桜井センリはなぜクレージーキャッツに加入?石橋エータロー代役からピアノ2人体制まで
桜井センリを語るうえで最も気になるのが、なぜクレージーキャッツに入ったのかという点です。最初から正式メンバーとして迎えられたのではなく、きっかけはピアノ担当・石橋エータローの一時離脱でした。
NHK人物録では、1960年に植木等の紹介で参加し、当初は石橋エータローの代役だったと説明されています。ところが石橋が復帰しても桜井は残り、バンドは珍しいピアノ2人体制へ。この経緯を中心に、桜井センリの音楽家としての位置づけを見ていきます。
桜井センリの加入は1960年|きっかけは石橋エータローの代役
クレージーキャッツにはもともと石橋エータローというピアニストがいました。桜井センリの参加は、その石橋が療養で活動を離れた時期に、演奏面を埋める必要が生じたことがきっかけでした。
NHK人物録は植木等の紹介で1960年に参加したとしています。桜井が加入前からジャズピアニストとして実績を積んでいたからこそ、急な代役でもバンドの演奏を支えられたと考えられます。
桜井センリは加入前からジャズピアニストだった
桜井センリはテレビのコントで人気になる以前から、ジャズを専門とするピアニストとして活動していました。ワタナベエンターテインメントの公式プロフィールにも特技「ピアノ演奏」、趣味「音楽鑑賞(クラシック・ジャズ)」と記載されています。
クレージーキャッツはコミックバンドとして有名ですが、メンバーはそれぞれ楽器を担当するミュージシャンです。桜井の加入も、まず演奏力を前提にした人選だったことが重要です。
石橋エータロー復帰後も桜井センリは残留
代役なら、石橋エータローが戻れば役目を終えるのが自然です。しかし桜井センリは、その後もクレージーキャッツに残りました。
この結果、グループには石橋エータローと桜井センリという2人のピアニストが在籍することになります。UNIVERSAL MUSIC JAPANの公式バイオグラフィーでも、メンバー欄には石橋と桜井の双方が「ピアノ」として並んでいます。
なぜピアノ2人体制が成立したのか
クレージーキャッツは、演奏だけを見せるジャズバンドではなく、音楽と笑いを一体化したグループでした。そのため同じ楽器を担当するメンバーが2人いても、コントや歌、芝居の役割を分けることで個性を生かせます。
桜井センリはピアノを弾けるだけでなく、柔らかな表情や女形などコメディ面でも使い勝手の広い人物でした。演奏上の補強で入った人が、テレビ表現の面でも欠かせない存在になったことが、残留につながった大きな理由とみることができます。
クレージーキャッツでの桜井センリの役割
UNIVERSAL MUSIC JAPANが示す編成は、ハナ肇がドラムス、植木等がボーカル・ギター、谷啓がトロンボーン、犬塚弘がベース、安田伸がテナーサックス、そして石橋エータローと桜井センリがピアノです。
この編成を見ると、クレージーキャッツが単なるお笑いグループではなく、各メンバーが明確な音楽的役割を持つバンドだったことが分かります。桜井はその中で、演奏とコントの両方を行き来する存在でした。
ピアノの実力が“笑い”の説得力にもつながった
コミックバンドの笑いは、演奏が崩れるから面白いのではなく、きちんと演奏できる人があえて崩すから成立します。桜井センリのジャズピアニストとしての技量は、コントや舞台での余裕ある振る舞いを支える土台でもありました。
クレージーキャッツの映像を今見ると、演奏場面と芝居の切り替えが滑らかです。桜井が演奏家として高い基礎を持っていたからこそ、コミカルな役回りにも説得力が生まれたといえるでしょう。
2006年にもクレージーキャッツのピアニストとして参加
クレージーキャッツの全盛期から数十年後も、桜井センリはグループのピアニストとして認識され続けました。所属レコード会社の公式バイオグラフィーでもメンバーとして掲載され、音楽家としての肩書きは生涯にわたる重要な軸でした。
テレビでの印象が強い人ほど、演奏家としての出発点が見落とされがちです。しかし桜井センリの場合、クレージーキャッツ加入の理由そのものがピアノだったことを知ると、人物像が大きく変わります。
参考情報
よくある質問(FAQ)
桜井センリはいつクレージーキャッツに入った?
NHK人物録では1960年に参加したとされています。
桜井センリが加入した理由は?
ピアノ担当の石橋エータローが療養で離れた際の代役として、植木等の紹介で参加したのがきっかけです。
石橋エータローが戻った後、桜井センリはどうなった?
桜井センリはそのまま残留し、クレージーキャッツはピアノ2人体制になりました。
まとめ
桜井センリのクレージーキャッツ加入は、石橋エータローの代役という一時的な役割から始まりました。しかし、ジャズピアニストとしての確かな技量に加え、コントや芝居でも個性を発揮したことで、石橋復帰後も正式メンバーとして残ります。
「なぜピアノが2人いたのか」という疑問の答えは、桜井センリが単なる代役を超えた存在になったからです。クレージーキャッツの音楽性と笑いの両方を理解するうえで、桜井の加入経緯は重要なポイントです。

