kindle本『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』を読みました
マイホームは高い!だから、出来るだけ安く買いたい!
『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』は、そんな要望に応えるべく、お得情報が満載なkindle本でした。
『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』には、どうやったらマイホームを安く買うことが出来るかというノウハウが、初心者でもわかるようにやさしく説明してあります。
中でも一番参考になったのは、不動産は直接の売主を探すことが一番大切、だという内容です。仲介業者が間に入るとその分手数料が増える上に、値引き交渉もやりづらいというのが理由になります。
さらに、実際の値引き交渉のやり方なども実例をもとに説明されているので、興味深く読むことが出来ました。
そのほか、基本的な内容ではありますが、マイホーム購入を目指している方にとっては、どれも大切なことばかりなので、ぜひ、多くの方に一読していただきたい本です。
また、『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』には、不動産業界の裏側についても結構深く書かれている点も良かったです。
マイホームには利権がたっぷり
家は価格が高いがゆえに、その利権に群がる人も多い商品です。
不動産屋など仲介業者やハウスメーカー、リフォーム業者などなど、住宅系販売業者のプロフェッショナルは山ほどいます。
対して、私たちは、初めて家を買う立場のド素人。
そんなド素人である私たちが、無知であるがゆえに、どれほど食い物にされているかが『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』を読むことでわかってきます。
彼ら(住宅系販売業者)は、甘いセールストークしか喋らないし、自分たちが不利益になることは、法律に触れない限り言わない、ようです。
言い換えれば、購入者(私たち)にとって利益となることは、必ずしもすべて言わない、と半ばイコールともいえるのではないでしょうか。
その範囲は、家自体のことはもちろん、住宅ローンについてなどにもいたります。
たとえば、固定金利と変動金利についての説明も早々に、総額が安く表示できるという理由だけで、変動金利で話を進める業者もいるとか。
変動金利のリスクや、固定金利のメリットなどについて、こんこんと説明する義務はないということでしょう。
しかし、購入者である私たちにとって金利関係の話は、結構重要な部分だったりします。
もちろん、こちらから質問すれば答えてくれると思いますが、そもそも私たちに知識がなければツッコむこともできないで、ハイハイ聞くだけですよね。
購入者も最低限の知識を身につけなければならない
購入者は、まず自分で知識を身につけないといけない、というのが本書『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』のテーマだと思います。
かといって、ただの素人が、短期間で住宅の知識を完璧に備えることは、ほぼ不可能に近い。
本書『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』は良書ですが、これ一冊ですべてをカバーできるかどうかといわれると、ちょっと不安です。
そういう時には、住宅に詳しい人の力を借りましょう、と本書でも促しています。
ホームインスペクションなどの第三者機関による住宅査定などがそれです。
大金払って買った住宅が欠陥住宅では泣くに泣けない。
そんな事態に陥らないように、事前にできることはしておきましょう、という考え方です。
しかし、それらも完ぺきな仕組みというわけではありません。
本当は大金を払わなくていいものに大金を払うかもしれないというリスクはいつまでも付きまといます。
そのリスクに対しては、専門書などを読んで自分の知識を向上させて対応します。
そうして、少しずつ貧乏くじを引く確率を下げていくしかないのかもしれません。
例えば、本書『不動産マイホーム 安値で購入するうまい方法』には、家賃交渉での値切り方について書かれていますが、私たち素人には値切った後の価格が適正かどうかの判断は正確にわかりません。
2000万円の物件を1900万円に値切ったとしても、実際価格が1500万円では適正価格で買えたことにはならない、ということです。
そういうサービス(例えば、物件の適正価格を判断して、値切るまで代行してくれるサービス)の紹介は本書の中にはありませんでした。
買おうとしている、その住宅の価格は、本当に適切な価格なのか?
また、自分の身の丈に合った価格なのか?(キャパを超えたものを、セールストークに乗せられて買っていないか)
完璧に納得できるマイホーム購入を望む人ほど、購入時期が遅くなるという例もあるようです。
あるタイミングでは「えいや」と決心を固めないといけないとは思うのですが、今段階では、絶対に後悔すると分っているので、とりあえず読書読書、です。