TV

  • HOME
  • ブログ
  • TV
  • デザイン・ストーリーズ「見方を変えるとおもしろい!」出演者と3つの視点|田中達也・こどもの視点ラボ・ヘラルボニー|10/9 22:30

デザイン・ストーリーズ「見方を変えるとおもしろい!」出演者と3つの視点|田中達也・こどもの視点ラボ・ヘラルボニー|10/9 22:30

10月9日(金)22時30分からNHK Eテレで放送される「デザイン・ストーリーズ 見方を変えるとおもしろい!」は、いつもの見方を少し変えることで、身近な世界がどう変わって見えるのかを探る30分です。

今回登場するのは、こどもの当事者視点を体験へ変える取り組み、日用品を別のものに見立てるミニチュア作品、障害のある作家の表現を「異なる才能」として社会へ届ける活動です。出演者には石田文子さん、田中達也さん、松田崇弥さん、松田文登さんらの名前が並んでいます。

デザイン・ストーリーズ10月9日の放送日時と出演者

項目内容
放送日時2026年10月9日(金)22:30〜23:00
放送局NHK Eテレ1・東京
番組名デザイン・ストーリーズ 見方を変えるとおもしろい!
出演アンドレア・ポンピリオ、シャウラ・ヴォーグ、石田文子、田中達也、松田崇弥、松田文登
語り秀島史香
主なテーマ子どもの視点、見立て、障害のある人のアートを「異なる才能」と見る視点

放送案内では、デザインが私たちの「ものの見方」を形作る重要な役割を持つことを入口に、常識にとらわれずに見方を変えることから新しい発想やアイデアが生まれる可能性を探る回とされています。

「デザイン・ストーリーズ」は、形や色の美しさだけを見る番組ではなく、そのデザインが人の感じ方や考え方をどう動かすのかまでたどっていくのが特徴です。今回のタイトル「見方を変えるとおもしろい!」は、その特徴が特に分かりやすく表れたテーマといえます。

以前の「カワイイ」を扱った回については、デザイン・ストーリーズ「カワイイの進化は止まらない」と、小泉智貴・水森亜土ら出演者をまとめた記事でも紹介しています。

こどもの視点で世界を見る体験とは?

今回の放送で最初に気になるのが、子どもの視点で世界を体感する取り組みです。出演者の石田文子さんは「こどもの視点ラボ」のメンバーで、同ラボの公式サイトでは代表として活動していることが確認できます。

こどもの視点ラボは、「大人がこどもになってみる」発想から、子どもの当事者視点をまじめに、そして楽しく研究しているチームです。単に「子どもの気持ちを想像しよう」と呼びかけるのではなく、大人の身体で子どもの世界を疑似体験できる仕掛けをつくっている点がおもしろいところです。

大人と子どもでは同じ道具も違って見える

たとえば、かつてITOCHU SDGs STUDIOで展開された「こどもの視点カフェ」では、大人が子どもの感覚に近づけるよう、食卓や道具の大きさを体感できる工夫が用意されていました。公式案内でも、小さな子どもから見ると食卓のものがどのくらい大きく感じられるか、慣れない道具を小さな手や体で扱うことがどれほど大変なのかに目を向けています。

大人の目線では「なぜうまくできないのだろう」と感じる場面でも、身体の大きさや目線の高さを変えてみるだけで意味が変わることがあります。これは今回の番組テーマである「ものの見方」を、かなり直接的に体験させるデザインです。

なお、ITOCHU SDGs STUDIOの「こどもの視点カフェ」は、伊藤忠商事東京本社の移転に伴い2026年6月30日で閉館しています。放送を見て「行ってみたい」と思った方は、現在も同じ場所で営業している施設だと誤解しないよう注意してください。

こどもの視点ラボの活動はカフェ以外にも広がる

こどもの視点ラボ公式サイトでは、「こどもの視展」や「こどもの視点教室」など、体験を通じて大人の見方を揺さぶる活動が紹介されています。展示では、大人が自分の身体感覚のままでは気づきにくい子どもの負担や感覚を、道具や空間を通じて理解する仕組みがつくられてきました。

つまり、ここでのデザインは物を美しく整えることだけではありません。相手の立場に立つための視点そのものを設計することがデザインになっています。番組では、その仕掛けがどのように発想され、社会の見方を変える力につながるのかが見どころになりそうです。

田中達也の「見立て」は何がおもしろい?

もう一つの軸が、ミニチュア写真家・見立て作家として知られる田中達也さんです。今回の放送案内では、日常にあるものから驚きの世界をつくり出す「見立て」作家として紹介されています。

「見立て」とは、目の前にあるものを本来とは違う何かとして見ることです。普段は食べたり使ったりしている日用品が、視点を変えることで建物や地形、乗り物、風景の一部に見えてくる。その瞬間に、ありふれたものが物語を持ちはじめます。

見立ては「物を変える」のではなく「見方を変える」

見立てのおもしろさは、素材そのものを別物に作り替えなくても成立するところです。同じ物がそこにあるのに、見る側が別の意味を発見すると景色が一変します。

これは今回のテーマととても相性がよく、デザインによって新しい物を作るだけでなく、既にある物の意味を発見し直すという発想につながります。番組を見ながら、田中さんがどんな日用品を何に見立てるのか、その発想の出発点に注目すると楽しみやすいでしょう。

また、見立ては正解が一つではありません。ある人には食べ物にしか見えなかったものが、別の人には森や山に見えるかもしれません。こうした複数の見え方を許すこと自体が、「常識にとらわれない」という今回のテーマを象徴しています。

松田崇弥・松田文登とヘラルボニーの「異彩」とは?

番組のもう一つの重要な柱が、障害のある人たちのアート活動を「異なる才能」という視点で支える取り組みです。出演する松田崇弥さん、松田文登さんは、HERALBONYを率いる双子の兄弟です。

HERALBONYの公式情報では、「異彩を、放て。」を掲げ、障害のある作家のアート作品をIPとして管理し、作品の利用に対して正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築していると説明されています。作品を福祉の文脈だけに閉じず、ブランド、企業との共創、アートプロジェクトなどへ広げているのが特徴です。

「障害」ではなく作品の魅力から見る

ここで大切なのは、作家を見る最初のラベルを変えることです。「障害のある人が描いた作品」と先に説明されると、見る側は無意識に福祉や支援の枠組みから作品を評価してしまうことがあります。

一方で、まず色、線、反復、構図、独自の感覚に出会えば、作品そのものの強さから鑑賞が始まります。「欠けているもの」ではなく「その人にしかない表現」に焦点を移すことで、同じ作品の意味は大きく変わります。

HERALBONYは、こうした見方の転換を事業の仕組みにまで落とし込んでいます。今回の番組では、アートを紹介するだけでなく、社会が才能をどう評価し、価値として届けるかというデザインの役割も見えてきそうです。

こどもの視点・見立て・異彩に共通するもの

一見すると、子育て、ミニチュアアート、福祉とアートは別々のテーマです。しかし今回の3つには、はっきりした共通点があります。

それは、対象そのものを変える前に、自分の見方を変えてみることです。子どもが「できない」と見る前に大人の身体感覚を疑う。日用品を用途だけで見る前に別の形を発見する。障害という分類から見る前に一人の作家の表現として向き合う。どれも最初の視点をずらすことで、そこにあった価値を見つけ直しています。

今回の見どころは「デザイン=見た目」から一歩先へ進むこと

「デザイン」と聞くと、家具や建築、商品パッケージのように、完成した形を思い浮かべる人も多いかもしれません。ところが今回扱う事例は、形の前にある考え方や評価の枠組みまでデザインの対象にしています。

こどもの視点ラボは、子どもの行動への受け止め方を変えるきっかけをつくります。田中達也さんの見立ては、日常の中に別の風景を発見させます。HERALBONYは、障害や福祉という固定された見方を揺らし、作品と才能の価値を社会に届けます。

3つの事例を続けて見ることで、「デザインは何かを格好よくする技術」という理解から、「人と社会の見方を変える仕組み」へとイメージが広がるはずです。

出演者は誰?役割を整理

石田文子さんは、こどもの視点ラボで子どもの当事者視点を研究し、体験コンテンツや絵本などへ展開してきた人物です。今回のテーマでは、子どもの立場を大人が体で理解するというアプローチにつながります。

田中達也さんは、身近なものを別の風景へ変える「見立て」の発想で知られる作家です。今回は、日常にあるものをどう眺め直すかというテーマの中心人物の一人です。

松田崇弥さんと松田文登さんはHERALBONYの共同代表として、障害のある作家の作品を社会へ届ける活動を展開しています。HERALBONYが掲げる「異彩」という言葉そのものが、従来の見方を変えるメッセージになっています。

アンドレア・ポンピリオさん、シャウラ・ヴォーグさんも出演し、語りは秀島史香さんが担当します。個々の事例だけでなく、異なる背景を持つ人たちの視点をつなぎながら番組が進む点にも注目です。

参考にした情報

よくある質問

デザイン・ストーリーズ「見方を変えるとおもしろい!」はいつ放送ですか?

2026年10月9日(金)22時30分から23時まで、NHK Eテレ1・東京で放送予定です。

10月9日放送には誰が出演しますか?

アンドレア・ポンピリオさん、シャウラ・ヴォーグさん、石田文子さん、田中達也さん、松田崇弥さん、松田文登さんが出演し、秀島史香さんが語りを担当します。

こどもの視点カフェは現在も営業していますか?

ITOCHU SDGs STUDIOの公式案内では、東京本社移転に伴い2026年6月30日で閉館しています。番組で関連する取り組みに興味を持った場合は、こどもの視点ラボの現在の活動を公式サイトで確認できます。

今回の放送で共通するテーマは何ですか?

子どもの立場、日用品の見立て、障害のある作家の表現という異なる題材を通して、固定された見方を変えることで新しい価値や発想を見つけることです。

まとめ

10月9日の「デザイン・ストーリーズ 見方を変えるとおもしろい!」は、こどもの視点ラボ、田中達也さんの見立て、HERALBONYの「異彩」という3つの事例から、見方を変えるデザインを探る回です。

共通しているのは、目の前のものをすぐに決めつけず、立つ位置や意味づけを少し変えてみること。子どもへの理解、日常の発見、アートと才能の評価まで、視点の置き方が変わるだけで世界の見え方も変わります。

完成した物の形だけでなく、人の考え方や社会の常識までデザインの対象になる。その広がりを知ることで、身近なものをいつもと違う角度から眺めたくなる30分になりそうです。

このテーマの関連記事はこちら