鬼平犯科帳第2シリーズ第5話「五年目の客」あらすじ|お吉と音吉、五十両から始まる因縁【10月23日】|10/23 14:45
2026年10月23日(金)14時45分からさくらんぼテレビ1で放送予定の「鬼平犯科帳#5」は、第2シリーズ第5話「五年目の客」です。中村吉右衛門さん演じる長谷川平蔵が、遠州の盗賊一味の動きを追う一方、旅籠の女将・お吉が五年前に置き去りにしたはずの過去と再び向き合うことになります。
この回の鍵になるのは、五年前に遊女・喜蝶だったお吉が手にした五十両と、盗賊・江口の音吉との再会です。盗賊捕縛だけでなく、「過去の罪や恐れを抱えた人間がどう生き直せるのか」という人情味のある物語としても見応えがあります。
鬼平犯科帳「五年目の客」の放送日時と基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月23日(金)14:45〜 |
| 放送局 | さくらんぼテレビ1 |
| エピソード | 第2シリーズ 第5話「五年目の客」 |
| オリジナル放送 | 1990年11月14日 |
| 主演 | 中村吉右衛門 |
| 原作 | 池波正太郎 |
| 脚本 | 井手雅人 |
| 監督 | 杉村六郎 |
フジテレビ公式の過去作品ページでは、第2シリーズは1990年から1991年にかけて放送され、「五年目の客」はその第5話として1990年11月14日に放送されたことが確認できます。
松竹の公式商品情報でも、第5話の原作・脚本・監督とともに、中村吉右衛門さん、多岐川裕美さん、高橋悦史さん、蟹江敬三さん、ゲストの波乃久里子さん、中山仁さん、江守徹さんらの出演が案内されています。
「五年目の客」のあらすじを時系列で紹介
1. 五年前、喜蝶が盗賊・音吉から五十両を預かる
物語の始まりは現在から五年前です。品川宿で遊女をしていた喜蝶(波乃久里子)は、客としてやって来た男から突然、五十両もの大金を預けられます。
その男こそ、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵の手下である江口の音吉(中山仁)でした。音吉は上機嫌で喜蝶に金を託しますが、そこへ岡っ引きと町方役人が現れ、追われる身となった音吉は逃走します。
2. 喜蝶は五十両を持ったまま姿を消す
音吉が戻れない状況になり、喜蝶の手元には大金だけが残されます。彼女はその五十両を持って品川から姿を消しました。
五十両は当時の喜蝶にとって人生を変え得る金額でした。しかし同時に、それは盗賊の金でもあり、いつか音吉が戻ってくれば過去を問われる危険を抱えた金でもあります。ここで生まれた後ろめたさと恐怖が、五年後まで消えずに残ります。
3. 五年後、喜蝶は「お吉」として丹波屋の女将になる
それから五年。喜蝶はお吉と名を変え、神田の旅籠「丹波屋」の女将として暮らしていました。遊女だった頃とは違う場所で、新しい生活を手にしていたのです。
ところが、そんな丹波屋に一人の客が現れます。その男は、五年前に五十両を預けた音吉でした。お吉にとっては、最も会いたくなかった過去そのものが、突然目の前に現れたことになります。
4. お吉は音吉に正体を知られたと思い込む
音吉を見たお吉は激しく動揺します。五年前の五十両を持ち逃げしたことを責められ、今の暮らしを壊されるのではないかと考えたからです。
その恐れから、お吉は音吉に逆らえなくなります。ところがフジテレビ公式のあらすじで重要なのは、音吉の側は、お吉が五年前の喜蝶だと気づいていなかったという点です。
お吉は、自分の罪悪感と恐怖によって自分を追い詰めていました。相手が何も知らないのに、過去を知られたと思い込み、逃げ道を失っていく。この心理のすれ違いが「五年目の客」の人間ドラマを深くしています。
5. 音吉の本当の目的は丹波屋への押し込み
音吉が丹波屋を訪れた本当の理由は、お吉を脅すためではありませんでした。彼の狙いは、丹波屋に盗みに入るための下調べです。
つまり、お吉が恐れていた「五年前の秘密」と、音吉が現在進めている盗賊としての計画は、最初は別々の問題として動いています。しかし二つが同じ旅籠で交差したことで、事件は一気に危険な方向へ進んでいきます。
6. 平蔵のもとにも音吉が江戸へ戻った情報が入る
一方、火付盗賊改方長官の長谷川平蔵(中村吉右衛門)のもとには、音吉が江戸に現れたという情報が届きます。
音吉は単独の小悪党ではなく、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵につながる人物です。平蔵は、文蔵一味が江戸で何かを企んでいると見て、音吉に見張りをつけさせます。
お吉にとっては過去との再会だった出来事が、平蔵にとっては大盗賊一味を捕らえるための重要な手掛かりになります。個人の秘密と、火付盗賊改方が追う大きな事件が重なっていく構成です。
主要キャストと役どころ
長谷川平蔵/中村吉右衛門
長谷川平蔵は火付盗賊改方長官で、盗賊たちから「鬼平」と恐れられる存在です。犯罪には厳しく向き合いますが、人の弱さや事情を一律に切り捨てないところが、このシリーズの大きな魅力です。
「五年目の客」では、音吉と羽佐間の文蔵一味を追う立場にあります。同時に、お吉という一人の女性が抱えてきた五年間にも目を向けることになり、捕物だけではない鬼平らしい人情の判断が見どころになります。
お吉(喜蝶)/波乃久里子
お吉は、五年前には品川宿の遊女・喜蝶として暮らしていました。音吉が残した五十両を手にして姿を消し、その後は名前を変え、丹波屋の女将として生活しています。
過去を隠して新しい暮らしを築いたものの、音吉の登場によって心の平穏を失います。相手が自分に気づいていないのに、自らの恐怖によって追い詰められていく姿が、この回の感情面の中心です。
江口の音吉/中山仁
音吉は、遠州の大盗賊・羽佐間の文蔵の手下です。五年前に喜蝶へ五十両を預けた張本人ですが、再会したお吉の正体には気づいていません。
現在の音吉が丹波屋を訪れた狙いは、旅籠へ押し入るための下調べです。お吉には「過去を暴く男」に見えているのに、本人は別の犯罪を進めているというズレが、物語に独特の緊張を生みます。
レギュラー陣とゲスト
松竹公式では、第5話に中村吉右衛門さんのほか、多岐川裕美さん、高橋悦史さん、蟹江敬三さんが出演し、ゲストとして波乃久里子さん、中山仁さん、江守徹さんが名を連ねています。
レギュラーの密偵や同心たちが音吉の動きを追い、平蔵の捜査を支えることで、お吉の個人的な物語が次第に盗賊一味の捕縛へつながっていきます。
「五年目の客」の見どころ
お吉が恐れているものは音吉か、自分の過去か
この回で最も印象的なのは、お吉の恐怖です。音吉は再会したお吉を喜蝶だと認識していないのに、お吉は「五年前のことを知られている」と思い込みます。
人は過去を隠し続けるほど、小さなきっかけでもすべてが露見したように感じてしまうことがあります。お吉の追い詰められ方には、単純な善悪では割り切れない心理が描かれています。
五十両が人生を変えた重さ
五年前の五十両は、お吉が別の人生へ移るきっかけになった一方で、消えない罪悪感の象徴でもあります。金を手に入れた瞬間に終わった話ではなく、その後の五年間すべてに影を落としていたことが分かります。
「盗んだ金を返せば済む」という単純な問題ではなく、過去の選択で手にした現在をどう受け止めるのかという点が、このエピソードを人情劇として味わい深くしています。
平蔵が盗賊と人間をどう見分けるか
平蔵は火付盗賊改方の長官として、音吉や文蔵一味を捕える責任があります。一方で、鬼平シリーズでは、盗賊に関わった人間すべてを同じように裁くわけではありません。
お吉の過去、現在の暮らし、そして音吉の企みが明らかになっていく中で、平蔵が何を罪と見て、何を人の弱さとして受け止めるのか。その判断に注目すると、捕物とは違う面白さが見えてきます。
1990年版と2016年版「五年目の客」の違い
「五年目の客」は、2016年の「鬼平犯科帳 THE FINAL 前編」でも改めて映像化されました。2016年版ではお吉を若村麻由美さん、江口の音吉を谷原章介さんが演じています。
一方、今回の第2シリーズ第5話は1990年版で、お吉(喜蝶)を波乃久里子さん、音吉を中山仁さんが演じます。同じ原作エピソードでも、出演者や演出が異なるため、後年のファイナル版を見たことがある方にとっても比較して楽しめる回です。
今回の放送を探す際は、「鬼平犯科帳 五年目の客」だけでなく、「第2シリーズ 第5話」「1990年版」という情報を合わせて確認すると、2016年版と混同しにくくなります。
参考にした情報
よくある質問
鬼平犯科帳第2シリーズ第5話「五年目の客」はどんな話ですか?
五年前に盗賊・江口の音吉から五十両を預かった遊女・喜蝶が、お吉と名を変えて旅籠「丹波屋」の女将になった後、偶然音吉と再会する物語です。音吉の本当の目的は丹波屋への押し込みで、平蔵も盗賊一味の動きを追います。
お吉と喜蝶は同一人物ですか?
はい。同一人物です。五年前は品川宿の遊女・喜蝶でしたが、その後、お吉と名を変えて神田の旅籠「丹波屋」の女将になっています。
「五年目の客」のお吉と音吉を演じるのは誰ですか?
1990年の第2シリーズ第5話では、お吉(喜蝶)を波乃久里子さん、江口の音吉を中山仁さんが演じます。
まとめ
「鬼平犯科帳」第2シリーズ第5話「五年目の客」は、五十両をきっかけに過去を捨てたお吉と、五年後に突然現れた音吉の再会から始まる物語です。
お吉は音吉に正体を見破られたと思い込みますが、音吉の本当の狙いは丹波屋への押し込みでした。そこへ長谷川平蔵の捜査が重なり、個人の秘密と盗賊一味の犯罪が一つにつながっていきます。捕物の緊張感だけでなく、過去を背負って生きる人への鬼平の眼差しにも注目したい一話です。

