ホンマでっか!?TV クマなし県はどこだ?クマが生息しない都道府県を公式資料で整理|10/14 21:00
10月14日(水)21時から放送の「ホンマでっか!?TV」では、相次ぐクマ被害をテーマに「クマなし県はどこだ!」という企画が紹介されます。
「クマがいない県はどこ?」と聞くと、都道府県をきれいに二分できそうですが、公的資料では「生息していない」「絶滅」「恒常的な生息域ではない」「近年確実な目撃がない」など、地域によって表現が違います。番組を見る前に、環境省や各県が公表している情報をもとに整理しました。
ホンマでっか!?TV 10月14日の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月14日(水)21:00〜21:54 |
| 放送局 | フジテレビ系 |
| 番組 | ホンマでっか!?TV |
| 今回の主題 | 相次ぐクマ被害、クマなし県、川沿い・公園への出没など |
| MC | 明石家さんま |
| 進行 | 井上清華(フジテレビアナウンサー) |
系列局の公式番組ページには、今回の見どころとして「クマなし県はどこだ!」と明記されています。同じ回では「川沿い・公園に出没するウラ事情」「クマうつ&不安症」なども扱われ、クマと人の生活圏の距離が大きなテーマになっています。
放送回全体の内容は、ホンマでっか!?TV 10月14日クマ特集まとめでまとめています。
クマが生息しない都道府県はどこ?
最もはっきりしているのは九州地方です。環境省は2012年の第4次レッドリスト公表時に、九州地方のツキノワグマについて、最後の確実な捕獲記録が1957年で、その後50年以上確実な記録がないことなどから、すでに絶滅していると考えられると判断しました。
このため、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県では、野生のツキノワグマが恒常的に生息する地域とは扱われていません。沖縄県もツキノワグマの自然分布域ではありません。
本州では、千葉県がクマの恒常的な生息地として扱われていない代表的な県です。環境省の過去のガイドラインでも千葉県は「生息せず」と整理されてきました。
ただし、「クマなし県」という日常的な言い方と、行政資料の分類は必ずしも同じではありません。県境を越えて移動する野生動物なので、単発の目撃情報が出ることと、その県に繁殖個体群が恒常的に生息していることは別の話です。
香川県はクマなし県?県公式は「生息の確認なし」
香川県は、県の公式案内でツキノワグマについて「県内で生息の確認はされていません」と明記しています。少なくとも県が確認している現状では、香川県内に生息するツキノワグマは確認されていないという整理です。
四国全体ではツキノワグマが完全にいないわけではありません。環境省は四国の地域個体群を非常に小さい個体群として扱っており、徳島県と高知県にまたがる剣山山系などで生息が確認されています。
そのため「四国4県すべてがクマなし」とまとめるのは正確ではありません。県ごとの差を見る必要があります。
愛媛県は「確実な目撃がない」状態
愛媛県は2025年11月更新の公式ページで、近年ツキノワグマの確実な目撃、出没情報はないとしています。一方で、高知県と徳島県にまたがる剣山山系では生息が確認されていることも案内しています。
愛媛県のレッドデータブックでは、石鎚山系や鬼が城山系で目撃情報がある一方、1972年の捕獲を最後に県内で確実な生息記録が得られていないと説明しています。つまり、香川県のような「生息の確認なし」とも少し違い、過去の記録や周辺地域とのつながりを含めて慎重に扱われています。
こうした違いがあるため、番組で「クマなし県」が紹介される際には、どの基準で分類しているのかにも注目したいところです。
茨城県はクマなし県ではなく「恒常的生息域ではない」
茨城県は特に注意が必要です。県の2026年資料では、「ツキノワグマの恒常的な生息域ではない」としながら、2025年4月と6月に大子町でツキノワグマが確認されたとしています。県内での確認は2016年以来、約9年ぶりでした。
つまり茨城県は「クマが絶対にいない県」とは言えません。恒常的な生息域ではなくても、隣接地域から移動してきた個体が確認されることがあります。
この点は、クマの分布を考えるときにとても重要です。「生息域ではない」という行政上の整理と「1頭も現れない」は同じ意味ではありません。
環境省はクマが恒常的に生息する地域をどう見ている?
環境省が2022年に公表したガイドライン改定資料では、当時クマ類が恒常的に生息する34都道府県と説明されていました。その後もクマの分布や出没状況は変化しており、2026年版のガイドラインでは茨城県について「恒常的生息域ではない」としつつ管理計画を作成するなど、地域の実情に合わせた対応が進んでいます。
環境省の2019年分布調査では、2010〜2017年度の情報を集めた結果、クマ類の生息分布情報が得られたメッシュが以前より増えたと報告されています。ただし、環境省はこのデータについて、個体数の増減を直接示すものではないと注意しています。
分布情報には一時的な出没が含まれる可能性もあります。したがって「クマなし県」を見るときは、最新の県公式情報や環境省の資料も合わせて確認するのが確実です。
「クマなし県」を簡単に整理すると
放送前の段階で、公的資料から比較的はっきり整理できるのは次の通りです。
- 九州7県:環境省は九州地方のツキノワグマを絶滅と判断
- 沖縄県:ツキノワグマの自然分布域ではない
- 千葉県:環境省資料で恒常的な生息地ではない地域として扱われてきた
- 香川県:県公式が「県内で生息の確認はされていません」と明記
- 愛媛県:近年の確実な目撃・出没情報はないが、過去記録や周辺個体群を踏まえて扱う必要がある
- 茨城県:恒常的な生息域ではないが、2025年に県内で個体を確認
このように、ひとまとめに「いない県」とするより、絶滅・生息確認なし・恒常的生息域ではないを分けて見るほうが実態に近くなります。
今回の出演者や評論家は、ホンマでっか!?TV 10月14日の出演者・評論家で確認できます。また、生活圏に近い場所への出没については、川沿い・公園にクマが出没する背景で整理しています。
クマの不安を感じたときは公式情報を優先
今回の放送では「クマうつ&不安症が急増中」というテーマも予告されています。出没情報が増えると、自宅周辺や通勤・通学路について不安になる方もいるでしょう。
実際の安全確認では、テレビ番組の一般的な解説だけでなく、都道府県や市町村が発表する最新の出没情報を確認することが重要です。環境省もクマに関する出没情報、人身被害、捕獲数などを随時公開しています。
番組の「クマうつ・不安症」の話題については、ホンマでっか!?TV クマ不安の特集記事でも整理しています。
参考にした情報
- ホンマでっか!?TV フジテレビ公式
- TNCテレビ西日本「ホンマでっか!?TV」10月14日番組情報
- 環境省「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)の改定について」
- 環境省「第4次レッドリストの公表について」
- 香川県「狩猟をされる皆さんへ」
- 愛媛県「クマと遭遇した際の対応方法」
よくある質問
クマが生息しない県はどこですか?
九州地方のツキノワグマは環境省が絶滅と判断しています。千葉県や香川県なども恒常的な生息地ではない、または生息確認がない地域として扱われていますが、都道府県ごとに公式な表現が異なります。
茨城県にクマはいないのですか?
茨城県は恒常的な生息域ではありませんが、2025年に大子町でツキノワグマが確認されています。「恒常的に生息しない」と「一度も出没しない」は同じ意味ではありません。
四国にはクマがいないのですか?
四国全体でいないわけではありません。徳島県・高知県にまたがる地域ではツキノワグマの生息が確認されています。香川県では県内の生息確認がなく、愛媛県では近年の確実な目撃情報がないとされています。
まとめ
10月14日の「ホンマでっか!?TV」では、「クマなし県はどこだ!」が取り上げられます。
公的資料を見ると、九州地方のツキノワグマは環境省が絶滅と判断しています。千葉県や香川県も恒常的な生息地ではない、または生息確認がない地域として扱われています。一方、茨城県のように恒常的な生息域ではなくても、近年クマが確認された県もあります。
そのため「クマがいる県・いない県」を単純な二択にせず、恒常的な生息、単発の出没、過去の記録を分けて見ることが大切です。番組でどの基準から「クマなし県」を紹介するのかも見どころになりそうです。

