鬼平外伝「四度目の女房」あらすじ|伊之松はなぜおりつを捨てる?片岡愛之助の最終章【9/26 BSフジ】|9/26 15:00
2026年9月26日(土)15:00からBSフジで放送される<土曜時代劇>『鬼平外伝 最終章 四度目の女房』。池波正太郎の短編を原作に、片岡愛之助がテレビ時代劇で初主演した作品です。
主人公・伊之松は腕の良い大工として暮らし、女房のおりつから深く愛されています。しかし正体は盗賊「赤池の綱右衛門一党」の一味。大工として商家に入り込み、盗みに備えた細工をするために「夫婦暮らし」そのものを偽装に使ってきました。
なぜ伊之松はおりつを愛しながら姿を消すのか。「四度目の女房」とはどういう意味なのか。BSフジ公式ページと時代劇専門チャンネル公式情報をもとに、あらすじ、キャスト、原作、4K制作の見どころまで整理します。
放送情報
| 放送日時 | 2026年9月26日(土)15:00~17:00 |
|---|---|
| 放送局 | BSフジ/BSフジ4K |
| 作品名 | <土曜時代劇>『鬼平外伝 最終章 四度目の女房』 |
| 主演 | 片岡愛之助 |
| 原作 | 池波正太郎「四度目の女房」(角川文庫『にっぽん怪盗伝』所収) |
| 監督・脚本 | 監督:井上昭/脚本:金子成人 |
「四度目の女房」のあらすじ
大工の伊之松は腕が良く人柄も良いと評判で、おりつという女房と数年暮らしています。おりつは伊之松に心底惚れ、彼に尽くすことを生きがいにしていました。
ところが伊之松の正体は、赤池の綱右衛門一党に属する盗賊です。商家の普請場へ大工として入り、後の盗みに使う細工を施すのが役目。女房を持つことも、世間の目を欺くための偽装でした。
盗みの決行が近づき、伊之松には姿を消す命令が下ります。おりつが朝目覚めると伊之松はいなくなっており、「おりつをきらって去るのじゃない」という書き置きだけが残されていました。
伊之松はなぜおりつを捨てる?「四度目の女房」の意味
伊之松がおりつのもとを去る直接の理由は、盗賊一味の仕事と掟です。伊之松にとって女房を持つことは、そもそも普通の結婚生活ではなく、盗みの準備期間を世間から隠すための手段でした。
タイトルの「四度目の女房」は、おりつが伊之松にとって四人目の妻であることを示します。つまり伊之松は仕事のたびに「堅気の大工とその女房」という生活を作り、盗みが終われば断ち切ってきた人物です。
しかしおりつとの暮らしでは、これまでの偽装とは違う本物の情が生まれてしまいます。去るべき理由は変わらないのに、心だけが仕事の論理から外れていく。その矛盾が作品の中心です。
数年後、伊之松は五度目の夫婦生活へ
伊之松は次の盗みのため、別の女性との「五度目」の夫婦生活を送ります。一方、おりつは伊之松の帰りを信じ、自分と同じように孤独を抱えるおこうを世話しながら暮らしています。
時間がたつほど伊之松のおりつへの思いは強くなります。しかし、過去に関わった人間へ再び近づくことは盗賊の鉄の掟に反します。「会いたいのに会えない」ではなく、「会えば二人とも危険になる」という残酷さが、時代劇としての緊張を生みます。
片岡愛之助・前田亜季らキャストの見どころ
伊之松を演じるのは片岡愛之助。BSフジと時代劇専門チャンネルの公式情報では、本作が愛之助のテレビ時代劇初主演作として紹介されています。
おりつ役は前田亜季。さらに山本陽子、山下容莉枝、金井勇太、正名僕蔵、吉谷彩子、梨本謙次郎、螢雪次朗、上杉祥三、山田純大、高橋長英、本田博太郎らが出演し、中村梅雀がナレーションを担当します。
派手な捕物よりも、伊之松とおりつの情愛、盗賊社会の掟、周囲の人物の孤独が重なっていく作品のため、表情や間で心情を見せる演技が大きな見どころです。
なぜ「鬼平外伝」なのに長谷川平蔵が主人公ではない?
「鬼平外伝」シリーズは、池波正太郎の代表作『鬼平犯科帳』と同じ江戸の暗黒街を背景にしながら、盗賊やその周辺人物を主人公として描くオリジナル時代劇シリーズです。
『四度目の女房』も、火付盗賊改方・長谷川平蔵の捕物を中心にする作品ではありません。盗賊として生きる男と、その正体を知らずに愛する女に焦点を当てることで、『鬼平犯科帳』本編では事件の向こう側にいた人々の人生を描きます。
「外伝」という言葉どおり、本編の主役を外した視点だからこそ、盗賊の掟に縛られる者の悲哀や、犯罪と日常が隣り合う江戸の世界が深く見えてきます。
最終章・4K制作としての位置づけ
時代劇専門チャンネルが2011年から制作してきた「鬼平外伝」シリーズにとって、本作は「最終章」と銘打たれた集大成です。公式情報ではシリーズ初の4K撮影作品として紹介されています。
監督は「鬼平外伝」シリーズを多く手がけた井上昭、脚本は池波作品を多数担当してきた金子成人。原作は池波正太郎「四度目の女房」で、角川文庫『にっぽん怪盗伝』に収録されています。
盗賊の世界を題材にしながら、中心にあるのは「愛してしまった相手と、掟のために別れなければならない」という普遍的な悲劇です。最終章として選ばれた理由も、その情感の強さにあります。
関連情報・関連記事
同じ池波正太郎の世界を楽しみたい場合は、『鬼平犯科帳 第9シリーズ』第1話「一寸の虫」の記事もあります。本編側の火付盗賊改方と、外伝の盗賊側という視点の違いを比べると面白さが広がります。
よくある質問(FAQ)
「鬼平外伝 最終章 四度目の女房」の放送時間は?
2026年9月26日(土)15:00~17:00、BSフジ/BSフジ4Kで放送予定です。
伊之松はなぜおりつを捨てるの?
伊之松は盗賊一味の一員で、盗みのための偽装として大工と夫婦生活を続けていました。仕事の命令と盗賊の掟に従い、おりつを愛しながらも姿を消します。
「四度目の女房」とはどういう意味?
おりつが伊之松にとって四人目の女房だからです。伊之松は盗みの準備のため、以前にも夫婦生活を偽装してきました。
主演と原作は?
主演は片岡愛之助。原作は池波正太郎「四度目の女房」で、角川文庫『にっぽん怪盗伝』に収録されています。
まとめ
『鬼平外伝 最終章 四度目の女房』は、盗賊の男・伊之松と、正体を知らず彼を愛するおりつの関係を通して、犯罪の掟と本物の愛情が両立しない残酷さを描く作品です。
「おりつをきらって去るのじゃない」という書き置きの通り、伊之松は嫌いになって去るのではありません。愛してしまったからこそ、再び会うことも許されない。片岡愛之助のテレビ時代劇初主演作であり、「鬼平外伝」の最終章・4K制作としても押さえておきたい一作です。

