N響4月公演11月3日放送の曲目は?鈴木雅明×吉井瑞穂、ハイドン・モーツァルト・シューマンの聴きどころ|11/3 11:00
11月3日(火)11時からNHK BS8Kで放送される「N響演奏会 4月公演 東京芸術劇場 指揮 鈴木雅明」は、ハイドン、モーツァルト、シューマンを並べた古典派からロマン派への流れを楽しめるプログラムです。
指揮はバッハ演奏の第一人者として知られる鈴木雅明さん、モーツァルトのオーボエ協奏曲では世界を舞台に活動してきた吉井瑞穂さんがソリストを務めます。収録は2021年4月16日、東京芸術劇場コンサートホールです。
3曲はそれぞれ個性が大きく異なります。放送前に曲順と注目ポイントを押さえておくと、約90分の演奏会が一つの物語のようにつながって聞こえてきます。
N響4月公演11月3日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月3日(火)11:00〜12:28 |
| 放送局 | NHK BS8K |
| 番組 | N響演奏会 4月公演 東京芸術劇場 指揮 鈴木雅明 |
| 管弦楽 | NHK交響楽団 |
| 指揮 | 鈴木雅明 |
| オーボエ | 吉井瑞穂 |
| 収録 | 2021年4月16日 東京芸術劇場 |
N響公式の放送予定では、11月3日11時からのBS8K放送として掲載されています。東京芸術劇場の公式記録では、この公演は2021年4月16日と17日にコンサートホールで行われ、鈴木雅明さん、吉井瑞穂さん、NHK交響楽団が出演しました。
同じ公演は10月30日にもBS8Kで放送予定が組まれており、11月3日は再び視聴できる機会です。8K放送でオーケストラの細かな表情まで楽しみたい方にとって、曲目を先に把握しておきたい回といえます。
11月3日の曲目は3曲
今回の曲目は、ハイドン「交響曲第95番」、モーツァルト「オーボエ協奏曲」、シューマン「交響曲第1番『春』」の3曲です。
N響の2021年4月公演プログラムでは、ハイドンとモーツァルトが各約21分、シューマンが約30分と記載されています。前半に古典派2曲、休憩を挟んで後半にロマン派の交響曲を置く構成です。
ハイドン「交響曲第95番」は引き締まったハ短調に注目
最初の曲はハイドンの交響曲第95番 ハ短調 Hob.I-95です。4楽章から成り、N響の公演プログラムでは第1楽章アレグロ・モデラート、第2楽章アンダンテ、第3楽章メヌエット、第4楽章フィナーレと案内されています。
鈴木雅明さんは古楽の演奏実践を長く追究してきた指揮者です。バッハ・コレギウム・ジャパン公式プロフィールでも、バッハだけにとどまらず、モーツァルトやベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスなど幅広いレパートリーをモダン・オーケストラと演奏していることが紹介されています。
そのため今回のハイドンでは、重厚さだけで押すのではなく、古典派らしいフレーズの輪郭やリズムの運び、各声部の受け渡しがどのように整理されるかが注目点です。第95番は短調の緊張感を持ちながらも、終楽章へ進むにつれて音楽が前へ進む力がはっきりしてくるため、鈴木さんがN響からどのような透明感を引き出すのかを意識すると聞きやすくなります。
吉井瑞穂が吹くモーツァルト「オーボエ協奏曲」
2曲目はモーツァルト「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314」です。第1楽章アレグロ・アペルト、第2楽章アダージョ・ノン・トロッポ、第3楽章ロンドの3楽章構成で、オーボエの明るい音色と歌うような旋律を楽しめます。
ソリストの吉井瑞穂さんは、東京藝術大学入学後にドイツへ渡り、カールスルーエ国立音楽大学を首席で卒業。新日本フィルの公式プロフィールでは、日本音楽コンクール優勝、マーラー室内管弦楽団の首席奏者として欧州を中心に活動し、アバド、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ハーディングらの指揮で演奏を重ねてきた経歴が紹介されています。
吉井さんについては、キニナルのクラシックTV「The Artist オーボエ奏者・吉井瑞穂」出演者・演奏曲・見どころでも取り上げています。今回の協奏曲では、独奏だけを追うのではなく、オーボエの旋律をN響の弦や管がどのように受け止め、返していくかにも耳を向けると、モーツァルトらしい会話の面白さが見えてきます。
第2楽章では速いパッセージよりも、長い息で歌う音のつながりが中心です。吉井さんの音色の変化や、鈴木さんが伴奏をどの程度軽やかに保つかが、曲全体の印象を左右する場面になります。
後半はシューマン交響曲第1番「春」
後半の大曲はシューマン「交響曲第1番 変ロ長調 作品38『春』」です。N響の公演プログラムでは約30分、4楽章構成で演奏されます。
「春」という愛称どおり、冒頭から明るく上向きの力を持つ曲ですが、全編が同じ表情で進むわけではありません。第1楽章の勢い、第2楽章の穏やかな歌、第3楽章のスケルツォの運動感、そして終楽章の華やかなまとめへと、場面が次々に切り替わります。
今回の番組紹介が「ドイツ古典音楽・ロマン派音楽の夕べ」としているのは、前半のハイドン、モーツァルトから、後半のシューマンへと時代が進む構成そのものがポイントだからです。同じN響でも、ハイドンで求められる引き締まった響きと、シューマンで必要になる厚みや熱量には違いがあります。
N響の別公演については、N響演奏会 第2039回定期公演の曲目と聴きどころでも紹介しています。今回の4月公演はロシア音楽中心の第2039回とは対照的で、古典派から初期ロマン派へつながるドイツ・オーストリア系の流れを一度に聞けるのが特徴です。
鈴木雅明がN響を指揮する今回の見どころ
N響公式の番組紹介では、鈴木雅明さんがN響の指揮台に2度目の登場と紹介されています。バッハの専門家という印象が強い鈴木さんが、ハイドン、モーツァルト、シューマンという異なる世代の作曲家を一晩でどう描き分けるかが、この放送の大きな見どころです。
バッハ・コレギウム・ジャパン公式によると、鈴木さんは1990年にBCJを創設し、長年にわたり音楽監督を務めてきました。一方でモダン・オーケストラへの客演も多く、ニューヨーク・フィルやロサンゼルス・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などとも共演しています。
古楽の視点を持つ指揮者が現代の大編成オーケストラを振る場合、単に編成を小さくするということではなく、音の立ち上がり、フレーズの方向、内声の聞こえ方などに独自の整理が表れることがあります。今回も3作品の時代差を、音色とテンポ感の違いとして聞き比べるのがおすすめです。
収録は2021年4月16日の東京芸術劇場
この演奏は2021年4月16日、東京芸術劇場コンサートホールで収録されました。東京芸術劇場公式では16日18時開演、17日14時開演の2公演が記録され、今回の3曲と出演者も掲載されています。
N響の2021年度事業報告では、当時は海外アーティストの来日が難しい状況のなか、4月に邦人アーティストを中心とした「春」にちなんだプログラムを実施したと振り返っています。その中で鈴木雅明さん指揮のシューマン「春」と、吉井瑞穂さんを迎えたモーツァルトのオーボエ協奏曲が明記されています。
つまり今回の放送は、単なる名曲3曲の組み合わせではなく、2021年春という時期に組まれた公演の記録でもあります。シューマンの「春」が最後に置かれている意味を意識すると、番組全体の印象も変わってきます。
参考にした情報
- NHK交響楽団「出演番組の放送予定」
- 東京芸術劇場「NHK交響楽団 4月公演 東京芸術劇場」
- NHK交響楽団 PHILHARMONY 2021年4月号
- バッハ・コレギウム・ジャパン「鈴木雅明」
- 新日本フィルハーモニー交響楽団「オーボエ:吉井瑞穂」
よくある質問
N響4月公演の11月3日の曲目は何ですか?
ハイドン「交響曲第95番 ハ短調」、モーツァルト「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314」、シューマン「交響曲第1番 変ロ長調 作品38『春』」の3曲です。
指揮者とオーボエ奏者は誰ですか?
指揮は鈴木雅明さん、モーツァルトのオーボエ協奏曲のソリストは吉井瑞穂さんです。管弦楽はNHK交響楽団です。
いつ収録された演奏ですか?
2021年4月16日に東京芸術劇場で収録された演奏です。公演自体は4月16日と17日の2日間行われました。
まとめ
11月3日11時からNHK BS8Kで放送される「N響演奏会 4月公演 東京芸術劇場 指揮 鈴木雅明」は、ハイドン第95番、モーツァルトのオーボエ協奏曲、シューマン交響曲第1番『春』を楽しめる公演です。
古典派の引き締まった響きから、吉井瑞穂さんのオーボエが歌う協奏曲、そしてロマン派の明るい「春」へ進む流れが大きな魅力です。鈴木雅明さんが3曲の時代と性格の違いをどう描き分けるかに注目すると、放送をより立体的に楽しめます。

