美の壺「古伊万里」11月2日|染付と色絵は何が違う?見分け方と源右衛門窯の見どころ|11/2 13:00
2026年11月2日(月)13時からNHK BSP4Kで再放送予定の「美の壺『素朴に 華やかに 古伊万里』」は、江戸時代の磁器として国内外で愛されてきた古伊万里の魅力をたどる回です。
白地に藍一色で描く染付から、赤・緑・金などを重ねた華やかな色絵まで、同じ古伊万里でも印象は大きく異なります。番組では、約300年にわたる歴史、普段使いの楽しみ方、昔ながらの製法を受け継ぐ作り手、目利きが見るポイントまで紹介されます。
放送を見る前に、染付と色絵の違いを押さえておくと、器の見え方がぐっと分かりやすくなります。
美の壺「古伊万里」11月2日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月2日(月)13:00〜13:29 |
| 放送局 | NHK BSP4K |
| 番組名 | 美の壺「素朴に 華やかに 古伊万里」 |
| 出演 | 草刈正雄 |
| 語り | 木村多江 |
| テーマ | 古伊万里の染付、色絵、歴史、普段使い、伝統技法 |
源右衛門窯の公式サイトでは、同窯が今回の「美の壺」に登場することを告知しており、11月2日13時から13時29分までBSP4Kで再放送されると案内しています。
番組表では、江戸時代にヨーロッパの王侯貴族を魅了した古伊万里を取り上げ、白地に藍一色の素朴な器から赤や金で彩られた豪華な器まで紹介するとされています。さらに、世界有数のコレクション、骨董を普段使いする楽しみ方、昔ながらの製法にこだわる作り手、目利きによる鑑賞のポイントまで扱う構成です。
古伊万里の染付と色絵は何が違う?
今回の放送を理解するうえで最も分かりやすい入口が、染付と色絵の違いです。どちらも古伊万里でよく見られる表現ですが、絵付けの工程と見た目が異なります。
九州国立博物館の公式解説では、染付は呉須と呼ばれるコバルト系の顔料で素地に文様を描き、その上から釉薬をかけて高温で焼く技法と説明されています。焼成後、白い磁肌に青い文様が現れるため、すっきりした色調になります。
一方の色絵は、本焼きした器の釉薬の上に赤・緑・黄などの上絵具で文様を描き、さらに焼成する技法です。金彩や銀彩も大きくは上絵付けの仲間に含まれ、器全体がより華やかな印象になります。
染付は白と青のコントラストを見る
染付の魅力は、白い磁肌と青い文様の対比です。戸栗美術館の解説でも、呉須による青と磁肌の白のコントラストが染付磁器の大きな魅力とされています。
番組で藍一色の器が映ったら、まず「色が少ない」ではなく、青の濃淡や線の勢い、余白の取り方を見てみてください。絵具の種類が少ないぶん、筆運びや構図が目に入りやすく、素朴さの中に細かな工夫が見つかります。
色絵は赤・緑・黄・金の重なりを見る
色絵では、赤・緑・黄など複数の色が使われ、器によっては金彩も加わります。番組紹介にある「赤や金が彩る豪華な器」は、こうした上絵付けの技法を用いた華やかな古伊万里を指しています。
色絵を見るときは、単に派手かどうかだけでなく、白地をどれくらい残しているか、染付の青と上絵の赤や緑をどう組み合わせているかに注目すると面白くなります。同じ赤でも時代や窯によって発色や使い方が異なり、器の印象を大きく変えます。
古伊万里はなぜヨーロッパの王侯貴族を魅了した?
古伊万里の魅力は、日本国内だけで完結していません。江戸時代、有田を中心に作られた磁器は伊万里港から積み出され、海外へも渡りました。
九州国立博物館の古伊万里展資料では、染付や色絵の技法だけでなく、オランダ東インド会社の航路なども紹介され、古伊万里が国際的な交易の中で広がったことが分かります。ヨーロッパでは東洋の磁器が高級品として珍重され、宮殿や邸宅を飾る品として扱われました。
その一方で、番組では古伊万里を「使える骨董」として紹介します。かつて王侯貴族を魅了した器と、現代の食卓で使われる器が同じテーマの中に並ぶのが今回の面白さです。
観賞用だけではなく食卓で使う
番組表では、古伊万里にスコーンを合わせるような自由な楽しみ方も紹介される予定です。骨董というと、壊さないように飾って眺めるイメージがありますが、器は本来、食べ物や飲み物を盛るための道具でもあります。
古い器を現代の料理や菓子に合わせると、制作された時代とは違う表情が生まれます。番組で普段使いの例が出てきたら、器そのものの価値だけでなく、料理との組み合わせ方や余白の使い方にも注目すると楽しめます。
源右衛門窯は番組で何を紹介する?
源右衛門窯の公式サイトでは、今回の番組に登場し、古伊万里の伝統技法を現代に受け継ぐ窯元として紹介されると告知しています。
源右衛門窯は、有田で長く作陶を続けてきた窯元です。公式サイトでは、ろくろ、下絵付け、本窯、上絵付け、上絵窯などの工程を熟練した職人の手仕事で行い、古伊万里の心を受け継ぎながら現代の暮らしに合う器を作っていると説明しています。
今回の放送では、古い器を鑑賞するだけでなく、昔ながらの技法が現在の作り手にどう受け継がれているかも大きなテーマになります。
下絵付けと上絵付けの違いが作業工程で分かる
染付は釉薬をかける前に文様を描く下絵付け、色絵は本焼き後に上絵具で描く上絵付けです。言葉だけでは分かりにくい違いも、窯元の作業風景を見ると理解しやすくなります。
番組で筆を使って絵付けする場面が出たら、今描いているのが下絵なのか上絵なのか、焼成前なのか後なのかを意識すると、完成した器とのつながりが見えてきます。
古伊万里資料館にも注目
源右衛門窯には古伊万里資料館があり、公式サイトでは、日本磁器の源流である古伊万里の器を収蔵していると紹介しています。暮らしの中で使われた器を中心に、時代ごとに生まれた多彩な技法や文様を確認できる場所です。
番組で古い実物と現代の作陶が並べて紹介される場合、模様や色の共通点を探してみると、単なる復刻ではなく「伝統をどう現代に移すか」という作り手の考え方まで見えてきます。
古伊万里を見分けるときの3つのポイント
番組では目利きによる「鑑賞のツボと見つけ方」も紹介されます。実物の鑑定には専門知識が必要ですが、テレビを見ながらでも注目できる基本的なポイントがあります。
1. まず色を見る
白地に青だけなら染付、赤・緑・黄・金などが加わっていれば色絵の可能性が高い、と大まかに分けることができます。ただし、染付と色絵を組み合わせた作品もあるため、青だけなのか、上絵の色が加わっているのかを確認するのが第一歩です。
2. 文様の密度を見る
古伊万里には、余白を生かした比較的すっきりした器もあれば、器の表面を細かな文様で埋める華やかな作品もあります。文様の密度は、時代や様式、用途によって印象が大きく変わります。
番組では「素朴」と「華やか」という対照的な言葉をタイトルに置いているため、器ごとの余白や文様の量を比べると、テーマが視覚的に分かりやすくなります。
3. 裏側や高台も見る
骨董の器では、表面の絵だけでなく、裏側や高台の形、釉薬のかかり方なども手がかりになります。番組で目利きが器を手に取る場面があれば、正面だけでなく、ひっくり返したときにどこを見ているかにも注目してみてください。
テレビ画面で真贋を判断することはできませんが、専門家がどこに目を向けるのかを知るだけでも、古伊万里を見る楽しみ方は広がります。
出演の草刈正雄と木村多江
「美の壺」では、草刈正雄が番組の案内役として登場し、木村多江が語りを担当します。今回も古伊万里の美しさを、作品・職人・暮らしの場面を行き来しながら紹介していく構成です。
草刈正雄の経歴や近年の出演作については、草刈正雄のプロフィール|年齢・出身・経歴と代表作で詳しくまとめています。
前回放送の内容から分かる「美の壺」の見方
「美の壺」は、一つの題材を歴史・技法・使い方・作り手など複数の角度から紹介する番組です。直近の放送でも、絹や大阪の美、高野山などを題材に、単なる由来紹介ではなく「どこを見ると美しさが分かるか」を掘り下げています。
今回の古伊万里も同様に、年代や価格だけではなく、白と藍の組み合わせ、赤や金の華やかさ、日常の器としての使い方、職人の手仕事という複数の入口が用意されています。
番組そのものの雰囲気を知りたい場合は、美の壺「高貴な輝き 絹」10月26日|生糸・生絹・真綿・絵絹の見どころも参考になります。
参考にした情報
- 源右衛門窯公式「NHK『美の壺』出演のお知らせ」
- 源右衛門窯公式「源右衛門窯について」
- 九州国立博物館「パリに咲いた古伊万里の華」
- 戸栗美術館「古伊万里カラーパレット」
- DiMORA「美の壺 素朴に 華やかに 古伊万里」
よくある質問
古伊万里の染付と色絵はどう違いますか?
染付は主に呉須で素地に文様を描き、釉薬をかけて本焼きする技法です。色絵は本焼き後の器に赤・緑・黄などの上絵具で描き、さらに焼成して色を定着させます。
美の壺「古伊万里」11月2日は何時からですか?
2026年11月2日(月)13時から13時29分まで、NHK BSP4Kで再放送予定です。源右衛門窯の公式告知でも同じ放送日時が案内されています。
番組に登場する源右衛門窯とは?
有田で長く作陶を続ける窯元で、古伊万里の伝統的な技法と心を受け継ぎながら、現代の暮らしに合う器を作っています。今回の番組では、その伝統技法を受け継ぐ窯元として紹介されます。
古伊万里は見るだけの骨董ですか?
古伊万里には美術品として鑑賞される作品がある一方、もともと器として作られたものも多くあります。今回の番組では、骨董の器を現代の食卓で使う楽しみ方も紹介されます。
まとめ
11月2日13時から放送予定の「美の壺『素朴に 華やかに 古伊万里』」では、白と藍の染付、赤や緑、金を使う色絵という対照的な魅力を軸に、古伊万里の歴史と現在まで続く技法が紹介されます。
放送を見るときは、色の数だけでなく、青の濃淡、白地の余白、上絵の重なり、職人の絵付け工程に注目すると、器の違いが分かりやすくなります。源右衛門窯の手仕事や、目利きが器のどこを見るのかも、古伊万里を身近に楽しむための大きな見どころです。

