歴史探偵「日本はいつ、どこから来たのか?」4万年前の冠遺跡と石器が示す人類の旅【10月28日】|10/28 22:00
2026年10月28日(水)放送の「歴史探偵」は、日本列島に最初にやってきた人々が、いつ、どこから、どのように渡ってきたのかという大きな謎を取り上げます。手がかりとなるのは、広島県廿日市市の冠遺跡で見つかった、約4万2300年前とみられる石器です。
番組案内では、旧石器時代の石器を手がかりに、日本人の起源に関わる研究の最前線を追うと紹介されています。石器が見つかった年代だけでなく、どのような技術で作られ、なぜその場所に残されたのかを考えることが、今回の大きな見どころです。
歴史探偵10月28日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月28日(水)22:00〜22:45 |
| 放送局 | NHK総合1・東京 |
| 番組名 | 歴史探偵 日本はいつ、どこから来たのか?4万年のはるかな旅を徹底調査 |
| 司会 | 佐藤二朗、片山千恵子 |
| ゲスト | 堤隆(日本旧石器学会会長) |
| リポーター | 堀井優太 |
| 大学公式告知で出演を案内 | 江口教授(麻布大学フィールドワークセンター長) |
放送内容と出演者は番組表に掲載された情報をもとにしています。麻布大学の公式告知でも、10月28日午後10時からの放送と、同大学フィールドワークセンター長・江口教授の出演が案内されています。
NHKの番組ページ本文は直接取得できなかったため、今回の詳しい企画については番組表と自治体・研究関連資料をあわせて確認しています。
冠遺跡で何が見つかった?約4万2300年前の石器
今回の謎を解く中心となるのが、広島県廿日市市の冠遺跡です。2024年の発掘調査では、約3万6000年前と考えられていた地層よりも下から多数の石器が見つかり、地層に含まれる炭化物などの年代測定から、約4万2300年前にさかのぼる可能性が示されました。
RCC中国放送の報道によると、当時の調査では約370点の石器が確認されました。なかには、縁がぎざぎざに加工されたものや先端がとがったものがあり、中国大陸や朝鮮半島などで見つかっている古い石器と似た特徴も注目されています。
石器は、ただ古い道具が見つかったという話にとどまりません。人々がその時代に日本列島へ到達していたのか、どのような技術や知識を持っていたのかを考えるための物証になります。
年代測定の結果が確かであれば、これまで有力とされてきた人類到達時期を見直す議論にもつながります。
ただし、石器が古いことと、誰が作ったか、どの経路で移動したかがすべて確定することは同じではありません。出土した場所、石器の形、地層の年代、周辺の環境など、複数の証拠を組み合わせて検討する必要があります。
今回の番組では、こうした手がかりをどう読み解くのかが焦点になりそうです。
日本列島へはどこから来たのか?石器が示す移動の手がかり
日本列島に人々が渡ってきた道筋を考える際、石器の形や加工方法は重要な手がかりになります。冠遺跡で見つかった石器の一部は、東アジアの大陸側で確認されている石器群と似た特徴を持つと報じられています。
これは、当時の人々が大陸側の文化や技術と何らかの関係を持っていた可能性を考える材料です。
一方、似た形の道具が見つかったからといって、同じ集団が同じ道を通って移動したと即断することはできません。似た道具が別々の場所で作られることもあり、石材の産地や加工の特徴、出土した層の年代などをあわせて比較する必要があります。
研究では、こうした一致点と違いを丁寧に調べ、仮説の確からしさを確かめていきます。
人類が大陸から日本列島へ移動した経路を考えるときには、陸地のつながりや海峡、当時の気候と地形も関係します。現在の地図だけを見て道筋を決めるのではなく、氷期の環境や動物・植物資源、人々が移動や生活に利用できた場所を考慮することが大切です。
番組案内にある「いつ、どこから、どうやって」という三つの問いは、年代・出発地・移動手段を分けて考える入口になります。
また、日本列島へ到達した人々を現代の日本人と単純に同一視することもできません。旧石器時代の人々がどのような集団だったのか、後の時代の人々とどのようにつながるのかは、考古学だけでなく、さまざまな研究成果を重ねて考える必要があります。
石器は大切な証拠ですが、それだけで現代人の祖先を一つの集団に決めるものではありません。
なぜ冠遺跡が重要なのか?石器と土地の条件
冠遺跡が注目される理由は、古い石器が出土したことに加え、当時の人々がその場所を利用した背景を考えられる点にもあります。RCCの報道では、発掘を担当した研究者が、周辺には石器の材料となる石や水、食料資源があり、生活に適した環境だった可能性を指摘しています。
石器を作るには、加工に適した石材を確保し、目的に合わせて割ったり削ったりする技術が必要です。狩猟に使う道具、動物を解体する道具、木や骨などを加工する道具では、求められる形も異なります。
出土した石器の形状を調べることで、何に使われた可能性があるのか、当時の生活をどこまで復元できるのかを検討できます。
遺跡の場所も重要です。水や食料を確保しやすいこと、移動の途中で立ち寄りやすいこと、石材を得られることなど、いくつもの条件が重なって人々が利用する場所が選ばれた可能性があります。
ただし、現在の地形や植生をそのまま当時に当てはめることはできません。研究者は地層や周辺の自然環境も調べながら、当時の景観を慎重に考えます。
廿日市市は、冠遺跡群の近年の発掘成果を紹介する報告会を開催し、約4万2300年前とみられる石器の年代測定などを説明しています。自治体が調査成果を公表することからも、この遺跡が地域史だけでなく、日本列島における人類の歴史を考えるうえで関心を集めていることが分かります。
2026年の追加発掘で何が分かった?新たな石器にも注目
冠遺跡群の調査は、2024年の発見だけで終わっていません。2026年10月3日付の共同通信配信記事では、同じく約4万2300年前とみられる地層から、新たに約150点の石器が見つかったと報じられました。
石器の特徴や出土した地層を比較することで、過去の発見が一度きりの例なのか、より広い範囲に人々の活動の痕跡が残っているのかを考える材料が増えます。
追加の石器が見つかったことは、年代や人類の移動経路に関する議論を考えるうえで重要です。ただし、点数が増えたからといって、移動経路や人々の正体がすべて決着したわけではありません。
新しい資料を以前の出土品と比較し、石器の作り方や分布、地層の状況に一貫性があるかを確かめる作業が必要です。
今回の放送では、番組案内にある2024年の発見を軸に、石器を手がかりとした研究の最前線が紹介されます。放送前に分かる範囲では、特定の移動経路が最終結論として示されるかどうかまでは確認できません。
確かな発見と、研究が続いている問いを分けて見ると、考古学の面白さが伝わりやすくなります。
前回(10月21日放送)の歴史探偵は一休宗純
前回の2026年10月21日放送では、室町時代の禅僧・一休宗純を取り上げました。番組紹介では、とんちの逸話で知られる一休のイメージだけでなく、酒や女性を愛し、権威や常識に批判的だった人物像に迫る内容が案内されていました。
肖像や漢詩集などの資料を手がかりに、応仁の乱の時代に人々と向き合った一休の思想をたどり、アニメなどで広まったイメージとは異なる一面を考える回でした。10月28日は人物史からさらにさかのぼり、旧石器時代の石器や発掘調査を通して、人類が日本列島へ来た時期と経路を考える内容です。
「歴史探偵」では、史料や現場の調査を手がかりに、よく知られた歴史のイメージを検証していきます。過去の特集に興味がある方は、歴史探偵シリーズの関連記事もあわせてご覧ください。
司会の佐藤二朗のプロフィールでは、出演作や経歴を紹介しています。
見逃し配信はNHK ONEで見られる?
NHKの番組は、放送後にNHK ONEで見逃し配信される場合があります。麻布大学の告知では、今回の「歴史探偵」はNHK ONEで11月4日まで見逃し配信と案内されています。
視聴できる期間や対象地域、利用登録の条件は、サービス内の番組ページで確認してください。
テレビ放送を見られなかった場合は、番組名で配信サービス内を探す方法があります。ただし、配信期間が終了すると視聴できなくなる場合があるため、見逃し配信の表示と期限を確認するのがおすすめです。
参考にした情報
- 歴史探偵の放送内容・出演者(J:COMテレビ番組表)
- 麻布大学「フィールドワークセンター長の江口教授が『歴史探偵』に出演」
- 廿日市市公式「冠遺跡群第8地点の発掘調査報告会」
- RCC中国放送「約4万2000年前の石器発掘」
- 共同通信配信「広島で4万年超前石器さらに出土」
- 歴史探偵の放送内容一覧(WEBザテレビジョン)
- NHK ONE公式案内
よくある質問
歴史探偵10月28日のテーマは何ですか?
日本列島に最初にやってきた人々が、いつ、どこから、どのように渡ってきたのかを、旧石器時代の石器や発掘調査から考えます。
冠遺跡の石器は何年前のものですか?
年代測定などから、約4万2300年前とみられる石器が見つかったと報告されています。ただし、年代や人類の移動経路については研究が続いています。
10月28日の放送は見逃し配信されますか?
麻布大学の告知ではNHK ONEで11月4日まで見逃し配信と案内されています。視聴条件はサービス内で確認してください。
まとめ
10月28日放送の「歴史探偵」は、日本列島に人々が到達した時期と経路を、広島県の冠遺跡で見つかった石器から考える回です。約4万2300年前とみられる石器は、従来の人類到達時期を考え直す可能性を持つ重要な資料として注目されています。
一方、石器の年代が分かっても、作った人々の正体や具体的な移動ルートがすべて確定するわけではありません。発掘品の形、地層の年代、土地の環境、追加調査の結果を照らし合わせながら、日本列島のはるかな人類史を読み解いていくことが今回の見どころです。

