映像の世紀「将軍ルメイ」10月22日再放送|なぜ“悪魔”と呼ばれた?東京大空襲から米空軍トップまで|10/22 23:50
2026年10月22日(木)23時50分からNHK総合で、「映像の世紀バタフライエフェクト 将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男」が再放送されます。初回は2026年3月9日に放送された45分の回で、東京大空襲を指揮したアメリカ軍人カーティス・ルメイの生涯と、その思想が戦後の米軍にどう受け継がれたのかをたどります。
ルメイは日本では東京大空襲との関係で知られる一方、アメリカでは戦後に戦略航空軍を率い、さらに空軍参謀総長まで務めた人物です。なぜ番組タイトルで“悪魔”と呼ばれているのか、そして戦争が終わった後にどのような地位へ上ったのかを押さえておくと、映像の意味がより見えやすくなります。
10月22日の放送日時と番組情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | 映像の世紀バタフライエフェクト 将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男 |
| 放送局 | NHK総合1・東京 |
| 放送日時 | 2026年10月22日(木)23:50〜翌0:35 |
| 初回放送 | 2026年3月9日 |
| 本編 | 45分 |
| 語り | 糸井羊司 |
番組表.Gガイドでは、10月22日23時50分から翌0時35分までの再放送として掲載されています。NHKオンデマンドの公式配信ページでは、初回放送日が2026年3月9日、本編が45分、語りが糸井羊司さんであることを確認できます。
今回の中心人物はアメリカ空軍のカーティス・ルメイです。番組は、東京大空襲だけで人物像を終わらせず、第二次世界大戦後の朝鮮戦争やキューバ危機、さらに米空軍の戦略思想まで視野を広げています。
将軍ルメイはなぜ“悪魔”と呼ばれた?
番組がルメイに付けているのは「“悪魔”と呼ばれた男」という強い副題です。NHKオンデマンドの番組説明では、ルメイには「皆殺しのルメイ」「鉄の尻」「悪魔」といった数々の異名があったと紹介されています。
その背景として大きく扱われるのが、日本の都市に対する大規模な爆撃です。番組は1945年3月10日の東京大空襲を重要な起点に置き、10万人の命が奪われたと説明しています。ルメイは日本への爆撃作戦を指揮した人物として描かれます。
番組の問題意識は、「大きな犠牲を生んだ作戦を指揮した人物が、なぜ戦後のアメリカで英雄視され、空軍トップまで上り詰めたのか」という点にあります。単純に一人の軍人を善悪だけで切り分けるのではなく、徹底した破壊で敵の戦意を失わせるという考え方が、その後の軍事戦略へどう連なったのかを映像で追う構成です。
東京大空襲だけで終わらないルメイの軍歴
アメリカ空軍の公式経歴によると、ルメイは1906年にオハイオ州コロンバスで生まれ、1928年に飛行士候補生として軍務に入りました。第二次世界大戦中はヨーロッパ戦線で爆撃部隊を率いた後、1944年に太平洋へ移り、B-29による重爆撃部隊を指揮しています。
戦後はヨーロッパの米空軍を指揮し、ベルリン空輸の航空作戦を組織しました。その後、戦略航空軍の司令官となり、約10年にわたって爆撃機とミサイルを組み合わせた戦略戦力の整備を進めます。
さらに1957年に米空軍参謀次長、1961年に米空軍参謀総長へ就任しました。東京大空襲の指揮官という日本側から見た記憶と、アメリカ空軍の制度や戦略戦力を形作った指導者という経歴が同じ人物の中に重なっていることが、この回の重要なポイントです。
番組はルメイの何を描く?
NHKオンデマンドの説明では、ルメイが太平洋戦争後も朝鮮戦争やキューバ危機で核兵器の使用を強硬に主張したことが紹介されています。番組が注目するのは、戦時中の爆撃作戦だけでなく、「圧倒的な力で敵の戦意を奪い、短期間で決着させる」という考え方そのものです。
そのため、この回は東京大空襲の記録番組であると同時に、戦後の核抑止やアメリカ軍の軍事思想を考える内容にもなっています。MANTANWEBの初回放送紹介でも、「ルメイの思想は世界に、米軍に何を残したのか」が大きなテーマとして示されていました。
朝鮮戦争とキューバ危機まで描く理由
ルメイの人生を1945年で区切ると、「東京大空襲を指揮した軍人」という像だけが残ります。しかし番組は、その後の朝鮮戦争とキューバ危機にまで視点を進めます。
戦後のアメリカは核兵器と長距離爆撃機を抑止力の中心に据え、ソ連との冷戦に向き合いました。ルメイが戦略航空軍を長く率いた事実は、彼が戦後の米空軍にとって一時的な存在ではなく、冷戦初期の軍事体制を形作る中心人物の一人だったことを示しています。
番組タイトルの“悪魔”という言葉に目を奪われやすい回ですが、見どころは異名の由来だけではありません。大規模爆撃で成果を求めた戦時の発想が、核時代の「力による平和」という考えへどうつながっていったのかを見ることが、この回の核心といえます。
カーティス・ルメイは戦後どう評価された?
ルメイは戦後も軍の中枢で昇進し、1961年から1965年まで米空軍参謀総長を務めました。アメリカ空軍の公式経歴には、ベルリン空輸の航空作戦を組織したことや、戦略航空軍を世界規模の爆撃・ミサイル戦力へ育てたことが記されています。
また、アメリカ政府から多数の勲章を授与され、外国政府からの叙勲も受けました。つまり、ルメイの評価には、日本の都市爆撃による甚大な被害の記憶と、アメリカ側での軍事指導者としての高い評価という大きな隔たりがあります。
この隔たりそのものが、「ルメイは世界に何を残したのか」という番組の問いにつながります。戦争を早く終わらせるために圧倒的な火力を使うという論理は、犠牲を受けた側から見れば到底切り離せない痛みを伴います。一方で、戦後の米軍では強大な抑止力を整備した指導者として位置付けられました。
再放送で注目したい3つのポイント
1. 東京大空襲の映像とルメイの判断
まず注目したいのは、1945年3月10日の東京大空襲が、ルメイの軍歴の中でどのように位置付けられるかです。被害の規模だけでなく、当時のアメリカ軍が何を目的に都市への爆撃を拡大していったのかという流れを見ることで、人物像が立体的になります。
2. 戦後に英雄となった理由
二つ目は、戦争終結後のルメイです。ベルリン空輸、戦略航空軍、空軍参謀総長という経歴を見ると、戦時中の爆撃指揮官がそのまま退いたわけではないことが分かります。むしろ冷戦期の米空軍を象徴する指導者へ上っていきました。
3. 「力による平和」という思想
三つ目は、番組が最後まで問い続ける軍事思想です。圧倒的な力を持つことで相手に攻撃を思いとどまらせるという考えは、核兵器の時代にも大きな意味を持ちました。
ルメイ個人の生涯を見るだけでなく、その考え方が後世の軍事戦略にどう残ったのかまで意識すると、「バタフライエフェクト」という番組タイトルにもつながる見方ができます。
見逃し配信とNHKオンデマンド
NHKオンデマンドには「将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男」の公式配信ページがあり、本編45分として案内されています。公式ページでは単品配信のほか、「まるごと見放題パック」の対象として掲載されています。
10月22日の再放送をテレビで見る場合は、23時50分開始です。日付をまたいで翌0時35分までの放送なので、録画予約をする場合は開始日と終了日の違いに注意すると安心です。
参考にした情報
- NHKオンデマンド「映像の世紀バタフライエフェクト 将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男」
- 番組表.Gガイド「映像の世紀バタフライエフェクト 将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男」
- U.S. Air Force「GENERAL CURTIS EMERSON LEMAY」
- MANTANWEB「映像の世紀バタフライエフェクト:3月9日は『将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男』」
よくある質問
「映像の世紀 将軍ルメイ」の再放送はいつですか?
NHK総合で2026年10月22日(木)23時50分から翌0時35分まで放送予定です。初回放送は2026年3月9日でした。
カーティス・ルメイはなぜ“悪魔”と呼ばれたのですか?
番組では、東京大空襲をはじめ日本の都市への大規模爆撃を指揮した経歴とともに、「皆殺しのルメイ」「鉄の尻」「悪魔」といった異名を紹介しています。戦後も強硬な軍事思想を持ち続けた人物として描かれます。
ルメイは戦後どうなりましたか?
戦後はヨーロッパの米空軍や戦略航空軍を指揮し、1961年には米空軍参謀総長に就任しました。1965年まで空軍トップを務めています。
まとめ
2026年10月22日23時50分から再放送される「映像の世紀バタフライエフェクト 将軍ルメイ “悪魔”と呼ばれた男」は、東京大空襲の指揮官として知られるカーティス・ルメイの生涯を、戦後の米空軍と冷戦までつなげて描く回です。
ルメイは大きな犠牲を生んだ爆撃の指揮官である一方、戦後は戦略航空軍を率い、米空軍参謀総長まで務めました。なぜ“悪魔”と呼ばれた人物が英雄にもなったのかという矛盾をたどることが、この回を理解する大きな手がかりになります。

