デザイン・ストーリーズ「木が奏でる音」の内容は?木のスピーカー・坂本龍一・つちやあゆみ【11月8日】|11/8 0:00
2026年11月8日(日)午前0時からNHK Eテレで放送される「デザイン・ストーリーズ」は、木が奏でる“音”がテーマです。
木は楽器の材料として古くから使われてきましたが、今回紹介されるのは、木の板そのものを響かせるスピーカー、森の樹木が持つ生体電位を音楽に変える試み、木の部品を組み合わせて誰もが演奏できるアート作品です。
木を「音を出す素材」としてだけでなく、自然や人の動きと音をつなぐ存在として見られる30分になりそうです。木材の振動、森の生体電位、参加者の手の動きという違いを意識すると、それぞれの作品の特徴も整理しやすくなります。
デザイン・ストーリーズ「木が奏でる音」の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月8日(日)午前0:00~0:30 |
| 放送局 | NHK Eテレ1東京 |
| 番組名 | デザイン・ストーリーズ「木が奏でる“音”のデザイン」 |
| 出演 | アンドレア・ポンピリオ、シャウラ・ヴォーグ、横濱金平、坂本龍一、つちやあゆみ |
| 語り | 秀島史香 |
| 放送形態 | 11月6日(金)22:30放送回の再放送として番組表に掲載 |
番組表では、11月8日(日)午前0時から30分間の放送として案内されています。日付が変わった直後の時間帯なので、録画予約では11月7日(土)の深夜番組として表示される場合もあります。
同じ内容は11月6日(金)22時30分からも放送予定です。11月8日の回を見たい場合は、日付と開始時刻を確認して予約しておくと安心です。
出演者には、番組ナビゲーターのアンドレア・ポンピリオさん、シャウラ・ヴォーグさんのほか、木の音響装置を手がける横濱金平さん、音楽家の坂本龍一さん、木工作家のつちやあゆみさんが名を連ねています。語りは秀島史香さんです。
今回の見どころは木から生まれる3つの音
今回の番組案内では、木の一枚板を使ったスピーカー、樹木の生体電位を音楽に変換する坂本龍一さんの挑戦、木の楽器を制作する木工作家の3つが紹介されています。
同じ「木と音」でも、木材を振動させる方法、森の状態をデータとして音にする方法、作品に触れて自分で音を生み出す方法と、アプローチが異なります。
横濱金平の木のスピーカーはどんな仕組み?
横濱金平さんは、山の加工場ネットワークの代表を務めるデザイナーです。ネーブルジャパンのクリエイター紹介では、木の板を振動させて音を伝える独自の音響装置を制作している人物として紹介されています。
紹介記事に登場するのは、水芭蕉や鳥の羽を思わせる形のスピーカー、そして大きな一枚板の座卓です。座卓は天板全体から音が響く仕組みで、音が一点から出る一般的なスピーカーとは違い、木の面そのものが音を伝えるところに特徴があります。
また、スピーカーの一部を天井板に接触させると、天井から音楽が流れるように感じられる装置も紹介されています。木を単なる箱や飾りにせず、空間に音を広げる振動板として使う発想です。
番組では木の一枚板でユニークなスピーカーを作る工房が取り上げられます。放送案内では工房の所在地や装置の商品名までは明らかにされていないため、横濱さんの仕事のどの作品が登場するかも注目したいところです。
坂本龍一「Forest Symphony」は森の電気を音楽に変える
坂本龍一さんのパートでは、樹木の内部に流れる微弱な生体電位を音楽に変換するプロジェクトが紹介されます。これは、山口情報芸術センター[YCAM]のYCAM InterLabと共同で技術開発が進められた「Forest Symphony(フォレスト・シンフォニー)」です。
YCAMのプロジェクト説明によると、樹木の生体電位を計測する機器を開発し、取得したデータを集積・解析したうえで、坂本さんが音楽へと変換する構想です。木々の状態を数値として受け取り、その変化を音として聴くという、自然とテクノロジーを結びつけた作品です。
このプロジェクトでは、世界各地の森から樹木の生体電位データを集める取り組みも行われました。YCAM InterLabの公開情報では、日本国内5か所と海外3か所、合計24本の樹木から取得したデータが公開されています。
森の木々は、普段は音楽を奏でる楽器として意識されることがありません。しかし、生体電位の変化を音に置き換えることで、日照や環境の変化を耳から感じる作品へと変わります。
番組では、坂本さんが自然の周期性をどのように音楽へつなげようとしたのかに注目です。
つちやあゆみの木の楽器は見て・触れて・聴いて楽しめる
木工作家のつちやあゆみさんは、木材を使ったインタラクティブな作品を制作しています。公式プロフィールによると、多摩美術大学で空間デザインを学び、2012年に卒業後、「見て、触れて、聴いて」をテーマに、手作業で体験型の作品を作り続けています。
代表作の一つ「輪唱の◯」は、作曲と演奏ができる大きな木の楽器です。音板と音消し板を並べ替えて鍵盤を組み、参加者が自分で旋律を作れるようになっています。
作品を円形やS字形に組むこともでき、円の内側でボールを転がすと、周囲360度に音が広がる仕組みです。
ほかにも、木の球がレールを転がり、ヒノキの丸棒木琴を順番に鳴らす「音の道」や、球が階段を降りるたびにブナ材の音が響く「音の階段」などがあります。演奏者が楽器を習得して音を出すのではなく、ボールを転がす動きがそのまま演奏につながる点が特徴です。
つちやさんの作品は、音を聴くだけでなく、形を変えたり、触れたり、動かしたりしながら楽しめます。木の素材ごとの音の違いと、遊びのような動作から音楽が生まれる過程が、今回のテーマと重なります。
公式作品紹介には、家具の製造過程で端材となった木材を木琴に生まれ変わらせた「木管の木琴」も掲載されています。木材を余すことなく作品へ取り込む発想も、素材の個性を生かすつちやさんの制作姿勢を知る手がかりになります。
木の音をめぐる3つの作品は何が違う?
今回紹介される3つの取り組みを比べると、木が音に関わる方法の幅広さが見えてきます。
横濱金平さんの音響装置は、木材の面を振動させて音を空間へ伝えるものです。木の形や大きさ、設置する場所によって、音の広がり方や身体で感じる振動も変わります。
坂本龍一さんの「Forest Symphony」は、木そのものを楽器のように叩くのではなく、樹木が発する生体電位をデータとして取得し、音楽に変換する作品です。森の状態を音に置き換えることで、人が普段は気づきにくい自然の変化へ意識を向けます。
つちやあゆみさんの木の楽器は、人が作品に参加して音を生み出します。音板を並べ替えたり、ボールを転がしたりすることで、演奏経験がなくても音の変化を楽しめます。
木を響かせる、木の状態を音に変える、木を使って自分で演奏する。この3つの違いを意識して見ると、同じ木を扱う作品でも、作り手が音に託した考え方の違いが伝わってきます。
前回(11月1日放送)の「遊びから学ぼう!」も紹介
前回の「デザイン・ストーリーズ」は「遊びから学ぼう!」がテーマでした。番組記事では、あそび大学、誰もが遊べるインクルーシブ遊具、ゲームの展覧会など、遊びを通して学ぶデザインが取り上げられています。
前回は、人が遊びに参加するための仕組みや空間のデザインが中心でした。今回の「木が奏でる“音”のデザイン」では、素材そのものの性質や、自然のデータ、手で動かす仕掛けから音を生み出す作品に焦点が移ります。
番組が扱うテーマは異なりますが、作り手がどのような工夫を加え、人が体験できる形にしているのかという点は共通しています。前回の内容は「デザイン・ストーリーズ『遊びから学ぼう!』の紹介記事でも確認できます。
また、木の素材や職人の仕事に関心がある方は、江戸箒と掃除の工夫を取り上げた「おそうじをデザインする」の記事もあわせて読めます。
参考にした情報
- J:COMテレビ番組表「デザイン・ストーリーズ」
- 番組表.Gガイド「デザイン・ストーリーズ」
- ネーブルジャパン「クリエイター紹介:横濱 金平さん」
- YCAM InterLab「Forest Symphony」
- つちやあゆみ公式プロフィール
- つちやあゆみ公式作品紹介「作曲・演奏する作品」
- amass「木が奏でる“音”のデザイン」
よくある質問
デザイン・ストーリーズ「木が奏でる音」はいつ放送されますか?
2026年11月8日(日)午前0:00~0:30にNHK Eテレ1東京で放送予定です。11月6日(金)22:30からの放送回の再放送として番組表に掲載されています。
番組で紹介される木のスピーカーを作る人は誰ですか?
番組案内では、木のスピーカーを作る工房とともに横濱金平さんの名前が出演者として掲載されています。横濱さんは木の板を振動させて音を伝える音響装置を手がけています。
坂本龍一さんの「Forest Symphony」とは何ですか?
樹木の生体電位を計測し、そのデータを音楽へ変換するプロジェクトです。山口情報芸術センター[YCAM]のYCAM InterLabと共同で技術開発が進められました。
つちやあゆみさんの木の楽器はどんな作品ですか?
音板を並べ替えて旋律を作ったり、木のボールを転がして音を鳴らしたりできる体験型の作品です。代表作「輪唱の◯」は、参加者が作曲や演奏を楽しめる大きな木の楽器です。
まとめ
11月8日(日)午前0時放送の「デザイン・ストーリーズ」は、木が生み出す音を3つの方向から紹介する回です。横濱金平さんの木のスピーカー、坂本龍一さんの「Forest Symphony」、つちやあゆみさんの木の楽器が取り上げられます。
木の板を振動させて音を広げる方法、森の樹木の生体電位を音楽に変える方法、手で触れて音を作る方法は、それぞれ異なる発想から生まれています。自然素材とデザイン、音楽がどのようにつながるのかを楽しめる内容です。

