日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」10月18日|国宝・能・幻の絵巻と角田光代がたどる千年愛|10/18 9:00
10月18日(日)午前9時からNHK Eテレで放送される「日曜美術館」は、「千年ずっと源氏物語が好き」と題して、『源氏物語』が千年以上にわたり生み出してきた美の世界をたどります。
今回の中心となるのは、平安の国宝「源氏物語絵巻」、室町の能「葵上」、江戸の国宝屏風、さらに海外から里帰りした“幻の絵巻”などです。現代語訳を手がけた作家・角田光代さんとともに、物語が時代ごとにどのような美術や芸能へ姿を変えてきたのかを見る回です。
日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年10月18日(日) |
| 放送時間 | 9:00〜9:45 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| テーマ | 千年ずっと源氏物語が好き |
| 司会 | 坂本美雨、守本奈実 |
| 出演 | 角田光代、山本淳子、井並林太郎、山内麻衣子、土屋貴裕、松岡知華 |
番組表では、紫式部が『源氏物語』を書いてからおよそ千年にわたり、日本人がなぜこの物語を愛し続けてきたのかを、各時代の美術や芸能から追う内容として案内されています。
司会は坂本美雨さんと守本奈実さんです。番組の進行役について詳しく知りたい方は、日曜美術館の司会・坂本美雨さんと守本奈実さんを紹介した記事もあわせてどうぞ。守本奈実さんについてはプロフィール記事でも経歴や担当番組をまとめています。
10月18日は「源氏物語千年愛」を美術でたどる
今回の面白さは、『源氏物語』そのもののあらすじを紹介するだけではなく、物語が後世の人々にどう受け取られ、どんな作品へ変換されてきたかを一つの流れとして見られることです。
展覧会公式サイトでは、10月18日放送の「日曜美術館」として「千年ずっと源氏物語が好き」が案内され、世界最古の長編小説ともいわれる作品が千年間にわたり愛されてきた歩みを扱うと紹介されています。
平安時代の国宝「源氏物語絵巻」
『源氏物語』の美術を語るうえで外せないのが国宝「源氏物語絵巻」です。物語の場面を絵と詞書で伝えるこの絵巻は、文学が視覚表現へ広がった代表例として知られています。
京都国立博物館の特別展では、徳川美術館が所蔵する国宝「源氏物語絵巻」の「橋姫」などが展示作品として案内されています。作品によって展示期間が異なるため、番組をきっかけに現地へ行く場合は、博物館公式の出品情報まで見ておくと安心です。
番組では、単に「古い絵巻を見る」のではなく、当時の人が物語のどんな場面に心を動かされ、どのような美意識で絵にしたのかという点にも注目したいところです。
室町時代の能「葵上」へ広がった源氏物語
『源氏物語』は絵画だけでなく、芸能にも大きな影響を与えました。京都国立博物館は、源氏物語と能の関係を展覧会の重要なテーマとして挙げています。
なかでも「葵上」「野宮」「夕顔」「源氏供養」などは「源氏能」と呼ばれ、中世以降に物語がどのように読み替えられてきたかを伝える演目です。今回の番組案内にも「葵上」が登場し、千年間の受容の歴史をたどるポイントになっています。
文章で読まれていた物語が、謡や舞、装束、面を伴う舞台芸術へ変わることで、同じ人物や出来事でも別の感情が立ち上がります。平安の王朝物語と室町の幽玄が重なっていくところは、今回の大きな見どころです。
国宝「関屋澪標図屏風」と“幻の絵巻”も登場
番組表では、江戸時代の国宝「関屋澪標図屏風」や、海外から里帰りした黄金の“幻の絵巻”も紹介される予定です。
千年以上のあいだ同じ物語が繰り返し描かれてきたからこそ、作品ごとに「どの場面を選んだのか」「何を華やかにしたのか」「人物をどんな距離感で見せたのか」といった違いが生まれます。
平安時代の絵巻と江戸時代の屏風を並べて考えると、『源氏物語』が固定された古典ではなく、その時代の感覚を映す“生きた題材”だったことが見えてきます。
京都国立博物館の特別展では、絵画だけでなく工芸品、写本、注釈類、芸能や大衆文化まで幅広く扱っています。番組もその展覧会と連動しながら、千年の受容史を一気にたどる構成になりそうです。
角田光代さんが現代語訳者の目線でたどる意味
今回の出演者で特に注目したいのが、作家の角田光代さんです。
角田さんは『源氏物語』の現代語訳を手がけており、現代の読者が物語へ入っていくための言葉を選び直してきた人物です。そのため、番組では美術史の説明だけでなく、物語の人物の感情や、場面が後世の人々を引きつけた理由にも踏み込むことが期待できます。
千年前の文章は、現代の私たちにとって語彙や習慣、身分制度の違いが大きく、そのままでは距離を感じることもあります。一方、美術作品になると衣装、建物、色、人物の配置などから直感的に物語へ入れる場面があります。
現代語訳者の視点と、美術史・文学研究の視点が交差することで、「なぜこの物語だけがここまで長く読み継がれたのか」という問いに、複数の方向から近づけるのが今回の特徴です。
京都国立博物館「源氏物語 王朝のかがやき」との関係
今回の放送と深く関係するのが、京都国立博物館で開催中の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」です。
会期は2026年10月6日(火)から11月29日(日)まで。会場は京都国立博物館の平成知新館です。前期は10月6日から11月1日、後期は11月3日から11月29日で、一部作品はこの区分とは別に展示替えがあります。
展覧会は『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画、工芸品、写本や注釈類、能を含む芸能への展開までを紹介します。番組で気になった作品を実際に見たい場合は、展示期間を確認してから訪れるのがおすすめです。
観覧料は一般2,200円、大学生1,200円、高校生700円で、中学生以下は無料と案内されています。金曜日は夜間開館も実施されています。
前回10月11日の日曜美術館は「おばあちゃんアーティスト」
前回10月11日の「日曜美術館」は、人生の後半に創作を始めた“おばあちゃんアーティスト”を扱う内容でした。
グランマ・モーゼス、丸木スマ、木村セツなど、年齢を重ねてから創作に向かった人々に焦点を当てています。今回の源氏物語特集とは題材が大きく異なりますが、どちらも「作品が時代や人生を超えて人に届く」という点では通じるものがあります。
前回については、丸木スマが描いた草花や生き物、戦争の記憶をまとめた記事も参考になります。
再放送と見逃し配信はいつ?
展覧会公式のNHK番組情報では、10月25日(日)午後8時に再放送が案内されています。
また、同ページではNHK ONEで放送終了後1週間の見逃し配信を利用できる旨が案内されています。テレビで見られない方や、作品名を確認しながら見直したい方には便利です。
放送・配信予定は変更される場合があるため、視聴直前はNHKの番組案内も確認してください。
参考にした情報
- 特別展「源氏物語 王朝のかがやき」公式・番組/イベント/スペシャル
- 京都国立博物館「特別展 源氏物語 王朝のかがやき」
- Gガイド「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」
- WEBザテレビジョン「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」
よくある質問
日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」はいつ放送されますか?
2026年10月18日(日)午前9時から9時45分まで、NHK Eテレで放送予定です。
10月18日の日曜美術館には誰が出演しますか?
司会は坂本美雨さんと守本奈実さん。出演者として角田光代さん、山本淳子さん、井並林太郎さん、山内麻衣子さん、土屋貴裕さん、松岡知華さんが案内されています。
番組で紹介される主な作品やテーマは何ですか?
国宝「源氏物語絵巻」、能「葵上」、国宝「関屋澪標図屏風」、海外から里帰りした絵巻などを通して、『源氏物語』が千年間にわたり生み出してきた美術と芸能をたどります。
関連する展覧会はどこで開催されていますか?
京都国立博物館の平成知新館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が2026年10月6日から11月29日まで開催されています。
まとめ
10月18日の「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」は、『源氏物語』が千年間にわたり生み出してきた美術と芸能の変化をたどる回です。
国宝「源氏物語絵巻」から能「葵上」、江戸の国宝屏風、里帰りした絵巻まで、時代ごとの表現を見比べられるのが大きな魅力です。角田光代さんの現代語訳者としての視点も加わり、古典文学を“読むもの”だけでなく“見るもの・演じるもの”として楽しめる45分になりそうです。

