J SPORTS「極限の現場が育て上げる技術と人」AXCR2026車両開発の見どころ|トライトンは何が進化した?|10/12 23:30
10月12日(月)23時30分からJ SPORTS 1で放送される「ドキュメンタリー 〜The REAL〜 極限の現場が育て上げる技術と人」は、チーム三菱ラリーアートのAXCR2026車両開発に密着する1時間です。
レース結果だけを見る番組ではなく、過酷なアジアクロスカントリーラリーで勝つために、エンジニア、メカニック、ドライバーがどのように一台のラリーカーを鍛え上げるのかが中心です。三菱自動車の公式資料と合わせて見ると、2026年仕様のトライトンが何を変え、なぜその改良が必要だったのかが分かりやすくなります。
10月12日の放送日時と番組内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月12日(月)23:30〜24:30 |
| 放送局 | J SPORTS 1 |
| 番組 | ドキュメンタリー 〜The REAL〜 |
| 特集 | 極限の現場が育て上げる技術と人 チーム三菱ラリーアート AXCR2026車両開発 |
| 視聴 | J SPORTS公式では無料放送対象として掲載 |
J SPORTS公式の番組紹介では、アジア最大級のクロスカントリーラリーであるAXCRの連覇を目指し、タイの過酷なコースを走破するために性能と信頼性を限界まで追求する開発現場に密着すると説明されています。
競技車両を速くするだけでなく、壊れにくさ、扱いやすさ、修理しやすさまで含めて成立させるのがクロスカントリーラリーの難しさです。番組では、課題に直面しながらも妥協せず車両を仕上げていく過程と、その現場で人が成長していく姿が大きな見どころになります。
AXCR2026とはどんな大会?
AXCRは東南アジアを舞台に行われるクロスカントリーラリーです。三菱自動車によると、2026年大会はタイ国内を約2,000km走る計画で、山岳地帯、密林、泥濘路、川渡り、農道など性格の異なる路面が連続します。
高温多湿の環境で長距離を走るため、単純な最高速度よりも総合的な走破性と信頼性が重要になります。ドライバーの技量だけではなく、コドライバーの判断、サービス部隊の整備、部品選定、データ分析、車両設計がひとつにつながらなければ最後まで戦えません。
三菱自動車はラリーを「人とクルマを鍛える」開発の場として位置づけています。極端な荷重や温度、路面変化にさらされることで、通常の試験だけでは見えにくい弱点を洗い出せるからです。
2026年仕様トライトンは何が進化した?
2026年仕様では、前後重量バランスの最適化、サスペンションのファインチューニング、低中速域のエンジン応答性向上が主な改良点として公式発表されています。
前後重量バランスを見直して旋回性を向上
三菱自動車の公式発表で大きく示されているのが、前後重量バランスの改善です。クロスカントリーラリーでは、高速の未舗装路だけでなく、狭いコーナーや凹凸が続く区間も多くあります。
重量配分が変わると、ブレーキング時の姿勢、ターンイン、コーナー脱出時の安定感が変化します。2026年仕様では前後重量バランスを最適化し、トライトンが持つハンドリング性能をさらに引き出す方向で開発されました。
サスペンションを細かく調整
足回りも重要な改良点です。公式資料では、サスペンションをファインチューニングして四輪の接地性、操縦安定性、旋回性を高めたとしています。
ラリーでは路面のうねりや轍でタイヤが浮くと、駆動力も操舵力も伝わりにくくなります。タイヤが路面をつかみ続けられる時間を長くすることは、速さだけでなく車両へのダメージを抑える面でも重要です。
エンジンは低中速域の応答性を重視
4N16型2.4リッター直列4気筒ターボディーゼルを使うトライトンは、低中速域の応答性も改善されました。泥や急勾配から脱出するときは、最高出力だけでなくアクセル操作に対して狙った駆動力を出しやすいことが求められます。
番組を見る際は、エンジニアが「速さ」をどの数字だけで判断しているのかではなく、ドライバーが扱いやすい特性へどう近づけているかに注目すると、車両開発の奥行きが見えやすくなります。
7日間の耐久試験で何を確かめた?
三菱自動車は2026年5月中旬、タイ北東部のカオヤイ国立公園周辺で、AXCR本番を想定した7日間の耐久試験を実施しました。競技区間と同等距離を走り、改良したトライトンが狙いどおりの性能を出せているかを確認しています。
こうしたテストでは、一度速いタイムを出すことより、長時間走り続けても性能が大きく落ちないことが重要です。サスペンション、冷却、駆動系、ブレーキ、ボディなどに繰り返し負荷がかかり、弱い部分があれば本番前に洗い出されます。
増岡浩総監督は公式発表で、AXCRでは一般走行時に比べて非常に大きな衝撃が車体に加わる場面があると説明しています。番組タイトルの「極限の現場が育て上げる技術と人」は、この耐久試験や現地での作業そのものを表した言葉といえそうです。
チーム三菱ラリーアートの主なメンバー
2026年のチームは、三菱自動車の増岡浩が総監督を務めました。ダカールラリーで総合優勝経験を持つ増岡総監督のもと、開発部門のエンジニアが競技車両の開発と現地での技術支援を担当しています。
ドライバーは、チャヤポン・ヨーター、田口勝彦、小出一登の3人。コドライバーはピーラポン・ソムバットウォン、保井隆宏、千葉栄二が組みました。
ヨーターは2022年と2025年にAXCR総合優勝を経験。田口は国際ラリーで豊富な実績を持ち、2025年AXCRでは日本人ペア最上位の総合5位。小出は三菱自動車のテストドライバーとして、市販車開発の経験を競技にも生かしています。
番組を見る前に知っておきたい2026年大会の結果
AXCR2026は8月9日から15日にタイで行われ、チーム三菱ラリーアートは2年連続の総合優勝を達成しました。報道によると、田口勝彦/保井隆宏組が総合優勝し、日本人ドライバーと日本人コドライバーのペアとして大会史上初の総合優勝となりました。
結果を知ったうえでこのドキュメンタリーを見ると、「何を変えたから勝てたのか」「事前テストでどの課題を潰していたのか」という視点が生まれます。完成した車両だけでなく、そこへ至る試行錯誤を追う番組だからこそ、レース結果とのつながりも見どころです。
一方で、ラリーではすべてが設計どおりに進むわけではありません。路面状況、天候、車両トラブル、ナビゲーションなど不確定要素が多く、現場での判断も結果を左右します。開発陣と競技現場がどのように情報を共有するのかにも注目です。
「ものづくり」の番組として見るポイント
この回はモータースポーツのドキュメンタリーですが、中心にあるのは日本のものづくりです。設計、試験、整備、運転という異なる専門性を持つ人が、同じ目標に向かって一台の車を仕上げます。
車両開発では、ひとつの性能を上げると別の部分に負担が出ることがあります。軽量化と耐久性、旋回性と直進安定性、最高性能と扱いやすさなど、複数の条件を同時に満たす必要があります。
J SPORTS公式が紹介する「妥協を許さないものづくり」という言葉は、単なる精神論ではなく、テスト結果を受けて部品やセッティングを何度も見直す積み重ねを指しています。競技に詳しくない人でも、技術者の仕事を追う番組として楽しめる内容です。
参考にした情報
- J SPORTS「ドキュメンタリー 〜The REAL〜」公式ページ
- J SPORTS 番組紹介「極限の現場が育て上げる技術と人」
- 三菱自動車 AXCR2026特設サイト
- 三菱自動車「トライトンの耐久試験で確かな手応え」
- 三菱自動車「AXCR2026で連覇に挑む」
- autosport web「ミツビシ連覇、トライトンがAXCRを制する」
よくある質問
10月12日の「極限の現場が育て上げる技術と人」は何時からですか?
2026年10月12日(月)23時30分から24時30分まで、J SPORTS 1で放送予定です。J SPORTS公式では無料放送対象として掲載されています。
番組では何を取り上げますか?
チーム三菱ラリーアートがAXCR2026へ向けて進めたトライトンの車両開発に密着し、エンジニア、メカニック、ドライバーが性能と信頼性を高めていく過程を紹介します。
2026年仕様トライトンの主な改良点は何ですか?
前後重量バランスの最適化、サスペンションの調整、低中速域のエンジン応答性向上などが公式に発表されています。
まとめ
10月12日23時30分放送の「極限の現場が育て上げる技術と人」は、AXCR2026で戦うチーム三菱ラリーアートとトライトンの開発現場を追うドキュメンタリーです。
前後重量バランス、足回り、エンジン特性を細かく煮詰め、7日間の耐久試験や現地での確認を重ねて本番へ向かった過程は、レースファンだけでなく自動車開発やものづくりに興味がある人にも見応えがあります。
2026年大会では田口勝彦/保井隆宏組が総合優勝し、チームは連覇を達成しました。その結果の裏側にどんな技術と人の積み重ねがあったのかを確かめられる1時間です。

