「煉獄エロイカ」11月2日WOWOW放送|あらすじ・キャスト・字幕と見どころを解説|11/2 5:45
11月2日(月)午前5時45分からWOWOWシネマで、吉田喜重監督の映画「煉獄エロイカ」が放送されます。
1970年に製作された日本映画で、過去・現在・未来という複数の時制を交差させながら、かつて革命運動に身を置いた男と、その周囲の人々の記憶や関係を描く前衛的な作品です。WOWOW公式では「エロス+虐殺」に続く前衛政治映画の第2弾として紹介されています。
これから見る方に向けて、放送時間、あらすじ、キャスト、字幕・吹替表示、そして難解とされる作品で注目したいポイントをまとめます。
「煉獄エロイカ」11月2日の放送時間と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年11月2日(月)5:45〜 |
| 放送局 | WOWOWシネマ |
| 作品名 | 煉獄エロイカ |
| 制作年 | 1970年 |
| 制作国 | 日本 |
| 内容時間 | 119分(WOWOW公式) |
| ジャンル | ドラマ |
| 監督 | 吉田喜重 |
| 脚本 | 山田正弘、吉田喜重 |
| 撮影 | 長谷川元吉 |
| 音楽 | 一柳慧 |
WOWOW公式作品ページでは、内容時間は119分と案内されています。国立映画アーカイブの所蔵情報では118分と記録されていますが、テレビ視聴ではWOWOWの表示を基準にしておくと分かりやすいでしょう。
吉田喜重監督特集では、11月2日午前5時45分の「煉獄エロイカ」に続き、「戒厳令」「エロス+虐殺[ロング・バージョン]」なども編成されています。今回だけでなく、吉田監督が近代日本や政治と個人の関係をどう描いたかを続けて見比べられる特集です。
「煉獄エロイカ」のあらすじ
物語の中心にいるのは、庄田夏那子と夫の庄田力弥です。
WOWOW公式によると、夏那子はある日、駐車場で死んだように横たわる見知らぬ少女を見つけます。病院で目を覚ました少女は自分を迷子だと話し、夏那子は彼女を家へ連れ帰ります。
ところが、やがて少女の父を名乗る男が庄田家に現れます。少女アユはその男ではなく、夏那子の夫・力弥に向かって、自分の父親だという趣旨の言葉を投げかけます。
力弥は現在、レーザー光線を研究する技術者として暮らしています。しかし、学生時代には当時非合法だった共産党に所属し、武力闘争を目指していた過去がありました。
アユの登場をきっかけに、現在の平穏な家庭と、力弥が封じ込めていた政治運動の記憶がつながり始めます。物語は単純に「少女の正体を追う」だけではなく、力弥の過去、かつての同志たち、現在の家族関係が入り混じりながら進みます。
キャストと役名
WOWOW公式で確認できる主な出演者と役名は次の通りです。
| 役名 | 出演者 |
|---|---|
| 庄田夏那子 | 岡田茉莉子 |
| 庄田力弥 | 鵜田貝造 |
| 新条浄子 | 木村菜穂 |
| 三枝温子 | 岩崎加根子 |
| 景坂アユ | 筒井和美 |
岡田茉莉子が演じる夏那子は、アユを家に連れ帰ることで物語を動かす人物です。夫・力弥の過去が現在へ入り込む中で、家庭という私的な空間が政治的な記憶に侵食されていく過程にも注目したいところです。
力弥役の鵜田貝造は、WOWOW公式では吉田喜重監督と東京大学仏文科の同級生だった人物として紹介されています。俳優としてのスター性よりも、作品世界の異質さを支える存在感に注目すると、この映画独特の空気がつかみやすくなります。
国立映画アーカイブの所蔵情報では、ほかに武内亨、牧田吉明、遠藤剛、大林丈史、森下哲夫らの出演も記録されています。
字幕版?吹替版?今回の放送表示を確認
「煉獄エロイカ」は日本で製作された日本語オリジナル音声の映画です。武蔵野美術大学イメージライブラリーの作品データでも、オリジナル言語は日本語と記録されています。
今回のWOWOWの番組名には、洋画放送でよく付く「字幕版」「吹替版」という表記は確認できません。日本映画のため、外国語作品を日本語吹替で見るという区分ではなく、基本的には日本語音声で視聴する作品です。
WOWOW公式ページには字幕放送などを示すアイコンの説明はありますが、取得できた固定本文では今回の放送にどのアイコンが付くかまでは確認できませんでした。したがって、ここでは「吹替版」と断定せず、日本語オリジナル音声の邦画で、番組名に字幕版・吹替版の明記はないという確認できる範囲で整理しています。
見どころ1|1970年・1952年・1980年を行き来する時制
WOWOW公式が大きな特徴として挙げているのが、1970年、1952年、1980年という三つの時制を自在に行き来する構成です。
普通の回想劇なら、現在から過去を振り返り、再び現在へ戻るという順序が分かりやすく示されます。しかし「煉獄エロイカ」では、過去と現在、さらに作品公開時点から見た未来までが重なり、どこまでが現実で、どこからが記憶や想像なのかを簡単には整理させません。
初見では「時系列が分かりにくい」と感じる可能性がありますが、それ自体が作品の狙いです。力弥にとって政治運動の過去は終わった出来事ではなく、現在の家庭や未来のイメージにまで入り込んでいると考えると、場面転換の意味が見えやすくなります。
見どころ2|画面の構図そのものが不安を作る
国立映画アーカイブでは本作を35mm・白黒作品として所蔵しています。シネマヴェーラ渋谷の作品紹介でも、横に分割されるフレームや、人物を画面の下端へ置く構図、不気味な音などが特徴として挙げられています。
吉田喜重監督の映画では、人物を画面の中央に置いて感情を分かりやすく見せるより、あえて余白や不均衡を強調する構図が使われます。「煉獄エロイカ」でも、登場人物の位置関係や建築的な画面設計そのものが、家庭や組織の不安定さを表しているように見えます。
ストーリーだけを追うと難解に感じる場合は、誰が画面のどこに置かれているか、空白がどれほど大きいかを見ると、作品の面白さをつかみやすくなります。
見どころ3|「エロス+虐殺」に続く政治と個人の映画
WOWOWは本作を「エロス+虐殺」に続く前衛政治映画の第2弾と位置づけています。
「エロス+虐殺」が大杉栄や伊藤野枝らを題材に国家権力と個人の関係を扱ったのに対し、「煉獄エロイカ」では、かつて革命運動に関わった力弥が、現在どのように過去と向き合うのかが中心になります。
政治的な理想を掲げた若い時代と、研究者として家庭生活を送る現在。その二つがアユの登場によって衝突し、かつての同志との関係も再び浮かび上がります。
単なる政治運動の再現ではなく、「理想を掲げた人間が、その後どう生きるのか」という問いとして見ると、半世紀以上前の作品でも人物の葛藤が伝わりやすくなります。
WOWOWオンデマンドでも見られる?
WOWOWオンデマンドの作品ページでは「煉獄エロイカ」が配信対象として掲載され、配信期間は2026年11月30日午後11時59分までと案内されています。
早朝5時45分の放送をリアルタイムで見にくい場合は、WOWOWオンデマンドの配信状況を確認する方法もあります。放送と配信の両方が用意されているため、自分の見やすい時間に作品を追えるのは今回の特集の利点です。
【映画・スポーツ・海外ドラマみるなら】WOWOWオンデマンド参考にした情報
よくある質問
「煉獄エロイカ」は11月2日の何時から放送ですか?
WOWOWシネマで2026年11月2日(月)午前5時45分から放送予定です。
「煉獄エロイカ」の上映時間は何分ですか?
WOWOW公式の内容時間は119分です。国立映画アーカイブでは118分と記録されています。
今回は字幕版ですか、吹替版ですか?
日本語オリジナル音声の日本映画で、今回のWOWOWの番組名には「字幕版」「吹替版」の表記は確認できません。
主演は誰ですか?
庄田夏那子役の岡田茉莉子が中心人物として出演し、庄田力弥役の鵜田貝造、木村菜穂、岩崎加根子、筒井和美らが共演します。
まとめ
11月2日午前5時45分からWOWOWシネマで放送される「煉獄エロイカ」は、吉田喜重監督が1970年に発表した前衛政治映画です。
物語は、見知らぬ少女アユが庄田家へ入り込むことをきっかけに、レーザー研究者・力弥が封じていた革命運動の過去を浮かび上がらせます。岡田茉莉子らの演技に加え、1952年・1970年・1980年を横断する時制、白黒映像の大胆な構図、政治と個人の関係を問い直す内容が大きな見どころです。
初見で時系列をすべて理解しようとするより、力弥の過去が現在へどう侵入してくるか、登場人物が画面のどこに置かれているかを意識して見ると、この作品ならではの不穏さと美しさを味わいやすくなります。

