ルーブル美術館500年(4)最終回|ミロのヴィーナス・民衆を導く自由と19~20世紀の名作|10/13 21:00
10月13日(火)21時からNHK BS8Kで放送される「ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)『永遠の美を求めて』」は、全4集で続いてきたシリーズの最終回です。
最終回の舞台は激動の19~20世紀。王や皇帝のコレクションとして形づくられてきたルーブルに、市民の時代を象徴する作品や古代の傑作、再発見された名画が加わり、「美の殿堂」が現在につながる姿へ近づいていく過程をたどります。
10月13日の放送日時と最終回の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月13日(火)21:00~21:59 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 番組 | ルーブル美術館 美の殿堂の500年 |
| 第4集 | 永遠の美を求めて |
| シリーズ | 全4集の最終回 |
| 主な時代 | 19~20世紀 |
| 語り | 髙橋美鈴 |
番組表では、ルーブル美術館の500年をたどる全4集の締めくくりとして、ミロのヴィーナスやドラクロワの「民衆を導く自由」など、ルーブルを象徴する作品が集まっていく回と案内されています。
これまでの回が、フランソワ1世、ルイ14世、フランス革命とナポレオンという大きな歴史の転換点を軸にしていたのに対し、第4集では「誰のための美術館なのか」という意味そのものが変化していく時代に入ります。
最終回「永遠の美を求めて」で描かれる19~20世紀
NHK出版の番組紹介では、第4集の時代を19~20世紀とし、古代ギリシャ彫刻の傑作がルーブルへ収蔵される一方、同時代の社会を描いた作品や、いったん忘れられていた名画が再評価される流れを紹介しています。
ミロのヴィーナスがルーブルを象徴する存在へ
ミロのヴィーナスは、現在ではルーブルを代表する彫刻として知られています。番組と連動したNHK出版の書籍でも、第4章「永遠の美を求めて」で取り上げられる主要作品の一つに挙げられています。
最終回を見るうえで興味深いのは、名作が最初から「ルーブルの顔」だったわけではないことです。作品がどの時代に見つかり、どのような価値を認められ、美術館のコレクションへ加わっていったのかを見ると、ルーブルそのものの歴史が作品の来歴と重なって見えてきます。
サモトラケのニケは19世紀にルーブルへ
NHK出版「本がひらく」の第4集紹介では、サモトラケのニケがルーブルに到着する時代が描かれるとされています。
翼を大きく広げ、今にも前へ踏み出しそうな姿は、ルーブルの大階段を象徴する光景の一つです。8K映像では、正面からの印象だけでなく、石の表面や衣のひだ、身体のねじれなど、彫刻の立体感を細部まで味わえる点が見どころになります。
「民衆を導く自由」が示す市民の時代
第4集でもう一つ重要なのが、ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由」です。
この作品は、王侯貴族のために作られた美術だけでなく、同時代の政治や社会、人々の感情そのものが大作の主題になっていく変化を象徴します。NHK出版の紹介では、ドラクロワが「我々の美」を求めて同時代の革命を描いた作品として位置づけられています。
シリーズの第1集で王がレオナルド・ダ・ヴィンチを招いたところから始まった物語が、最終回では市民の時代へ到達する。この対比が全4集を通して見る大きなポイントです。
再発見されたフェルメールと中世宗教画も見どころ
ルーブルの歴史は、新しい作品を集めるだけではありません。いったん忘れられた芸術家や作品が後世に再評価され、美術史の中で新たな位置を与えられていく過程もあります。
NHK出版の第4集紹介では、近代化が進む社会の中でフェルメールが再発見されたことや、埋もれていた中世宗教画の傑作「ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンのピエタ」が見いだされたことも取り上げられています。
番組連動書籍の第4章には、フェルメールの「レースを編む女」、レンブラントの「ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴」なども主要作品として挙げられています。最終回は、単に有名作を並べるだけでなく、「何が名作と考えられてきたのか」という価値観の変化にも目を向ける回といえます。
2度の世界大戦でルーブルの至宝はどう守られた?
第4集は、美術館が繁栄した時代だけで終わりません。NHK出版の番組紹介では、2度の大戦の中でルーブルが守られたことにも触れています。
美術品は、展示されているだけで永遠に残るわけではありません。戦争や社会の混乱から作品を守り、次の世代へ渡す人々の判断と行動があって、現在のコレクションを見ることができます。
「永遠の美を求めて」という題名は、美そのものの普遍性だけでなく、美を残そうとする人々の営みまで含めて受け取ると、シリーズの締めくくりとしてより印象的です。
全4集を振り返るとルーブルの500年がつながる
全4集は、それぞれ別の時代を扱いながら、一つの美術館がどのように形づくられたのかを連続した物語として追っています。
第1集は16世紀。フランソワ1世がレオナルド・ダ・ヴィンチをフランスへ招き、後のコレクションにつながる礎を築く時代です。
第2集は17~18世紀。ルイ14世のもとでフランスが芸術大国へ成長し、その後に華やかなロココ芸術が展開します。
第3集はフランス革命とナポレオンの時代です。王宮だったルーブルが美術館へ変わり、ナポレオンの遠征や収集によって世界的な美術館へと姿を変えていきます。第3集の流れは、ルーブル美術館500年(3)革命とナポレオンのルーブルでも整理しています。
そして最終回の第4集では、古代彫刻の収蔵、同時代美術の誕生、忘れられていた作品の再発見、戦争からの保護へと物語が進みます。王のコレクションから公共の美術館へ、さらに人類の文化遺産を守る場へという変化が見えてきます。
最終回で注目したい名作
第4集で紹介される主な作品として、NHK出版の番組・書籍紹介から確認できるものを整理すると、次のようになります。
- ミロのヴィーナス
- サモトラケのニケ
- 7月28日――民衆を導く「自由」(ドラクロワ)
- アモルの接吻で蘇るプシュケ(カノーヴァ)
- ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴(レンブラント)
- レースを編む女(フェルメール)
- ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンのピエタ(アンゲラン・カルトン)
作品の時代や作者はばらばらですが、19~20世紀にルーブルのコレクションがどのように広がり、再評価されていったかという視点で見ると一本の線につながります。
8Kの高精細映像で、絵具の重なりや石の質感、巨大作品の細部まで見られることもこのシリーズならではの魅力です。
前回(第3集)は革命とナポレオンのルーブル
前回の第3集は18世紀末から19世紀初頭が中心でした。フランス革命によって王宮ルーブルが「美術館」になり、その後ナポレオンが「カナの婚礼」などの作品をフランスへ持ち帰った時代を扱っています。
第4集は、その続きとして19世紀以降のルーブルを見る回です。第3集までの「権力者が集めた美術」という側面から、第4集では市民社会の中で作品がどう評価され、守られ、受け継がれてきたかへ視点が移ります。
そのため、最終回だけでも楽しめますが、シリーズの流れを思い出してから見ると、「美の殿堂の500年」という題名の意味がより分かりやすくなります。
参考にした情報
- 番組表.Gガイド「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」
- NHK出版 本がひらく「番組第4集 永遠の美を求めて」
- NHK出版プレスリリース「NHK 8K ルーブル美術館 美の殿堂の500年」
- NHK・NTT ICC共同報道資料
よくある質問
10月13日の「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」は最終回ですか?
はい。全4集の第4集「永遠の美を求めて」で、19~20世紀を中心にルーブルの500年の歩みを締めくくる最終回です。
最終回ではどんな作品が登場しますか?
ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ドラクロワの「民衆を導く自由」、フェルメールの「レースを編む女」などが主な作品として紹介されています。
放送は何時からですか?
2026年10月13日(火)21:00からNHK BS8Kで放送予定です。
まとめ
「ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)『永遠の美を求めて』」は、19~20世紀のルーブルを舞台に、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、「民衆を導く自由」などが美の殿堂へ集まっていく歩みを描く最終回です。
全4集を通して見ると、王の収集から始まったルーブルが、市民に開かれ、さらに戦争から文化遺産を守る場所へ変化してきたことが分かります。名作そのものの美しさと、その作品がルーブルに残るまでの歴史を重ねて見ると、最終回をより深く楽しめます。

