TV

  • HOME
  • ブログ
  • TV
  • 北海道fact「絶望農場」は何を追う?京極町ミャンマー人虐待疑惑と3か月の取材|11/1 15:30

北海道fact「絶望農場」は何を追う?京極町ミャンマー人虐待疑惑と3か月の取材|11/1 15:30

11月1日(日)15時30分からHBCで放送予定の「北海道fact」は、「絶望農場〜京極町ミャンマー人虐待疑惑〜」を取り上げます。

北海道後志地方の京極町にある農業法人で、特定技能のミャンマー人労働者が町議らから暴行や暴言、セクハラなどを受けたと訴えている問題です。HBCは保護された労働者の証言だけでなく、農場内で撮影された動画や録音された音声、労働組合による救出の場面まで取材し、脱出から約3か月の経過を追います。

11月1日の放送日時と番組内容

項目内容
放送日時2026年11月1日(日)15:30〜16:00
放送局HBC北海道放送
番組名北海道fact 絶望農場〜京極町ミャンマー人虐待疑惑〜
主なテーマ京極町の農業法人で働くミャンマー人労働者が訴える虐待・暴行などの問題
取材の軸証言、動画・音声の検証、労働者を保護する現場、団体交渉、その後の生活

Gガイドの番組情報によると、番組はミャンマー人のリーさん(仮名・30)が「絶望だった」と語る農場での日々から始まり、労働者が農場を離れて新たな一歩を踏み出すまでを追います。

HBC公式の「北海道fact」は、北海道が抱える課題や、いま北海道で起きている出来事を報道部が深掘りするドキュメンタリー番組です。今回も日々のニュースで伝えられてきた問題を、30分の番組としてあらためて検証する内容になります。

「絶望農場」で何が問題になっている?

問題の舞台は、北海道京極町の農業法人です。HBCは2026年8月から、この農業法人で特定技能として働くミャンマー人労働者が、実質的な経営者とされる町議やその家族から暴力、暴言、セクハラなどを受けたと訴えている問題を継続的に報じてきました。

ここで大切なのは、番組タイトルにも「虐待疑惑」とある通り、すべての行為について公的な最終判断が出ているわけではないことです。労働者側の訴え、映像や音声、農業法人側の説明、労働組合との交渉などを照らし合わせながら事実関係が検証されています。

HBCの8月24日の報道では、複数の証言と動画・音声をもとに、農場内で何が起きていたのかを検証しています。労働者側は胸ぐらをつかまれたり、顔をたたかれたりしたと訴え、言葉による威圧やセクハラもあったと証言しました。

農業法人側は当時、HBCの取材に対し、社内で事実関係を調査中とコメントしていました。今回の「北海道fact」では、ニュース1本では見えにくかった経過を時系列で追う点が重要になります。

動画と音声は何を映している?

番組表では、農場で撮影された胸倉をつかんで引きずるような場面の動画や、「日本のご主人様は誰だ」などと大声を上げる音声を検証すると案内されています。

HBCの過去報道でも、農場で働く外国人が撮影した映像や録音が紹介されました。こうした記録は、当事者の記憶だけではなく、現場で交わされた言葉や行動を確かめる材料になります。

一方で、映像や音声の一部だけで全体を決めつけることはできません。番組がどの場面をどのような経緯と合わせて示し、農場側の説明をどう扱うのかが、放送を見るうえでの大きなポイントです。

労働者を「救い出す現場」にHBCが同行

今回の番組で特徴的なのが、労働者が農場を離れる場面への密着取材です。

HBCは9月2日の報道で、農場から新たに保護された20代のミャンマー人男性2人を取材しました。札幌地域労組の支援を受けて農場を離れた2人は、労働環境や金銭の徴収、番号で呼ばれたことなどについて証言しています。

番組表でも、札幌地域労組が労働者を救い出す現場にHBCが同行したとされています。問題を「農場の中で何があったか」だけで終わらせず、そこから離れるまでにどのような支援が必要だったのかまで映す構成です。

労働者が自分の意思で職場を離れようとしても、在留資格、住居、次の仕事、言葉の壁など複数の問題が重なります。今回の放送は、保護の瞬間だけではなく、その後に生活を立て直していく過程にも焦点を当てます。

団体交渉で農業法人側はどう説明した?

この問題をめぐっては、労働者側と農業法人側の団体交渉も行われています。

HTB北海道ニュースは9月30日の団体交渉について、農業法人側が労働者側の主張する暴力行為の一部を認めたと報じました。一方で、労働者側が訴える暴力行為の多くについては認めていないとされています。

また、未払い賃金の支払いについて合意した一方、暴力行為への謝罪や補償などをめぐっては主張に隔たりが残ったと報じられています。

このため、「農場側がすべてを認めた」という状態ではありません。どの行為が認められ、何が争われているのかを分けて見る必要があります。

その後も新たな労働者が保護された

問題は最初に保護された人たちだけで終わっていません。

UHB北海道文化放送は10月3日、札幌地域労組が新たにミャンマー国籍の20代の男女3人を保護したと報じました。この3人については虐待を受けたかどうかを訴えているわけではなく、労働組合が詳しい労働実態の聞き取りを進めるとされています。

また、HTBは10月2日、出入国在留管理庁が農業法人に調査に入ったと報じています。行政機関の調査も進んでおり、問題は労使間の交渉だけではなく、外国人労働者を受け入れる制度の運用にも広がっています。

現職町議をめぐる問題も番組の焦点

今回の問題では、農業法人を実質的に運営するとされる人物が京極町の現職町議であることも注目されています。

HBCの報道では、町議本人や家族が農場の運営に関わっているとされ、労働者側が暴行などを訴えています。町議という公的な立場と、民間の農業法人での運営をどう考えるのかも、地域社会にとって重い問題です。

番組表には、町議らが4年前にも人権侵害を起こしていた事実が判明したとの記載があります。11月1日の放送では、現在の出来事だけではなく、過去の経緯と制度上の問題にも踏み込むと案内されています。

ただし、この点の具体的な内容は放送前のHBC公式個別ページでは確認できていないため、番組内でどの事実をどの資料に基づいて示すのかを確認したい部分です。

「北海道fact」が伝えようとしていること

HBC公式によると、「北海道fact」は、小さな事実を積み重ね、小さな声を聞き、見えにくい物語に光を当てることを番組の姿勢として掲げています。

今回のテーマでは、外国人労働者が置かれた状況を当事者の証言だけでなく、映像、音声、労働組合の支援、農業法人側の対応、行政の動きまで含めて見ていくことになります。

タイトルの「絶望農場」は強い言葉ですが、番組表には「絶望」の先にある「救い」を独自取材したとも記されています。被害を訴える人たちが農場を離れた後、どのように生活を立て直し、新しい一歩を踏み出すのかまで追う点が、この番組の中心です。

前回までの「北海道fact」はどんな内容?

「北海道fact」は、北海道に関わる社会問題や人物を継続的に取り上げています。

HBC公式の記事一覧では、2026年9月27日に「罪と償い〜懲らしめでは見えなかったもの〜」、8月16日に「戦後81年 北海道と戦争 幻の北海道上陸計画」、6月28日に「君に寄りそって〜北海道生まれ『君の椅子』と家族の20年〜」などが放送されています。

一つのニュースを短く伝えるのではなく、背景にある制度や当事者の声まで時間をかけて追うのが番組の特徴です。「絶望農場」も、8月から続くHBCのニュース取材を30分のドキュメンタリーとしてまとめ直す回といえます。

参考にした情報

よくある質問

「北海道fact 絶望農場」はいつ放送されますか?

HBCで2026年11月1日(日)15時30分から16時まで放送予定です。

「絶望農場」はどんな内容ですか?

京極町の農業法人で働くミャンマー人労働者が暴行、暴言、セクハラなどを受けたと訴えている問題を、証言、動画・音声、労働者の保護、団体交渉、その後の生活まで追うドキュメンタリーです。

農業法人側は暴力を認めているのですか?

9月30日の団体交渉についてHTBは、農業法人側が一部の暴力行為を認めた一方、労働者側が訴える多くの行為については認めていないと報じています。すべての事実関係が確定したわけではありません。

まとめ

11月1日の「北海道fact 絶望農場〜京極町ミャンマー人虐待疑惑〜」は、京極町の農業法人で働いていたミャンマー人労働者が訴える問題を、脱出から約3か月にわたって追ったドキュメンタリーです。

HBCがこれまでニュースで伝えてきた証言や動画・音声に加え、労働組合による保護、農業法人側との団体交渉、行政の動き、農場を離れた人たちのその後までが一本の番組としてつながります。疑惑を一方的に断定せず、何が確認され、何が争われているのかを見分けながら、外国人労働者を受け入れる現場の課題を考える回になりそうです。

このテーマの関連記事はこちら