映画「遠い山なみの光」11月9日WOWOWシネマ放送|悦子と佐知子の関係、二つの時代を読み解く|11/9 9:15
2026年11月9日(月)午前9時15分から、WOWOWシネマで映画「遠い山なみの光」が放送予定です。カズオ・イシグロの長編小説デビュー作を、広瀬すず主演で映画化した作品です。
物語は1952年の長崎と1982年の英国を行き来します。昔のことを語る母・悦子、その話を聞く娘・ニキ、記憶の中に現れる佐知子。この三人の関係に注目すると、物語の構造をつかみやすくなります。
作品の紹介だけでなく、登場人物がどの時代に登場するか、母の語りにどう向き合えばよいかを整理しました。物語の核心となる秘密については、公式あらすじの範囲を超えた断定を避けています。
「遠い山なみの光」11月9日の放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年11月9日(月) |
| 放送開始 | 午前9時15分 |
| 放送局 | WOWOWシネマ |
| 作品 | 遠い山なみの光(2025年映画) |
| 主演 | 広瀬すず |
| 共演 | 二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、松下洸平、三浦友和ほか |
| 監督・脚本 | 石川慶 |
| 原作 | カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」 |
| 作品時間 | WOWOW作品ページは124分、配給元の作品情報は123分と表記 |
放送開始時刻は今回の番組案内に基づきます。WOWOWの作品紹介ページでは映画の内容や出演者が紹介されていますが、確認したページ内で11月9日午前9時15分という個別の編成表示までは照合できませんでした。録画の開始・終了設定には、WOWOWの当日番組表も合わせて確認すると安心です。
作品紹介にある時間表記とテレビの放送枠の長さは同じとは限りません。放送枠には前後の番組編成が関わるため、本編の分数だけから終了時刻を決めつけないことが大切です。
「遠い山なみの光」はどんな内容?
舞台の一つは1982年の英国。作家を志すニキは、戦後に長崎から英国へ渡った母・悦子の歩みを文章にしたいと考えます。これまで十分に語られてこなかった母の過去を知ろうとすることが、話の出発点です。
悦子が語るのは、1952年の長崎で佐知子とその娘に出会い、ひと夏を共に過ごしたという記憶です。ニキは話を聞くうちに心を動かされますが、一方で母の説明に違和感も抱きます。WOWOWの公式紹介は、語られた出来事の中にある「嘘」を物語の重要な仕掛けとして示しています。
戦争が終わって間もない長崎と、年月を経て英国で暮らす悦子の現在には大きな隔たりがあります。単純に過去の出来事を再現する映画ではなく、過去を思い返す人と、その話を初めて受け取る人の距離まで描こうとする作品です。
1952年の長崎で描かれること
若い悦子が出会うのは、近所に住む佐知子と幼い娘です。配給会社ギャガの作品紹介でも、この出会いとひと夏の時間が物語の中心として説明されています。佐知子がどのような選択をしようとしているのか、悦子がその姿をどう受け止めているのかが見どころです。
1952年という年代設定も重要です。戦争の記憶がまだ身近にある時期と、その先の人生を選び取ろうとする人々の姿が重なります。ただし、登場人物の行動をすべて戦争体験だけで説明できるわけではありません。画面に映る会話や沈黙を、その人物自身の事情とあわせて見ていきたいところです。
1982年の英国で描かれること
こちらでは、年齢を重ねた悦子が娘のニキに昔話を語ります。ニキは作家になろうとしており、母の人生を作品にしたいという目的を持っています。しかし、母が語ったことをそのまま文章にすれば、母の本当の姿が分かるとは限りません。
娘にとっては初めて聞くことでも、母にとっては長い年月抱えてきた経験です。同じ出来事への思いの重さが違うところに、二人の会話の緊張感があります。話が切り替わるたび、今見ている場面は母の語りなのか、ニキが受け取る現在なのかを意識すると分かりやすくなります。
悦子・佐知子・ニキの人物関係とキャスト
広瀬すずが演じる緒方悦子は、1952年の長崎で暮らす若い女性です。1982年の英国で暮らす悦子は吉田羊が演じています。同じ名前の人物を二人の俳優が演じるため、最初に時代と配役を整理しておくと混乱を防げます。
二階堂ふみが演じる佐知子は、悦子の記憶の中に登場する女性。佐知子の幼い娘・万里子は鈴木碧桜が演じます。佐知子たちは単なる脇役ではなく、悦子が過去を語る際に欠かせない存在です。
カミラ・アイコ演じるニキは、1982年の英国で母の過去を聞き出そうとする娘です。映画は悦子が何を思い出すかだけでなく、ニキがその語りにどう反応するかにも注目させます。母娘の会話が、1952年の回想を受け止める枠組みになっています。
ほかに、悦子の夫・緒方二郎を松下洸平、緒方誠二を三浦友和が演じます。柴田理恵は藤原、渡辺大知は松田重夫として出演。広瀬すずの別番組での話題は広瀬すずの関連記事でも紹介しています。
記憶に隠された「嘘」をどう見る?
この作品は、誰かが嘘をついたという一点だけで見るより、なぜ人が過去をそのように語るのかに目を向けると味わいが増します。WOWOWが紹介する「記憶が交錯する」という説明は、過去と現在の順番が入れ替わること以上の意味を持っています。
過去を話すとき、出来事の順番や当時の気持ちを言葉にし直すことがあります。悦子が話す内容はニキにとって貴重な証言ですが、同時に悦子が選んで語っている物語でもあります。ニキの違和感を手がかりに、画面に示される細部へ注意を向けたいところです。
公式あらすじは、母の語る物語に秘密があると示す一方、核心そのものは明かしていません。結末を知らずに見たい場合は、誰がどの出来事を直接経験しているか、どの場面が回想として描かれるかを確かめながら鑑賞するのがおすすめです。
原作・監督と映画版の特徴
原作はノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの長編デビュー作。映画化では原作者自身も製作総指揮に名を連ね、石川慶監督が脚本も担当しています。石川監督は「ある男」「蜜蜂と遠雷」などを手がけてきました。
日本、英国、ポーランドの共同製作という点も特徴です。長崎と英国にまたがる家族の歩みを扱う作品にとって、異なる国の制作陣が関わることには題材との親和性があります。ただし、制作体制だけで映画の場面ごとの演出意図を断定することはできません。
本作は2025年9月5日に劇場公開され、第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されました。配給元のギャガが作品紹介で明記しています。映画版が原作の細部をどう映像化したかは、鑑賞後に小説と読み比べる楽しみもあります。
WOWOWでの視聴方法と関連作品
11月9日の放送はWOWOWシネマの予定です。WOWOWでテレビ視聴する場合は視聴契約と対応する受信環境を確認してください。放送とオンデマンド配信の対象作品・視聴期限は同じとは限らないため、配信ページの作品表示を見て判断するのが確実です。
【映画・スポーツ・海外ドラマみるなら】WOWOWオンデマンド映画をさらにじっくり見たい場合は、ギャガから発売されているDVDの作品情報も参考になります。ギャガの案内には2026年3月4日発売、音声や日本語字幕の仕様が掲載されています。こちらはパッケージ版の仕様であり、WOWOW放送時の字幕・音声仕様を示すものではありません。
過去のWOWOW放送の概要と出演者を先に把握したい場合は、「遠い山なみの光」の10月15日放送ガイドも参考になります。今回はそこからさらに、悦子・佐知子・ニキが関わる二つの時代の見方を中心に整理しました。
参考にした情報
よくある質問
「遠い山なみの光」は11月9日何時から放送ですか?
今回の番組案内では2026年11月9日(月)午前9時15分から、WOWOWシネマで放送予定です。録画時は当日のWOWOW番組表も確認してください。
広瀬すずと吉田羊は別の人物を演じますか?
どちらも緒方悦子役です。広瀬すずが1952年の長崎に暮らす悦子、吉田羊が1982年の英国に暮らす悦子を演じます。
佐知子を演じているのは誰ですか?
二階堂ふみです。佐知子の娘・万里子を鈴木碧桜が演じ、二人は若い悦子が過ごした長崎の夏の記憶に登場します。
まとめ
映画「遠い山なみの光」は、1952年の長崎で佐知子と出会った悦子の記憶を、1982年の英国で娘ニキが聞く形で進みます。広瀬すずと吉田羊が異なる時代の悦子を演じること、二階堂ふみ演じる佐知子の存在が語りの鍵になることを押さえると、二つの時代のつながりが見えてきます。
11月9日午前9時15分からのWOWOWシネマ放送では、母が語る内容と娘が感じる違和感の両方に注目すると、結末へ向かう物語の奥行きを味わえます。

