100分de名著「ブッダのことば」第1回再放送は11月6日15:05|「今」を生きるとは?|11/6 15:05
11月6日(金)15時5分からNHK Eテレで再放送される100分de名著「ブッダのことば」第1回「今」を生きるは、最古層の仏典とされる『スッタニパータ』を手がかりに、ブッダの教えの核心へ入っていく回です。
第1回で大きなポイントになるのは、ブッダが当時のバラモン教を単純に否定するのではなく、その言葉を使いながら意味を組み替え、生まれではなく「今をどう生きるか」に人間の価値を置いたという点です。初回放送は11月2日22時25分で、11月6日15時5分からはその再放送となります。
100分de名著「ブッダのことば」第1回の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組 | 100分de名著“ブッダのことば”(1)「今」を生きる |
| 再放送 | 2026年11月6日(金)15:05〜15:30 |
| 初回放送 | 2026年11月2日(月)22:25〜22:50 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| 講師 | 植木雅俊 |
| 司会 | 伊集院光、久保田祐佳 |
| 朗読 | 和田彩花 |
| 語り | 内藤裕子 |
NHK出版の2026年11月テキスト公式ページでは、Eテレの本放送が月曜22時25分〜22時50分、再放送が金曜15時5分〜15時30分と案内されています。J:COMの番組表でも第1回の出演者として、植木雅俊さん、伊集院光さん、久保田祐佳さん、和田彩花さん、内藤裕子さんが掲載されています。
司会の伊集院光さんについては、経歴やラジオ・テレビでの活動をまとめた伊集院光さんのプロフィール記事もあります。
第1回「今」を生きるは何を扱う?
第1回は、ブッダが生きた古代インドで大きな影響力を持っていたバラモン教と向き合いながら、どのように新しい人間観を示したのかを読み解く回です。
番組表では、ブッダが形骸化したバラモン教を乗り越えるために「真の人間主義」に立って悟りを説き始めたこと、しかも相手を頭ごなしに否定するのではなく、バラモン教の語彙を使って「真のバラモンへ立ち返れ」と原点回帰を促したことが紹介されています。
ここで重要なのは、同じ言葉を使っていても意味が変わっている点です。生まれや家柄によって人間の価値が決まるという考え方から離れ、現在の行いや生き方に焦点を移す。第1回のタイトル「今」を生きるは、その転換を象徴しています。
バラモンとは何を指す?
古代インドでは、祭祀を担うバラモンが高い社会的地位を占めていました。番組が注目するのは、ブッダが「バラモン」という言葉そのものを捨てたのではなく、本当に尊い人とは誰なのかという問いへ意味を置き換えた点です。
つまり、血筋や出生によって自動的に尊いのではなく、どのように考え、どのように行動するのかが大切だと示していきます。これは当時の身分観を前提にすると、大きな価値観の転換として読めます。
輪廻とカルマをどう捉え直す?
J:COMの番組説明では、ブッダの視点から見ると輪廻やカルマも、「生まれで身分が決まる」ための理屈ではなく、「今をどう生きるかが人間の高貴さを決める」自己解放の考え方へ変わると説明されています。
カルマという言葉は、現在では「宿命」や「避けられない結果」のような意味で使われることがあります。しかし第1回で示される方向は、それとは逆です。過去や生まれに縛られるのではなく、今の行動へ目を向けることに意味があります。
この部分を押さえて見ると、「今を生きる」というタイトルが単なる気持ちの持ち方ではなく、社会的な身分観や人間観そのものを問い直すテーマだと分かります。
『ブッダのことば』はどんな本?
2026年11月の100分de名著が取り上げるのは、『ブッダのことば(スッタニパータ)』です。NHK出版は、ブッダの肉声に最も近いとされる最古の仏典で、後世の複雑な教義が成立する前の素朴で分かりやすい言葉が残されていると紹介しています。
2026年11月テキストでは、「過去にとらわれず今を生きる」「ありのままを見る」「執着を離れて真の自己に目覚める」といった方向から、ブッダの教えを読み解きます。
難しい仏教用語を覚えることが目的ではなく、ブッダが何を問題とし、どう生きることを勧めたのかを、現代の視聴者にも届く形で考えるシリーズです。
講師・植木雅俊さんはどんな人?
講師は仏教思想研究家の植木雅俊さんです。NHK出版の公式プロフィールによると、1951年長崎県生まれ。九州大学理学部物理学科を卒業し、同大学院理学研究科修士課程を修了した後、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程へ進みました。
1991年から東方学院で仏教学者の中村元に師事し、2002年にはお茶の水女子大学で博士(人文科学)の学位を取得しています。『法華経』『維摩経』などの研究や翻訳でも知られ、仏教思想を原典に近いところから読み直してきた研究者です。
今回の『スッタニパータ』でも、後世に定着した仏教のイメージから一度離れ、ブッダが実際に何を語ろうとしたのかを考える解説が軸になります。
「今を生きる」は現代の何につながる?
第1回で扱う内容は、過去を忘れて楽観的に生きようという話ではありません。焦点は、人間の価値を出生や固定された属性に置かず、現在の生き方に置くことです。
自分では変えられない過去や生まれによって人生がすべて決まるのではなく、今の判断や行動に意味がある。番組表で紹介される「自己解放のロジック」という言葉は、この考え方を端的に示しています。
ブッダの教えを宗教史として見るだけでなく、仕事、人間関係、失敗への向き合い方など、自分の生活に引き寄せて考えられるのが今回の見どころです。ただし、番組は現代的な自己啓発へ単純化するのではなく、古代インドの思想背景を踏まえて読み解いていきます。
再放送から見ても分かる第1回の注目点
11月6日の再放送から見る場合は、まず「バラモン」という言葉の意味がどのように変えられるのかに注目すると流れを追いやすくなります。
次に、輪廻やカルマが「変えられない運命」の説明ではなく、「今をどう生きるか」へ結び直される過程を見ると、第1回全体の主張がつかみやすくなります。
そして、講師の植木雅俊さんが『スッタニパータ』の言葉をどのように現代語で説明するのかもポイントです。言葉そのものは短くても、その背後にある社会や思想を知ることで意味が立体的になります。
100分de名著の別テーマも読んでおきたい人へ
「100分de名著」は、一つの作品や思想を4回に分けて読み解く番組です。2026年10月には『万葉集』を取り上げており、当サイトでは「万葉集」第4回の宴会・即興芸・笑いについてまとめた記事も紹介しています。
作品は違っても、当時の社会背景と言葉の意味を行き来しながら読む点は共通しています。『ブッダのことば』も、現代語の印象だけでなく、古代インドでその言葉がどんな意味を持っていたのかを意識すると理解しやすくなります。
参考にした情報
- NHK出版「100分de名著 『ブッダのことば』2026年11月」
- NHK出版「100分de名著」シリーズ一覧
- J:COMテレビ番組表「100分de名著」
- Yahoo! JAPAN「仏教のイメージが一変する『ブッダの教え』」
よくある質問
100分de名著「ブッダのことば」第1回の再放送はいつですか?
2026年11月6日(金)15:05〜15:30、NHK Eテレで再放送されます。初回放送は11月2日(月)22:25〜22:50です。
第1回「今」を生きるでは何を学びますか?
ブッダがバラモン教の言葉を使いながら価値観を組み替え、生まれではなく現在の生き方に人間の尊さを見いだした考え方を読み解きます。輪廻やカルマの捉え直しも重要なテーマです。
講師と司会は誰ですか?
講師は仏教思想研究家の植木雅俊さん、司会は伊集院光さんと久保田祐佳さんです。朗読は和田彩花さん、語りは内藤裕子さんです。
まとめ
11月6日15時5分から再放送される100分de名著「ブッダのことば」第1回は、ブッダが「人間の価値は生まれではなく、今をどう生きるかで決まる」と示した思想の転換を読み解く回です。
バラモンという言葉を否定するのではなく意味を組み替え、輪廻やカルマも宿命ではなく現在の行動へつなげて考える。『スッタニパータ』の素朴な言葉から、ブッダが何を「人として正しく生きる道」と考えたのかを知る入口になる25分です。

