甘利俊一はなぜノーベル賞を逃した?AI研究と2024年物理学賞を「いまからサイエンス」で解説|9/30 22:00
2026年9月30日(水)22時からBSテレ東で放送される「いまからサイエンス」には、AI研究の世界的な先駆者として知られる甘利俊一さんが登場します。テーマは、人工ニューラルネットワークの歴史と、2024年ノーベル物理学賞をめぐって甘利さんの名前が注目された理由です。
番組タイトルには「ノーベル賞もらうべきだった…?」という強い言葉がありますが、事実関係を整理すると、2024年のノーベル物理学賞受賞者はジョン・J・ホップフィールド氏とジェフリー・ヒントン氏です。今回の見どころは、受賞者の評価を否定することではなく、現代AIの基礎につながる研究史の中で、日本の甘利さんがどんな仕事を先行して発表していたのかを知る点にあります。
いまからサイエンス9月30日の放送内容と出演者
| 放送日 | 2026年9月30日(水) |
| 放送時間 | 22:00~22:55 |
| 放送局 | BSテレ東/BSテレ東4K |
| MC | 加藤浩次 |
| 進行 | 古旗笑佳(テレビ東京アナウンサー) |
| ゲスト | 甘利俊一(理化学研究所 栄誉研究員) |
| ナレーター | 若杉亨 |
| テーマ | AI・人工ニューラルネットワーク・ノーベル物理学賞 |
テレ東・BSテレ東公式の番組情報では、甘利さんが1960~70年代に、後の現代AIへつながる神経回路網研究で先駆的成果を発表していた点を取り上げます。加藤浩次さんが、研究の内容だけでなく、なぜノーベル賞をめぐって甘利さんの名前が語られたのか、その背景に迫ります。
甘利俊一とは?AIと情報幾何学の先駆者
甘利俊一さんは、数理工学、神経回路網理論、機械学習、情報幾何学などで長年研究を続けてきた研究者です。理化学研究所では脳科学総合研究センターのセンター長も務め、現在は栄誉研究員として紹介されています。
理研は、甘利さんの主要な功績の一つとして、多層パーセプトロンの中間層にも学習機能を持たせる方法を提案し、現在の深層ニューラルネットワークで使われる学習法の源流につながった点を挙げています。また、確率分布の空間に微分幾何学を持ち込む情報幾何学を世界に先駆けて切り開いたことでも知られます。
2024年ノーベル物理学賞とAIの関係
2024年のノーベル物理学賞は、ジョン・J・ホップフィールド氏とジェフリー・ヒントン氏に授与されました。ノーベル財団の公式発表では、授賞理由を人工ニューラルネットワークを用いた機械学習を可能にする基礎的発見と発明としています。
ホップフィールド氏は情報を保存・再構成するネットワーク、ヒントン氏はデータの特徴を学習する方法の発展で大きな役割を果たしました。現在の生成AIや画像認識などを支える機械学習の長い歴史が、物理学賞として評価された点が大きな話題になりました。
なぜ甘利俊一は「ノーベル賞を逃した」と注目された?
BSテレ東公式は、甘利さんが1960~70年代に、2024年の受賞研究より早い時期から類似する方向の研究成果を発表していたと紹介しています。そのため、国内外の研究者から甘利さんの貢献にも目を向けるべきだという声が出たことを、番組は“ノーベル賞を逃した!?”という切り口で扱います。
ただし、ノーベル賞は個別の研究成果と選考によって決まるため、「本来は誰が受賞すべきだった」と単純に置き換えることはできません。この記事では、甘利さんが受賞者ではないことを明確にしたうえで、受賞対象となったAI研究の歴史に、日本の先駆的研究がどうつながるのかを理解する視点で整理しています。
甘利俊一は2025年に京都賞を受賞
甘利さんは2025年、人工ニューラルネットワーク、機械学習、情報幾何学における先駆的研究が評価され、第40回京都賞の先端技術部門を受賞しました。理研の発表では、今日のAIの基礎になる神経学習理論と情報幾何学が長年の研究の柱として紹介されています。
つまり今回の番組は、ノーベル賞だけを話題にするのではなく、AIブームよりはるか以前から積み上げられてきた研究をたどる回として見ると分かりやすいです。同番組の別テーマとしては、人工光合成と天尾豊教授の研究や、アリ社会を研究する辻和希教授の回もあり、専門研究を身近な疑問に置き換えて伝える番組の特徴が共通しています。
ChatGPTなど現代AIとニューラルネットワークのつながり
ChatGPTを含む現在の生成AIは、巨大なニューラルネットワークを学習させて文章や画像などを生成します。もちろん1960年代の研究がそのまま現在のAIになったわけではなく、計算機性能、データ量、学習手法、ネットワーク構造など多くの進歩が重なっています。
それでも、脳の神経回路を数理的に捉え、学習するネットワークとして扱う発想を早い時期から研究した甘利さんの仕事を知ると、AIの歴史が突然始まったものではないことが分かります。今回の放送は「AIは誰が作ったのか」という単純な答えではなく、複数の研究者が何十年も積み上げた成果の連鎖を見るのに向いています。
よくある質問
9月30日の「いまからサイエンス」に出演する甘利俊一さんは誰?
理化学研究所の栄誉研究員で、人工ニューラルネットワーク、機械学習、情報幾何学の先駆的研究で知られる研究者です。
2024年のノーベル物理学賞を受賞したのは誰?
ジョン・J・ホップフィールド氏とジェフリー・ヒントン氏です。人工ニューラルネットワークを使った機械学習を可能にする基礎的発見と発明が授賞理由でした。
甘利俊一さんはノーベル賞を受賞した?
2024年ノーベル物理学賞の受賞者ではありません。番組は、甘利氏の先駆的研究と受賞研究との関係、なぜ名前が注目されたのかを掘り下げます。
甘利俊一さんの最近の受賞は?
人工ニューラルネットワーク、機械学習、情報幾何学への貢献が評価され、2025年に第40回京都賞の先端技術部門を受賞しています。
まとめ
9月30日の「いまからサイエンス」は、理化学研究所の甘利俊一さんを迎え、現代AIの基礎となった人工ニューラルネットワーク研究の歴史をたどります。2024年ノーベル物理学賞の受賞者はホップフィールド氏とヒントン氏ですが、番組は甘利さんがさらに早い時期から積み上げていた神経回路網研究に光を当てます。2025年には京都賞も受賞しており、日本のAI研究史を知るうえで重要な人物だと分かる回です。

