南極大冒険11月3日の撮影地はどこ?第59次南極観測隊同行ロケと昭和基地周辺を解説|11/3 18:00
2026年11月3日(火)18時からNHK BS8Kで放送される「南極大冒険~空から迫る 氷の絶景~」は、南極大陸をヘリコプターから8Kで空撮した映像ドキュメンタリーです。
「南極のどこを飛んだの?」「昭和基地の近くなの?」「映っている氷河や湖へ旅行で行ける?」と気になるところですが、現在確認できる番組案内には、すべての氷河・氷山・湖の固有名までは掲載されていません。
一方、国立極地研究所の公式情報から、この「南極大冒険」シリーズのNHK取材クルーが第59次南極地域観測隊(2017~2018年)に同行して取材したことは確認できます。そこで今回は、個別地点を推測で決めつけず、「確実に分かる撮影範囲」と「第59次隊が活動した昭和基地周辺・東南極の地形」を分けて紹介します。
11月3日の放送日時と番組内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)18:00〜18:59 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 番組 | 南極大冒険~空から迫る 氷の絶景~ |
| 主な内容 | 南極大陸の8Kヘリ空撮、氷河、氷山、露岩、氷に閉ざされた湖 |
| 取材背景 | 第59次南極地域観測隊にNHK取材クルーが同行 |
2026年11月3日のBS4K・8K番組表では、南極の雄大な景色を8Kで空撮し、白い大地、氷河や氷山、氷河に削られた岩肌などを描く番組として案内されています。
過去の番組紹介でも、高性能の防振装置を搭載したヘリコプターから南極大陸を撮影し、氷の流れや割れ目、不思議な形の氷山、氷に閉ざされた湖の光景まで紹介する内容とされています。
南極大冒険の撮影地はどこまで分かっている?
最も重要なのは、番組に映るすべての地形の固有名が公開されているわけではないという点です。番組表で確認できるのは「南極大陸」「氷河」「氷山」「岩肌」「氷に閉ざされた湖」といった地形の種類までで、各カットの緯度経度や飛行ルートは示されていません。
ただし、国立極地研究所が2019年の一般公開で案内した「NHK南極番組」について、第59次南極地域観測隊(2017~2018年)に同行したNHKの取材クルーによる番組と明記しています。このため、「南極大冒険」シリーズは観光客向けの南極クルーズで撮った番組ではなく、日本の南極観測活動に同行して制作されたシリーズだと分かります。
第59次隊は2017年12月20日、観測船「しらせ」からヘリコプターの第一便を出し、昭和基地へ入っています。国立極地研究所の記録には、昭和基地西方の定着氷からヘリが発艦し、第59次隊長らが昭和基地へ到着したことが残されています。
このため、番組の撮影地を大きく捉えるなら、日本の昭和基地を活動拠点とする東南極側の観測地域が重要な手がかりになります。
具体的に確認できる場所は昭和基地
一般の人にも名前が分かりやすく、今回の取材背景から確実に押さえられる具体的な場所が昭和基地です。昭和基地は東南極のリュツォ・ホルム湾にある東オングル島に、日本が設けている南極観測基地です。
第59次隊の公式記録では、2017年12月20日に「しらせ」からヘリコプターで昭和基地へ第一便が到着しています。さらに2018年2月には第58次越冬隊から第59次越冬隊へ基地運営を引き継ぐ越冬交代式が行われました。
「南極大冒険」のシリーズ全体は観測船「しらせ」の航海、研究活動、ペンギン、空撮という複数テーマで構成されており、昭和基地はその活動の中心になる場所です。今回の「空から迫る 氷の絶景」は基地の建物そのものを紹介する番組ではありませんが、撮影チームが南極で活動するうえでの基点を知ると、映像の位置関係をイメージしやすくなります。
既存記事では、南極大冒険10月25日のロケ地と南極への行き方をまとめています。今回の記事では「旅行の行き方」よりも、第59次観測隊同行という撮影背景と、どこまで場所を特定できるかに重点を置いています。
第59次隊が活動した宗谷海岸南部の露岩域
番組の各空撮カットと一対一で結び付けることはできませんが、第59次隊が昭和基地周辺で活動した具体的な地域として、国立極地研究所の研究成果にはスカルブスネス、スカーレン、テーレンといった東南極・宗谷海岸南部の露岩域が登場します。
第57次隊と第59次隊による氷河地形調査では、これらの露岩域で迷子石を採取し、南極氷床が過去にどのように変化したかを調べています。氷に覆われた大地の中で岩盤が地表に現れている「露岩」は、今回の番組説明にある「氷河で削り取られた岩肌」を理解するうえで重要な地形です。
ここで注意したいのは、スカルブスネスなどが番組の全空撮地点として公式発表されているわけではないことです。第59次隊の活動地として確認できる場所であり、番組に映る個々の岩肌を「ここだ」と断定する材料ではありません。
過去の同番組については、南極大冒険9月24日の8K空撮ポイントの記事でも、氷河・氷山・湖という映像上の見どころを整理しています。
氷に閉ざされた湖はどこ?
番組紹介には「氷に閉ざされた湖の中の神秘的な光景」も登場します。第59次隊の湖沼研究として国立極地研究所が具体的に公表している場所には、スカルブスネスの長池や神の谷池があります。
長池では、第59次南極地域観測隊の公開利用研究として小型水中無人探査機を使い、湖底に生息するコケボウズの分布調査が行われました。神の谷池では、第59次隊の活動中に湖面が大きく変化した痕跡が確認され、後年の研究で長期間の湖面変動が調べられています。
これらは「第59次隊が実際に研究した氷河湖・南極湖沼」という点では番組の背景理解に役立ちますが、現在の番組案内だけでは、11月3日の映像に長池や神の谷池が映ると断定することはできません。
場所名が気になるほど精細な映像だからこそ、公開されていない固有名を推測で補うより、「公式に確認できる範囲」と「観測隊の実際の活動地」を分けて見るほうが番組を正確に楽しめます。
氷河と氷山の違いを知ると8K空撮が分かりやすい
番組では氷河と氷山の両方が登場します。氷河は陸上に積もった雪が長い時間をかけて圧縮され、重力によってゆっくり流れる巨大な氷の塊です。一方、氷山は氷河や棚氷から海へ切り離され、海上を漂う氷の塊です。
番組紹介に「大陸を覆う分厚い氷は、みずからの重みで流れ出す」とあるのは、氷床や氷河が静止した白い大地ではなく、非常にゆっくり動いていることを示しています。上空から見ると、その流れが表面の筋や割れ目、地形のうねりとして見えやすくなります。
8Kでは白一色に見えがちな氷にも、青み、影、亀裂、表面の凹凸といった細部が表れます。ヘリコプターの移動映像では、地上からでは把握しにくい氷河の幅や、露岩との境界、海に浮かぶ氷山とのスケール差にも注目したいところです。
番組と同じ昭和基地周辺へ一般旅行で行ける?
結論からいうと、昭和基地は一般観光客が自由に訪問する観光施設ではありません。日本の南極地域観測の拠点であり、観測隊員や研究者、同行者などが活動する場所です。
番組の撮影クルーも、第59次南極地域観測隊への同行という特殊な条件で南極へ入っています。飛行機の定期便や、駅から乗れる公共交通で昭和基地へ向かうようなアクセス方法はありません。
南極旅行そのものは民間のクルーズや航空ツアーがありますが、多くは南米側から南極半島方面へ向かうもので、日本の昭和基地がある東南極とは地域が大きく異なります。したがって、「南極ツアーに参加すれば番組と同じ昭和基地周辺の氷河を見られる」と考えないほうが正確です。
同じ景色を訪ねるという意味では難易度が非常に高く、今回の番組は、通常は簡単に近づけない場所を8K映像で疑似体験できること自体が大きな価値になっています。
8K空撮だから見える「氷の絶景」
この回の見どころは、有名観光地を次々と紹介する旅番組とは違い、地形そのものが主役になっていることです。どこまでも続く氷床、流れる氷河、海に浮かぶ氷山、氷河によって削られた露岩、湖を覆う氷など、南極の地形が作る形と色を上空から見せます。
高性能防振装置を使ったヘリ空撮では、広い地形を滑るように移動しながら撮れるため、静止画では分かりにくい高低差や連続性が伝わります。特に氷河が岩山の間を抜ける様子や、氷と海の境目は、上空から見ることで規模をつかみやすくなります。
南極の白は一色ではありません。天候、太陽の角度、氷の密度、亀裂の深さなどによって、白、灰色、青が細かく変化します。番組表が「精細な色彩」を見どころとしているのは、この微妙な差を8Kで見せるためです。
既存の南極大冒険記事との違い
「南極大冒険~空から迫る 氷の絶景~」は再放送が重ねられており、キニナルにも同番組の記事があります。既存記事では、氷河・氷山・湖の一般的な見どころや、南極旅行のアクセスを中心に扱ってきました。
今回の11月3日放送記事では、国立極地研究所の記録からNHK取材クルーが第59次観測隊に同行した事実を起点に、昭和基地との関係、宗谷海岸南部で第59次隊が活動した具体的な地名、そして番組で未公表の場所を未確認のまま断定しないことに重点を置いています。
同じ映像作品でも、「どこの氷河?」という疑問に対して、分かっている範囲と分からない範囲を分けることで、過去記事とは違う角度から番組を見られます。
参考にした情報
- Gガイド「2026年11月3日のBS4K・8K番組表」
- 国立極地研究所「極地研探検2019」NHK南極番組
- 国立極地研究所「昭和基地に第一便(第59次南極観測隊)」
- 国立極地研究所「第59次観測隊のご紹介」
- 国立極地研究所「長期観測から明らかになった南極の氷河湖決壊」
- 国立極地研究所「南極現地調査で明らかになった過去の急激な南極氷床の融解」
よくある質問
南極大冒険「空から迫る 氷の絶景」の撮影地はどこですか?
南極大陸で撮影された番組で、シリーズのNHK取材クルーが第59次南極地域観測隊に同行したことが国立極地研究所から確認できます。昭和基地を活動拠点とする東南極側が重要な撮影背景ですが、各空撮カットの固有地名はすべて公表されているわけではありません。
映っている氷河や湖の名前は分かりますか?
番組案内では氷河、氷山、岩肌、氷に閉ざされた湖まで確認できますが、個々の固有名は掲載されていません。第59次隊がスカルブスネスの長池や神の谷池などで研究した記録はありますが、番組映像に映ると断定はできません。
昭和基地へ観光で行くことはできますか?
昭和基地は日本の南極観測拠点で、一般観光客が自由に訪れる観光施設ではありません。民間の南極旅行はありますが、多くは南極半島方面で、昭和基地のある東南極とは別地域です。
11月3日の放送で注目するポイントは?
8Kで表現される氷の色と陰影、氷河の流れ、割れ目、氷山の形、露岩との境界に注目すると、南極の地形のスケールを感じやすくなります。
まとめ
2026年11月3日放送「南極大冒険~空から迫る 氷の絶景~」は、南極大陸の氷河、氷山、露岩、氷に閉ざされた湖をヘリコプターから8Kで捉えた番組です。国立極地研究所の公式情報から、シリーズのNHK取材クルーが第59次南極地域観測隊に同行して取材したことが確認できます。
具体的な拠点として確実に押さえられるのは昭和基地で、第59次隊は東南極の宗谷海岸南部でも調査活動を行いました。ただし、番組の各空撮カットに映る氷河や湖の固有名はすべて公開されていないため、未確認の地点を断定しないことが大切です。
一般旅行で昭和基地周辺へ気軽に行くことはできません。だからこそ、通常は見ることが難しい東南極の氷の地形を、8K空撮で上空から追体験できる点がこの回の最大の魅力です。

