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ザ・バックヤード中冨記念くすり博物館10月14日|置き薬・朝日万金膏・スペイン風邪の薬を解説|10/14 22:00

10月14日(水)22時からNHK Eテレで放送される「ザ・バックヤード 中冨記念くすり博物館」は、佐賀県鳥栖市にある中冨記念くすり博物館の収蔵資料と、普段は目にしにくいバックヤードに迫る回です。リポーターは渡辺満里奈さん、語りは中村倫也さんが担当します。

今回の見どころは、江戸・明治の家庭に残る置き薬の詳細な記録、江戸から続く田代売薬の歴史、そして約100年前のスペイン風邪流行期に人々が求めた「真っ黒で四角い薬」です。番組表ではその薬の名前までは明かされていませんが、中冨記念くすり博物館と鳥栖の薬の歴史をたどると、当時全国的に知られた黒い貼り薬「朝日万金膏」が重要な手がかりになります。

ここでは10月14日の放送内容、出演者、置き薬の仕組み、朝日万金膏とスペイン風邪の関係、中冨記念くすり博物館の見どころを整理します。

ザ・バックヤード中冨記念くすり博物館の放送日時と出演者

項目内容
放送日2026年10月14日(水)
放送時間22:00〜22:30
放送局NHK Eテレ1・東京
番組ザ・バックヤード 中冨記念くすり博物館
リポーター渡辺満里奈
語り中村倫也
訪問先中冨記念くすり博物館(佐賀県鳥栖市)

番組表では、渡辺満里奈さんが中冨記念くすり博物館のバックヤードを訪れ、トラの頭蓋骨、置き薬の記録、江戸のロングヒット薬、スペイン風邪の時代に求められた薬を取り上げる内容と案内されています。

語りを担当する中村倫也さんは、キニナルの「風、薫る」第92回の記事でも出演作を紹介しています。

中冨記念くすり博物館はどんな博物館?

中冨記念くすり博物館は、佐賀県鳥栖市神辺町にある薬の博物館です。公式サイトによると1995年3月28日に設立され、薬の歴史や製造、田代売薬、薬用植物などを幅広く紹介しています。

鳥栖市の田代地区は、江戸時代から薬の行商が盛んな地域として知られました。富山、大和、近江と並んで売薬文化が発達し、家庭に薬を預けて使った分だけ後から代金を受け取る配置売薬の仕組みが定着していきました。

博物館では、こうした田代売薬の道具や薬、記録を通して、薬がどのように作られ、売られ、家庭で使われてきたのかをたどることができます。今回の「ザ・バックヤード」では、展示室だけでは分からない収蔵品や記録に焦点が当たるため、普段の見学とは違う角度から薬の歴史を知ることができそうです。

博物館の利用案内

中冨記念くすり博物館の公式「利用案内」では、営業時間は10:00〜17:00、最終入館16:30、休館日は毎週月曜日で、月曜日が祝日の場合は翌平日に振り替えると案内されています。入館料は一般の大人300円、高校・大学生200円、小・中学生100円です。

所在地は佐賀県鳥栖市神辺町288番地1です。番組を見て実際に訪れてみたい方にとって、放送内容と現地展示をつなげて楽しめる施設です。

「置き薬」とは?江戸・明治の家庭記録が残る理由

今回の番組の重要なテーマの一つが置き薬です。配置売薬では、薬売りが家庭を訪れ、さまざまな薬を預けておきます。次に訪問したときに使った薬の分だけ代金を受け取り、使った分を補充する仕組みです。

この方式では、薬売りが「どの家に、何の薬を、どれくらい置いたか」「どの薬が使われたか」を把握する必要があります。そのため、販売の記録が非常に重要でした。今回の番組表で「江戸・明治の各家庭で備えた薬の詳細な記録」が登場するとされているのは、配置売薬という商売の仕組みが記録を残しやすかったことと深く関係しています。

単に古い薬が残っているだけではなく、どの地域のどの家庭で、どの薬が求められたのかを知る手がかりになる点が、この資料のおもしろさです。薬の歴史は医学や製薬の歴史だけではなく、家庭生活や流通、商売の記録でもあります。

田代売薬は何が特徴だった?

田代売薬は、鳥栖周辺で発展した配置売薬です。薬売りが各地を回ることで販路を広げ、地域で作られた薬が遠方の家庭にも届くようになりました。

明治以降は鉄道の発達や製薬の機械化も進み、田代の薬はさらに広い地域へ届けられるようになります。とくに貼り薬は田代売薬を代表する商品となり、「内服薬は越中、外用薬は田代」と語られるほど外用薬に強みを持つ地域として知られていきました。

番組では、こうした売薬の仕組みと家庭の記録をバックヤード資料から見せることで、江戸・明治の暮らしが薬を通して浮かび上がる構成になっています。

江戸のロングヒット薬とは?

番組表には「江戸のロングヒット薬とは!?」という見どころも記載されています。中冨記念くすり博物館には、田代売薬に関するさまざまな薬や製薬道具が保存されており、時代ごとにどんな薬が家庭に置かれていたのかを知ることができます。

当時は今のように病院や薬局へすぐ行ける環境ではありませんでした。そのため、日常的な体調不良やけがに備え、家庭に薬を置いておくことには大きな意味がありました。

長く使われる薬が生まれる背景には、薬の効能だけでなく、必要なときに家にあること、薬売りが定期的に補充してくれること、家族が使い方を知っていることなど、配置売薬ならではの生活との結び付きがあります。番組では具体的な薬の実物や記録を通じて、この「家庭に薬がある暮らし」がどのようなものだったのかが見えてきそうです。

スペイン風邪のときに求められた「真っ黒で四角い薬」は何?

今回、放送前からとくに気になるのが、番組表にある「真っ黒で四角い薬の正体」です。NHKの通常番組ページ本文を直接確認できていないため、番組で取り上げる薬名を断定することはできません。

ただし、中冨記念くすり博物館と田代売薬の歴史では、スペイン風邪流行期に全国的に注文が増えた黒い貼り薬として朝日万金膏(あさひまんきんこう)が知られています。KBC九州朝日放送の「発見!九州スピリット」では、朝日万金膏がスペイン風邪の高熱に伴う関節の痛みを和らげる貼り薬として評判になり、全国から注文が集まったと紹介されています。

朝日万金膏はどんな薬?

朝日万金膏は、田代売薬を代表する貼り薬の一つです。和紙に薬剤を延ばした膏薬で、肩こりや打ち身などに使われ、明治後半から広く販売されました。

黒い膏薬を和紙に延ばした見た目は、現在一般的な白やベージュの貼り薬とはかなり違います。大量生産の仕組みが整ったことで販路が拡大し、さらにスペイン風邪の流行期には高熱による関節の痛みを和らげる目的で需要が高まったと伝えられています。

番組表の「真っ黒で四角い薬」という表現は朝日万金膏を連想させますが、10月14日の番組内で何が正解として紹介されるかは放送前の確認範囲では断定できません。この点は、実際の放送で最も注目したいポイントの一つです。

スペイン風邪の「治療薬」だったわけではない

ここで注意したいのは、朝日万金膏がスペイン風邪そのものを治す特効薬だった、という意味ではないことです。KBCの紹介では、高熱に伴う関節痛を和らげる目的で求められた貼り薬として説明されています。

感染症の原因そのものを治療する薬と、発熱や痛みなどの症状を和らげる薬は役割が異なります。当時の人々が何を求めたのかを知ることは、約100年前の医療環境や家庭での手当てを考えるうえでも興味深いところです。

トラの頭蓋骨はなぜ博物館にある?

番組表では、渡辺満里奈さんがバックヤードでトラの頭蓋骨を見ることも紹介されています。薬の博物館になぜ動物の骨があるのか、不思議に感じる方も多いのではないでしょうか。

日本や中国を含む伝統的な薬の歴史では、植物だけでなく動物由来の素材や鉱物など、さまざまなものが薬の原料として扱われてきました。中冨記念くすり博物館は「生薬」や昔の薬に関する展示も持つため、動物に由来する資料も薬の歴史を伝えるものとして収蔵されています。

ただし、今回登場するトラの頭蓋骨が具体的にどの資料と結び付き、番組でどのように説明されるかは放送前の公開情報では詳しく示されていません。ここはバックヤードならではの資料として、番組内の解説を確認したい部分です。

ザ・バックヤードらしい見どころは「展示の裏にある記録」

「ザ・バックヤード」は、博物館や研究施設の表側だけでは分からない収蔵庫、研究、保存作業などに入っていく番組です。今回の中冨記念くすり博物館回でも、単に「昔の薬を見る」だけではなく、薬が誰に、どのように使われていたのかを記録から読み解くことが大きなポイントになっています。

前週10月7日放送では情報通信研究機構が取り上げられました。番組の雰囲気を知りたい方は、ザ・バックヤード情報通信研究機構のロケ地と見どころの記事も参考になります。

今回のテーマは最新技術ではなく、江戸・明治・大正へとさかのぼる薬の歴史です。けれども、資料を保存し、記録から暮らしを読み解くという意味では、「施設の裏側にある知」を見せる番組らしい回になっています。

番組を見る前に押さえたい3つのポイント

第一は、置き薬は単なる販売方法ではなく、家庭の薬の使用記録を残す仕組みでもあったことです。記録を見ることで、当時の家庭がどんな症状に備え、何を使っていたのかが見えてきます。

第二は、田代売薬が貼り薬に強みを持った地域文化だったことです。朝日万金膏のような商品は、地域の製薬技術と配置売薬の販売網が結び付いて広がりました。

第三は、スペイン風邪と薬の関係を当時の暮らしから見ることです。感染症そのものを治す薬ではなくても、痛みを和らげるために人々が何を求めたのか。その記録は、約100年前の生活と医療を具体的に伝えています。

参考にした情報

よくある質問

ザ・バックヤード中冨記念くすり博物館はいつ放送されますか?

2026年10月14日(水)22:00〜22:30にNHK Eテレ1・東京で放送予定です。リポーターは渡辺満里奈さん、語りは中村倫也さんです。

スペイン風邪のときに求められた黒い薬は朝日万金膏ですか?

田代売薬の歴史では、朝日万金膏がスペイン風邪の高熱に伴う関節痛を和らげる貼り薬として全国的に求められたことが知られています。ただし、番組表の「真っ黒で四角い薬」が朝日万金膏を指すとNHK公式本文で直接確認できていないため、放送前の段階では候補として見るのが適切です。

中冨記念くすり博物館はどこにありますか?

佐賀県鳥栖市神辺町288番地1にあります。公式案内では営業時間は10:00〜17:00、最終入館16:30です。

まとめ

10月14日の「ザ・バックヤード 中冨記念くすり博物館」は、置き薬の記録、田代売薬、江戸の薬、スペイン風邪期に求められた黒い貼り薬を通して、薬と暮らしの歴史をたどる回です。

とくに注目したいのは、家庭ごとの薬の記録から江戸・明治の生活が見えてくることと、スペイン風邪の時代に貼り薬がどのように求められたのかという点です。朝日万金膏はその背景を知る重要な薬ですが、番組表の「真っ黒で四角い薬」の正体がどの資料を指すのかは、放送内の説明を確認したいところです。博物館のバックヤードに眠る資料が、薬の歴史だけでなく人々の暮らしまでどう語るのかが見どころです。

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