BSスペシャル禁じられる物語9月29日|テキサスSB13と新社会科TEKSを2026年制度で整理|9/29 11:00
2026年9月29日(火)11:00からNHK BSで「BSスペシャル 禁じられる物語 〜アメリカ 愛国教育をめぐる攻防〜」が放送されます。番組は、建国250年を迎えるアメリカで、学校・図書館の本の扱いと歴史教育をめぐって意見が対立するテキサス州を取材したドキュメンタリーです。
同テーマはキニナルですでに2本の記事があるため、今回は番組内容の単純な再説明ではなく、2026年時点の制度変更に焦点を当てます。テキサス州のSB13、学校図書館基準、社会科TEKS改訂を公式資料で確認し、番組を見るうえで必要な用語と制度を整理します。
BSスペシャル「禁じられる物語」9月29日の放送内容
| 放送局 | NHK BS |
| 放送日 | 2026年9月29日(火) |
| 放送時間 | 11:00〜12:00 |
| 番組 | BSスペシャル 禁じられる物語 〜アメリカ 愛国教育をめぐる攻防〜 |
| 主な舞台 | アメリカ・テキサス州 |
| ナレーション | 高瀬耕造 |
放送情報では、テキサス州で学校や図書館から本が撤去される動き、社会科の教育基準をめぐる議論、日系4世の絵本作家マギー・トクダ・ホールが公聴会で発言する場面などが紹介されています。
人物や番組全体の基本情報は、既存の9月23日記事「テキサスの禁書・教育基準とは?マギー・トクダ・ホールを解説」で詳しく整理しています。今回の記事は、その後の制度を調べたい人向けの補足です。
テキサス州SB13とは?学校図書館のルールを変更
番組の背景として重要なのが、テキサス州のSenate Bill 13(SB13)です。州議会の公式資料では、SB13は2025年9月1日に施行され、学校図書館で扱う資料の取得、保護者による閲覧・制限、異議申立て、地域の諮問組織などに関する仕組みを改めました。
Texas Education Agency(TEA)の案内では、保護者が学校図書館のカタログを確認できること、子どもが利用できる資料への権限を持つこと、資料への異議申立て手続きなどが制度の要点として示されています。
ここで注意したいのは、「ある本が州全体で一律に禁止された」と「各学区・図書館が基準に沿って資料を審査し、利用を制限する」ことは同じではない点です。番組を見る際は、どの機関が、どの基準で、どの範囲の資料を扱っているのかを分けて見ると制度の構造が分かりやすくなります。
2026年3月に学校図書館基準も改定|保護者権限と資料選定
SB13を受け、Texas State Library and Archives Commission(TSLAC)は学校図書館の収集・選定基準を見直し、2026年2月に改訂を承認、3月10日に発効しました。
この基準は、学校図書館が資料をどう選ぶか、年齢への適合性をどう考えるか、異議が出た場合にどう扱うかといった実務に関係します。番組タイトルにある「禁じられる物語」を制度面から理解するには、個別の本の題名だけでなく、こうした選定・異議申立ての手続きが変化していることも重要です。
一方で、資料の扱いをめぐっては、保護者の選択権を重視する立場と、幅広い本へのアクセスや表現の自由を重視する立場があり、米国内で法的・教育的な議論が続いています。本記事ではどちらかを評価するのではなく、番組で描かれる対立の制度的な前提を整理します。
社会科TEKSの改訂は何が変わる?2026年に新基準を採択
もう一つの軸が、テキサス州の社会科教育基準TEKS(Texas Essential Knowledge and Skills)です。Texas State Board of Educationは2026年に新しい社会科TEKSを採択し、州公式資料では、学年ごとの歴史・地理・公民・経済などの学習内容を再構成したことが確認できます。
番組は、この改訂を「愛国教育」「歴史認識」をめぐる攻防として追います。ただし、個別項目については、番組の問題提起と州教育当局の公式説明を分けて読む必要があります。州側は、新基準を時系列性や知識体系を重視した枠組みとして説明しています。
奴隷制や人種問題などの扱いについても、「消えた」「完全に削除された」と単純化せず、採択された基準本文でどの学年・単元に何が記載されているかを確認するのが重要です。番組は、その基準づくりの過程で誰が何を主張したのかを映像で追う点に価値があります。
マギー・トクダ・ホールと公聴会を見るポイント
放送情報では、日系4世の絵本作家マギー・トクダ・ホールがテキサス州の公聴会で発言する場面が紹介されています。彼女は自身の作品や家族史を通じて、日系アメリカ人の経験や歴史を子ども向け作品に描いてきた作家です。
公聴会の場面では、個人の発言だけを切り取るより、「誰が基準を決めるのか」「保護者・教師・作家・行政がどの段階で意見を出せるのか」という制度の流れを見ると理解しやすくなります。
人物と前回放送の論点を先に確認したい場合は、9月23日のマギー・トクダ・ホール解説、番組全体の入口には9月17日の「禁じられる物語」とは?がつながります。
よくある質問|禁書・SB13・社会科基準
「禁じられる物語」は9月29日に何時から放送されますか?
2026年9月29日(火)11:00からNHK BSで放送予定です。放送枠は11:00〜12:00です。
番組で扱う「禁書」とは何ですか?
この番組では、学校や図書館で不適切と判断された本が蔵書・利用対象から外される動きが中心です。制度上の扱いは州や学区、図書館の方針で異なります。
テキサス州の学校図書館ルールは2026年に変わっていますか?
州法SB13は2025年9月に施行され、学校図書館の資料取得・保護者アクセス・異議申立てなどのルールを変更しました。州図書館委員会も関連基準を2026年3月に改定しています。
まとめ|9月29日はSB13と新TEKSを知ると番組が分かりやすい
「禁じられる物語」を2026年9月29日の再放送で見るなら、背景として押さえたいのはSB13と社会科TEKSの改訂です。学校図書館では資料取得・保護者アクセス・異議申立ての仕組みが変わり、教育基準でも新しい枠組みが採択されています。
番組が提示する「禁書」「愛国教育」「歴史認識」という言葉は、立場によって意味づけが異なる場合があります。個別の主張と州の制度・公式文書を分けて見ることで、テキサスで何が制度として決まり、何が今も論争の対象なのかを整理しやすくなります。

