東海ドまんなか10月9日は送迎問題|仕事・部活を左右する「送迎人生」と土井勉さんの視点|10/9 19:30
10月9日(金)19時30分からNHK総合・東海地方で放送される「東海ドまんなか!」は、「仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす」を特集します。
番組で取り上げるのは、子どもの習い事や部活動などで家族が担っている「送迎」です。送迎のためにフルタイム勤務を諦めた母親や、家族に送ってもらうことが難しく希望する部活に入れなかった子どもの事例から、移動手段の不足が仕事や学びの選択にまで影響している現状を考えます。
東海ドまんなか10月9日の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日時 | 2026年10月9日(金)19:30〜19:57 |
| 放送局 | NHK総合1・愛知ほか東海地方 |
| テーマ | 仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす |
| 出演 | 土井勉さん(一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長) |
Gガイドの番組情報では、今回の放送について「送迎のためフルタイムの仕事を諦めた母親」「家族の送迎が難しく、入りたい部活に入れなかった子ども」を取り上げ、送迎の負担をどう減らしていくのか考える内容と案内されています。
出演するのは、一般社団法人グローカル交流推進機構の理事長を務める土井勉さんです。土井さんは地域公共交通やまちづくりを研究し、家族による送迎が特定の人へ集中する問題についても継続して発信しています。
今回のテーマ「送迎問題」とは何が問題なの?
今回の番組が注目するのは、送り迎えそのものではなく、送迎がなければ仕事や学校生活の選択が成り立たない状態です。
たとえば子どもの習い事や部活動が自宅から遠く、公共交通だけでは通えない場合、保護者が車で送ることになります。朝夕や休日の決まった時間に送迎が必要になると、家族の働き方や予定は大きく制限されます。
番組では、実際に送迎のためフルタイム勤務を諦めた母親を取り上げます。「送り迎えがあるから残業できない」「決まった時間までに迎えに行かなければならない」といった状況が続けば、家庭内の負担にとどまらず、働き方の選択そのものに影響します。
子どもの部活も「親が送れるか」で決まる?
番組では、家族による送迎が難しいため、入りたい部活に入れなかった子どもも紹介されます。
本来なら「何をやりたいか」で選びたい部活動が、「練習場所まで誰が送るのか」「試合や活動日に車を出せるのか」という条件で狭まることがあります。移動手段の違いが、子どもの経験や学びの選択に直結してしまう点が大きな課題です。
特に学校外の施設や地域クラブで活動する場合は、学校からそのまま参加できるとは限りません。公共交通が少ない地域では、家庭の車が事実上の移動手段になるケースもあります。
土井勉さんが使う「送迎人生」とは?
土井勉さんは、送迎の負担が一人に集中する状態について「送迎人生」という言葉を使っています。
土井さんが執筆する「地域公共交通のトリセツ」では、自分で車を運転できない人や公共交通を利用しにくい人の移動を誰かが支え、その送迎が過度に一人へ集中すると大きな負担になる、という趣旨で説明されています。
つまり「送迎人生」は、単に車で家族を送っているという意味ではありません。家族の通勤、通学、習い事、通院、買い物などを支えるため、特定の人の時間や働き方が長期間拘束されている状態まで含めて考える言葉です。
送迎は悪いことではなく「選択肢がない」ことが問題
家族が車で送ること自体は、必ずしも問題ではありません。親子で話す時間になることもあり、家族が納得して行っている送迎もあります。
土井さんの説明で重要なのは、送迎以外の選択肢がほとんどない状態です。バスや鉄道を利用できない、歩いたり自転車で移動したりするには遠すぎる、地域の移動サービスもないという状況では、家族の誰かが車を出さなければ生活の選択肢が狭くなります。
今回の「東海ドまんなか!」で紹介される母親や子どものケースは、まさにその問題を具体的に考える材料になりそうです。
送迎負担はなぜ仕事に影響する?
送迎は、移動時間だけでなく時間を固定されることが負担になりやすい点に特徴があります。
たとえば夕方の決まった時刻に迎えが必要なら、勤務終了時間や残業の可否に影響します。朝の送りがあれば早朝勤務が難しくなることもあります。毎日ではなく週数回でも、家族の予定を組む際には送迎時間を中心に考えなければなりません。
今回の番組で「フルタイムの仕事を諦めた母親」が紹介されるのは、送迎が家庭内の雑用ではなく、就業条件にまで関係することを示す例です。
家族の中で運転できる人が一人しかいない場合や、夫婦の勤務時間が合わない場合は、負担が特定の人へ集中しやすくなります。番組ではこうした個人の努力だけでは解決しにくい部分を、社会や地域の移動手段という視点から考えていきます。
部活動の送迎負担を減らすには?
今回の放送は「家族の負担をどう減らす」が大きなテーマです。具体的な解決策の全容は放送前の番組情報だけでは明らかになっていませんが、出演する土井さんの研究分野からは、地域公共交通や移動サービスを家庭の問題と切り離さずに考える視点が重要だと分かります。
グローカル交流推進機構の公式サイトでは、土井さんが「送迎交通とその担い手に着目した実態分析」や「『送迎人生』の見えざる実態」など、送迎と地域交通をテーマに研究していることが紹介されています。
また、公共交通の価値を交通事業の収支だけでなく、医療・福祉・教育など他分野への効果も含めて考える「クロスセクター効果」に関する研究も掲載されています。
家族の車に頼らずに移動できる手段が増えれば、送る側の負担が減るだけでなく、送られる側も「家族の都合を聞いてから決める」必要が減ります。部活や習い事を選ぶときにも、移動できるかどうかが最初の壁になりにくくなります。
土井勉さんはどんな人?
土井勉さんは、一般社団法人グローカル交流推進機構の理事長として、地域公共交通やまちづくりに関わる研究・活動を続けています。
同団体の公式サイトには、送迎交通、地域公共交通の価値、ローカル線再生などに関する論文や出版物が掲載されています。2025年には『ガチャコン電車血風録―地方ローカル鉄道再生の物語』を刊行し、公式サイトでは2026年に都市計画学会賞・著作賞を受賞したことも紹介されています。
今回の番組テーマである「家族の送迎負担」は、土井さんが以前から取り組んできた研究と重なります。送迎を「家族が頑張ればよい問題」とせず、地域の交通や暮らしの設計として考えるのが土井さんの視点です。
これまでの「東海ドまんなか!」との違い
「東海ドまんなか!」は、東海地方で暮らす人に身近な社会課題を取り上げる番組です。これまでにもアジア大会、半導体産業、きょうだい児など、地域と生活に結びつくテーマが放送されてきました。
今回の送迎問題は、ニュースで大きく扱われにくくても、家庭では毎日のように発生するテーマです。車を運転できる人がいるか、公共交通が近くにあるかという違いが、仕事や子どもの活動にどこまで影響しているのかを具体例から考える回です。
過去の番組記事では、東海ドまんなか!9月11日の半導体特集も紹介しています。産業の問題と家庭の移動問題ではテーマは異なりますが、東海地方の暮らしを社会の仕組みから考えるという番組の特徴が共通しています。
再放送はある?
Gガイドでは、今回の「仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす」は、10月10日(土)午前10時05分から再放送が予定されています。
地域によって終了時刻に若干の違いが表示されていますが、名古屋では10時05分から10時33分までの編成です。10月9日夜の本放送を見逃した場合は、翌朝の再放送も確認しておくとよいでしょう。
参考にした情報
- Gガイド「東海ドまんなか! 仕事も部活も送迎しだい!? 家族の負担どう減らす」
- 一般社団法人グローカル交流推進機構「論文など」
- 地域公共交通のトリセツ「送迎交通の意味を考える」
- 地域公共交通のトリセツ「『送迎人生』というコトバから移動の課題について深く考えた中学生の感想文」
よくある質問
東海ドまんなか10月9日は何を放送しますか?
家族が担う送迎の負担を取り上げます。送迎のためフルタイム勤務を諦めた母親や、送迎が難しく希望する部活に入れなかった子どもの事例から、仕事や学びへの影響を考えます。
「送迎人生」とはどういう意味ですか?
家族などの移動を支える送迎が特定の人へ過度に集中し、その人の時間や働き方が大きく制約される状態を表す言葉です。土井勉さんが地域交通を考える中で用いています。
出演する土井勉さんは何の専門家ですか?
一般社団法人グローカル交流推進機構の理事長で、地域公共交通やまちづくり、送迎交通などを研究しています。
再放送はいつですか?
Gガイドでは、東海地方で2026年10月10日(土)午前10時05分から再放送予定と案内されています。
まとめ
10月9日の「東海ドまんなか!」は、家族の送迎が仕事や子どもの部活動の選択にまで影響している問題を取り上げます。
フルタイム勤務を諦めた母親、入りたい部活に入れなかった子どもという具体例から、「家族が送れば済む」とされてきた移動を地域全体の課題として考える回です。出演する土井勉さんの「送迎人生」という視点を知っておくと、送迎する側だけでなく、送ってもらう側の選択肢にも関わる問題だと捉えやすくなります。

