インサイドOUT 10月19日|映画『NAZA ナザ』が問うガザ攻撃とイスラエル総選挙の焦点|10/19 21:00
2026年10月19日(月)21時からBS11で放送される「報道ライブ インサイドOUT」は、映画『NAZA ナザ』を手がかりに、ガザ攻撃が続く背景とイスラエルの狙いを考える回です。番組公式の放送案内では、イスラエル総選挙を前に、ガザの現状と映画が投げかける問題を専門家とともに検証すると紹介されています。
ゲストは、現代イスラム研究センター理事長の宮田律さんと、毎日新聞専門編集委員で元エルサレム特派員の大治朋子さんです。映画の証言だけでなく、停戦の行方や選挙後の政治がガザに与える影響にも注目したい内容です。
インサイドOUT 10月19日の放送日時・出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月19日(月)21:00〜22:00 |
| 放送局 | BS11 イレブン |
| 番組名 | 報道ライブ インサイドOUT |
| 今回のテーマ | ガザ攻撃から3年、映画『NAZA ナザ』に見るイスラエルの狙い |
| ゲスト | 宮田律、大治朋子 |
BS11の「インサイドOUT」は、政治や国際情勢などのテーマを、ニュースの当事者や専門家を招いて掘り下げる報道番組です。今回の放送では、映画『NAZA ナザ』が取り上げるイスラエル軍の作戦と民間人の犠牲をめぐる問題を、ガザ情勢やイスラエル国内の政治状況と結びつけて考えます。
番組案内によると、イスラエルでは10月27日に総選挙が予定されており、ネタニヤフ首相の強硬姿勢や、停戦の次の段階をめぐる対立が焦点になります。放送は、単に映画を紹介するだけでなく、作品が示す証言と現在の政治・軍事状況を照らし合わせる構成です。
映画『NAZA ナザ』は何を描く作品?
『NAZA ナザ』は、イスラエル人の映画製作者・調査報道ジャーナリストであるユヴァル・アブラハームと、映画製作者・撮影監督のラヘル・ショールが監督したドキュメンタリーです。日本の配給元トランスフォーマーの作品紹介では、ガザでの民間人殺害について、イスラエル軍の兵士や諜報員がどのような指令を受け、何を行ったのかを証言する作品と説明されています。
撮影の舞台は、夜のテルアビブにある建物の屋上です。映画ではイスラエル軍の兵士や諜報関係者24人が匿名でインタビューに応じています。
身元が特定された場合に報復を受ける危険があるため、証言者の声や姿にはデジタル処理が施されたと配給元は紹介しています。
24人の匿名証言から軍事作戦の仕組みを検証
映画の特徴は、ガザでの攻撃を外側から解説するだけでなく、監視や遠隔攻撃に関わったとされる軍関係者の証言を通じ、作戦がどのように判断されていくのかを描こうとしている点です。個々の兵士の判断だけでなく、組織の命令や目標選定の仕組み、民間人の犠牲をどのように扱うのかという制度的な問題に焦点を当てています。
作品紹介では、証言者たちが攻撃の指令や実行について語り、その言葉から、民間人の被害がどのように想定されていたのかを浮かび上がらせるとされています。匿名証言をもとにしたドキュメンタリーであるため、番組では証言の内容だけでなく、背景となる軍事・政治状況をどう読み解くかも大切な論点になりそうです。
タイトルの「NAZA」が意味するもの
配給元の説明によると、「NAZA」はイスラエル軍で、標的への攻撃によって巻き添えとなると予測される民間人の人数を指す軍事用語です。犠牲になる人を一人ひとりの生活や名前で捉えるのではなく、数値として扱うことが、攻撃を実行する仕組みとどのように結びついているのか。
タイトルそのものが、映画の中心的な問いを示しています。
この作品が注目を集めるのは、戦争の被害を数字だけで伝えるのではなく、その数字が意思決定の過程でどのように扱われるのかを問うためです。民間人の犠牲をどこまで許容するのか、攻撃の判断に誰が責任を負うのかという問題は、停戦交渉や軍事作戦の評価にも関わります。
ヴェネツィア国際映画祭での評価と波紋
ヴェネツィア・ビエンナーレの公式作品ページによると、『NAZA』は2026年の第83回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション作品として紹介され、監督はユヴァル・アブラハームとラヘル・ショール、上映時間は80分とされています。日本の配給元も、同映画祭で審査員特別賞を受けた作品として紹介しています。
一方、The Guardianは2026年10月12日付の記事で、イスラエルのネタニヤフ首相が映画のインタビュー対象者の特定と訴追を求めたと報じています。映画は軍事作戦に関する重大な告発を扱うため、作品の内容だけでなく、匿名証言の保護や報道・表現の自由をめぐる議論も広がっています。
ガザの現状とイスラエル総選挙前の焦点
BS11の今回の放送案内では、ガザの死者が7万4000人を超えたこと、停戦発効後も死者が出ていること、食料供給の不安定さや援助物資の搬入をめぐる問題が取り上げられています。こうした状況を背景に、なぜ攻撃が止まらないのか、停戦の次の段階へ進むうえで何が障害になっているのかが問われます。
番組案内は、ハマスの武装解除とイスラエル軍の撤退をどちらから進めるかをめぐり、双方の主張が対立していると説明しています。停戦が成立したという事実だけでは、住民の安全や生活再建が実現したとはいえません。
攻撃の停止、支援物資の搬入、軍の撤退、武装解除など、複数の課題をどう順序立てて進めるのかが焦点になります。
10月27日の総選挙はガザ情勢を変えるのか
今回の放送は、イスラエルの総選挙を目前に控えたタイミングで行われます。BS11の番組案内では、ネタニヤフ首相が責任追及をかわそうとするなかで強硬姿勢を崩していないことや、元参謀総長アイゼンコット氏の新党が与党リクードと競り合っている状況が紹介されています。
ただし、選挙の結果だけでガザの現実が直ちに変わると決まったわけではありません。誰が政権を担うのかに加え、停戦の実施条件、イスラエル軍の撤退、ハマスの武装解除、人道支援の確保をどう進めるかが重要です。
番組では、選挙情勢を追うだけでなく、政治の変化が現地の暮らしに結びつく可能性を考えることになります。
ゲストの宮田律さん・大治朋子さんに注目
宮田律さんは現代イスラム研究センター理事長として、イスラム世界や中東情勢を研究してきた専門家です。今回のテーマでは、ガザ攻撃の背景や地域情勢、イスラエルとパレスチナをめぐる政治的な対立を整理する役割が期待されます。
大治朋子さんは毎日新聞専門編集委員で、元エルサレム特派員です。記者として現地を取材し、研究者としてもイスラエルの実態を追ってきたとBS11は紹介しています。
地域研究の視点と現地取材の視点を交えて、映画の証言が示す問題をどのように読み解くかが見どころです。
映画に登場する匿名の証言者は、軍事作戦に関わったとされる内部の人々です。その証言を、地域研究や現地取材の経験を持つゲストがどのように分析するのか。
証言の内容と、現実の政治・軍事の仕組みを分けて考えることが、放送を理解するうえで大切になります。
映画『NAZA ナザ』の日本公開と視聴情報
日本の配給元トランスフォーマーは、『NAZA ナザ』の日本公開日を2026年10月24日(土)と案内しています。放送の5日後に劇場公開が始まる予定で、映画そのものに関心を持った人は、上映劇場や予告編などの最新情報を配給元の公式作品ページで確認できます。
The Guardianは、同作を11月下旬から自社ウェブサイトで無料公開する予定と発表していますが、記事掲載時点で具体的な配信日は明らかにされていません。日本での劇場公開と、海外メディアのウェブ配信は別の案内なので、視聴方法を確認する際は配給元と製作側の発表を分けて見る必要があります。
BS11の番組は10月19日(月)21時から放送予定です。BS11は無料放送ですが、見逃し配信については、権利関係などの都合で放送回によって配信されない場合があると公式番組ページに記載されています。
今回の放送を配信で見られるかどうかは、BS11プラスの配信一覧で対象回を確認してください。
前回(10月15日放送)のインサイドOUT
前回の10月15日放送回については、放送時間や出演者、当時案内されていたテーマをまとめたこちらの記事で確認できます。今回の10月19日回は、映画『NAZA ナザ』とガザ情勢、イスラエル総選挙を中心に扱うため、前回の放送案内とはテーマが異なります。
ガザを扱った関連番組も振り返る
ガザ情勢を理解するには、映画の証言だけでなく、現地で暮らす人々の生活や報道のあり方にも目を向ける必要があります。当サイトでは、AFPガザ支局の現地記者を取り上げた「世界のドキュメンタリー『ガザの内側で』」の記事も紹介しています。
今回の『NAZA』とは異なる立場からガザを見つめた番組として、あわせてご覧ください。
また、前回の10月15日放送「インサイドOUT」の放送時間・出演者・内容をまとめた記事もあります。今回の10月19日回は、ガザ攻撃とイスラエル総選挙、映画『NAZA』の告発に焦点を絞った放送です。
参考にした情報
- BS11「報道ライブ インサイドOUT」公式番組ページ
- 映画『NAZA ナザ』公式作品ページ(トランスフォーマー)
- ヴェネツィア・ビエンナーレ公式「NAZA」作品ページ
- The Guardian「NAZA: Netanyahu orders identification and prosecution of film’s interviewees」
- The Guardian「Global release announced for acclaimed Gaza documentary NAZA」
よくある質問
インサイドOUTの10月19日放送は何時からですか?
2026年10月19日(月)21時から22時まで、BS11で放送予定です。
映画『NAZA ナザ』はどんな作品ですか?
イスラエル軍の兵士や諜報関係者24人の匿名証言を通じ、ガザでの軍事作戦と民間人の犠牲をめぐる仕組みを検証するドキュメンタリーです。
映画『NAZA ナザ』は日本でいつ公開されますか?
配給元の公式作品ページでは、2026年10月24日(土)公開と案内されています。
まとめ
10月19日の「報道ライブ インサイドOUT」は、映画『NAZA ナザ』を切り口に、ガザ攻撃の背景とイスラエルの狙いを検証する回です。宮田律さんと大治朋子さんをゲストに、匿名証言が示す軍事作戦の仕組み、停戦の課題、10月27日の総選挙が今後のガザ情勢に与える影響を考えます。
映画は日本で10月24日から劇場公開される予定です。放送では作品の告発をそのまま結論とするのではなく、証言と政治・軍事状況の関係を確かめながら、民間人の犠牲を減らすために何が問われているのかに注目したいところです。

