切です。

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