日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」10月25日再放送|国宝・能・屏風でたどる千年愛|10/25 20:00
2026年10月25日(日)20時からNHK Eテレで「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」が再放送されます。
今回のテーマは、紫式部が書いた「源氏物語」が、なぜ千年にわたって読み継がれ、絵画、工芸、能など別の表現へ広がってきたのかということです。角田光代さんとともに、国宝「源氏物語絵巻」、能「葵上」、国宝「関屋澪標図屏風」などを見ながら、時代ごとの人々が源氏物語をどう受け取ってきたのかをたどります。
10月18日の初回放送については、日曜美術館「源氏物語」10月18日放送の記事でも基本情報をまとめています。今回は10月25日の再放送に合わせ、作品が時代ごとにどう変化したのかという見方を中心に整理します。
10月25日「千年ずっと源氏物語が好き」の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月25日(日)20:00〜20:45 |
| 放送局 | NHK Eテレ1東京 |
| 放送 | 再放送 |
| 司会 | 坂本美雨、守本奈実 |
| 出演 | 角田光代、山本淳子、井並林太郎、山内麻衣子、土屋貴裕、松岡知華 |
| 主なテーマ | 源氏物語の千年にわたる受容と美術・芸能への広がり |
GガイドとJ:COMの番組情報では、平安時代の国宝「源氏物語絵巻」、室町時代の能「葵上」、江戸時代の国宝「関屋澪標図屏風」、海外から里帰りした黄金の絵巻などを通して、源氏物語が千年にわたり愛されてきた軌跡を追う内容と案内されています。
なぜ「千年ずっと源氏物語が好き」なの?
今回のタイトルにある「千年ずっと」は、作品が古典文学として残ったという意味だけではありません。
京都国立博物館の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」では、物語本文を伝えた写本や注釈類に加え、源氏物語の場面やモチーフを表した絵画、工芸、芸能、大衆文化への広がりまで紹介しています。
つまり、源氏物語は読むだけの作品ではなく、時代ごとに「描く」「演じる」「飾る」という新しい形へ変化しながら受け継がれてきました。番組は、この変化そのものを「千年愛」の証しとして見せる構成です。
物語そのものと、美術作品は何が違う?
紫式部が書いた文章は一つの出発点ですが、後世の人々が同じ場面を絵にすれば、衣装、人物の配置、表情、建物の描き方にその時代の美意識が現れます。
京都国立博物館は、源氏物語が文字の世界を超えてさまざまな美術作品を生み出したと説明しています。同じ物語を題材にしても、平安、室町、江戸では見せ方が変わるため、番組では「何が描かれているか」だけでなく「なぜこの時代にこの表現になったのか」を意識すると楽しみやすくなります。
国宝「源氏物語絵巻」は何がすごい?
平安時代の代表として登場するのが、国宝「源氏物語絵巻」です。
京都国立博物館の展覧会案内では、源氏物語を描いた現存最古の作品であり、数ある絵巻の中でも最高傑作の一つと紹介されています。小さな画面の中に構図、色彩、線描が凝縮され、物語の情感を表現している点が大きな見どころです。
文章で読んだ場面が絵になると、人物同士の距離や建物の内外、視線の方向などが一目で分かります。物語を知っている人は「この場面をこう描いたのか」、初めて見る人は「千年前の人が何を美しいと感じたのか」という二つの見方ができます。
絵巻を見るときは人物の距離にも注目
源氏物語は恋愛や家族関係だけでなく、立場や感情のすれ違いが大きな魅力です。
絵巻では、誰と誰が同じ空間にいるのか、几帳や御簾で隔てられているのか、人物がどちらを向いているのかといった細かな配置が意味を持ちます。番組で国宝絵巻が映ったときは、華やかな色だけでなく、人物同士の物理的な距離にも注目すると物語の緊張感をつかみやすくなります。
室町時代の能「葵上」は源氏物語をどう変えた?
平安時代の物語が、室町時代になると能「葵上」のような舞台芸能へ展開します。
これは、源氏物語が読む作品から「演じて見る作品」へ変化した例です。人物の感情を文章で追うのではなく、舞台上の動き、謡、面、音によって表現することで、物語の印象は大きく変わります。
京都国立博物館の展覧会では、源氏物語から芸能へ広がった歴史も紹介されています。特に能では、原作の長大な物語全体を再現するのではなく、強い感情や象徴的な場面を取り出して凝縮するため、後世の人がどの部分に心を動かされたのかが見えやすくなります。
江戸時代の国宝「関屋澪標図屏風」は何を見る?
江戸時代の見どころとして番組案内に挙げられているのが、国宝「関屋澪標図屏風」です。
平安の物語が江戸時代に大画面の屏風として表現されると、鑑賞の仕方も変わります。手元で巻物を少しずつ開く絵巻とは違い、屏風は広い画面を一度に見渡すことができ、空間全体の華やかさや構成が強く意識されます。
源氏物語が千年間愛された理由を考えるとき、物語が同じ形のまま保存されたのではなく、時代ごとの鑑賞方法に合わせて姿を変えたことは重要です。
同じ源氏物語でも時代で見せ方が変わる
平安時代の絵巻、室町時代の能、江戸時代の屏風を並べると、千年の歴史が急に具体的になります。
作品名だけを覚えるより、「読む物語→絵巻→舞台芸能→屏風」と表現が広がっていく流れで見ると、今回の「千年ずっと源氏物語が好き」というタイトルの意味がつかみやすくなります。
角田光代さんは番組でどんな役割?
今回出演する角田光代さんは、源氏物語の現代語訳を手がけた作家として番組に参加します。
番組案内では、角田さんとともに「源氏物語千年愛」の軌跡を追うとされています。研究者だけの視点ではなく、現代の言葉で源氏物語を読者へ届け直した作家が加わることで、「現代の私たちは何を面白いと感じるのか」という距離の近い見方が生まれます。
千年前の人物関係や価値観は、そのままでは理解しにくい部分もあります。現代語訳は、単語を置き換えるだけではなく、長い文章のリズムや人物の感情を今の読者にどう届けるかという仕事です。番組では美術作品を見るだけでなく、現代に読み継ぐことも千年の受容の一部として考えられます。
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」との関係
今回の番組は、京都国立博物館で開催中の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」と深く関係しています。
京都会場は2026年10月6日から11月29日まで。京都国立博物館の平成知新館で開かれ、写本、注釈、絵画、工芸、芸能などを通して源氏物語の広がりを紹介しています。
展覧会公式サイトは、日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」を10月18日午前9時、10月25日午後8時に放送すると案内しています。番組を見てから展覧会へ行く場合は、作品名だけでなく「その作品がどの時代に、どのような形で源氏物語を受け継いだのか」を意識すると理解しやすくなります。
展示替があるので見たい作品の期間に注意
京都国立博物館では、前期展示が10月6日から11月1日、後期展示が11月3日から11月29日で、一部作品はさらに短い期間で展示替があります。
番組で気になった作品を実物で見たい場合、会期中ずっと展示されるとは限りません。展覧会ページには出品一覧や展示期間が案内されているため、訪問前に作品ごとの日程を確認するのがおすすめです。
前回10月18日放送との違いは?
10月25日20時の放送は、10月18日午前9時に放送された同タイトル回の再放送です。
そのため番組内容そのものは基本的に同じですが、再放送をきっかけに見る方は、国宝や能の名前を覚えることよりも「平安から江戸、そして現代へ、源氏物語の楽しみ方がどう変わったか」という一本の流れで見ると理解しやすくなります。
初回放送の記事では番組全体の概要を中心に整理しています。今回は再放送向けに、各時代の表現と展覧会の見方を重点的にまとめました。
見逃し配信はある?
特別展公式サイトでは、関連するNHK番組について「NHK ONE」で放送終了から1週間の見逃し配信を案内しています。
「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」についても、放送後にNHK ONEの番組検索で配信状況を確認すると確実です。
参考にした情報
- NHKオンライン「特別展 源氏物語 王朝のかがやき」
- 特別展「源氏物語 王朝のかがやき」公式サイト 番組・イベント
- 京都国立博物館「特別展 源氏物語 王朝のかがやき」
- Gガイド「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」
- J:COMテレビ番組表「日曜美術館」
よくある質問
日曜美術館「千年ずっと源氏物語が好き」の再放送はいつですか?
2026年10月25日(日)20時から20時45分まで、NHK Eテレ1東京で放送予定です。
番組に登場する主な作品は何ですか?
番組案内では、国宝「源氏物語絵巻」、能「葵上」、国宝「関屋澪標図屏風」、海外から里帰りした黄金の絵巻などが紹介されます。
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」はいつまでですか?
京都国立博物館では2026年11月29日(日)まで開催されます。前期と後期に分かれ、一部作品はさらに短い展示期間が設定されています。
まとめ
10月25日20時の「日曜美術館 千年ずっと源氏物語が好き」は、源氏物語が千年にわたり読み継がれた理由を、国宝、能、屏風、現代語訳など多様な形から見ていく再放送です。
平安時代の絵巻、室町時代の能、江戸時代の屏風、そして現代の角田光代さんによる現代語訳まで並べると、源氏物語が一つの古典として固定されず、その時代の人々に合わせて何度も読み直され、作り直されてきたことが見えてきます。作品名の暗記ではなく、千年間の変化そのものを楽しむと今回の番組がより分かりやすくなります。

