クラシック倶楽部11月4日|スウェーデン放送合唱団の曲目5選・出演者と収録公演|11/4 5:00
2026年11月4日(水)朝5時からNHK BSで放送される「クラシック倶楽部」は、スウェーデン放送合唱団の演奏会です。2025年に創立100周年を迎えた世界的な合唱団が、カスパルス・プトニンシュの指揮で現代音楽を中心とした作品を披露します。
番組表に掲載されている放送曲目は、ペルトの「ヌンク・ディミティス」、リヒャルト・シュトラウスの「夕べ」、リゲティの「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」、サンドストレムの「4つの愛の歌」、ビーストレムの「グロリア」の5曲です。
クラシック倶楽部11月4日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月4日(水)5:00〜5:55 |
| 放送局 | NHK BS |
| 番組名 | クラシック倶楽部 スウェーデン放送合唱団 演奏会 |
| 出演 | スウェーデン放送合唱団 |
| 指揮 | カスパルス・プトニンシュ |
| 収録 | 2025年10月21日 |
| 収録会場 | 東京オペラシティ コンサートホール |
11月4日の放送は、合唱団の創立100周年を記念する時期に来日した公演の映像です。番組表では、合唱団と指揮者のほか、演奏曲目と収録日・会場も案内されています。
スウェーデン放送合唱団の放送曲目は?5曲のセットリスト
今回の放送で紹介されているのは、20世紀から21世紀にかけて書かれた合唱作品を中心とする5曲です。祈りに根ざした静かな響き、詩をもとにした多声の音楽、愛をテーマにした作品、そして現代の作曲家による「グロリア」と、異なる表情の合唱を楽しめる構成になっています。
なお、番組表には5作品が掲載されていますが、曲順を明示する表記はありません。以下では、番組表に掲載された順に作品の背景を紹介します。
曲目①:ペルト「ヌンク・ディミティス」
アルヴォ・ペルトの「ヌンク・ディミティス」は、2001年に作曲された無伴奏混声合唱作品です。アルヴォ・ペルト・センターの作品解説によると、聖書のルカによる福音書に基づくラテン語のテキストを用い、聖マリア大聖堂聖歌隊の委嘱によって書かれました。
「ヌンク・ディミティス」は、夕べの祈りで「マニフィカト」とともに歌われる聖書の言葉です。幼子イエスを見たシメオンが、神の約束を目にしたことを語る場面に由来します。
ペルトの作品では、言葉の段落に応じて異なる音楽の質感が移り変わります。作品解説では、作曲家の特徴的なティンティナブリ技法を、より自由な形で用いた作品として紹介されています。
合唱団の声が重なりながら、祈りの言葉をどのように響かせるかが聴きどころです。
曲目②:リヒャルト・シュトラウス「夕べ」作品34第1
「夕べ」は、リヒャルト・シュトラウスの「2つの歌」作品34から取り上げられる作品です。ドイツ語の原題は「Der Abend」で、作品34の第1曲にあたります。
Musica Internationalの作品データでは、フリードリヒ・シラーの詩を用いた混声合唱作品として登録されています。番組表では日本語題が「夕べ」と案内されており、今回のプログラムではペルトやリゲティの作品と並んで演奏されます。
現代音楽の作品が続く中で、ロマン派の作曲家シュトラウスによる合唱曲が置かれている点も、この公演の面白さです。時代の異なる作曲家が、声の重なりを通してどのような世界を描くのかを聴き比べられます。
曲目③:リゲティ「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」
ジェルジ・リゲティの「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」は、1982年に作曲された16声の無伴奏混声合唱作品です。リゲティの公式作品データでは、スウェーデン放送が委嘱し、フリードリヒ・ヘルダーリンの詩をテキストにした作品と説明されています。
作品は次の3つの楽章で構成されています。
- 「Hälfte des Lebens」
- 「Wenn aus der Ferne」
- 「Abendphantasie」
初演は1983年9月26日、ストックホルムで行われ、スウェーデン放送合唱団と指揮者エリック・エリクソンが演奏しました。今回の演奏団体にとって、作品の誕生にも深く関係するレパートリーです。
16声という編成は、一般的な四声の混声合唱よりも細かく声部が分かれるものです。公式作品データでは、ソプラノ・アルト・テノール・バスをそれぞれ4人ずつ配置する編成とされています。
複数の声部がどのように交わり、ヘルダーリンの詩の世界を形づくるのかに注目したい作品です。
曲目④:サンドストレム「4つの愛の歌」
スヴェン=ダヴィッド・サンドストレムの「4つの愛の歌」は、2008年に作曲された6声の無伴奏合唱作品です。スウェーデンの楽譜出版社Gehrmans Musikförlagは、「雅歌」のテキストを用い、女性と男性の対話が音楽の構造にも反映されている作品として紹介しています。
出版社の作品情報に掲載されている4つの曲名は次のとおりです。
- 「Let him kiss me」
- 「Until the Day Break」
- 「Awake, o North Wind」
- 「His Left Hand」
作品の題名どおり、愛をめぐる言葉が中心にあります。男女の対話というテキストの構造を、6つの声部がどのように受け止めるのかがポイントです。
ペルトの祈りの音楽やリゲティの詩的な合唱曲とは異なる、親密なテーマの作品として聴けます。
曲目⑤:ビーストレム「グロリア」
番組表で最後に挙げられているのが、ビーストレムの「グロリア」です。公演主催者の曲目表記は「Byström: Gloria」で、作曲者はスウェーデンの作曲家ブリッタ・ビーストレム(Britta Byström)です。
作曲家本人の公式作品一覧では、2025年の作品として「Gloria(for mixed choir)」が掲載されています。今回の公演が収録された2025年に書かれた合唱曲であり、合唱団の100周年を迎えた時期のプログラムに現代のスウェーデン作品が加わっています。
「グロリア」はラテン語で「栄光」を意味する言葉です。今回の放送曲目の中では最も新しい作品にあたり、古い宗教的な言葉と現代の作曲家による音楽がどのように結びつくのかが聴きどころです。
収録公演は東京オペラシティで開催された「Letters of Love」
今回の演奏は、2025年10月21日(火)に東京オペラシティ コンサートホールで行われたスウェーデン放送合唱団の公演です。公演主催者のパシフィック・コンサート・マネジメントは、カスパルス・プトニンシュの指揮と合唱団の出演を掲載し、プログラムを「Letters of Love」と案内しています。
公演全体の曲目は、ペルトの「マニフィカト」「ヌンク・ディミティス」「石膏の壷を持つ女」「鹿の叫び」、ヒルボリの「Mouyayoum」、シュトラウスの「夕べ」、リゲティの「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」、サンドストレムの「4つの愛の歌」、ビーストレムの「グローリア」です。
このうち、11月4日のNHK BS番組表に放送曲目として掲載されているのは5作品です。公演全体のプログラムとテレビ放送で案内されている曲目は同じではないため、セットリストを確認するときはこの違いを押さえておきましょう。
同じ東京オペラシティの会場で収録されたクラシック倶楽部の合唱公演としては、東京オペラシンガーズ「大地讃頌」の曲目と合唱団紹介もあわせて読むと、番組で取り上げられる合唱の幅を楽しめます。
スウェーデン放送合唱団と指揮者カスパルス・プトニンシュ
スウェーデン放送合唱団は、1925年に創設された合唱団です。スウェーデン放送と同じ年に生まれ、2025年に創立100周年を迎えました。
拠点のBerwaldhallenが公開する公式プロフィールによると、現在は32人のプロフェッショナルな歌手で構成されています。
レパートリーは古典的な合唱作品だけではありません。Berwaldhallenの紹介では、新しい声楽作品にも積極的に取り組み、スウェーデンの合唱文化を発展させる役割を担ってきたと説明されています。
今回のようにペルト、リゲティ、サンドストレム、ビーストレムらの作品を並べるプログラムは、その幅広さを知る機会になります。
指揮を務めるカスパルス・プトニンシュは、ラトビア出身の合唱指揮者です。Berwaldhallenのプロフィールでは、2020年からスウェーデン放送合唱団の首席指揮者を務め、ルネサンス期のポリフォニーやロマン派の合唱作品に加えて、現代合唱音楽を主な関心領域としてきたと紹介されています。
バルト海沿岸や北欧の作曲家とのつながりを持ち、現代作品を得意とする指揮者が、100周年を迎えた合唱団を率いる公演です。今回の5曲は、合唱団の伝統だけでなく、現在進行形のレパートリーにも触れられる内容といえます。
11月4日放送で注目したい聴きどころ
今回の放送曲目は、作品の成立した年代やテキスト、編成に違いがあります。ペルトの「ヌンク・ディミティス」は聖書の言葉を用いた2001年の作品、リゲティの「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」は詩をもとにした16声の合唱曲、サンドストレムの「4つの愛の歌」は「雅歌」に基づく6声の作品です。
シュトラウスの「夕べ」がロマン派の合唱作品として並び、最後には2025年に書かれたビーストレムの「グロリア」が登場します。宗教的なテキスト、詩、愛をめぐる言葉など、声に託されるテーマが変わっていく点に注目すると、曲ごとの個性が見えてきます。
また、スウェーデン放送合唱団は32人のプロ歌手で構成される一方、リゲティの作品は16声に分かれる編成です。人数の多さだけではなく、声部をどのように組み合わせ、音の層をつくるかも聴きどころになります。
参考にした情報
- Gガイド「クラシック倶楽部 スウェーデン放送合唱団 演奏会」
- NHK BS 2026年11月4日番組表
- パシフィック・コンサート・マネジメント「スウェーデン放送合唱団」公演情報
- Berwaldhallen「The Swedish Radio Choir biography」
- Berwaldhallen「Kaspars Putniņš」プロフィール
- Arvo Pärt Centre「Nunc dimittis」
- György Ligeti公式作品データ「Drei Phantasien」
- Gehrmans Musikförlag「Four Songs of Love」
- Britta Byström公式作品一覧
- Musica International「Der Abend」
- ぶらあぼONLINE「11月のTV・FMクラシック音楽番組情報」
よくある質問
クラシック倶楽部のスウェーデン放送合唱団は何時から放送されますか?
2026年11月4日(水)午前5時から5時55分まで、NHK BSで放送予定です。
11月4日の放送で演奏される曲は何ですか?
番組表に掲載されているのは、ペルト「ヌンク・ディミティス」、シュトラウス「夕べ」、リゲティ「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」、サンドストレム「4つの愛の歌」、ビーストレム「グロリア」の5曲です。
指揮者は誰ですか?
ラトビア出身の合唱指揮者、カスパルス・プトニンシュです。スウェーデン放送合唱団の首席指揮者を2020年から務めています。
まとめ
2026年11月4日のNHK BS「クラシック倶楽部」は、創立100周年を迎えたスウェーデン放送合唱団の演奏会です。指揮はカスパルス・プトニンシュ、番組表に掲載された曲目はペルト、シュトラウス、リゲティ、サンドストレム、ビーストレムによる5作品です。
収録は2025年10月21日の東京オペラシティ コンサートホールで行われました。合唱団が長年培ってきた伝統と、現代の作曲家による多彩な合唱作品を一度に味わえる公演です。

