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ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)最終回|サモトラケのニケ・民衆を導く自由と19〜20世紀の物語|10/27 10:00

2026年10月27日(火)10時からNHK BS8Kで放送予定の「ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)『永遠の美を求めて』」は、全4集でルーブル美術館の歩みをたどるシリーズの最終回です。

今回の中心となるのは、激動の19〜20世紀。サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、ドラクロワの「民衆を導く自由」など、現在のルーブルを象徴する名作がどのような時代の中で美の殿堂に集まってきたのかをたどります。

10月27日の放送日時と最終回のテーマ

項目内容
放送日時2026年10月27日(火)10:00〜
放送局NHK BS8K
番組ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)「永遠の美を求めて」
シリーズ全4集の第4集・最終回
主な時代19〜20世紀
語り髙橋美鈴

Gガイドに掲載された放送局公式情報では、第4集は「ルーブル美術館を8K映像でたどるシリーズ」の最終回とされ、19〜20世紀を舞台に、名作の収蔵、芸術の価値観の変化、戦争の時代を越えて守られた美術館の歴史が描かれます。

これまでの3集が、王侯による収集から革命・ナポレオンの時代へとルーブルの姿が変わる過程を追ってきたのに対し、最終回では近代の市民社会の中で「何を美として残すのか」という問いが前面に出てきます。

最終回「永遠の美を求めて」で描かれる名作

サモトラケのニケはなぜルーブルの象徴になった?

サモトラケのニケは、19世紀に発見され、ルーブルを代表する彫刻の一つになった作品です。ルーブル美術館公式によると、1863年にサモトラケ島で彫像の断片が発見され、のちに船首をかたどった台座との関係が明らかになり、現在のような壮大な姿へと復元されていきました。

番組情報でも、19世紀にこの古代ギリシャの傑作がルーブルへ到着したことが最終回の重要な出来事として挙げられています。頭部や両腕を欠いた姿でありながら、翼を広げ、衣が風を受けるように見える造形は強い運動感を持ち、ルーブルの大階段に立つ現在の展示風景そのものが美術館の象徴になっています。

ルーブル公式は、この作品が勝利を告げる女神ニケを表し、海上での加護を願う聖域に置かれていたと説明しています。単に「有名な彫像を見る」だけでなく、発見、研究、復元、展示によって評価が形づくられた歴史まで意識すると、番組のテーマである「永遠の美」がより立体的に見えてきます。

ミロのヴィーナスが19世紀のルーブルに加わった意味

ミロのヴィーナスも、現在ではルーブルを象徴する存在です。ルーブル美術館公式によると、像はギリシャのミロ島で発見され、1821年にルイ18世からルーブルへ寄贈されました。

この時期のルーブルは、ナポレオン戦争後に返還を求められた多数の美術品を失った直後でした。ルーブル公式は、その状況の中でミロのヴィーナスが新たな傑作として歓迎され、すぐに高い名声を得たと紹介しています。

番組案内では最終回の象徴的な名作としてミロのヴィーナスも挙げられています。第3集で描かれたナポレオン時代の「集めるルーブル」から、第4集では発掘や研究を通して新しい価値を見いだし、世界的な美術館として再び自らのコレクションを形成していく流れへとつながります。

「民衆を導く自由」は同時代の革命を描いた

ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由」は、1830年のフランス七月革命を題材にした作品です。番組情報では、ドラクロワが「我々の美」を求めて同時代の革命を描き、この傑作を生み出したことが紹介されています。

ここで重要なのは、ルーブルの美が古代や王侯の時代の作品だけではなく、同じ時代を生きる人々の経験や社会の激動まで作品になる段階へ進むことです。自由を象徴する女性と民衆が前へ進む姿は、歴史画でありながら近代の政治と社会を強く映し出しています。

最終回のタイトル「永遠の美を求めて」は、時代を超えた完成された美だけを意味するのではなく、その時代の人々が「何を残すべきか」と考え続けた歴史にも重なります。

フェルメール再発見と埋もれた名作の発掘

番組情報では、19世紀の近代化と繁栄の中でフェルメールが再発見されたこと、さらに埋もれていた中世宗教画の傑作「ピエタ」が発掘されたことも取り上げられます。

美術館のコレクションは、新しい作品が加わるだけで成長するわけではありません。すでに存在していた作品が研究され、作者や制作年代、歴史的価値を見直されることで、評価が大きく変わることがあります。

最終回は、名作の価値が最初から永遠に固定されていたのではなく、後世の人々による発見と研究によって何度も見いだされてきたことを見せる回でもあります。そこが、王の収集や革命による美術館誕生を描いた前半3集との大きな違いです。

二度の大戦でルーブルの至宝はどう守られた?

20世紀に入ると、ルーブルは二度の世界大戦という大きな危機に直面します。番組情報では、二度の大戦下でルーブルが守られたことが最終回の後半を支える重要なテーマとして示されています。

美術館は作品を集めるだけの場所ではなく、受け継いだ文化財を次の世代へ渡す場所でもあります。戦争という非常時に美術品をどう守るかという問題は、「永遠の美」を現実に残すための行動そのものです。

シリーズの最後に戦争下のルーブルを置くことで、番組は500年の歴史を「収集の歴史」だけで終わらせません。王、革命家、芸術家、研究者、美術館で働く人々など、多くの人の判断と行動が重なって、現在のルーブルがあることを描こうとしていると受け取れます。

前回第3集から全4集を振り返ると何が見える?

全4集は、現在のルーブル美術館が最初から今の姿で存在したわけではないことを時代順に見せてきました。第1集ではフランソワ1世とレオナルド・ダ・ヴィンチ、第2集ではルイ14世とフランス芸術、第3集ではフランス革命とナポレオン、そして第4集では19〜20世紀の社会と美術館が中心になります。

前回の第3集については、ルーブル美術館 美の殿堂の500年(3)「革命とナポレオンのルーブル」の記事で、「カナの婚礼」「ナポレオンの戴冠」やエジプト遠征を通して、王宮だったルーブルが世界的な美術館へ変貌していく過程を紹介しています。

そこから最終回へ進むと、国家権力によって集める時代から、発掘、研究、再評価、保存によって美を受け継ぐ時代へ移っていく流れが見えてきます。500年の最後に残るのは、美術館が作品を所有する物語ではなく、人類が美を守り続ける物語です。

8K映像で注目したいポイント

このシリーズは、ルーブルの名作を高精細な8K映像で見せることも大きな魅力です。サモトラケのニケの大理石表面や衣の細かな動き、ミロのヴィーナスの身体表現、絵画の筆触や色彩は、作品の歴史を知ったうえで見ると印象が変わります。

特にサモトラケのニケは、正面だけで完結する彫刻ではありません。ルーブル公式が紹介するように、もともとの設置環境や船形の台座を含めて見ることで、風や海を感じさせる造形の意図が伝わります。番組では作品単体の美しさだけでなく、空間の中でどのように見えるのかにも注目したいところです。

参考にした情報

よくある質問

最終回「永遠の美を求めて」は何を扱いますか?

19〜20世紀を中心に、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、「民衆を導く自由」などがルーブルの歴史に加わる過程、フェルメールの再発見、二度の大戦下で美術館と作品が守られた歴史をたどります。

「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」は全何回ですか?

全4集です。第4集「永遠の美を求めて」が最終回にあたり、16世紀から始まったシリーズを19〜20世紀までつないで締めくくります。

第3集では何が描かれましたか?

第3集「革命とナポレオンのルーブル」では、フランス革命で王宮ルーブルが美術館へ変わり、ナポレオンの時代に「カナの婚礼」やエジプト遠征などを通して世界的な美術館へ変貌していく時代が描かれました。

まとめ

「ルーブル美術館 美の殿堂の500年(4)『永遠の美を求めて』」は、全4集の締めくくりとして、19〜20世紀にルーブルの象徴となる名作が集まり、その価値が発見・再評価され、戦争を越えて守られていく歴史を描く回です。

サモトラケのニケやミロのヴィーナスの来歴、「民衆を導く自由」が生まれた時代、フェルメール再発見、そして二度の大戦という流れを通して見ると、ルーブル500年の物語が「美を集める歴史」から「美を次代へ残す歴史」へ到達する最終回だと分かります。

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